心の音楽療法 「週明け:安らぎを求めて・不安の反対とは 」
心の音楽療法、今年のテーマ 「心地よい時間を過ごそう」です。 この音楽療法の音楽の間だけでも何も考えず、 心を癒し、心ちよい時間となるようご活用下さい。 あなたは不安症、心配性でしょうか? 不安とは「未来を考える力」。 未来を考えるから心配になったり、不安になったりします。 未来を考える事、不安になりやすい事を、 あなたは「悪い事」「しんどい事」と思っていませんか? また未来を考える事、不安になりやすい事を、あなたは 「当たり前の事」「誰にでもできる事」と思っていませんか? 私は音楽療法やピアノのレッスンを通して、発達障害の 子供達とたくさん関わってきました。大人の方もいます。 その中の一部の子供たちに、ピアノのレッスンを行った ケースがあります。音楽が好きだった子供達です。 今回はもう10年以上も前のクライアントの例を、 個人情報を乱さないよう少し変えてお話します。 例のほうが分かりやすいと思いますので。 〇小学生の例 普通の学校にも通えているお子さんの例です。 お父さんは立派な科学者で、由緒正しいお家柄の 小学生5年生の女の子です。 しかしまったく練習をしてきません。 最初は「練習が嫌い」「練習がめんどくさい」のだと 思っていました。その後一定期間そのお子さんと関わり、 発表会にも参加させてみた時、ある事が分かりました。 発表会でも全然練習してこないのです。 つまり「不安がない」のです。ま危機感や心配も ないのです。本人にとっては幸せな事です。 これは不真面目とかきちんとしないとか、最初の頃は そう思いましたが、よく考えると 「未来を考える能力が低かった」または 「未来を考えられない」 という事に気づきました。 1週間後に発表会が迫っても全然心配しません。 そして発表会1週間前に、急遽演奏を歌に変え、 私が伴奏して歌いました。プログラムには演奏曲と 名前が載っています。 ところがです。私の心配とはうらはらに、 「立派に堂々と歌った」のです。 そしてこれが結構うけました! 歌は彼女だけだった事も幸いしました。が、この 「1人だけ歌だった事」を、彼女は他と違っていて、 「恥ずかしい」とも思いませんでした。 なぜなら「未来を考えられない」という事は、 想像力がないという事になり、客観性(相手・お客様 の立場になる)も考えられないからです。 この時私は初めて 「未来を考える、心配すると言う感覚がないとはすごい!」と 良い意味で思いました。と同時に彼女が自分で未来を創る、 考えると言う事はできない、難しいのかもとも思いました。 不安になりすぎる皆様、これは反対から見ると、 「あなたには未来を考える能力がある」と言う事 なのです。 不安に思う自分を責めないでください。 心配性の自分をだめだと思わないでください。 自分の能力を違う角度から見ましょう。 そして認めましょう。 ♪不安を軽くする王道の曲「G線上のアリア」。 〇G線上のアリアが良い理由 1,ゆったりとしたテンポと旋律: 心安らぐ穏やかなゆったりとしたテンポ、流れ が、不安によって高ぶった神経を鎮めるのに役立ちます。 2,自律神経を整える効果: この曲の穏やかさは自律神経系に作用し、乱れがちな 自律神経のバランスを整え、ストレス軽減や心拍・血圧の安定につながります。 3,安定した脳波との類似性: この持つ音楽パターンは、リラックスした状態や安定した脳波のパターンと類似しているとされ、安心感を呼び起こします。 4,1/fゆらぎの存在: バロック音楽には「1/fゆらぎ」が多く含まれていると考えられて、これは自然界の音(波の音、小鳥のさえずりなど)に含まれるリズムと同じであり、人に心地よさや癒しを感じさせる効果があります。 5,思考を休ませる: 聴いている間、ぼんやりと何も考えずに脳を休ませることができるため、不安な思考のループから一時的に離れることができます。 今回はフルートの演奏です。深呼吸しましょう。 ♪G線上のアリア 〇大人の例、大学生 その方は大学生で学校の先生を目指した男性です。 ピアノの試験があるのと、自分の性格がどこかおかしいと 感じられ、音楽療法に来られました。 就活時期になり、その方に「教育免許試験の日はいつですか」 と尋ねても、いつも首を横に振るだけで、 「大阪で受けるのですか」「ほかの県も受けるのですか」と お尋ねしても、やはり首を横に振るだけでした。 私は「いつが試験か」がとても心配でした。 最終的にご家族の方が病院の精神科に連れて行かれ、 そこから音沙汰がなくなりました。私が最後に知りえた 事は、「ご家族が病院に連れて行くため今日は伺えません」 という事だけで、ご本人からは連絡はありませんでした。 仲良くしていたのでとても残念でした。しかし 私の判断では就職できていない、教員免許試験も受けて いないのでは思います。これは私の推測です。 ピアノの練習はある程度してこられて、本当に穏やかな 真面目な彼でした。 しかしこの彼も、いつも元気で、何も心配していない 様子でした。今はどうしているのだろうと感慨深いです。 これらの経験から、どちらかと言うと心配性、不安が 多い自分が嫌いだった私も、「反対の人もいるんだ」と 言う事を深く理解できました。 「どちらが正しいか」ではありません。 不安があるから野球の大谷選手のように、 未来を創造でき、人生を進めていく事ができます。 しかし未来を考えられないと、未来は創造できない のです。行き当たりばったりの部分もあります。 不安が多いと疲れますが、別の角度から見ると 「未来を創造できる能力がある」と理解しましょう。 また「不安の範囲を広げ過ぎないきまり」を、自分の 中で設けましょう。それは直近の目的のためか、 遠い未来のためかを考え、それにより 「明日の事は考えない」 「今は〇〇の事だけに集中する」 等、決めておきましょう。 それでは最後の曲です。今度は不安解消ではなく、 最後なのでリラックスしましょう。 ♪ショパン作曲「ノクターン遺作」 あの映画「戦場のピアニスト」の実話のピアニスト。 Wladyslaw Szpilman=ウワディスワフ・シュピルマン 画像が著作権で出せないので、リンクだけです クリックしてください。深呼吸しましょう。 ♪ノクターン遺作 ※画面が出せなかったので、おまけで 「戦場のピアニスト」のYOUTUBEを貼っておきました。 ♪戦場のピアニスト 明るい1週間を。 ♪各Therapy、ピアノレッスン、アロマやハーブの講座は随時お受けしています。 お問合せ、お申込みはプロフィールのお問合せフォームからお寄せください。