
DURAN DURAN/Decade (1989)

MTVブームの火付け役とも言えるUKロック・バンドDURAN DURANの80年代の代表曲をまとめたベスト盤。メンバーは、NICK RHODES(キーボード)、JOHN TAYLOR(ベース)、SIMON LE BON(ヴォーカル)、ANDY TAYLOR(ギター)、ROGER TAYLOR(ドラムス)の5名。全員がイケメンでかなり人気ありましたね。また、テイラーが3名いるけど血縁関係は無いっていうのも話題になってたね。もう、なんか人気がありすぎのアイドル的扱いだったんで、フツメンの自分なんかは意図的に聴くのを避けていたけど、MTVやFMでガンガン流れるから、嫌でも覚えてしまうというか… 今では普通に好きで、80'sのコンピ作りには欠かせない存在だよね、やっぱり。
1. Planet Earth
THE JIMMY CASTOR BUNCH/The Bertha Butt Boogie
毎月7日は「シングル・レコード・レビューの日」
サックスを中心としたマルチ奏者のJIMMY CASTOR率いるTHE JIMMY CASTOR BUNCHが1974年にATLANTIC RECORDSからリリースしたアルバム『Butt Of Course...』からのシングル。
A. The Bertha Butt Boogie - Part l
イントロの「ヴァンヴァンヴァヴァヴァン、ヴァッヴァッヴァーヴァヴァヴァン」の声ネタがPROFESSOR X/Years of the 9、ICE CUBE/Friday、THE D.O.C./Erotix Shit等々でサンプリングされたバカっぽさ(誉め言葉)溢れるファンキー・クラシック!
B. The Bertha Butt Boogie - Part ll
A面の続編。
(2025/01/07)
THE WHISPERS/Just Gets Better with Time (1987)
ベテラン・コーラス・グループTHE WHISPERSが1987年にリリースした16thアルバム。プロデュースは、L.A. REID & BABYFACE、LEON SYLVERS III、NICHOLAS CALDWELL、LARRY WHITE、GARY TAYLOR、GRADY WILKINS。全米7位に輝いた「Rock Steady」収録で有名ですね。ニュージャックスイングではない、80年代後期特有のアップテンポのダンス・ナンバー1. I Want You、クールな雰囲気のダンサブルなファンク2. Special F/X、前述のヒット曲で、アップテンポで若々しいトラック、コーラスも最高にイカしたダンス・クラシック3. Rock Steady、アップテンポのリズムに清涼感のあるキーボードのメロディが清々しい4. No Pain, No Gain、クワイエットストーム・シーンで人気のエモーショナルなスロウ5. In The Mood、しっとりとしたスロウ7. Love's Callingがお気に入り。(2025/01/04)
SCARFACE/Mr. Scarface Is Back (1991)
新年あけましておめでとうございます。
新年一発目はハードコアなクラシックをどうぞ!
元GETO BOYSで稀有のリリシストとしてリスペクトされるSCARFACE(旧名AKSHEN)が1991年にRAP-A-LOT RECORDSからリリースした記念すべきデビュー・ソロ・アルバム。プロデュースは、DOUG KING、JAMES SMITH、SCARFACE、BIDO、CRAZY C、ROLAND、SAM。当時のRAP-A-LOTのラフ&タフなファンキー・トラックにSCARFACEのエグるようなラップが最高で、テープに録音して擦りきれるくらい聴き込みましたね。
A1. Mr. Scarface
童謡「カッコーの歌」の不気味な替え歌のイントロから、TONY ALVON & THE BELAIRS/Sexy Coffee Pot、LE PAMPLEMOUSSE/Gimmie What You Got、SYL JOHNSON/Different Strokes、BO DIDDLEY/Hit or Missを使ったファンキー・トラックになだれ込むドープなクラシック!SCARFACEの貫禄たっぷりなラップも最高!
