OLD 2 DA NEW SCHOOL -3ページ目

HERBIE HANCOCK TRIO/Same (1977)

ジャズ・ピアニストHERBIE HANCOCKがMILES DAVIS QUINTETの盟友RON CARTER(ベース)とTONY WILLIAMS(ドラム)とトリオを組んでリリースしたアルバム。プロデュースは、DAVID RUBINSON。「Milestones」を除きHERBIE HANCOCKの作曲。アコースティック・ジャズに回帰したアルバムで、ジャズ・ファンク好きの自分には結構厳しかったですが、ジャズ・ロック的に力強いピアノとドラムがファンキーに鳴り響く部分がカッコいい1. Watch It、1968年発表の曲を再演したピアノが力強くて美しい2. Speak Like a Child、躍動感のドラムとピアノが印象的な3. Watcha Waitin' For、力強くスリリングなドラムとピアノが耳を惹くMILES DAVIS楽曲の再演5. Milestonesがお気に入り。(2025/08/09)

BOMBERS/(Everybody) Get Dancin' (1979)

毎月7日は「シングル・レコード・レビューの日」
カナダのディスコ・グループBOMBERSが1979年にWEST END RECORDSからリリースしたシングル。プロデュースは、GEORGE LAGIOSとPAT DESARIO。
A. (Everybody) Get Dancin'
BPM早めの軽いディスコ・トラックに男女ボーカルが歌うナンバー。うーん、悪くはないけど薄味だね。
B. Don't Stop The Music
レイドバックしたトラックにエコーが効いたコーラスが入ったクールなインスト・ディスコ。どちらかと言えばこっちが好みかな。
(2025/08/07)

DEE-MACK/Doin It My Way (1995)

サンフランシスコのGスタ・ラッパーDEE-MACKが1995年にUNTOUCHABLE/BLACK ON BLACK RECORDSからリリースしたアルバム『Doin It My Way』からの6曲入りEP。プロデュースは、FROLIAN "THE DOPEMAN" RAMOSとSTAN THE "G" MAN KEITH!古き良きベイエリアG-FUNKを堪能できる好盤!ファンキーなビートに郷愁感溢れるピーヒャラ・シンセをはじめ生ベース等を活かしたベイG-FUNKのA1. Get Yo Fedy On、LADY K.をフィーチャーした、叩きつけるビートに重ためなピアノが効いた渋めのA2. Can't Play A Playah、生楽器主体の夕暮れ感溢れるメロウG-FUNKクラシックで、西好きならみんな好きだと思われるA3. Ain't No Love、小気味良いビートにどこか懐かしいメロディがナイスなB1. Meanin Of Stayin Strapped、重たいファンク・トラックにE-40を意識したであろう粘着フロウを披露するB2. Still Livin'、タイトなビートに寂しげなピーヒャラ・シンセ、ギターのトラックにBLACK MAGICのコーラスに咽び泣くB3. Real G'z Get No Loveと全曲お気に入り。フルアルバムで欲しいところ。(2025/08/02)

ROLLINS BAND/Weight (1994)

ハードコア・パンク・バンドBLACK FLAGのボーカリストであったHENRY ROLLINSがBLACK FLAG脱退後、結成したハードコア・バンドROLLINS BANDが1994年にリリースした4thアルバム。プロデュースは、THEO VAN ROCK。このアルバムから黒人ベーシストのMELVIN GIBBSが加入。当時、音楽雑誌などで話題になっていたバンドで、自分は確か宝島かFINEの記事を読んで、彼等を知りましたね。こういったハードコアなミュージシャンは破天荒なイメージがあるけど、HENRY ROLLINSは「早寝早起き、禁酒・禁煙、さらに毎日3時間の筋トレを欠かさない」など体調管理には最善の注意を払っているというギャップにも驚かされた記憶があります。アルバムの内容は、MELVIN GIBBSの影響なのか、ブラック・ロック的な雰囲気もあるハードコアなサウンドにHENRY ROLLINSの歌というかラップに近い魂の咆哮に圧倒されます。(歌詞の内容は、内省的な部分もあってなかなか言い表せませんけどね)特にローテンポのリズムに地を這うようなベース、激しいギターがBLACK SABBATHを思い起こさせる1. Disconnect、疾走感溢れて攻撃性の高い3. Icon、グッとテンポを落とした重量級のロック・サウンドを聴かせる4. Civilized、全米ロック・チャート40位になった彼等の代表曲で、ジャジーな静かなトラックにサビでは激しく転調したサウンド上で「Sucker! Sucker! Liar! Liar!」と叫びまくるラブソング(!)6. Liar、地響きのようなギターに「ステップバーック!」の雄叫びも最高なヘビー・ロック7. Step Back、重戦車のごとく破壊力たっぷりなギターなどのリズムをバックに激アツに叫びまくる9. Volume 4、他曲と比べると結構軽めでファンキーさもある12. Shine、ボーナス・トラックのヘビーかつノイジーな13. Moosemanがお気に入り。(2025/07/26)

