[小節番号411- “Laufet, Brüder”]
男声合唱です。
一行目
●Laufet 走れ(命令形) ラゥフェッt
速いパッセージですが、
Fとtをちゃんと勢いよく発音しましょう。
●Brüder 兄弟たち(ここでは兄弟たちよ の呼びかけ)
既出のため割愛。
なおここで男声合唱が頑張りすぎるとテノールソリストは嫌がります。
僕は・・大歓迎です。笑
●eure そなたの オィレ
E-uはo-iでしたね。Freude Frォイデ なんかがそうでした。
最後のeは弱母音です。あまり明るいレ!とならないように気をつけてください。
●Bahn 道 バァン
aの母音は明るくなりすぎず。
ahでa-aの発音です。hは読みません。
最後のnはしっかり舌を後口蓋につけましょう!
二行目
●Freudig 喜びに満ちて Fロィディヒ
Freude喜び から派生しています。
frで喜びに満ち足りた感じで、
でもあまりはしゃぐことなく歌いましょう。
●wie -のように ヴィィ
I-eはi-iの発音となります。
●ein ひとつの アィン
E-iはa-iの発音となりましたね。
deinお前の や sein彼の と同じです。
最後のn付け忘れないようにね!
●Held 英雄 へるt
あまりへーるtと明るく浅くならずに、
少しかっこつけて発音してみてください。
Lでは舌を後口蓋に付けてください。
最後のdはtの発音です。
●zum -へと向かう ツゥム
zu(-へ)+dem(定冠詞)の短縮版です。
音楽上は一瞬ですが、それでもuの母音を充分に深く持ちましょう。
●Siegen 勝利 ズィィゲン
Sは濁ります。
I-eはi-iでしたね。
最後のeは弱母音です。あまりゲン!と明るくならないように!(音楽自体は明るく朗らかに歌いましょう!)
[小節番号543- “Freude, schöner Götterfunken”]
いよいよメインテーマがやってきました。
この四行はこの曲の最後まで何回か登場するので
今マスターしておくととても楽です。
一行目
●Freude 喜び
既出のため割愛。
Frで喜びを爆発させてください。 Freude!
●schöner 美しき(原形 schön) シュェナァr(あるいはシュェナァ)
最初のsch シュに、たっぷり息を混ぜて
「(美味しそうな)シッッュークリーム!」と言うようにシュを発音してみてください。
きっとうまくいくと思います。
ÖはOウムラウトと呼びます。「ュ」と「ェ」の間くらいの母音の色でしょうか。
絶妙な、ドイツのロマンチックな色です。
ぜひマスターして下さい。
少しナルシスティックでもいいですから、
そのöで「美」を表現してみてください。
最後のerは巻いても巻かなくても大丈夫です。
巻いたとしても、「ネル!」と雑に巻くと、その前のschöの色合いが台無しになります。
僕のお勧めは巻くにしても「ネェァr」と一巻きrで終わることです。
そしてeとrの間に少しaの色を混ぜます。
同僚やお客さんにたくさん聞いて評価をいただきましたが、
これこそ結局、舞台上で最も美しいrの処理方法だと僕は思っています。
語尾のerはeとrの間に少しaの色を混ぜて、rは一巻き。
今この文章を見て「このコツ盗んでやろう」と思ってくださったプロの歌手の方。
レッスン代の謝礼はいつでもお待ちしております!笑
●Götterfunken 神々の閃光(ここでは呼びかけ) ゲッテェァ(r)フンケェン
最初のGは、いくらか硬質にグッといきましょう。
GötterはGott神 ゴォッt の複数形でもあります。
またÖ(Oウムラウト)が出てきましたね。
ここでは前出のschönerのöとは少し異なる発音をします。
少しややこしく聞こえますが我慢が必要です。
原則も大事ですが、とにかく耳と口で覚えてしまうことです。
まず、伸ばしません。でもって、「エ」ではありません。
「オ」と「エ」の間です。
そして、その後に来るttでちゃんと詰まりましょう。
Erは巻いても巻かなくても。
僕は一回だけ巻きます。過度に巻いてしまうとナマリドイツ語に聞こえます。
Rを巻く巻かないの議論よりも、
EとRの間をどう通り過ぎるかの方が発音の美しさでは重要かと思います。
詳しくは直前の単語schönerの解説をご覧ください。
後半のFunkenは「閃光」という意味で、
つまりとても速い光です。
fuにその勢いを乗せてみましょう。
でも、uの母音は深さを持って。
これをどっちも達成するには・・
そう、何回もソラで喋る練習!
