OLD 2 DA NEW SCHOOL -4ページ目

V.A./Equidity Funk (2009)

2009年にリリースされた、NYで伝説的なディスコ・レーベルP&P RECORDSを経営していたディスコ・ミュージックの巨匠PATRICK ADAMSとPETER BROWN(あのTKの人とは別人)が制作に関わったオールドスクール・ヒップホップ/ディスコ/ファンクのコンピレーション・アルバム。

1. STAX/New York Computer Breakdance
おそらく1983年にGEORGIA PEACH RECORDSからリリースされたシングル。プロデュースは、PETER BROWNとFRANK。能天気なパーティ・トラックに過剰にエコー、リバーブがかかったラップをのせたヒップホップ。
2. JESSE GEE/Let's Do It
1982年にSOUND OF THE UNIVERSE RECORD CORP.からリリースされたシングル。プロデュースは、BILLY NICHOLS、ミックスは、PATRICK ADAMS。叩きつけるドラムにコズミックなシンセサイザーを合わせたトラックに歌とラップを入れたディスコ・ラップ。これはカッコいいね!
3. MISTAFIDE/Equidity Funk (Short Version)
1980年にLAND OF HITSからリリースされたシングル。プロデュースは、JOHN ROBINSONとNELSON BAKEN。カッティング・ギターが効いたファンキーなトラック上で軽快なラップを披露。ENJOY RECORDSっぽい作風で、最高だね。
4. FLY GUY/Disco Hop

リリース年は不明だが、LAND OF HITSからリリースされたシングル。プロデュースは、PETER BROWN。FRED WESLEY & THE J.B.'S/Blow Your Headのようなウネウネしたウワモノが強烈なディスコ・ラップ。この曲、discogsでも出てこないんだよね。未発表なのかな?

5. MARVIN WRIGHT/Robot Dance
1979年にQUEEN CONSTANCE RECORDSからリリースされたシングル。プロデュースは、PATRICIA BROWNとPETER BROWN。マイアミっぽさも感じる軽快なインスト・ディスコ。
6. LE'O ROY/Pound For Pound
1980年にGOLDEN FLAMINGO RECORDSからリリースされたシングル。プロデュースは、PETER BROWNとBOBBY BRINSON。ハンドクラップ・ビートに軽快なカッティング・ギターのトラックに熱い歌を聴かせるディスコ・ファンク!これ最高にカッコいいね~
7. SUPER COPER & CLARENCE BREAKERS/This Is The Way To Do The Break Dance
1984年にCLARENCE MUSIC RECORDSからリリースされたシングル。プロデュースは、CLARENCE MUSIC。打ち込みビートにブヨブヨ・シンセのトラックにFEARLESS 4のような集団ラップをかますエレクトロ・ヒップホップ。この質感、大好きだな~
8. IKIM & BACARDI/Funk Rap (Inst.)
1980年にLAND OF HITSからリリースされたシングル。プロデュースは、PETER BROWNとBERNARD THOMAS。ベースが効いたディスコ・ファンクなんだけど、なんでインストなんだろうね。どうせならラップを収録してもいいのに。
9. STACK/Win Jesse Win
リリース年は不明だが、HEAVENLY STAR RECORDSからリリースされたシングル。プロデュースは、PETER BROWNとSTACK。パーカッシブなリズムが効いたファンキー・ラップ。
10. LAVABA & E. MALLISON/A Game Of Life (Inst.)
リリース年は不明だが、HEAVENLY STAR RECORDSからリリースされたシングル。プロデュースは、PETER BROWN、LAVABA、BIG SHOT。ピュンピュン音に渋いベースラインが耳を惹くインスト・ファンク。これもボーカルを入れてほしかったね。
11. MILTON FLOYD/Anyway I Can
リリース年は不明だが、SOUND OF THE UNIVERSE RECORD CORP.からリリースされたシングル。プロデュースは、MILTON。ISAAC HAYES/Shaftを思い起こさせる出だしから、ホーン隊も活躍する疾走感溢れるファンキー・チューン。
12. LITTLE STARSKY/Gangster Rock
1980年にGOLDEN FLAMINGO RECORDSからリリースされたシングル。プロデュースは、PETER BROWN。FEVER RECORDSからのヒットでお馴染みのLOVEBUG STARSKIの若かりし頃のシングルみたいですね。ファンキーなドラムとギターも印象的なファンキー・ラップ。
(2025/06/21)

