レイモンド・カーヴァーの短編、おもしろかった!

二組のカップルがある午後、ディナーの前に家のテーブルを囲んで、ジンを飲みながら話をしている。話題は愛について。

現在や過去の自分たちを、あるいは他人たちを結びつけている、いろんな感情が、どれも「愛」として語れてしまう不思議さ。

語り終わり、ディナーの時間がきたとき、なんとなくみんな、動けなくなってしまう。たどり着いた場所から愛の裾野の広大さを見下ろして、さて、こりゃあどうしたもんか、と軽く呆然としている感じで。

話が重層的で、でも難しくなくて、読んでてこっちが恥ずかしくなるようなヘンな自意識もなくて、レイモンド・カーヴァー、好みかも!もっと読んでみようっと。