何回も意識しながら練習する。
無意識にできるようになるまで。それが結局近道です。
二回出てくるn。必ずどちらも舌を付けてくださいね。
二行目
●Tochter 娘 トホタァ(r)
chは auchと同じ ほの母音がないバージョンです。
二回出てくるtはどちらも子音を強く飛ばして。
最後のerは僕なら一巻きします。
「ター」とただ伸ばすのは感心できません。
最後の文字まで使い切ってその単語のニュアンスを表現することを、諦めないで頂きたいです。
●aus
既出のため割愛。
●Elysium 楽園 エリュゥズィウム
この単語は例外を多く含みます。
まずは考えることなく覚えてしまってください。
最初のEは狭いE母音です。とはいっても「イ」ほどではありません。
音楽においてもっと大きく影響を及ぼすのは、
Yをどう発音するか、です。
日本の第九では多く「エリーーーズィウム」とI母音で伸ばされるのをよく聞きます。
ドイツではいつも「ュ」で伸ばしています。
僕もそっちのほうが綺麗だなと学び直しました。
が、結局決めるのは指揮者の方なのでその方の色彩感覚にお任せします。
なお発音記号的には(つまりオフィシャルには)「ュ」です。
異世界に行くような陶酔感を持ってlyと発音してみましょう。
Sは濁ります。
最後のumのuも発音が日本の「ウ」のように浅くならないように。
・・歌っているとそんな母音なんて一瞬のことなんですけどね・・
美しい音楽とは、整えられた美しい瞬間の絶え間ない連続でもあると思うのです。
だから、美しい一瞬のために多くの時間を割いて技術を磨かねばなりません。
僕と一緒に頑張りましょう。
三行目
●Wir 私達は ヴィィr(あるいはヴィィア)
Wがヴの発音、というのは今回でお終いとしましょう。
30回くらい繰り返し言った感覚です。そろそろ皆様の耳にタコができますね。
最後のrは巻いても巻かなくても。
この行は他のfeuertrunkenなどの単語にスポットライトが当たるため、
このrを巻くかはあまり議論になりません。
僕は巻く時もある、程度かな・・。
●betreten 踏み入れる べtレィィテン
2つの異なる発音のEがカギとなる単語です。
最初のbeは、以前出てきたgeteiltやgeprüftのgeを思い出していただき、
それをgからbに変えていただければと思います。
つまり最初のE母音は弱母音です。ベェというやつですね。
Trはよく巻いてください。
真ん中のeはアクセントがかかり狭く伸ばされるEです。
イィというか、エェというか、その真ん中くらいの発音のやつですね!
最後のtenのtも一瞬ですがちゃんとはじいて。
最後のeは再び弱母音です。
Nはちゃんと舌を上歯の後ろにくっつけてね。
●feuertrunken 陶酔して フォィヤァ(r)tルンケン
前半feuerは火という意味の単語です。
ファイアー!!って感じで勢いよく最初のFをはじきましょう。
E-uはo-iです。Freudeなんかもそうでしたね。
前半最後のerは一巻きするくらいで良いのでは無いでしょうか。
後半の単語Trunkenは酔っ払ったという意味です。
truに酔っぱらった気持ちいい感覚を入れてみましょう。
発音自体も気持ちいいですよね。楽しんで発音して下さい。
二回ともnはちゃんとくっつけて。
最後のenは弱母音です。酔っ払っても「ケェン・・」と渋めにいきましょう。
四行目
●Himmlische 天上(ここでは呼びかけ) ヒンムリッシェ
Mmとmが二つ並んでいます。
「ッム」となる程度でしょうか。ちょっと濃い目のMとなる感じです。
Schはschönerでもあった通り、シュと発音されます。
ここでは最後の母音e(弱母音)とくっついて、「シェ・・」と清々しく発音されると良いと思います。
●dein
既出のため割愛。
●Heiligtum 聖域 ハィリヒトゥゥム
直前のHimmlischeもこのHeiligtumも、
どちらも神聖なる場所を指す言葉です。
少し空を見上げるように話してみましょう。
(笑ったそこの貴方。案外、その気持ちひとつで変わってくるのですよ。)
E-iはa-iと発音されるのでした。deinやeinでもお馴染みですね。
途中のgは、日本語で言う「ひ」の母音がないバージョンです。
sichのchと同じ発音です。
最後tumのtはちゃんとはじいて。
uもあまり浅くならないように気を付けましょう。
[小節番号595- “Seid umschlungen”]
この四行も今後最後まで何度も出てくる詩です。
今のうちにマスターしてしまいましょう!