NEW EDITION/Same (1984)

BOBBY BROWN、RALPH TRESVANT、RICARDO BELL、MICHAEL BIVINS、RONALD DEVOEからなる全員10代の5人組NEW EDITIONが1984年にMCAからリリースした2ndアルバム。全米チャート6位に輝いたアルバムですね。代表曲の「Mr. Telephone Man」かな、やっぱり!確か当時テレビで放送されたグラミー賞で観たのが彼等を知ったきっかけだったね。RICK TIMASとVINCENT BRANTLEYプロデュースで、エレクトロ・ビートに親しみやすいメロディのトラックに可愛らしい歌声、そしてラップも披露するバブルガム・エレクトロ・ダンサー1. Cool It Now、RAY PARKER JR.制作で、彼のヒット曲「A Woman Needs Love」にかなり似た優し気なメロディのメロウ・ミディアムで、実は同じくキッズ・シンガーのJUNIOR TUCKERのカバーだった2. Mr. Telephone Man、RICK TIMASとVINCENT BRANTLEYが手掛けたシンプルなリズムに寂しげなシンセサイザーのメロディが涙を誘うバラード3. I'm Leaving You Again、MICHAEL SEMBELLOとRICHARD RUDOLPHプロデュースで、80年代らしいブヨンとしたシンセサイザーのメロディが耳を惹くAORタイプのクール・ナンバー4. Baby Love、これもMICHAEL SEMBELLOとRICHARD RUDOLPHによるクールで涼しげなミディアム5. Delicious、BOBBY HART、RICK TIMAS、VINCENT BRANTLEYが制作した明るく楽しいエレクトロ・ポップ・ダンサー6. My Secret (Didja Gitit Yet?)、RICK TIMASとVINCENT BRANTLEYプロデュースで、若さはじけるリズムにクールなシンセサイザーが光るエレクトロ・ファンク7. Hide And Seek、RICHARD JAMES BURGESSが手掛けたARTHUR BAKERをポップにした感じのエレクトロ感たっぷりなナンバー9. Kinda Girls We Like、PETER BUNETTAとRICK CHUDACOFFによるちょっとポップ寄りだが、クールなシンセサイザーが光るミディアム10. Maryannがお気に入り。(2025/06/14)

CHUN-LI/Raspy (1996)

毎月12日は12'シングルの日
CHUN-LIなるフィーメールMCが1996年にMINDSTATE RECORDSからリリースしたシングル。1995年にFREEZE/PRIORITY RECORDSからリリースされたコンピレーションアルバム『Blackmarket Unreleased』にも1曲参加していますね。マニアのサイトによるとシカゴのMCみたいですが、詳細は不明。
A1. Raspy (Vocal)
ROBERT WILSONプロデュースで、重たいビートにどんよりとしたベースライン、フックではMOUNTAINの定番ブレイクLong Redを合わせたドープなナンバー。トラックはバッチリだけど、ラップがあまり好みじゃないかな。
B1. Raspy (Smash Remix Vocal)
ROBERT WILSONプロデュースで、オリジナルを軽めのビートに差し替え、うっすらと透明感のあるウワモノに差し替えたリミックス。
B3. Go For Yours (Vocal)
MARCEL VANDEMARKとMARCUS WILSONによる制作で、ZAPP/Be Alrightをメインに使ったファンキー・メロウな佳曲。サブで使われるネタがちょっとテイストが土臭いのが残念。ZAPP一本でいってほしかったな。
(2025/06/12)

CHOCLAIR/Just A Second (1996)

