サム・ライミ監督のスパイダーマンシリーズ完結編。
 

冴えない貧乏大学生のピーターが、新種のクモに噛まれてスーパーパワーを身に着けてしまうシリーズ。一般人が強大な力を持ち得たとき、それをどのように使うのか、ってところにその人の器や、人生の哲学が試されますよね。
 

あんなパワーを手に入れたら、銀行強盗なんてお茶の子さいさいなのに、決してそういうふうに使わなかったピーターが、つまんない自己顕示欲や虚栄心や復讐のためにどんどんソチンになってゆく。

スーパーヒーローだからって決して道を踏み外さないわけじゃないってのを描いてて、シリーズの中でこれが一番おもしろいと思った。

 私は常日頃からソチンとパワー(権力、腕力、経済力、知力、なんでも)は最悪の組み合わせだと思ってて、でももし自分にパワーがあったらどんどんソチンになっていくんじゃないかと疑ってて、だからパワーを持つってのは、ピーターの育ての親が言うように、大変な責任が伴うものであるからして、私は頼まれても力なんて持ちたくない!凡人でいいです!とつくづく思ったんでした。

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