一行目
●Seid られる(ここでは られよ という命令形) ズァィt
最初のsは濁ります。
E-iは・・?そう、a-iとなります。
つい先ほど、Heiligtumでも出てきましたね。
最後のdはt発音です。
●umschlungen 抱擁する(前単語seidと結びつき 抱擁されよ という受身系命令形となる) ウムシュルンゲン
発音が難しい単語です。
もともとは
um 囲む+schlungen 結ばれる(原形schlingen)=抱擁される
という単語なのですが、
発音の練習のためにあえて不自然なところで切ってみましょう。
umsch と lungenです。
切り方としては間違いです。今だけ、発音の練習のためだけにこう切ります。
大胆な発想というのは時に大事です。
前半はウムシュ。
後半はルンゲンです。
どっちも発音できたら、組み合わせるだけです。
ウム+シュルンゲンよりも簡単だと思います。(え、同じくらい?そっか・・)
前半で気をつけるべきことは、
Schで「ュ」という母音を入れないことです。
歌う時は勢いを持たせるために少し母音を入れてもいい、
という応用テクニックがありますが、
かなりの応用テクニックです。
ドイツ人やドイツ語発音ネイティブレベルの歌手がやらない限り、ただの間違った発音とみなされます。
基本は母音無し。つまり無声の子音です。
もう一度言います。「ュ」を入れぬようお気を付けください。
これはだいぶ難しいことです。日本語にはないですからね。。
後半気をつけるべきことは、
gで「ゲ」とならず、鼻濁音となることです。
硬いゲとなってはなりません。
最後のnは・・そうです。後口蓋に付ける。です!
●Millionen 何百万人の人々(ここでは呼びかけ) ミッリィオォネン
最初のiの母音はあまり「みー」とならないで、
目の前にいる何百万人の人々の心に語りかけるように
あえて落ち着いて呼び掛けるように発音してみましょう。
合唱団の皆様はここで叫びがちです。
イの母音で叫ぶと、男性は特に声が裏返るリスクがあります。
お気を付けて。
LLとふたつのLが並んでいます。
少しベタっと詰まったL、という感じでしょうか。
Oは閉じたOの発音です。
ModeやTodのoを思い出して下さい。
「ウ」にかなり近いOの発音でしたね。
日本の合唱団の第九では
「オー!ネン!」と開きすぎて歌われている映像を散見します。
とても厳かなシーンですから、
見合った発音と声で聞きたいところですね。
二回出てくるnは必ず付けてください!
もうここまで毎回言われると流石に慣れてきましたね・・笑
二行目
●Diesen この(原形Diese) ディィゼン
I-eはI-iという発音です。
そもそもdiesemという単語が出てきていましたね。
このdiesenはその変化形です。
最後がnになっていますから、ちゃんと舌をつけてくださいね。
●Kuss クゥス
kはただのちゅっではなく、
世界全体に向けておおきなキッッスっていうスケールでkを発音してみてください。
複数形であるKüsseはもう少し前に出てきました。(Küsse gab sie..)
