
2 All Serious Thinkers
Amazon(アマゾン)
12,400円
毎月7日は「シングル・レコード・レビューの日」
フィラデルフィアを代表するスウィート・ソウル・グループTHE STYLISTICSが1976年にH & L RECORDSからリリースしたアルバム『Fabulous』からのシングル。プロデュースは、HUGO & LUIGI、アレンジは、VAN McCOY。
A. Because I Love You Girl
9TH Wonder/Catch 22 (9th Wonder I'm Stylisticin' on Ya Remix)、STATIK SELEKTAH/Harlem Bluesでネタ使いされたバラードだけど、安っぽい昼メロ・ドラマのテーマ曲みたい。初期の頃のような甘美さには程遠いね…
B. You Are
軽すぎるディスコでまったく聴けない…
(2025/04/07)
NYロング・アイランドのヒップホップ・グループTHE UBCが1990年にリリースしたデビュー・アルバムにして唯一のアルバム。メンバーは、THE ESKISPECTACULAR SHOW、D-NASTY、THE BLITZ、MIKE AIR、CAELOVEの5名。プロデュースは、メンバーのCAELOVEとD-NASTY。当時、まったく話題にもならなかったけど、忘れられないグループの一つですね。ちょっと地味だけど、安心して聴ける曲が多く、特にSNAP/The Powerでも使われたMANTRONIX/King of the BeatsのMardi GrasビートにBESIDE/Change the Beat (Female Version)を合わせたファンキーなA2. UB Style、勢いがあってノリの良いファンキー・シットA3. Mop The Floor、SUGARHILL GANG/Sugarhill GrooveにP-FUNKビートを組み合わせた鬼ファンクA4. Bring Back The Funk、PLEASURE/Let's Dance、CHIC/Dance, Dance, Dance、(たぶん)GAZ/Sing Sing使いのノリノリ・グルーヴィーなA6. Let's Dance、ロウなビートに70年代なアーシーなウワモノが最高なA8. Intermission、FIRST CHOICE/Love Thang (Tee Scott Remix)使いの明るい雰囲気のファンキー・チューンB1. U Treat Me Right、JOHNNY HAMMOND/Shifting GearsネタのファンキーなB2. 2 All Serious Thinkers、Z.Z. HILL/I Think I'd Do It使いのファンキーな佳曲B3. Burning Bridges、アップテンポでグルーヴィーなパーカッシブ・ビーツが最高なB4. Soul Food、BETTY WRIGHT/Clean Up Womanネタのシンプルで小気味良くファンキーなB5. We Get Lifted。DYNAMIC CORVETTES/Funky Music Is The Thingを軸にJACKIE ROBINSON/Pussyfooter、BILLY SQUIER/The Big Beat、ESG/UFOのド定番ブレイクビーツを繋いだドープ・トラック上でマイクを回すクラシック!B7. Take It To The Top (Needle Drop)がお気に入り。調べていてわかったことだけど、BARSHAやKIN OF SWINGのBUMRUSH! RECORDSからUB名義で「We Got The Funk」のシングルをリリースしてたんですね。いやー、知らなかったな。ヒップホップも奥が深いね。(2025/04/05)
トリニダードトバゴ出身のシンガーJIMMY ROSSが1981年にイタリアのFULL TIME RECORDSからリリースしたデビュー・アルバム。プロデュースは、イタリアのディスコ・グループとして有名なKANOのLUCIANO NINZATTIとSTEFANO PULGA。MEL TURNER名義で60年代から活動していたみたいですね。最大のヒット曲「First True Love Affair」をあのLARRY LEVINがリミックスしたこともポイントですね。学生の頃、LPで購入して聴きまくったな~ ただ、塩辛ボイスのヘタウマな老け顔オジサンが「ファ~ストゥル~ ラ~バフェア~♪」って歌う姿はなんか笑えたけど。これがLUTHER VANDROSSだったらなーなんていつも思ってしまう。煌びやかNY系ディスコ・サウンドが最高すぎるクラシック1. First True Love Affair、「トランス」って言葉に一抹の不安を覚えたが、リズミカルなダンス・トラックで安心した2. Fall Into A Trance、優し気なメロディのポップ・ダンサー3. Sad Sam、時折、KLEEERっぽさを醸し出すアーバン・ダンサー4. Chocolate Ice、AORモードなメロウ・ミディアム5. Love Will Never Die、ベースが効いているファンク・モードのダンス・ナンバー6. My Life、明るく楽しいげなメロディの7. S.O.S. Of Love、ボーナス収録の2.のリミックス8. Fall Into A Trance (Remix)、1984年リリースで、JIMMY自身がプロデュースしたボコーダー入りのエレクトロ・ダンサー9. New York To Moscow (Edit)、クラブDJに人気のこれぞNYディスコなLARRY LEVANリミックス10. First True Love Affair (A Larry Levan Mix)がお気に入り。(2025/03/29)
GRAND PUBAが在籍したNYのヒップホップ・グループMASTERS OF CEREMONYのサブメンバーとして活動を共にしたラガMC"DON BARON"が1988年にNYの名門STRONG CITY RECORDSからリリースした唯一のアルバム。お目付け役はレジェンドJAZZY JAY、プロデュースは、MASTERS OF CEREMONYのD.J. SHABAZZとGRAND PUBA(MAXWELL DIXON)、エンジニアは、SKEFF ANSELM。DON BARONと言えば「Action」だね、やっぱり!ラジオで初めて聴いたときにはぶっ飛んだな~!すぐにアルバム買いに行ったな。それにしてもWhosampledでもネタ元が全然載ってないのは何故だろう?あまり聴かれていないアルバムなのかな?