毎月12日は12'シングルの日
カナダのアングラMC"CHOCLAIR"が1996年にKNEE DEEP RECORDSからリリースしたシングル。当時、結構話題になってたね。
A1. Just A Second
12 INCHプロデュースで、暗めのエレピのループがナイスなジャジー・ヒップホップ。
B1. What It Takes
DAYプロデュースで、沈み込むようなビートにQUINCY JONES/Love Me by Nameを合わせた神秘的なトラックに女性シンガーJULLY BLACKが歌うドープ・チューン!この雰囲気、最高だね!
(2025/06/12)

THE STONE ROSES/Same (1989)

イギリスはマンチェスターのロック・バンドTHE STONE ROSESが1989年にSILVERTONE RECORDSからリリースしたデビュー・アルバム。これは「Fools Gold」を収録した2001年の再発盤。プロデュースは、1曲を除きJOHN LECKIEが担当。このバンドを知ったのはRUN D.M.C.が「What's It All About?」で「Fools Gold」をサンプリングしていたのがきっかけでしたね。「Fools Gold」はBOBBY BYRD/Hot Pants (Bonus Beats)の定番ビートを使い、ワウ・ギターも絡めたレア・グルーヴ感もあるダンス・トラックにIAN BROWNのヘタウマだけど気だるい歌が魅力的なナンバー。「Fools Gold」はすぐにチェックしたけど、当時は、ヒップホップ、R&B命だったので、アルバム自体を聴いたのは十年以上経ってからだったかな。そういえば音楽雑誌「ロッキン・オン」と「ミュージック・マガジン」が彼等の評価を巡ってディスりあっていましたね。「衰弱した小児病者の錯誤に微笑みを」とか結構、過激な表現でディスっていたのはひきましたけどね… (苦笑)肝心のアルバムの内容はというと、「Fools Gold」以外はほとんど好みの曲はなく、郷愁感のあるロック・サウンドを聴かせる1. I Wanna Be Adoredくらいしか聴けません… というか「Fools Gold」と音楽性が違いすぎないか!?個人的には「Fools Gold」だけで十分でしたね。(2025/06/09)

KRIS KROSS/Totally Krossed Out (1992)

MAC DADDYとDADDY MACのお子ちゃまヒップホップ・デュオKRIS KROSSが1992年にRUFFHOUSE RECORDSからリリースしたデビュー・アルバム。プロデュースは、JERMAINE DUPRIとJOE "THE BUTCHER" NICOLO。「Jump」流行ってたね~ ラジオでもガンガンかかるし、あの逆に着るファッション(笑)もやってるやつ結構いたよね。この曲、同じチビッコR&BグループANOTHER BAD CREATIONのディス曲なんだよね。チビッコ同士の争いなんて見るに耐えないってナメてたんだけど、アルバム聴いたら、きちんとしたヒップホップに仕上げてきたのはJERMAINE DUPRIの手腕ですね。(一部のNJSはダメだったけど) THE HONEY DRIPPERS/Impeach the PresidentのビートにOHIO PLAYERS/Funky WormのシンセとTHE JACKSON 5/I Want You Back、フックではSCHOOLLY D/Saturday Nightも飛び出すファンキーなクラシック2. Jump、STANLEY TURRENTINE/Sister Sanctifiedと逆回しのJAMES BROWN/Funky DrummerのビートにBOOKER T. & THE M.G.'S/Soul Sanction、フックでBILLY SQUIER/The Big Beatも合わせたトラックにEAZY-Eの声ネタを入れたドープな3. Lil' Boys in da Hood、T.S. MONK/Bon Bon Vie (Gimme the Good Life)(PUBLIC ENEMY/Welcome to the Terrordome?)のイントロからPARLIAMENT/Theme From the Black Hole(DIGITAL UNDERGROUND/The Humpty Dance?)のファンク・ドラムがイカす西好きも納得のヘビー・ファンク4. Warm It Up、AL GREEN/I'm Glad You're Mine、KID DYNAMITE/Uphill Peace of Mind、LAFAYETTE AFRO ROCK BAND/Hihacheを組み合わせたドラムにFAT BOYS/Human Beat Box、FRED WESLEY AND THE J.B.'S/More Peasをミックスした不穏な雰囲気もするファンキー・チューン5. The Way of Rhyme、N.W.A./Just Don't Bite It、FUNKADELIC/Good Old Musicを使った佳曲8. A Real Bad Dream、ZAPP/More Bounce to the Ounceの重たいビートが最高なファンク9. It's a Shame、SLY & THE FAMILY STONE/Sing a Simple Songのイントロから、ESTHER WILLIAMS/Last Night Changed It All (I Really Had a Ball)の電話のベル、ZAPP/More Bounce to the Ounce、RUFUS THOMAS/The Breakdown (Part I)のシャウト、FRED WESLEY AND THE J.B.'S/More Peas、BOB JAMES/Take Me to the Mardi Gras、YES/Owner of a Lonely Heartをてんこ盛りしたファンキー・チューン10. Can't Stop the Bum Rush、パーカッシッブなリズムにICE CUBEの声ネタが映えるファンキー・チューン11. You Can't Get With This、SAMMY DAVIS JR./Baretta's ThemeとJAMES BROWN/Funky President (People It's Bad)を組み合わせたビート、フックではRUN-D.M.C./Sucker M.C.'s (Krush Groove 1)を使ったノリの良いナンバー12. I Missed the Bus、2. Jumpのエクステンテッド・ミックス15. Jump" (Extended Mix)がお気に入り。(2025/06/07)