ここではÜ(Uウムラウト)ではなくUとなっています。
ドイツ語では単体ではウムラウト無しで
複数形だとウムラウトが付着する場合が多くみられます。
Gott-GötterやKuss-Küsseなど
は第九で出てきた良い例ですね。
ssはもちろん濁らないSです。
●der
既出のため割愛。
●ganzen あまねく、全ての(原形ganz) ガンツェン
aの母音に、
世界の広がりを感じながら伸ばしてみてください。
ただのaの母音ですが、それぞれの単語のそれぞれの母音や子音にストーリーを持たせると
覚えやすいですし身体全体から発音できます。
そして、
その当てずっぽうの感覚というのは大体合っているものです。
勇気を持って、
妄想でもいいですからファンタジーを作って詩の世界に浸ってください。
日本特有の大声大会の第九はそろそろ終わりにしましょう。
話が逸れてしまいました。
二回出てくるnはしっかりと舌をつけて。
Zはツと発音されます。
enは弱母音です。
音楽の巨大さに飲み込まれて「つえんッ!!」とならぬように、
逆らってクールに発音してもらいたいです。
●Welt 世界 ヴェルt
最初のWはおおきな世界観をもってヴと発音しましょう。
つまり、強く発音されるべきです。
三行目
●Brüder 兄弟
既出のため割愛
●Über’m -の彼方に ゆぅべrむゆぅべぁむ(あるいはゆぅべぁむ)
über -の彼方に+dem(定冠詞)の省略系です。
「彼方に」感を描くためには、
Ü(Uウムラウト)で空気を含むように立体感を持って「ュ」と発音すること、
そしてerの綺麗な処理が不可欠です。
Erの二文字の中にもふわっと空気が含まれるような、
そんな高揚感を持って発音されると素晴らしいですね。
つまり、rを巻きすぎると重さが出てしまうため巻き過ぎは特に禁物な単語です。
●Sternenzelt 星々の天幕 シュテrネンツェルt(あるいはシュテァネンツェルt)
僕の大好きな言葉のひとつです。
Sternen星+Zeltテント、天幕 で、星々の天幕。
うーん、ロマンチックな言葉ですね。
ロマンチックに聞こえるように発音されたし、ですね!
Sternen星々はStできらきらっとした星を思い浮かべてください。
ステ、ではありません。シュテです。
厳密には「ュ」は聞こえてはなりません。
最初のeは開かれたeです。
なお語尾近くのeは弱母音です。
rはあまり強く巻かない方が、遠き星の儚さを描けるかと思います。
Nは二回出てきます。二回ともつけましょう。
Zeltのzはツ発音です。
Eは開かれたE。
四行目
●Muss -に違いない ムゥス
「〜に違いない」という強い肯定です。
mに力強さを持って発音してみてください。
でもあくまでもUの母音はUの母音のまま。
Mに気を取られてUまで勢いよく浅い母音にならないように!
このMussは特に叫びがちなので注意してください。
最後のssは濁りません。
●ein ひとつ アィン
男声合唱で出てきました。
その項目をご覧ください。
●lieber 愛の、愛すべき リィベァr(あるいはリィバァ)
「愛の、愛すべき」という重要単語です。
愛を持って発音してください。
I-eはi-iでしたね。wiederやdiesemなどがこの原則でした。
語尾erは、
ここは次の単語Vaterとの滑らかな繋がりを意識することが大事です。
「りーべrふぁーてr」と闇雲にrを巻くのも、
「りーばーふぁーたー」も巻かずにだらだらとA母音で伸ばすのも、
どちらも完璧ではありません。
僕のお勧めR巻き方は(何回目だろう)Rは一巻き、
そしてEとRの間に少し空気を入れるように。
EaRのように一瞬A母音を混ぜます。
これはミュンヘンの大学院時代に教授から学んだコツのようなものですが、
今日まで現場で使えている本当に素晴らしいテクニックです。
本当に、このコツ一つで語尾のer全て綺麗になりました。
なお、このブログをお読みになった方は皆様
「吉田志門から学びました」と周りに申告する義務がございます。
冗談です。
●Vater 父 ファァテァr(あるいはファァタァ)
最初のVはFとなります。
A母音は伸ばされます。
伸ばされても耐えられるくらいの明るさ(暗さ)のA母音にしてください。
明るすぎると破綻し叫んでしまいます(特に男性)。
語尾のerについては直前の単語lieberのer注釈をご覧下さい。
●wohnen 住む ヴォォネン
遠く星の彼方に住む、今はまだ会えない誰かのことを想って、
深く発音してみてください。
それがなかなかできない場合、以下のことをやってみてください。
Ohは閉じられたO母音で、しかも伸ばされる母音です。hは読みません。
深い母音で大きな声を出すのは難しいです。
ここでやってみてほしいことがあります。
なお動画では何度も説明しています。
「息を吸おう」と思いながら発音してみてください。
「息を出そう」と思いながら発音するから声が浅くなるのです。
ドイツ語の深いO母音やU母音は「吸いながら発音」
こうするとうまくいくことがあります。
歌う上では「吸いながら発音しながら息を出す」という一見矛盾したことをしなければなりません。
でも、深く彩られた母音が大きなボリュームでくると、圧巻です。
浅い母音が大きなボリュームで来るのはよくあることです。ポップスだってそうですから。
でも、深く発音された母音が明るくピシャッと会場に響き渡ると・・
人間の持つ楽器の可能性の深ささえ感じます。
第九のドイツ語の詩はその試みにとってはとっておきの教材でしょう。
さて(いつものことながら話が脱線しましたが)、
Ohは深く伸ばして。
二回出てくるNはちゃんと舌をつけてくださいね!
