チョット寄り道 続ホテルニッポンを調べる | nezumiippiki

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スリランカが英国から英連邦の自治領として半独立が1948年。

共和国として完全独立は1972年。

1983年内戦勃発~2009年内戦終結。

この26年間の内戦の原因は、英国が世界各地の植民地で行った「分割統治」政策による。

つまり、シンハラ人とタミル人の対立である。

 

内戦が始まるまでの間、ホテルニッポンは首都コロンボを代表する3軒のホテルの1軒として楽しい時代を過ごしていた。

が、83年の内戦開始からホテルにとって暗黒の時代に入る。

というのも、ホテルニッポンの周辺にはスリランカ陸海空軍や警察、防衛大学校を始めとする権力機構の建物が集中しているたためだ。

実際、2008年には軍のバスを狙った爆弾がホテルの間近で爆発し4名が死亡し、ホテルもその一部が完全に崩壊する被害を受けている。

小生、この爆弾事件の記憶をうっすらと持っている。

 

スリランカの内戦では日本人も巻き込まれるケースが度々起き、86年にはモルジブに行くハネムーナー2名が反政府軍の空港襲撃に巻き込まれ死亡、2名が負傷している。

これは古い事件だが、小生はこの事件をはっきりと記憶している。

 

ホテルニッポンはヴェトディ・クマランの孫の時代に入り、ヴェトディ家が引き続き所有・運営を行っている。

2009年の内戦の終了とともに都市開発庁の遺産建造物の修復プロジェクトの一環として、ホテルニッポンの修復・改装を開始する。

 

本格的な改装工事期間は2年間で、改装が終わったのが2017年。

資金調達、準備期間等から数えて8年間を要している。

既に国から指定されている歴史的建造物、いわゆる重要文化財なのでそうそう簡単に改装工事は進まない。

その工事中に発見された梁の鉄骨には、1800年代半ばの英国製であることを示すエンボスが示されていた。

オリジナルの建物はコロニアル時代の流行りのサーモンピンクの外観であったものが、今の一般的な白色に塗り替ええられている。

 

 

コロンボ市内に残る昔の色を残すビル

 

しかし、ファサードはそのまま。

部屋は全面的に改装。

 

そして、地元の人往年の味が楽しめるレストランやバーの復活です。

 

レストラン「バンブー・ルーム」

本格的なマラヤ料理やケララ料理が楽しめると記事には書かれている。

昼は近所のサラリーマンのためのランチブッフェ

 

スィーツだけでなく、ちょっとした食事ができる「カフェ」

有名料理マトンロールは創業以来変わらない味とか。

「マドラス・フィルター・コーヒー」を提供する唯一のホテルとも記事には書かれているが、

滞在中には気が付かなかった。

 

「キャビネット・バー」

午前中から開くバーだが、なぜか警備のスタッフが立っている。

カフェで買ったマトンロールをバーで食す。

紅茶とも合うのだろうが、汗をかいた散歩の後の生ビールともそれはとても合っていた。

確かに美味い!

スリランカ一番のお薦め料理!