THE VOICES OF EAST HARLEM/Same (1973)

ニューヨークのハーレム地区のゴスペル・グループTHE VOICES OF EAST HARLEMが1973年にJUST SUNSHINE RECORDSからリリースした3rdアルバム。これは1994年のP-VINEからの再発レコード。プロデュースは、LEROY HUTSON、CURTIS MAYFIELD、RICH TUFOということで、見事なノーザン・ソウルを聴かせてくれます。特にこのグループを知るきっかけとなった近田春夫のFMラジオ「ミュージック・ワークショップ」でオンエアされていた「Wanted, Dead, Or Alive」の瑞々しさは至高!ほんとこの素晴らしさは饒舌に尽くしがたいですね!フリー・ソウル・シーンで大人気の瑞々しくて素晴らしくソウルフルで多幸感がハンパないA1. Cashing In、パーカッシブなリズムにドラマチックなメロディのグルーヴィー・ナンバーA2. Just Believe In Me、重たいコーラスなど、少しダークな雰囲気もするファンキー・チューンA3. Little People、胸を締め付けられる素晴らしいバラードA4. Giving Love、前述のこれ以上瑞々しくも哀愁を帯びたファンキーな曲はないであろう至高のB1. Wanted, Dead, Or Alive、まさにハピネスという言葉がピッタリな小気味良いグルーヴィー・チューンB3. I Like Having You Aroundがお気に入り。(2025/07/19)

THE CLICK/Hurricane (1995)

毎月12日は12'シングルの日
カリフォルニア州ヴァレーホのE-40、B-LEGIT、D-SHOT、SUGA TからなるTHE CLICKが1995年にJIVE RECORDSからリリースした2ndアルバム『Game Related』からのシングル。
A1. Hurricane (LP Version)
全米ラップ・チャート4位の大ヒットした、STUDIO TONプロデュースで、カチッとしたビートにシンプルなベース、中盤以降にBELL BIV DEVOE/Poisonの声ネタも効いた夕暮れモードのメロウ・ナンバー。安定の出来だね。
B1. Hurricane (Remix)
オリジナルより、ビートやキーボードがファンク度アップしたリミックス。これも最高だね。
B3. Actin' Bad
KEVIN GARDNERが手掛けた、MC EIHTが似合いそうなドラマチックな郷愁感溢れるナンバー。これもいいね~!
(2025/07/12)

CIRCLE OF POWER/Daddy (1993)

毎月12日は12'シングルの日
WIZとMONEからなる西海岸のヒップホップ・デュオCIRCLE OF POWERが1993年にRUMBLE RECORDINGSからリリースしたアルバムからのシングル。プロデュースは、メンバーのMONEとWIZ。
A2. Daddy - Cool Clay Mix (Instrumental)
QUINCY JONESの人気ネタ「Summer in the City」を使った郷愁感溢れるトラックにトランペット?を大々的にフィーチャーしたジャジー・インスト・ヒップホップ。これはこれで最高だけど、ラップを入れて欲しかった!
B1. Take A Look Around

おそらくジャズ・ネタを使ったセンス溢れるジャジー・ヒップホップ!やっぱりこのグループ最高だな~

B2. Daddy - Original Mix
前述どおりQUINCY JONES/Summer in the Cityネタの郷愁感溢れるクラシック!
(2025/07/12)

B.T. EXPRESS/Close To You (1975)

毎月7日は「シングル・レコード・レビューの日」
NYブルックリンの人気ファンク・グループB.T. EXPRESSが1975年にリリースした2ndアルバム『Non-Stop』からのシングル。プロデュースは、JEFF LANE。
A. Close To You (遥かなる影)
カーペンターズでお馴染みのバート・バカラック作品のカバー。JANET JACKSON/I Want Youでサンプリング。悪くはないが、いまいちピンとこないかな。
B. Whatcha Think About That?
ファンキーなホーンからスタートするノリの良いディスコ・ファンク!
(2025/07/07)