B.T. EXPRESS/Peace Pipe (1975)

毎月7日は「シングル・レコード・レビューの日」

NYブルックリンの人気ファンク・グループB.T. EXPRESSが1975年にリリースした2ndアルバム『Non-Stop』からのシングル。プロデュースは、JEFF LANE。

A. Peace Pipe

アップテンポのディスコ・ナンバー。KENNY DOPEもプレイしたらしい人気曲みたいだけど、イマイチかな。

B. Devil's Work Shop

切れのあるホーンやカッティング・ギターもイカしたアップテンポなファンキー・チューン。「Peace Pipe」よりはファンク度が高くて好みですね。

(2025/06/07)

EIGHTBALL & MJG/On Top of the World (1995)

メンフィスのレジェンドEIGHTBALL & MJGがSUAVE HOUSE/RELATIVITYから1995年にリリースした3rdアルバム。プロデュースは、SMOKE ONE PRODUCTIONS(T-MIX)、スクラッチには、DJ SQUEEKYも参加。全米8位に輝き、ゴールドディスクとなった出世作。個人的にはMJGの聞き取りやすく、的確に韻を踏んだラップが大好きですね!もちろんEIGHTBALLの体格並みに迫力のあるラップも好きですけどね。バラエティーに富んだ内容で、ベーシックな名盤だと思います。

