OLD 2 DA NEW SCHOOL -7ページ目

SIR JOE QUARTERMAN & FREE SOUL/Same (1973)

レア・グルーヴ・クラシック「(I Got) So Much Trouble in My Mind」でお馴染みのワシントンDCのファンク・グループJOE QUARTERMAN AND FREE SOULが1973年にリリースした唯一のアルバム。プロデュースは、BILL TATE、COTTER WELLS、JOE QUARTERMAN。メンバーは、JOE QUARTERMAN(ボーカル、トランペット)、GREGORY C. HAMMONDS(ベース)、ALLEN STEWART(ドラム)、GEORGE R. LEE(ギター)、 WILLIE PARKER JR.(ギター)、KARISSA FREEMAN(キーボード)、LEON ROGERS(サックス)。JBに影響を受けたシンガーだが、声質がどこか都会的。ニュー・ソウル的な要素も取り入れたファンク名盤で全曲最高ですね!

A1. (I Got) So Much Trouble In My Mind

ホーンセクション、ワウギターもぶっ飛ぶくらいカッコ良過ぎるファンク・クラシック!KINGS OF PRESSURE/Give Me the Mike (Is This the End)、DJ MIZ f/M.C. LUDICROUS/Trouble、STEZO/Put Your Body Into It、UTFO/Cold Abrasive、UTFO/Wanna Rock、THE TOGETHER BROTHERS/Gigolo Man、3RD BASS/Oval Office、OVERLORD X/Weapon Is My Lyric、DJ MAGIC MIKE AND MC MADNESS/Abracadabra、SON OF BAZERK/Change the Style、DEF JEF/Cali's All That (UK Mix)、SHINEHEAD/Trouble等、数多のアーティストがサンプリング。

A2. I Made A Promise

小気味良いファンキー・チューン。

A3. The Trouble With Trouble

ED O.G. & DA BULLDOGS/Dat Ain't Rightネタの郷愁感溢れるファンク。

A4. The Way They Do My Life

GURU/Pimp Shitで使われたBAZUKAのTONY CAMILLOがアレンジを担当したCURTIS MAYFIELDを意識したであろう夕暮れモードのファンキー・ナンバー。

B1. Find Yourself

明るめのホーンやコーラスが効いたライトなファンキー・チューン。

B2. Gonna Get Me A Friend

JBマナーだがちょっと都会的な雰囲気もするグルーヴィーなファンク。

B3. Give Me Back My Freedom

ニュー・ソウル的なもの哀しげなメロディが印象的なナンバー。

B4. I Feel Like This

グッとテンポを落としたリズムに黒すぎるワウギターが耳を離さないスロウ・ファンク。

B5. Live Now Brothers

ピースフルな雰囲気たっぷりのニュー・ソウルなミディアム。

 

先日紹介したシングル「Get Down Baby」もぜひ収録して欲しかったところ。(2025/02/15)

CHEBA/Business Doin' Pleasure (1991)

毎月12日は12'シングルの日

引き続いて、謎に包まれたラッパーCHEBAが1990年にRUFFHOUSE RECORDSからリリースした2ndシングル。

A1. Business Doin' Pleasure
プロデュースは、JIM SALAMONE。グラウンドビーツ風のビートに涼しげなメロディ、そしてGROVER WASHINGTON, JR.のサックスがアクセントで挿入されたメロウ・トラックになんとTEENA MARIEがゲストで歌うナイス・グルーヴ。
B1. Clap You Hands
プロデュースは、JOE "THE BUTCHER" NICOLOとD.J. JAZZ。THE HONEY DRIPPERS/Impeach The PresidentビートにBOOKER T. & THE MG'S/Hip Hug-Herを合わせたファンキーな一発!このネタ使ったら悪いわけないね!
B3. Dis Is Nice

プロデュースは、JOE "THE BUTCHER" NICOLO。JAMES BROWN/Funky Drumemr使いのファンキーなトラックにGROVER WASHINGTON, JR.のサックスをメインにしたインスト・ジャジー・ヒップホップ。CHEBAは合いの手でしか登場しないのは残念な限り。
(2025/02/12)

CHEBA/The Piper (1990)

