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お悩みハンター イプシロンです。

 

今回は竹之助さん(仮名)のお話への返答になります。

 

 ⭐︎竹之助さんのケースレポートはコチラ!『ケース20 妻を探す老人』↑お茶とお菓子を用意して、当ブログをゆっくりまったり楽しんでいって下さい! ※当ブログを気に入って頂けましたら、フォローをお願いします! 今回の話手:竹之助…リンクameblo.jp

 

 

 

 

※お話を伺った時の竹之助さんの状況

 

竹之助さんは最近奥様を亡くされています。奥様が亡くなる以前からですが、認知機能が落ちていると医師より指摘されていました。それでも奥様の生前は日常生活を夫婦二人で送れていたということです。

 

奥様は誤嚥性肺炎で入院され、入院中に全身状態が悪化してお亡くなりになったと息子さんから聞きました。竹之助さんにとっては急激な環境の変化に見舞われたことになります。その後から竹之助さんの認知機能は急速に衰えてしまったということです。現在は長男様家族と同居されています。

 

奥様が亡くなられたことも理解できていないのではないかということです。

 

奥様の葬儀の際、荼毘に伏す前に棺の中を生前好きだった花、紫陽花で満たしたそうです。竹之助さんはその映像が強く心に焼き付いていて今回の話になったのではないかと推察されます。

 

もう一つキーワードとして何回も登場した「氷」という単語ですが、こちらは「妻」「紫陽花」とどのように結び付いているのかは不明です。もしかしたら、夫婦の間で特別なエピソードがあったのかもしれません。

 

 

※竹之助さんの話を受けてのイプシロンの返答

 

竹之助さん、どうされました?

 

紫陽花が氷に? どういうことでしょうね。はあ、奥様が。それは困りましたねえ。

 

立ってるのもなんですから、どうぞお座り下さい。お疲れでしょう。お茶でも飲みますか?

 

奥様ですか? ここへは・・・来てないと思いますよ。少なくとも僕はまだお見かけしていないですけどね。

 

さっきまでいらっしゃったんですか? 気づきませんでした。今日はお二人でここまで?

 

あっ、そうでした。紫陽花を眺めていたんですよね。青い紫陽花は鮮やかで綺麗ですね。氷の中に紫陽花を入れるなんて涼しげで風流です。

 

えっ? 奥様が氷の中に・・・ですか? 

 

それは大変です。助けてあげないといけません。何か僕にお手伝いできることはありませんか?

 

おっと、奥様ですか? ここへは来られていないですよ。

 

どこへ行ったんでしょうね。心配ですね。

 

ああ、素敵ですね、庭の紫陽花を部屋に飾るなんて!癒しになりますよね。 それが無くなってしまったんですか。どこへ行ってしまったんでしょうかね。

 

埋めてしまったんですか?それは大変ですね。掘り返しましょうか。でも、どこに埋めたかわからないですね。掘り返せないです。困りましたねえ。

 

うん? 氷ですか? ごめんなさい。ここには氷がないんです。申し訳ありません。お役に立てなくて・・・

 

奥様は来られてないですよ。

 

ごめんなさい。氷がないのでお手伝いできません。

 

ああ、青い紫陽花は雨と相性が良いですよね。僕も好きです。やっぱり、梅雨の花ですよね。

 

おや、奥様が紫陽花の下に? 眠っているんだったら、そっとしておいた方が良いですよね。無理に起こす必要はありません。

 

ごめんなさい。氷はないんです。

 

どうしよう? ここには氷がないんです。

 

でも、紫陽花が腐ってしまったら悲しいですよね。

 

竹之助さんは僕のところへお話をしに来たんですよ。今日は竹之助さんのことが色々わかりました。奥様をとても大事にされていたんですね。

 

お疲れのようですから、そろそろおうちに帰りましょうか。息子さんのところに電話して、迎えにきてもらいますね。

 

何を言ってるんですか、竹之助さんの息子さんですよ。

 

いましたよ〜 顔を見ればきっと思い出しますよ。

 

奥様にもお会いしたら聞いてみますね。

 

奥様はここには来られていないようですよ。

 

どこへ行ってしまったんでしょうね。心配ですね。息子さんが来るまで、僕と一緒にここで待ってましょうか。ねっ。僕はその方が嬉しいです。

 

そう言えば、紫陽花はどうなりました?

 

なるほど、紫陽花は氷に浸かっていて、その中に奥様がいらっしゃるんですね。

 

余所見してて? 危ないですね。本当、気をつけた方が良いですよね。骨折なんかしたら大変です!

 

ん? 氷の中に落ちたままで良いんですか? はあ、眠っている? そうですね、起こすのは、可哀想です。ゆっくり眠らせてあげましょう。

 

う〜ん、まあ温度が低いほうが腐りずらくはありますよね。

 

奥様はここには来ていないんですよ。ゆっくり眠らせてあげましょう。騒いで起こしたら可哀想です。

 

もう少し僕と一緒にここに居ましょうよ?

 

紫陽花の話を聞かせて下さい。

 

 

※今回のケースレポートのまとめ〜傾聴〜

 

今回の事例では何か解決しようとかそういったものはありません。竹之助さんの話を聞いて、たとえそれが荒唐無稽で辻褄が合っていないものであっても、竹之助さんの心に寄り添い、不安を共有することこそが、本事例の目的となります。

 

奥様は亡くなったのだと事実を伝えたとしても、竹之助さんには理解できないかもしれません。理解できないことをいくら押し付けても、それは竹之助さんの不安を助長する事にしかなりません。

 

ちょっと乱暴な言い方になりますが、こういった事例に遭遇した場合には、事実を言い聞かせる必要はないと思います。不安を煽ることはせず一緒に共感してあげて下さい。奥様が亡くなっていることを感じ取ってそれが理解できないからこそ不安に陥っています。不安を分かち合って、竹之助さんに心の平穏を取り戻してもらうのが一番の善処だと思います。

 

否定せずに話を聞いてあげて下さい。

 

 

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