OLD 2 DA NEW SCHOOL -3ページ目

BRANDY/Same (1994)

1994年のデビュー以来、アメリカを代表するR&Bシンガー/女優として活躍するBRANDYが1994年に名門ATLANTIC RECORDSからリリースし、全米20位に輝いたデビュー・アルバム。プロデュースは、KEITH CROUCH、KENNETH CROUCH、ARVEL McCLINTON、SOMETHIN' FOR THE PEOPLE、DAMON THOMAS。KEITH CROUCHの出世作でもあるけど、SOMETHIN' FOR THE PEOPLEの仕事ぶりにも惹かれるね。

1. Movin' On

KEITH CROUCHプロデュースで、タイトなリズムにワンコードのギター、ウネウネしたシンセ、間奏のファンキーなホーンがアクセントの極めてシンプルなファンク・チューン。70年代のファンクを再現した感じだね。
2. Baby

KEITH CROUCH制作で、少し硬めのドラムにほぼシンプルなギターのみの至極シンプルなミディアム・ナンバー。好きだけどこれが全米4位になるとはかなり驚き。
4. I Wanna Be Down
KEITH CROUCHが手掛け全米6位に輝いたローテンポの太いビートに浮遊感のある寂しげなキーボードとTHE ISLEY BROTHERSバリの泣きのキーボードのメロディに15歳とは思えないしっとりとエモーショナルな歌を聴かせる名曲中の名曲!最初聴いたときもそうですが、30年以上経って聴いてもその感動は色褪せないですね。R&B好きなら絶対に聴いてほしい!

5. I Dedicate (Part I)

SOMETHIN' FOR THE PEOPLEプロデュースの短いインタールードながら寂しげなピアノのメロディが胸を打つスロウ。
6. Brokenhearted
KEITH CROUCH & KIPPER JONES制作で、全米9位と大ヒットしたしっとり系スロウ。リミックスではBOYZ II MENのWANYA MORRISとデュエットしてますね。ヒットしたのはこっちのバージョンですかね。 
8. Sunny Day

SOMETHIN' FOR THE PEOPLEが手掛けた超大好きなSIDE EFFECT/Private Worldを使ったメロウ・グルーヴ!このネタ使われると弱いな~
9. As Long as You're Here

SOMETHIN' FOR THE PEOPLEプロデュースで、ファンクなビートにWILLIE HUTCH/Brother's Gonna Work It Outを隠し味的に使った郷愁感漂うミディアム・グルーヴ。これも大好きだな~
10. Always on My Mind

KENNETH CROUCH制作で、TOM SCOTT AND THE L.A. EXPRESS/Sneakin' in the Backのビートに浮遊感のあるキーボードが絡む小品。

11. I Dedicate (Part II)

5の続編インタールード。
14. I Dedicate (Part III)

5の続編インタールード・パート2。
15. I Wanna Be Down (The Human Rhythm Hip Hop Remix)

4のリミックスで、ビートはそのままにキーボードを差し替えたトラックに大御所姉御MCのMC LYTE、QUEEN、LATIFAH、YO-YOをフィーチャーしたリミックス。悪くはないけど12インチに収録されていた「I Wanna Be Down (Cool Out Remix)」も収録して欲しかったかな。

(2025/08/23)

V.A./Reggae Dance Hall All The Hits (1988)

ROHIT INTERNATIONAL RECORDSから(おそらく)1988年にリリースされたダンスホール・レゲエのコンピレーション。那覇市にあった知る人ぞ知るレコ屋「タワーミュージック」(タワレコじゃねーぞ笑)が今は無き「マキシ-」の地下の階段にあった頃にSANCHEZのアルバムと一緒に買ったな~。いとうせいこうが監修した日本初のDJ本『ULTIMATE DJ HANDBOOK』を読んでレゲエも買い始めた頃でもあるね。レコードを集め始めた頃でもあるから、思い出深いね。