[小節番号631- “Ihr stürzt nieder”]
あと一息!頑張りましょう!
一行目
●Ihr そなた方は イィr(あるいはイィァ)
IhはI-iとI母音を伸ばします。
最後のrは巻いても巻かなくても。
僕なら次の単語stürztに繋がるようにrを一巻きします。
●stürzt ひざまづく シュテュrツt
発音が難しい単語です。
Sだけまず発音してみてください。
そのあとtür。そのあとzt。三つに分けて練習すればこっちのものです。
ゆっくり分解して発音の練習をするのが、実はもっっとも近道です。
最初のsはスではなくシュ(の母音無しバージョン)です。
türはテュrですね。間のUウムラウトはもうお馴染み、「ュ」発音です。
ztはツt。
全部合わせると、stürzt。
何回も分解して練習しましょう。
●nieder 低く ニィダァr(あるいはr無し)
この単語が来るとともに音楽もトーンが少し下がります。
よく出来た音楽ですね・・
I-eはi-iの発音。つい先ほどもlieberで出てきました。
Erは僕なら一巻きです。
●Millionen 何百万の人々
既出のため割愛。
ここでは疑問形(“Millionen?”)のため、
そういったニュアンスも汲んで喋ることができるとエクセレントですね。
二行目
●Ahnest 予感する アァネst
Ahはa-aとa母音を伸ばして発音されます。
未来への予感にゾクゾクっとしながら、少し怪しげに言ってみましょう。
ちょっとよくわからないですよね。はい、スルーしていただいても大丈夫です。
でも僕の言いたかったのは、母音のただ棒伸ばしは良くない!ということです。
最後のstはシュtではありません。stです。
言葉の最初に来るstはSternenzeltなどシュtだったのに、少しややこしいですね。
でも、語尾のstは基本的にスtです。
●du お前 ドゥゥ
Uの母音は深く、が基本です。
(上級編:dで少しtと同じようにはじいてあげるとduの発音が浮かび上がってきます。)
●den 定冠詞 デェェン
以前demが出てきましたが、その最後をnにしてあげてください。
途中のeは伸ばされます。i方向に、でもあくまでもe母音で!
●Schöpfer 創造主 シォェpfァr(あるいはr無し)
このÖ(Oウムラウト)は伸ばさないÖです。
GötterfunkenのÖと同じです。
「オ」と「エ」の真ん中くらいの中途半端な色合いで、深く。
最後のerは綺麗に一巻き、できるとエクセレントです!
●Welt 世界 ヴェルt
既出のため割愛。
三行目
●Such 探せ(命令形) ズゥフ
suchen 探すの命令形です。
最初のsは濁ります。
Uは深く発音しましょう。
最後のchは咳をするような感覚で「フ」です。
「フ」から母音を取り除いた発音です。
●ihn 彼を イィン
I-hはi-iと発音されます。Ihrなんかが同じ例でした。
最後nくっつけてくださいね!
●über’m
既出のため割愛。
Üは細く丁寧に、
繊細に「彼方へ」運んであげてください。
●Sternenzelt
既出のため割愛。
Sternen星々はStできらきらっとした星を思い浮かべてください。
Rはあまり強く巻かない方が、遠き星の儚さを描けるかと思います。
四行目
●Über -の彼方 ユゥバァr(あるいはr無し)
ほぼ既出ですね。
直前のÜber’mのmを除いた、原形です。
●Sternen シュテrネン(あるいはシュテァネン)
既出Sternenzeltの前半
●muss
既出。
強い肯定ですが、力強さもほどほどに。
がんこにムスッと怒らないように発音しましょう。
●er 彼 エェr(あるいはエェァ)
あまりIに近づけると 別単語 Ihrあなた方 と聞き間違えてしまいます。
あくまでもE母音。
でも伸ばされる母音です。
最後のrは一巻きがオススメ。
●wohnen
既出。
Ohは吸い込むように発音してみてください。
深く喋ることができると思います。
ここからは全て
ここまでのテクストの繰り返しです。
最後までご覧くださりありがとうございました!
皆様よい第九を⭐︎