ハロン湾クルーズは海に浮かぶブティックホテルだった! | nezumiippiki

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アジア再発見Blog

ほぼ10年振りのベトナムである。

ベトナムにはドイモイ開始後から何度か行っているが、何時もホーチミンと南部、ダナンやニヤチャン。今回は初のハノイ。

と期待して行ったが如何せん仕事に追われてハノイの観光はどこにも行けず。

その代わりハロン湾へ足の伸ばし、悠々の2泊クルーズを体験してきた。

 

空港から市内の道も立派で、数年前に日本のODAで出来た高速道路と橋とのこと。

 

 

今回市内の観光は全く出来なかったが、移動の際の車窓からその雰囲気は充分伝わった。

中心街もそれほど広範囲ではなく、フランス統治時代の建物が多く残り、街歩きは楽しいはずだ。

 

今回、現地側のお奨めで週末をハロン湾の2泊クルーズを楽しんできた。

本来は個人的にはクルーズにはそれ程の興味もないし、ハロン湾の景観はタイでもフィリピンでも十分経験済みなので、それほど期待もせず、「ベトナム観光の花」ということでまぁ一度は経験か、という程度のものでハノイを8時に出発した。

 

ホテルまで迎えに来てくれたクルーズ会社の車。

 

革張りの高級車に揺られ休憩を入れて片道3時間半。途中の景色は市内から1時間程の所の工業団地で幾つもの日本企業の工場を発見し、それ以後は淡々とした田舎景色だ。時々ツアー会社のバンが同じ方向に走るのに出会う。目的地は同じだろう。

 

クルーズの乗船ターミナルは本土から橋で繋がったトゥアンチャウ島。後にベトナムに詳しいエージェントの方が教えてくれたが、日本人のハロン湾ツアーの多くは日帰りで、12泊する人は多くないそうだ。とすると、ハノイから往復7時間の車移動と3時間の遊覧船で、帰りの車の中ではヘトヘト状態。漁船に毛の生えた程度の船に中国からの激安ツー客と一緒に乗って、情けないです、とそのエージェントはコメントしていた。時間の都合や予算もあることではあるが、折角なら船上での宿泊でゆったりとしたハロン湾クルーズの方が良いに決まっている。

 

車がトァアンチャウに到着し車を降り立ったのは、パラダイス・トレンドホテルの前。

成る程、パラダイスはホテルも持っていて、乗船手続はホテルのレセプションで行っている。

 

乗船手続きをするスタッフはベトナムの民族衣装

 

 

ハノイからの長距離ドライブの後、乗船までの間の小休憩は無料のスナックに飲み物がサービスされている。乗船を待つお客たちが既にレストランやバーでくつろいでいる。

 

ホテルがあるということは、前日に来てこのホテルに泊まっていても良い訳だ。

序なので部屋を見せてもらった。

部屋は広くデラックス。

実は50mほど離れた並びにもう一軒あるとかで、そちらも見せてもらう。

こちらもデラックス。

ラウンジやレストランには、こちらも乗船を待っているお客たちがくつろいでいる。

このパラダイスクルーズの会社、船を9隻ほど持ち、同じ時間帯に一斉に出航するので、

船ごとに受付を分けているらしい。

 

気が付くとスパの看板。

ここはホテルゲストのためのスパなのだが、各船でのスパサービスするセラピストの基地にもなっている。

船でスパを受けるからと、スパメニューを貰うついでに中を見せてもらった。

豪華!

 

いよいよ乗船。

レセプションで預けた荷物は自分の乗る船にきちんと届いている。

大勢が乗船するし、同じ名前の船があるので、間違わずに荷物がデリバリされるオペレーションが不思議。

乗った船はパラダイス・ラグジュアリー。

ホテルで言えばデラックスホテル。

 

船室は狭いが内容はデラックスホテル。

ディナーの時に着るベトナムの伝統衣装が置いてある。

窓の外にはテラスもある。

 

まずはレストランに集合。

ウエルカムカクテルでクルーのの自己紹介に乗船中の注意事項、スケジュールの説明等が行われる。

一旦解散し、その後に昼食がサーブされる。

 

ハロン湾クルーズは外洋に出るわけではなく、ハロン湾内の石灰岩の岩山群、世界遺産の中をゆっくりと縫うように進み、所々の見どころで停泊し、お客はそこで下船しアクティビティーや観光を楽しむ。

 