毎月12日は12'シングルの日

謎に包まれたラッパーCHEBAが1990年にRUFFHOUSE RECORDSからリリースしたデビュー・シングル。

CHEBAについて色々調べているとRUFFHOUSEの創設者の一人CHRIS SCHWARTZが書いた本に詳しく書いており、なんとDIGITAL UNDERGROUNDのSHOCK Gがラップやトラックの制作に大きく関わっているみたい。というか、CHEBAは何もしてなくて、CHRISからは「アーティストではない」とディスられてる始末。結構好きだったんで軽く衝撃でしたが、アルバムがリリースされなかったのはそういったことがあったからだったんだろうな。

A1. The Piper

JOE "THE BUTCHER" NICOLOプロデュースで、重いビートにホラーチックな鐘の音、フックで寂しげなフルートとピアノが鳴り響くトラックに淡々とした、時折呟くようなラップ、時折コミカルなラップのゲストを交えた暗めのファンキー・チューン。確かにSHOCK Gが演出したような寸劇っぽさも感じられるね。
B1. The Piper (Street Mix)
リミックスは、同郷のTHREE TIMES DOPEのCHUCK NICE。JAMES BROWN/Funky President & Funky Drummerを組み合わせた鬼ファンキーなビートに差し替えたご機嫌なリミックス!オリジナルよりこっちを好んで聴いてたな~
B3. Just Because

JOHN HODIAN制作で、ゆったりとしたビートに温もりを感じるメロディのメロウ・チューン。ビートがあまり好きではないけど、悪くはないかな。

(2025/02/12)

SCHOOLLY D/Saturday Night! • The Album (1987)

フィラデルフィアのリアルOGラッパーで、ギャングスタ・ラップの元祖とも評されるSCHOOLLY Dが1987年にJIVE RECORDSからリリースした2ndアルバム。自身のレーベルSCHOOLLY RECORDSからリリースしたアルバムに3曲追加してのメジャー再リリース盤。プロデュースは、SCHOOLLY D自身。スクラッチは、相棒D.J. CODE MONEY。エンジニアは、JOE THE BUTCHER NICOLO。当時、ラジオで「Saturday Night」や「Do It, Do It」が流れていて、そのなんとも言えないラップスタイルや荒っぽいトラックに魅了されて、LP買いに行った覚えがあるな。
A1. Housing The Joint
新たに追加された曲で、重たい打ち込みドラムにINCREDIBLE BONGO BAND/Apacheのパーカッションを合わせたファンキービートにRUFUS THOMAS/Itch and Scratch Pt. 2の不気味な笑い声やSLY & THE FAMILY STONE/Thank You (Falettinme Be Mice Elf Agin)を組み合わせたドープな逸曲!この荒っぽさ最高だぜ!
A2. We Get Ill
ポコポコとパーカッシブな打ち込みドラムにTHE JACKSON 5/I Want You Backの一部分を合わせたファンキー・トラックにBESIDE/Change the Beat (Female Version)を荒っぽくコスりまくった佳曲。
A3. Do It, Do It
FUNKADELIC/You'll Like It TooのドラムにMARY MODER, DOROTHY COMPTON, PINTO COLVIG AND BILLY BLETCHER/Who's Afraid of the Big Bad Wolf使いのファンキー・トラックにKURTIS BLOW/AJ Scratchの「1,2,3,4,Hit It!」も取り入れたクラシック!SCHOOLLYの良い意味で緊張感のないラップがマッチしているね。
A4. Dedication To All B-Boys
打ち込みドラムにCOMMODORES/Young Girls Are My Weaknessのフレーズを合わせたファンキー・チューン。
A5. Get N' Paid