A1. Intro
ホラーなイントロ。
A2. Pimp In My Own Rhyme
妖しげなピーヒャラ・シンセも取り入れた暗闇に引きずり込むような雰囲気充満なトラックに貫録たっぷりな御大のラップが映えるダーク・チューン。
A3. What Can I Do
跳ね気味のドラムにおどろおどろしいシンセやピアノが耳を惹くナンバー。
A4. For Real
ワウ・ギターや儚い音色のシンセ、ピーヒャラ・シンセが郷愁感を駆り立てるミディアム・チューン!二人のラップも若干落ち着いた感じなのもナイス。
B1. Funk Mission
N.W.A./Dopemanの声ネタやラストには映画『New Jack City』のセリフも取り入れたブルージーな曲。ドラムが好みじゃないかな。
B2. Kick That Shit
STEVE MILLER BAND/Take the Money and Runのドラムを隠し味に使い、FLAVOR FLAVの「Kick That Shit!」の声ネタも巧みにスクラッチしたファンキーな好曲!このネタ、たぶん誰かが使っていたけど、思い出せない…  Whosampledにもなかったけど、誰だろ?
B3. Friend Or Foe
アーシーで哀愁溢れるスロウ・トラックにE-40、MAC MALL、BIG MIKE、EIGHTBALL、MJGの順でマイクを回し、フックでは、RODNEY D. ELLISがエモーションな歌でバックアップするサザン・フレイヴァたっぷりの好曲!
B4. Hand Of The Devil
タイトなドラムに郷愁ギター、ピーヒャラ・シンセが効いたそこはかとなく寂しげなナンバー。この雰囲気イイね~ 落ち着いた貫禄たっぷりなラップも最高だね。
C1. Top Of The World
ファンキーなビートとISAAC HAYES/The Look of Loveの弾き直しを軸に浮遊感のあるキーボードと女性ボーカルのヴォコーダーを組み入れた郷愁感溢れてグルーヴィーな好曲!
C2. What Do You See
ドスが効いたビアッチ・ラッパーNUCKLE HEADSをフィーチャーしたミステリアスな雰囲気のナンバー。
C3. In The Line Of Duty
不気味な鐘の音が響き渡るホラー・チックな曲。ドラムがあまり好きではないかな。
C4. All In My Mind
レーベルメイトのSOUTH CIRCLEをフィーチャーした、もの哀しいピアノが胸を打つ曲だけど、ペラペラなドラムがもったいないな…
D1. Comin' Up
憂いを感じる暗めのナンバー。
D2. Space Age Pimpin'
まろやかなギターの優し気なメロディにすべてを持っていかれるトラックに1 OF THE GIRLS のメンバーNINA CREQUE嬢のコーラスもバッチリはまったメロウ・ミディアム!
D3. Break 'Em Off
タイトなビートにスリリングなウワモノの佳曲
(2025/05/31)

V.A./The Rap Pack (1987)