A1. TIGER/Don Is Don
人気DJのTIGERによるイケイケなダンスホール・スタイル。でも、ダンスホールにありがちな、つんのめるようなリズムのところは苦手だな。
A2. YELLOWMAN/Girl Watcher
RUN-D.M.Cとも共演し、ヒップホップ界からも人気のあるレジェンドDJのYELLOWMANによる、ほのぼの系トラックのユルーい佳曲。味があるDJだよね。
A3. BARRINGTON LEVY/She Is Mine
カナリア・ボイスで知られる人気ダンスホール・シンガーBARRINGTON LEVYによる、心ウキウキさせる楽しいトラックに伸びやかに歌いあげる好曲!これ本当に気持ちいいね~
A4. SHELLY THUNDER/Kuff
ヒップホップ界でも名が知られている女性DJのSHELLY THUNDERのヒット曲。ドラムだけの単調でどうってことない曲だけど、コミカルなDJがうけたんだろうね。知らんけど。
A5. FRANKIE PAUL/Them Ah Fight Fight
ジャマイカのスティービー・ワンダーと呼ばれる大物シンガーFRANKIE PAULによる、郷愁感溢れるルーツ系トラックに寂しげな素晴らしい歌を聴かせる好曲!このアルバムで一番好きな曲ですね!ほんと良い曲!
B1. GENERAL TREES/Raggamuffin
80年代の人気DJによる、シンプルなユルユルなトラックに気の抜けたようなコミカルなDJのナンバー。特にひっかかりはないかな。
B2. SANCHEZ/Come On Baby
甘い歌声で人気を博したシンガーSANCHEZによる、ゆったりホンワカ系のナンバー。歌声が素敵だよね。
B3. HALF PINT/Romeo & Juliet
THE HEPTONES/Get In The Grooveのリメイクで、ゆったりと甘いトラックにHALF PINTの味のある歌が染み渡るね。
B4. MARK BRYAN/Sharron Sharron
70年代から活動するシンガーの楽しげなナンバー。これって絶対70年代の曲だよね!? サウンドが全然違うよね。
B5. SANCHEZ/Lonely
ゆったりとしたリズムにどこか懐かしいメロディのトラックに甘い歌声を聴かせるナンバー。
(2025/08/16)

THE COLLEGE BOYZ/Victim Of The Ghetto (1992)

毎月12日は12'シングルの日
1994年リリースの2nd『Nuttin' Less Nuttin' Mo'』がG-RAP好きにも知られているLAの大学生ことTHE COLLEGE BOYZが1992年にリリースしたデビュー・アルバム『Radio Fusion Radio』からのシングル。メンバーは、R.O.M.、SQUEAK、HUMPHRY、DJ CUE。
A1. Victim Of The Ghetto (Ragamuffin Mix)
プロデュースは、TONY JOSEPHとERIC "QUICKSILVER" JOHNSON。リミックスは、DJ RON SKIとHUMPHRY。EDDIE KENDRICKS/The Newness Is Goneネタの郷愁感溢れるトラックにラガ・ラップをフィーチャーした、この時代ならではのリミックス。ラガに抵抗ないんで好きだな~
A2. Victim Of The Ghetto (Hip Hop Mix)
ブレイクビーツ(ISAAC HAYES/Breakthrough?)に緊張感のあるネタ(B.T. EXPRESS ?)を合わせ、サビで女性コーラスが歌うリミックス。このリミックス、最高なんだけど、なんでラップ入れなかったのかな?もったいない!
B1. Victim Of The Ghetto (LP Version)
オリジナル・バージョンで、A1のトラックに女性コーラス入り。ラガに抵抗あるならこれがオススメかな。
B3. Medley: Fuck All The Rigamarole - Politics Of A Gangster
アルバム収録曲のメドレーみたいな曲。正直、不要かな。
(2025/08/12)

CO-DEFENDANTS/Just When You Thought (1995)