筆者、同船のオーストラリア女性と二人でカヤックを楽しむ。

カヤックの出来ない人は漕ぎ手のいるボートに乗り、洞窟の向こうにある岩山に囲まれた隠れラグーンに向かう。

 

 

その後再び移動し、いくつもある洞窟のうちスンソット洞窟を見学する。

きつい階段を上がり、洞窟内を進みあの高さまで行く。

 

かなり大きな洞窟だがハロン湾では4番目とか。

けばけばしい演出が興醒めと思うのは筆者だけだろうか。

 

上がりきって眺めは良い。

 

その後、船に戻りのんびり。

欧米からの客はクッキングクラス、筆者はデッキでハッピーアワー。

クルーの一人が、クッキングクラスで作った料理をとつまみなしでビールを飲んでいた筆者に持ってきてくれた。

 

ディナーはベトナム料理のアパタイザーにメインはラム肉のベトナム風アレンジ。

オーストラリアのワインが美味しかった。

 

夜はレストランで映画上映や夜釣り等のお楽しみもあったようだが、部屋に戻り、心地よい疲労感でグッスリ。夜は停泊するので揺れもなくエンジン音もない。

 

筆者が乗ったパラダイス・ラグジュアリーと同型船が隣に停泊し、これから夜を迎える。

 

翌朝、タイチ(太極拳)からスタート。

とはいっても、皆シドロモドロ。

筆者、体がガチガチでまったくついていけず。

 

朝食後はティートップ島に上陸、ハロン湾一の眺望に挑戦。

海水浴をする客もいる。

急な階段を上がって高いところからハロン湾を眺める。

下では海水浴を楽しむ客も。

 

 

 

筆者が乗り替えたパラダイス・エレガンス。

この船が今ハロン湾で一番新しい船で一番大きく豪華なのだそうだ。

今回は特別に2種の船を体験。

 

その後、真珠の養殖所と水上生活者の村を訪問。

 

真珠の養殖は日本からの技術移転。

日本語の上手な男性スタッフと話を聞くと、熊本で養殖技術を学んだそうだ。

真珠の養殖所のある場所は狭い湾の奥にあり、嵐が来ると小さな船はここに避難してくるそうだ。

 

途中、不思議な岩の姿も見れる。

 

面白かったのが水上生活者の村。

あちこちで小さな船を漕いでいる人たちを見て、陸からは遠いし、エンジンも付いていなくてどこから来たのかとクルーに聞くと、近くに住んでいる、小さくても船で寝泊まりできる、と教えてもらったが不思議な思いだった。が、彼らの村に行き納得。

 

そこで、水上村の中まで行ってくれるバンブーボートに乗り換える。

竹で出来た船で軽い。

 

筆者が乗ったボートは大人が4人乗り込み、若い子が漕ぎ、迎え風の中、必死に漕ぎ辛そうでした。手伝おうかと言ったけれど、このこの漕ぎ方難しそうでしょせん無理。

 

2泊目の船はパラダイス・エレガンス。

ホテルで言えば、5スターデラックス、ラグジュアリーの一つ上のカテゴリー。

乗ってみて、やはり雰囲気からしてラグジュアリー感あり。

乗船口のレセプション

 

ウォークインクローゼットもある。

狭いながらもテラスもある。

 

このエレガンスが今ハロン湾では一番高級な船とエージェントが教えてくれた。

廊下も雰囲気がある。

エレガントなレストラン

 

朝食のブッフェ

ピアノバー

筆者が受けたスパのトリートメントルーム。

カップル様に隣の部屋とコネクティングになっている。

 

この日のディナーは昨夜と同じワインを一本空け、夜のアクティビーティーやピアノバーでの語らいもパスしてひたすら寝てしまった。おかげで、写真は無し。

 

朝は例により太極拳から始まる。

 

この日の朝は、上陸までゆっくりと船上で過ごし10時半ごろに下船。

その後、ホテルでスナックのもてなしを受け、12時ごろにハノイへ戻る。

 

初めての優雅なクルーズ体験は、海上に浮かぶブティックホテルでした。

クルーズにはこれまで興味は無かったけれど、筆者の好みのブティックホテルを楽しむということなら、

またやってみようと思う。

1泊とはいえ限られた範囲で、必然的にスタッフと他の客と知り合い会話が生まれるのは、クルーズ

ならではだ。

帰国後、知り合いのエージェントと話をすると、リバークルーズも良いのだそうだ。

次回は、リバークルーズを試そうか、それとも、ワイフを連れてハロン湾をもう一度かな。