MACEO & ALL THE KING'S MEN/Doing Their Own Thing

ファンク界を支えた名サックス奏者MACEO PARKERとその仲間達が1970年にリリースした1stアルバム。プロデュースは、B.B. CUNNINGHAMとRAY RILEY。JAMES BROWNとの金銭トラブルで脱退したMACEO等のバンドメンバーによるアルバムで、JBの呪縛から解放されたイキの良いファンク・アルバムに仕上がってます。これは1991年にUKのCHARLYからリリースされたジャケット違いの再発盤で、ボーナス1曲を追加。MELLOW MAN ACE/En La Casa、L.L. COOL J/Cheesy Rat Blues、MARLEY MARL、MASTER ACE、CRAIG G、BIG DADDY KANE、KOOL G. RAP/The Symphony Pt. II、BEASTIE BOYS/Finger Lickin' Good、PETE ROCK & C.L. SMOOTH/Ghettos of the Mind、MYSTIDIOUS MISFITS/M.I Crooked Letter、AKINYELE/Checkmate、ERICK SERMON/Get Da Money、J-LIVE/MCeeでサンプリングされた「メイシオ!」と新たな出発の狼煙を上げるMACEO吹きまくりなグルーヴィーなインスト・ファンク1. Maceo、SOUL II SOUL/Jazzie's Groove、OMNISCENCE/Lost in the Music、L.L. COOL J/To Da Break of Dawn、PROFESSOR GRIFF AND THE LAST ASIATIC DISCIPLES/The Word of God Griff on Duty、CAVEMAN/Caught Up、BIG DADDY KANE/Floatで使われたMACEOのボーカル入りの土臭いJB流儀のファンク・チューン2. Got To Getcha、DJ MAGIC MIKE/Feel the Bass. IIIでサンプリングされた軽快なホーン隊がナイスなインスト・ファンク3. Southwick、ワウ・ギターも最高にカッコよく自然に体が動き出すファンキー・チューン4. Funky Women、FUNK, INC.のカバーで、GANG STARR/Form of Intellect、L.L. COOL J/Cheesy Rat Bluesでネタ使いされたブルージーなギターのイントロからファンキーなホーン隊、ワウ・ギターが続くインスト・ファンク6. Better Half、どこかBLOOD, SWEAT & TEARSを思い起こさせる、RICHARD "KUSH" GRIFFITHがボーカルをとった心和ませる7. Don't Waste This World Away、ドライブ感溢れるファンキー・チューン8. Mag-Poo、ボーナスで収録された1970年リリースのシングル・オンリーのSLY & THE FAMILY STONEのファンキー過ぎるカバー10. Thank You For Letting Me Be Myself Againがお気に入り。(2025/07/05)

LARGE PRO/Main Source (2008)

MAIN SOURCEで一世を風靡した名プロデューサーLARGE PRO aka LARGE PROFESSORが2008年にGOLD DUST MEDIAからリリースしたそろ3rdアルバム。1曲を除きセルフ・プロデュース。1996年のソロ・シングル「I Juswannachill」以来だから、20年以上ぶりのLARGE PROFESSORですね。作風が若干変わったのも時代なんだろうね。MAXINE NIGHTINGALE/Love Me Like You Mean It使いの勢いのあるファンキー・チューン1. The Entrance、過去作ではイメージがつかないエキセントリックな雰囲気の2. Hot - Sizzling, Scorching, Torching, Blazing、GUARDIAN LEEPとKILLAH SHAをフィーチャーしたどこか懐かしさを感じる3. Maica Living、時代は違えどMAIN SOURCEを支えたレジェンドMIKEY DとLOTTOが参加した小気味良いホーンが効いたファンキー・ナンバー4. Pump Ya Fist Like This、THE FATBACK BAND/PartyとBRICK/Dazzをアクセントにしたトラックに懐かしいTRAEDONYA(!)をバックコーラスでフィーチャーした5. Party Time、 THE RANCE ALLEN GROUP/See What You Done Doneネタのアーシーな6. In The Ghetto、MARCO POLOプロデュースではっちゃけ感もあるファンキー・シット7. Hardcore Hip Hop、小気味良いビートが耳を惹く9. Sewin' Love、MILTON NASCIMENTO/Journey to Dawn使いのクールなトラックにJERU THE DAMAJAをフィーチャーしたインタールード10. RuDopeDap-N-Noyd Pt.1、FOX/Love Letters使いの90年代らしさ満点のトラックにLIL' DAPが参加したインタールード11. RuDopeDap-N-Noyd Pt.2、HARRISON KENNEDY/Up-The Organizationネタのファンキーなトラックにこれまた懐かしいBIG NOYDをフィーチャーした12. RuDopeDap-N-Noyd Pt.3、FANTASY/What's Next使いの緊張感溢れる13. Classic Emergency、TIM DAVIS/Baby Won't You Come Out Tonightネタの高揚感があって最高なファンキー・チューン15. Large Pro Says、AZとSTYLES Pをフィーチャーした夕暮れにマッチする郷愁感もあるグルーヴィー・ナンバー17. The Hardestがお気に入り。(2025/06/28)