言わずとしれたミュージカル映画、1952年製作。四年ぶりくらいに観たかなぁ。

この時代の好きなミュージカル映画、たくさんある。

まだ、映画というものが現代ほど多様化・細分化してなくて、映画を観に行くといえば、不世出の美男美女が繰り広げる夢のような恋物語を楽しむ、くらいの意味だった頃。(←想像ですけど)

だいたい、そのとき一番キラキラしてる男女を取り揃え、ごく単純なストーリー、カラフルなファッション、ゴージャスな舞台装置、粋なセリフの応酬に緻密でキャッチーな音楽とダンスを当てれば完成で、あとは好みの問題。

『雨に唄えば』の場合、個人的にはですけれど、

・俳優→△
ジーン・ケリー、パフォーマンスは好きなんだけど体型が…。あんな軽やかなタップやダンスなのに、あんなしっかりとした重そうな体で踊られると、どうにも違和感が。でも、しっかりとした体だから、タキシードが似合うんだなぁ。あれを痩せてる人が着ると、ウエイターみたいになっちゃう。
ドナルド・オコナーは、重力を感じさせない軽やかなダンス!は好きだけど、顔と体型がタイプじゃないのです。(むちゃくちゃ言っとるな)

・音楽→○
主題歌の『雨に唄えば』も、挿入歌もぜんぶ好き!難しくしてなくて、覚えやすくて歌いやすくて弾きやすい!これ大事。

・ファッション→◎
特に女優さんたちの衣装が良い!(特に『beautiful girl』のバックダンサーたちの華麗なる衣装!!)カラフルで豪華で気分が明るくなる。ファッションって人間の気分に確実に影響すると思う。
俳優でいうと、太めのシルエットがあまり好きではなくて、これが60年代くらいになると、シルエットが細くなってきて、そっちのほうが私は好き。

総じて★★★★☆星4つとさせていただきます!(←こういう文章の独特の慇懃無礼な感じ、自分が使うのは恥ずかしいけど人が惜しげもなく使っているのを見るのは好き、笑)
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●文庫でました