A2. The Pimp
YAGGFU FRONT/Action Packed Adventure (1994)
SPIN 4TH、D'RANGED & DAMAGE、JINGLE BELからなるノースカロライナのトリオYAGGFU FRONTが1994年にリリースしたアルバム。2002年に未発表曲を集めたアルバムがリリースされているけど、実質上、唯一のアルバムと言ってもよいでしょう。プロデュースは、YAGGFU FRONT自身とNEW VIBE MESSENGERS、MINNESOTA。ジャズネタを多用した当時のNYにも劣らないトラックに掛け合いの集団ラップはもっと評価されるべき。GROVER WASHINGTON, JR./Hydraのシンプルなループがファンキーな2. Where'd You Get Your Bo Bos?、EPMD/So Wat Cha Sayin'にポロロンと鳴るピアノのループが印象的な3. Trooper 101、LONNIE SMITH/Spinning WheelのドラムにNORMAN CONNORS/Twilight Zoneのホーンを隠し味にした4. Mr. Hook、JIMMY McGRIFF/It's You I Adoreネタで勢いのあるジャジー・ファンキー5. Busted Loop、勢い抜群のファンキー・ビートに優し気なフルートがマッチした6. Fruitless-Moot、ホラー・テイストの7. Black Liquid、ズシっとしたビートにDANNY ELFMAN/Clown DreamのミステリアスなウワモノとBABY HUEY/Hard Timesを合わせたドープな8. Slappin' Suckas Silly (LP Remix)、スピード感溢れるドラムにTHE 5TH DIMENSION/The Rainmakerを合わせた鬼ファンキーな9. Action Packed Adventure、LAWRENCE HILTON-JACOBS/Time Machineの近未来的な音にもっていかれる10. Left Field、SLY & THE FAMILY STONE/Sing a Simple SongのドラムにGábor Szabó AND THE CALIFORNIA DREAMERS/Saigon Brideを合わせた軽快ファンキーな11. Hold 'Em Back (What's The Meaning?)、GRADY TATE/Be Black Babyの鬼ファンキーなビートにTHE MODERN JAZZ QUARTET/England's Carol (Live)を薄っすらと合わせた渋めの12. Uptown Downtown、ROY AYERS UBIQUITY/Love Fantasyネタにドラムのスクラッチを組み入れたまったりジャズモードの13. Frontline、インタールードだが、後半のトラックがカッコ良すぎる14. Sweet Caroline、SKULL SNAPS/It's a New Dayビートにフリーキーなホーンをのせた15. My Dick Is So Large!がお気に入り。(2024/12/28)
TYRONE THOMAS & THE WHOLE DARN FAMILY (1976)
ヴァージニア州リッチモンドのシンガーTYRONE THOMAS率いるTYRONE THOMAS & THE WHOLE DARN FAMILYが1976年にSOUL INTERNATIONAL RECORDSからリリースした唯一のアルバム。調べて分かったことですが、このアルバム、2種類あって車ジャケがオリジナルで、これは2ndプレスみたいですね。おまけに目玉の「Seven Minutes Of Funk」もバージョン違いみたい。イナたいけどバラエティに富んだ好盤で、クラヴィネット(?)が効いたアップテンポのファンキー・チューンA1. You Know That You Lied、同レーベルのLARRY SAUNDERSのカバーで爽快グルーヴィーなフリーソウルA2. Fly Away Love Bird、郷愁感を感じるファンキー・ナンバーA3. Leave Me Alone、目玉のGRANDMASTER FLASH AND THE FURIOUS FIVE/Superappin'、EPMD/It's My Thing、JAY-Z/Ain't No Niggaの元ネタで特徴的なベースラインにホーンセクション、そして新たにダビーなパーカッションがトッピングされたファンク・クラシックA4. Seven Minutes Of Funk、ファンクの基本のようなノリの良いB1. Ain't Nothing But Something To Do、CHOCOLATE MILKやTHE NEW BIRTHを思い出してしまった汗臭いファンクB2. New Yorkin'、熱く歌い上げるミディアム・テンポのソウル・バラードB3. I'm Hurt、オルガンも効いたグルーヴィーなファンクB4. Stuck On Yourselfと全曲ナイス。(2024/12/21)
GENESIS/Same (1983)
UKのプログレッシブ・ロック・バンドGENESISが1983年にリリースした12thアルバム。全英1位・全米9位と大ヒットしていますね。プロデュースは、GENESISとHUGH PADGHAM。全英1位になった偶然出会った娼婦を“ママ”と呼んで執着する10代の若者のことを歌詞にし、途中の「ハハ~ハッ!」が不気味な1. Mama、全米6位になったピアノが郷愁を感じる印象的なポップ・ロック2. That's All、後半にPHILの歌が出るがほぼインストのどこか懐かしい感じがするナンバー4. Second Home By The Sea、80'sらしいメロディのポップ・ナンバー6. Taking It All Too Hard、アップテンポでファンキーさも感じるデジタル・ロック7. Just A Job To Do、妖しげなイントロからミディアム・テンポのリズムに昔を懐かしむようなメロディが秀逸な9. It's Gonna Get Betterがお気に入り。(2024/12/14)
CHANNEL LIVE/Reprogram (1995)
CHAMP MC/Keep It On The Real (1994)
毎月12日は12'シングルの日
ブロンクス出身でWU-TANG一派のフィーメールMC集団DEADLY VENOMSのメンバーCHAMP MCが1994年にリリースしたシングル。同年のアルバム『Ghetto Flava』からのカット。しかし、このアルバム、全然見かけないですね。イーストとウエストのサウンドが半々の珍しい内容みたいなので聴いてみたいところ。
A1. Keep It On The Real (Album Version)
ウエストコーストの重鎮E-A-SKIとCMTによる打ち込みビートにシンセのもろウエストコーストなレイドバックG-FUNKサウンドに勝ち気なラップがばっちりハマった快作!NY好きはPETE ROCKリミックスに騒ぐだろうけど、圧倒的にこっちを支持するね。
A2. Keep It On The Real (E-A-Ski/CMT Remix)
よりウエストコーストらしくファンク臭濃くし、泥臭いSYL JOHNSON/Different Strokesを違和感なく組み合わせたリミックス。これも最高だね~!
B1. Keep It On The Real (Pete Rock Remix)
PETE ROCKによるリミックスで、GEORGE BENSON/Face It Boy, It's Over使いのユルいジャジー・ヒップホップに仕上げる。MCの迫力を活かしてない気もする。
B3. Stressin' Me (Album Version)
NYのベテランTONY DOFATが手掛けたファットなビートに浮遊感溢れるキーボードの佳曲。
(2024/12/12)