ハードな打ち込みドラムにCODE MONEYの「Hit Me」の荒々しいコスりが印象的な佳曲。

A6. Dis Groove Is Bad
新たに追加された曲で、SLY & THE FAMILY STONE/Sing a Simple Song & I Want to Take You HigherとBRICK/Dusicを使ったCODE MONEYのコスりを堪能するファンキーなインスト・ナンバー。
B1. Parkside 5-2
新たに追加された曲で、OTIS REDDING/Good to Meの調有名なフレーズ「We're Gonna Do a Song, That you never heard before」のイントロからパーカッシブな打ち込みドラムになだれ込む鬼ファンキーかつハーコーなクラシック!このロウな感じわかるかなぁ、わかんねぇだろうなぁ。
B2. B-Boy Rhyme And Riddle
硬めの打ち込みドラムにFUNK, INC./Kool Is Back、SYL JOHNSON/Different Strokesを合わせたファンキー・トラックにBESIDE/Change the Beat (Female Version)をスクラッチ。
B3. Saturday Night
キター!これよこれ!SCHOOLLY Dの真骨頂!MELVIN BLISS/Synthetic Substitutionのビートのスクラッチから、カウベル(?)のイントロ、THE WILD MAGNOLIAS/(Somebody Got) Soul, Soul, SoulのループにSCHOOLLY Dの普段着のラップが最高にDEFな一発!これ聴いてノれないやつはヒップホップ聴く資格なし!
B4. It's Krack
STEVE MILLER BAND/Jungle Love使いのイントロからヘビーな打ち込みドラムにPARLIAMENT/Mr. WigglesやBESIDE/Change the Beat (Female Version)のスクラッチを入れたインスト・ナンバー。
(2025/02/08)

JOE QUARTERMAN AND FREE SOUL/Get Down Baby(1974)

毎月7日は「シングル・レコード・レビューの日」

レア・グルーヴ・クラシック「(I Got) So Much Trouble in My Mind」でお馴染みのワシントンDCのファンク・グループJOE QUARTERMAN AND FREE SOULが1974年にリリースしたシングル。LP未収録みたいですね。(後に再発CDに収録)
A1. Get Down Baby Pt. 1

「(I Got) So Much Trouble in My Mind」より熱さは控えめだが、クールなエレピが印象的なファンキー・トラックにいつも通り熱い歌を聴かせるファンク・クラシック!久しぶりに聴いたけど、最高にグルーヴィーだね、やっぱり!
B1. Get Down Baby Pt. 2

A面の続編でインスト多めで、郷愁感のあるホーンも最高だな~!

(2025/02/07)

PHILIP BAILEY/Chinese Wall (1984)

EARTH, WIND & FIREのボーカリストPHILIP BAILEYが1984年にリリースしたソロ3rdアルバム。プロデュースは、当時、世界で一番忙しい男と言われたPHIL COLLINS!世界的に大ヒットした「Easy Lover」でしょ、やっぱ!シングル・レコード買って聴きまくったな~!この二人のタッグにはスタン・ハンセンとブルーザー・ブロディが合体したのと同じくらいの衝撃を受けたな。(言い過ぎ?)サウンド的にR&Bらしさは皆無だけど、良い意味でPHIL色濃いポップ・ロックで聴きやすいですね。アメリカではセカンド・シングルだけど、日本では「Easy Lover」のB面に収録されていて、「Easy Lover」と同じくらい聴きまくったボコーダーも取り入れたエレクトロでダンサブルなポップ・ロック1. Photogenic Memory、ファンクっぽさもある明るめのダンス・ポップ的趣の2. I Go Crazy、優し気なメロディのAORナンバー4. For Every Heart That's Been Broken、出ました!PHIL COLLINSとのデュエットで全米2位に輝き、自分の音楽人生にその名を刻んだ名曲6. Easy Lover、アドベンチャー映画のサントラに収録されそうな雰囲気の快活なポップ・ロック9. Woman、ニューソウルな雰囲気のミディアム10. Children of the Ghettoがお気に入り。(2025/02/02)

E-40/In a Major Way (1995)