1987年にFRESH RECORDSからリリースされたレーベルのショーケース的なコンピレーション・アルバム。いやー、このアルバムには滅茶苦茶お世話になったなー!たぶん高校卒業後の1988年か1989年頃に行き付けのレコ屋で買ったと思うけど、当時はヒップホップなんか数えるほどしかなかったから、毎日のように聴き狂ったね。ジャケットに描かれたMANTRONIK、MC TEE、JUST-ICE、T LA ROCK、TRICKY TEEも味があっていいね。
A1. MANTRONIX/Fresh Is The Word
1985年リリースのデビュー・アルバム『The Album』収録。MANTRONIKプロデュースのハードコアなエレクトロ・ヒップホップ。スクラッチとドラムの重なりが絶妙!
A2. JUST-ICE/Put That Record Back On
1986年リリースのデビュー・アルバム『Back To The Old School』収録。BIGGY RATとITCHY BROTHERプロデュースで、DMX(もちろんあのDMXとは別人)のヒューマン・ビート・ボックスと打ち込みドラムがメインのシンプルながらハードコアなエレクトロ・ヒップホップ・クラシック!JUST-ICEのラフ&タフなラップにノックアウト必至!
A3. T LA ROCK/Breakdown
1985年リリースで、デビュー・アルバム『Lyrical King』未収録。SPECIAL KとT LA ROCKプロデュースで、打ち込みドラムにTHE SOUL SEARCHERS/Ashley's Roachclip、FUNK, INC./Kool Is Back、JOHN DAVIS AND THE MONSTER ORCHESTRA/I Can't Stopを合わせたトラックに「12345、ブレイㇰ ダウン!」の掛け声もキマったファンキー・チューン。
A4. TRICKY TEE/Johnny The Fox
1985年リリース。MANTRONIKプロデュースで、跳ね気味の打ち込みドラムにTHE KAY-GEES/I Believe in MusicとTHIN LIZZY/Johnny The Foxのスクラッチをプラス。今聴くとドラムがちょっと惜しいね。TRICKY TEEは、ラップは小気味良いけど人気なかったのか残念ながらアルバムは出なかったね。
A5. JUST-ICE/Latoya
1986年リリースのデビュー・アルバム『Back To The Old School』収録。MANTRONIKのプロデュース。DMXのヒューマン・ビート・ボックスと軽めの打ち込みドラムをバックにJUST-ICEがラップし、途中でPETER, PAUL & MARY/Leaving On a Jet Planeをゆるーく歌う。前年のDOUG E. FRESH f/MC RICKY D(SLICK RICK)/La-Di-Da-Diを確実に意識したよね。歌の部分もSLICK RICKは「スキヤキ」に対抗した感じだしね。
B1. T LA ROCK/Nitro
このコンピが初出で、プロデュースは、QUINCY JONES III(QD III)とT LA ROCK。QD IIIってT LA ROCKにも関わっていたんだ!当時気にしていなかったけど、今更ながらビックリ!打ち込みドラムにMELVIN BLISS/Synthetic Substitution、BRASS CONSTRUCTION/Movin'を使ったハーコーなクラシック!カッコイイね~ なんでアルバムに入れなかったんだろうね?
B2. JUST-ICE/Cold Gettin' Dumb II
1987年リリースで、デビュー・アルバム『Back To The Old School』収録曲の続編。MANTRONIKプロデュースのハードアタックなエレクトロ・トラックに唾を吐きかけるようなラップが最高なクラシック!REDMANもネタに使っていたね。
B3. MANTRONIX/Hardcore Hip Hop
1985年リリースのデビュー・アルバム収録。MANTRONIKプロデュースの軽快なエレクトロ・ヒップホップ。MOHAWKS/The Champのエフェクトが効いているね。
B4. 12:41/Success Is The Word
1985年リリース。プロデュースは、DAVID ENGとKENNY BECK。マニアには有名だけど、この12:41は、あのBOOGIE DOWN PRODUCTIONS(BDP)のKRS-ONEとDJ SCOTT LA ROCKが組んでいたBDPの前身にあたるグループ。ヒューマン・ビート・ボックスと打ち込みドラムに陽気なシンセのメロディが印象的な曲。正直、このアルバムの中では一番劣るかな… でも、この曲聴いて後のBDPをイメージできた人っていないんじゃないかな?
B5. T LA ROCK/Breaking Bells
1986年リリースで、デビュー・アルバム『Lyrical King』未収録。MANTRONIKとDJのLOUIE LOUによるプロデュースで、BOB JAMES/Take Me to the Mardi Gras、ROY AYERS UBIQUITY/Brother Green (The Disco King)使いのファンキー・チューン。これもアルバムに収録してほしかったな~
(2025/05/24)

Higher Learning (1994)

1994年にリリースされたジョン・シングルトン監督、ICE CUBE出演の社会派映画『Higher Learning』のサントラ。ブラック・ムービーのサントラにハズれなしの時代の一枚で、ヒップホップ、R&B共に充実してますね。特にSIR JINXプロデュースの不穏なムードの1. ICE CUBE/Higher、浮遊感のあるキーボードが最高なジャジーR&B3. ME'SHELL NDEGEOCELLO/Soul Searchin' (I Wanna Know If It's Mine)、生楽器を活かしたファンク・トラックにVAL YOUNG姉さんがバックボーカルで参加した4. MISTA GRIMM/Situation Grimm、RAPHAEL SAADIQらしいアコースティック感を活かした優しい気持ちにさせるメロウR&B5. RAPHAEL SAADIQ/Ask Of You、ORGANIZED NOIZEらしいシンプルながら妖しげな雰囲気でグイグイ聴かせる7. OUTKAST/Phobia、UKアシッドジャズを牽引したTHE BRAND NEW HEAVIESによる疾走感のあるジャジー・グルーヴ10. THE BRAND NEW HEAVIES/Higher Learning/Time For Change、寂しげな雰囲気で、しっとりと聴かせるスロウ13. ZHANE/By Your Side、大御所によるもの哀し気なインストルメンタル15. STANLEY CLARKE/The Learning Curveがお気に入り。(2025/05/17)