毎月12日は12'シングルの日
WU-TANG CLANの2軍メンバーENZAが組んでいたグループCO-DEFENDANTSが1995年にECHO INTERNATIONALからリリースしたシングル。
A1. Just When You Thought
KING SUNとのコンビで一世を風靡したD. MOETが手掛けたBARRY WHITE/I'm Gonna Love You Just a Little More Babyネタに少しGっぽいピーヒャラ・シンセを合わせた哀愁トラックに男性ボーカルOMAR CHANDLERがフックで熱く歌うナンバー。ドラムがもう少し強ければな~
B1. Get Your Weight Up
C.E.O.プロデュースによるSUN/Time Is Passing使いの夕暮れモードのトラックに、なんとベテランROB BASEをフィーチャーした佳曲。
B3. Who Are We
C.E.O. & GREG BROWNプロデュースで、ファンクな重たいドラムにイルな音処理のウワモノがカッコ良すぎる!ウェスト・コースト好きにもオススメ。
(2025/08/12)

HERBIE HANCOCK TRIO/Same (1977)

ジャズ・ピアニストHERBIE HANCOCKがMILES DAVIS QUINTETの盟友RON CARTER(ベース)とTONY WILLIAMS(ドラム)とトリオを組んでリリースしたアルバム。プロデュースは、DAVID RUBINSON。「Milestones」を除きHERBIE HANCOCKの作曲。アコースティック・ジャズに回帰したアルバムで、ジャズ・ファンク好きの自分には結構厳しかったですが、ジャズ・ロック的に力強いピアノとドラムがファンキーに鳴り響く部分がカッコいい1. Watch It、1968年発表の曲を再演したピアノが力強くて美しい2. Speak Like a Child、躍動感のドラムとピアノが印象的な3. Watcha Waitin' For、力強くスリリングなドラムとピアノが耳を惹くMILES DAVIS楽曲の再演5. Milestonesがお気に入り。(2025/08/09)

BOMBERS/(Everybody) Get Dancin' (1979)

毎月7日は「シングル・レコード・レビューの日」
カナダのディスコ・グループBOMBERSが1979年にWEST END RECORDSからリリースしたシングル。プロデュースは、GEORGE LAGIOSとPAT DESARIO。
A. (Everybody) Get Dancin'
BPM早めの軽いディスコ・トラックに男女ボーカルが歌うナンバー。うーん、悪くはないけど薄味だね。
B. Don't Stop The Music
レイドバックしたトラックにエコーが効いたコーラスが入ったクールなインスト・ディスコ。どちらかと言えばこっちが好みかな。
(2025/08/07)

DEE-MACK/Doin It My Way (1995)

サンフランシスコのGスタ・ラッパーDEE-MACKが1995年にUNTOUCHABLE/BLACK ON BLACK RECORDSからリリースしたアルバム『Doin It My Way』からの6曲入りEP。プロデュースは、FROLIAN "THE DOPEMAN" RAMOSとSTAN THE "G" MAN KEITH!古き良きベイエリアG-FUNKを堪能できる好盤!ファンキーなビートに郷愁感溢れるピーヒャラ・シンセをはじめ生ベース等を活かしたベイG-FUNKのA1. Get Yo Fedy On、LADY K.をフィーチャーした、叩きつけるビートに重ためなピアノが効いた渋めのA2. Can't Play A Playah、生楽器主体の夕暮れ感溢れるメロウG-FUNKクラシックで、西好きならみんな好きだと思われるA3. Ain't No Love、小気味良いビートにどこか懐かしいメロディがナイスなB1. Meanin Of Stayin Strapped、重たいファンク・トラックにE-40を意識したであろう粘着フロウを披露するB2. Still Livin'、タイトなビートに寂しげなピーヒャラ・シンセ、ギターのトラックにBLACK MAGICのコーラスに咽び泣くB3. Real G'z Get No Loveと全曲お気に入り。フルアルバムで欲しいところ。(2025/08/02)

ROLLINS BAND/Weight (1994)

