昨日ご紹介した
松葉片喰[まつばかたばみ]と
街路樹を挟んで
反対側に咲いていたのが
こちら。

(2025年11月28日撮影。以下同じ)
スマートフォンで
写真検索してみたら
「ソバ」「ソバ属」
と出ました。
Wikipedia で
ソバ属を見てみると
和名が添えてあったのは
Fagopyrum 属のうち
ダッタンソバ
ソバ(いわゆる普通の蕎麦)
シャクチリソバの
3種類のみ。
ソバは
今回のにも近い感じですが
花柄の長さから
違うだろうと判断しました。
ダッタンソバは
記事に掲げられている写真が
それのようですけど
花のつき方がちょっと違う。
シャクチリソバの写真は
Wikipedia の当該項目にはなく
それならというわけで
その名前で検索してみると
お馴染み「松江の花図鑑」の記事が
ヒットしました。
どうも雰囲気が似てますし
「松江の花図鑑」には
11月7日に撮った写真も
アップされていて
花期的に合わなくもないので
シャクチリソバではないか
と判断した次第です。

Wikipedia によれば
和名の別名は宿根蕎麦
[しゅっこんそば]といい
地下に根茎を残して
越冬するからだそうです。
ということは
今回の花が生えている
土を掘ってみれば
確実に確定できるわけですが
さすがにそういうわけにも
いきますまい。( ̄▽ ̄)
原産地に由来する
ヒマラヤソバ
という別名もあるようです。
「赤地利」という漢字表記は
『本草綱目』に載っている
漢名に由来するそうで
同書での読みが「しゃくちり」。
「赤」を「シャク」と読むのは
呉音[ごおん]での読みになります。

英名は
Perennial buckwheat で
手元の辞書によると
perennial は「宿根性の」
buckwheat は「ソバ」
という意味だそうです。
和名の別名そのままですけど
和名の別名の方が
逆に英名から訳されたものかも。
学名は Fagopyrum cymosum
(Trevir.) Meisn. (1832) で
属名の Fagopyrum は
Aによる概要によれば
「ブナの実に似た形の小麦」
という意味なのだとか。
種小名の cymosum は
やはりAIによる概要によると
「波のような」
「叢生している」
という意味で
葉や花序が密集して
生えている様を
表しているそうです。
Trevir. と Meisn. は
いずれも命名者で
前者はドイツの植物学者
Jakob Friedrich Ehrhart von Treviranus
(ヤーコプ・フリードリヒ・エーアハルト・
フォン・トレヴィラヌス)
後者はスイスの植物学者
カール・フリードリヒ・ヴァレンティン・マイスナー
(Carl Friedrich Valentin Meissner)の
それぞれ略記のようです。
Trevir. にカッコがついているのは
以前の属名 Polygonum(タデ属。
「多くの節がある」という意味)の時の
命名者だからのようで
のちに属名が変わった際に
命名したのが Meisn.
ということらしい。
めんどくさいなあ(苦笑)
なお
蕎麦とはいっても
種子はえぐみが強いので
食用にはならないそうですが
葉と根茎には
薬用効果があるそうです。
食用にならないのは
残念ですなあ。
それにしても
街路樹の下に生えるなんて
どこから逸出してきたものか。
それとも誰かが
植えたものでしょうか。
いずれにせよ
不思議なものですね。
この後、眼鏡屋に着き
新しい眼鏡をあつらえましたが
自分の普段の感覚からすると
あまりの高額に驚き
帰りも歩いてしまいました。
もう夕暮れ時で
道端の観察もままならず。
それでも
セブン-イレブンで
タワーレコードからの
荷物を引き取りましたが
どうにも後ろめたく感じたのは
眼鏡作成の費用のためでしょうか。
世知辛いなあ(遠い目)