ギリシャのシンセサイザー奏者、作曲家のVANGELISが1976年にリリースしたアルバムで、全英チャート18位に輝く。シンセサイザーはもちろん、ドラム、ベース等のすべての楽器も一人で担当。VANGELISと言えば映画『炎のランナー』で有名ですよね。プログレッシブ・ロック、シンセサイザー・ミュージック、ニューエイジ等々、ジャンルを超越した音楽性ですね。このアルバムは30数年前に中古レコ屋でジャケットが気に入って買ったのが出会い。VANGELISは『炎のランナー』くらいしか知らなかったけど、これは松本零士先生の銀河鉄道999や宇宙海賊キャプテン・ハーロックを観ているような宇宙的なサウンドが魅力的。ニュース番組の曲としても使用された壮大なスペース・ナンバーA1. Pulstar、エスニックな雰囲気のA2. Freefall、宇宙空間でのバトルシーンを思い起こさせるスペーシー・ロックA4. Main Sequence、銀河鉄道999の寂しげなシーンを思い出させる叙情的なA5. Sword of Orion、GOODIE MOB/Angelic Wars、NUMSKULLZ/Main Aim、NATURE/We Ain't Friends、PEP LOVE/T.A.M.I.、PROJECT PAT/Make Dat Azz Clap (Back Clap)、BUC FIFTY/Say It Ain't So、J DILLA/Track 32 (Da 1st Installment)等でサンプリングされた寂しげなシンセサイザーのメロディが耳を離さない名曲B1. Alpha、これも宇宙空間でのアクション・シーンのようにスリリングなB2. Nucleogenesis (Part One)、未知なる宇宙へ冒険への旅に出るかのような勇ましいB3. Nucleogenesis (Part Two)がお気に入り。(2025/03/15)
毎月7日は「シングル・レコード・レビューの日」
B.T. EXPRESSのプロデュースで知られるRUNDY MULLER率いるNYのファンク・バンドBRASS CONSTRUCTIONが1975年にリリースしたデビュー・アルバムからのシングル。
A. Changin'
少し郷愁感も醸し出すベースラインに切れのあるホーンセクションが光るファンク・クラシック。SCHOOLLY D/Black Jesus、GANG STARR/Positivity、2 BLACK 2 STRONG MMG/Burn Baby Burnでサンプリング。
B. Peekin'
NYらしいノリの良いディスコ・ファンク。歌がちょっとイマイチかな。
(2025/03/07)
メインホームページの旧レビューを再アップ(全面改訂)
テネシー州ナッシュビルのGラッパーPAPA JAYが1994年にSTREET FLAVOR RECORDSからリリースしたデビュー・アルバム。プロデュースは、DOUBLE S-K MOB(KEVIN GRISHAM、SCOTT "AQUAMAN" SCHAFER、SONNY PARADISE)。Gフリークのバイブル「GANGSTA LUV」にも掲載されていた有名なアルバムですね。実弟BOOGIEのアルバムには少し劣るが、実に聴き応えたっぷりなバラエティーに富んだトラックにICE CUBEから影響を受けたラップもカッコよく、特にファンキー・ビートに弾けるシンセのトラック上でシャープなラップを聴かせる2. Manhunt、どこか優し気なメロディのトラックにフックで男性シンガーも柔らかに歌うメロウ・グルーヴ3. Three Hots And A Cot、ダークながらノリの良い4. Felon、タイトなビートにピーヒャラ・シンセも最高の妖しげなGファンク6. Who's Dat Nigga、ウネウネしたシンセも強烈なホラー・チューン8. Trained Killa、CHARLES WRIGHT & THE WATTS 103RD STREET RHYTHM BAND/Express Yourself使いのN.W.A./Express Yourselfのビートに強烈なウネウネ・シンセ、フックでアンビエントなシンセと女性シンガーTRACY HAMPRYのコーラスもバッチリはまった9. Doin' It Up (In The Ville)、重たいビートにサスペンスタッチなシンセのトラックに攻撃的なラップがイカす10. What Goes Around (G-Town)、BILL WITHERS/Kissing My Loveのビートに郷愁感溢れるシンセと浮遊感のあるシンセが最高にマッチし、TRACY HAMPRYもコーラスでバックアップするメロウ・グルーヴ11. Jay's Backがお気に入り。(2025/03/03)
BIG MIKEとLORD 3-2のデュオCONVICTSが91年にRAP-A-LOTからリリースしたアルバム。この二人が組んでいたことは案外知らない方が多いのでは? BIG MIKEの安定したフロウはあまり変わらないですが、3-2は『Wicked buddha baby』のようなヨレたラップ・スタイルではなくかなりハードコアなスタイルで攻めていてまるで別人の様です。プロデュースはJAMES SMITH、JOHN BIDO、DOUG KING、JOHNY C(PRINCE JOHNNY C)、SIMON。改めて聴いてみると、二人の掛け合いの曲は少なく、それぞれのソロ曲的なものが目立ちますね。そこらへんは一時的なコンビだったのかもしれませんね。(二人ともすぐにソロ出したしね。)GETO BOYSをさらに煮詰めたようなイナたさがRAP-A-LOTの真骨頂。数あるRAP-A-LOTクラシックの中でも外せない一枚!