ハードコア・パンク・バンドBLACK FLAGのボーカリストであったHENRY ROLLINSがBLACK FLAG脱退後、結成したハードコア・バンドROLLINS BANDが1994年にリリースした4thアルバム。プロデュースは、THEO VAN ROCK。このアルバムから黒人ベーシストのMELVIN GIBBSが加入。当時、音楽雑誌などで話題になっていたバンドで、自分は確か宝島かFINEの記事を読んで、彼等を知りましたね。こういったハードコアなミュージシャンは破天荒なイメージがあるけど、HENRY ROLLINSは「早寝早起き、禁酒・禁煙、さらに毎日3時間の筋トレを欠かさない」など体調管理には最善の注意を払っているというギャップにも驚かされた記憶があります。アルバムの内容は、MELVIN GIBBSの影響なのか、ブラック・ロック的な雰囲気もあるハードコアなサウンドにHENRY ROLLINSの歌というかラップに近い魂の咆哮に圧倒されます。(歌詞の内容は、内省的な部分もあってなかなか言い表せませんけどね)特にローテンポのリズムに地を這うようなベース、激しいギターがBLACK SABBATHを思い起こさせる1. Disconnect、疾走感溢れて攻撃性の高い3. Icon、グッとテンポを落とした重量級のロック・サウンドを聴かせる4. Civilized、全米ロック・チャート40位になった彼等の代表曲で、ジャジーな静かなトラックにサビでは激しく転調したサウンド上で「Sucker! Sucker! Liar! Liar!」と叫びまくるラブソング(!)6. Liar、地響きのようなギターに「ステップバーック!」の雄叫びも最高なヘビー・ロック7. Step Back、重戦車のごとく破壊力たっぷりなギターなどのリズムをバックに激アツに叫びまくる9. Volume 4、他曲と比べると結構軽めでファンキーさもある12. Shine、ボーナス・トラックのヘビーかつノイジーな13. Moosemanがお気に入り。(2025/07/26)

THE VOICES OF EAST HARLEM/Same (1973)

ニューヨークのハーレム地区のゴスペル・グループTHE VOICES OF EAST HARLEMが1973年にJUST SUNSHINE RECORDSからリリースした3rdアルバム。これは1994年のP-VINEからの再発レコード。プロデュースは、LEROY HUTSON、CURTIS MAYFIELD、RICH TUFOということで、見事なノーザン・ソウルを聴かせてくれます。特にこのグループを知るきっかけとなった近田春夫のFMラジオ「ミュージック・ワークショップ」でオンエアされていた「Wanted, Dead, Or Alive」の瑞々しさは至高!ほんとこの素晴らしさは饒舌に尽くしがたいですね!フリー・ソウル・シーンで大人気の瑞々しくて素晴らしくソウルフルで多幸感がハンパないA1. Cashing In、パーカッシブなリズムにドラマチックなメロディのグルーヴィー・ナンバーA2. Just Believe In Me、重たいコーラスなど、少しダークな雰囲気もするファンキー・チューンA3. Little People、胸を締め付けられる素晴らしいバラードA4. Giving Love、前述のこれ以上瑞々しくも哀愁を帯びたファンキーな曲はないであろう至高のB1. Wanted, Dead, Or Alive、まさにハピネスという言葉がピッタリな小気味良いグルーヴィー・チューンB3. I Like Having You Aroundがお気に入り。(2025/07/19)

THE CLICK/Hurricane (1995)

毎月12日は12'シングルの日
カリフォルニア州ヴァレーホのE-40、B-LEGIT、D-SHOT、SUGA TからなるTHE CLICKが1995年にJIVE RECORDSからリリースした2ndアルバム『Game Related』からのシングル。
A1. Hurricane (LP Version)
全米ラップ・チャート4位の大ヒットした、STUDIO TONプロデュースで、カチッとしたビートにシンプルなベース、中盤以降にBELL BIV DEVOE/Poisonの声ネタも効いた夕暮れモードのメロウ・ナンバー。安定の出来だね。
B1. Hurricane (Remix)
オリジナルより、ビートやキーボードがファンク度アップしたリミックス。これも最高だね。
B3. Actin' Bad
KEVIN GARDNERが手掛けた、MC EIHTが似合いそうなドラマチックな郷愁感溢れるナンバー。これもいいね~!
(2025/07/12)