VALLEJOのビッグボス”E-40”が1995年にリリースした2ndアルバム。プロデュースは、MIKE MOSLEY、SAM BOSTIC、FUNK DADDY、STUDIO TON、E-40、REDWINE、KEVIN GARDNERの鉄壁の布陣。タイトルにもメジャー進出への意気込みを感じるよね。E-40のフリーキーなラップ・スタイルも相変わらず最高だしね!寂しげなキーボードのメロディのイントロ1. Introから、メジャーに媚びないV-TOWNスタイルで一安心。チープなドラムにもの哀しげなメロディの3. Da Bumble、FUNK DADDYらしいブリブリ・ベースを活かしたクールなベイ・ファンク・トラックにB-LEGITとMAC SHAWNをフィーチャーした4. Sideways、中期80'sなエレクトロ感たっぷりのミディアム・ファンク5. Spittin'、ファンク感のあるメロウ・トラックにSUGA-T姉さんが援護射撃し、ラップ・チャート5位に輝いた6. Sprinkle Me、ゴシック調の重めのメロディとメロウなキーボードが合わさったトラック上で2PAC、SPICE 1、MAC MALLとマイクを回し、フックでLEVITTIが歌う8. Dusted 'n' Disgusted、ラップ・チャート4位に輝いた、WHODINI/One Loveをさりげなく取り入れたところにニヤリとさせられるチープなドラムに高音シンセのR&BトラックにフックでLEVITTIが歌う9. 1-Luv、ピーヒャラ・シンセやブリブリ・シンセが最高なもろONE WAY風(ネタ?)なベイ・ファンク・トラックにフックでLEVITTIが歌う10. Smoke 'n Drank、BRASS CONSTRUCTION/Get Up To Get Down使いに妖しげなピーヒャラ・シンセも効果的なベイ・ファンク・トラックにSUGA-T姉さんが妖艶に歌う12. Fed、重たいファンク・ビートに暗めのメロディの14. Bootsee、寂しげなトラックに息子のLIL E(aka DROOP-E)をフィーチャーした15. It's All Badがお気に入り。(2025/01/25)

            
            
 

JESSE JOHNSON/Every Shade Of Love (1988)

プリンス一派のミネアポリスの名ファンク・バントTHE TIMEのギタリストJESSE JOHNSONが1988年にA&M RECORDSからリリースした3rdアルバム。プロデュースは、JESSE JOHNSON自身。かなり歌い方やトラックもPRINCE色濃く、パッと聴いた感じはほとんどPRINCEだね笑 この時代特有のアップテンポな硬いビートのファンク・ナンバーで、途中のノイジーなギターソロもイカしたA1. Love Struck、さらにBPMアップし、叩きつけるビートに派手なシンセサイザーが効いたたロッキッシュなファンク・チューンA2. So Misunderstood、クラビネットでJEFF LORBERが参加したカッティング・ギターもナイスなミネアポリス・マナーでもろにPRINCEなタイトなファンク・ナンバーA3. I'm The One、アップテンポでTHE TIMEっぽい硬派なミネアポリス・ファンクA4. Color Shock、このアルバムの白眉とも言える哀愁溢れるギターも最高なメロウ・ミディアムB3. I'm Just Wanting Youがお気に入り。 (2025/01/18)

CHARIZMA & PEANUT BUTTER WOLF/My World Premiere

毎月12日は12'シングルの日

STONES THROW RECORDSの創設者PEANUT BUTTER WOLFが故CHARIZMAと組んで1996年にリリースしたシングル。

STONES THROW RECORDSの記念すべき一発目ですね。

A1. My World Premiere (Raw)

ロウなビートのループにスクラッチのみのシンプルの極みなトラックにラップでグイグイ引き込ませるドープな逸品。
A2. My World Premiere (Head Nod)
イントロにUTFO/Roxanne Roxanneを使い、ドカドカしたビーツに差し替えたA1のリミックス。

B1. Methods (Part 1 & 2)

86年頃のローファイなぶっといビートにWILLIE BOBO/Dindiの穏やかで優しい音色のエレピが最高なナンバー!このビートとメロディの対比、最高すぎるぜ!
B2. Methods (Fresh For '86)

B1のビートのみのバージョン。これはこれでタイトルどおり86年頃の雰囲気充満で良いね~
B3  Top Notch Competitor
MARVEL LOVE制作で、ズンドコ・ビートにシンプルなウワモノのファンキーな佳曲。
(2025/01/12)

CHANNEL LIVE/Six Cents (1998)

毎月12日は12'シングルの日

ニュージャージーのハーコー・デュオCHANNEL LIVEがマイナー落ちし、1998年にDJ SPINNAのBEYOND REAL RECORDINGSからリリースしたシングル。

A1. Six Cents (Dirty Mix)

FRED SARGOLINIプロデュースで、KOOL & THE GANG/Jangle Boogieのドラムに浮遊感のあるウワモノが絡むファンキー・チューン!雰囲気が最高にいいね~

B1. Live 4 Hip Hop (Dirty Mix)

DOMINGO PADILLAプロデュース。うーん、ドラムもネタも含めてイマイチかな…

(2025/01/12)