中国の家具金物
中国で家具をデザインしていてずっと悩んでいること、
それは中国の家具金物の質があまり良くないことです。
家具に対する金物の機能は
1、扉を支え、回転もしくは移動させる
2、引出しをスライドさせる
3、扉、もしくは引出しを空ける
4、家具本体の加重を支える
5、構造を形成、固定させる
ざっと考えただけでも、このような機能があります。
となると必要な家具金物は名称で呼ぶと
1、各種丁番(平丁番、ピアノ丁番、自由丁番など)
2、スライドレール
3、各種取手
4、スチール、ステンレス、アルミなどの金物造作
またはアジャスター、プラパートなどの脚の
底面に対応する物
5、上の4と同じ
になります。
で、質がどう悪いの?という問いの答えは大きく言うと
精度の無さ、材質の粗悪さ、ということになります。
例えば使用している内に
◯扉がずれてくる、もしくは落ちてくる
◯引出しがスムーズに空かない
◯テーブルなどがガクガク揺れる
このような経験はありませんか?
というか中国に住んだ経験のある方はほとんどこのような
経験をされているのではと思います。
これらの要因は家具自体の質(これは中国だけの話ではない)
もありますが、ここ中国においては中国製の金物の質の悪さ
に起因する部分がかなりあると思います。
中国の家具全般の質の低さを懸念する方もいますが、かなりの
工場(とくに私の知っている上海及び上海近郊の工場)ではその問題は
すでに解消されています(日本にも安いだけでレベルの低い工場
はいっぱいありますからね)。
で、冒頭の部分の「なんでそれで悩んでいるか?」の答えは
家具金物も質が低いゆえに、それがデザインに干渉してくること
なんです。
私が趣向する家具は極力シンプルなデザインを目指しています。
ですので、家具金物を極力見せたくないんです。
例えば扉に丁番をつけるのに、加重が心配だからどうしても大きな
丁番をつけざるをえない、それゆえ丁番の頭の露出が大きく見えて
デザイン性を損ねてしまう。
引出しに関しても大きいスライドレールをつけざるをえない、
それゆえ引出し内部の幅が確保できない。
日本にいたときは、そんなこと気にしたことはあまり無かったんですね。
中国の家具金物の質は低いのですが、もしかしたら日本の家具金物の
質がものすごく高いのか?どの部分を基準に置くかで考え方は変わって
くるのですが.....
しかしマーケットの必然として商品に対する高品質化の欲求が消費者の
観点から高まってくると、それに応じた需要は生まれていきますから、
数年をかけて、少しずつこの問題も解消されていくのでしょう。
先日、家具金物メーカーの人間とも話をしましたが、やはりこの部分は
認識しているようで、質の高い商品開発に余念がないようですね。
デザイナーの欲求、厳しい要求が質の向上を比較的短時間なタームで
早めていくことを期待しています。
それは中国の家具金物の質があまり良くないことです。
家具に対する金物の機能は
1、扉を支え、回転もしくは移動させる
2、引出しをスライドさせる
3、扉、もしくは引出しを空ける
4、家具本体の加重を支える
5、構造を形成、固定させる
ざっと考えただけでも、このような機能があります。
となると必要な家具金物は名称で呼ぶと
1、各種丁番(平丁番、ピアノ丁番、自由丁番など)
2、スライドレール
3、各種取手
4、スチール、ステンレス、アルミなどの金物造作
またはアジャスター、プラパートなどの脚の
底面に対応する物
5、上の4と同じ
になります。
で、質がどう悪いの?という問いの答えは大きく言うと
精度の無さ、材質の粗悪さ、ということになります。
例えば使用している内に
◯扉がずれてくる、もしくは落ちてくる
◯引出しがスムーズに空かない
◯テーブルなどがガクガク揺れる
このような経験はありませんか?
というか中国に住んだ経験のある方はほとんどこのような
経験をされているのではと思います。
これらの要因は家具自体の質(これは中国だけの話ではない)
もありますが、ここ中国においては中国製の金物の質の悪さ
に起因する部分がかなりあると思います。
中国の家具全般の質の低さを懸念する方もいますが、かなりの
工場(とくに私の知っている上海及び上海近郊の工場)ではその問題は
すでに解消されています(日本にも安いだけでレベルの低い工場
はいっぱいありますからね)。
で、冒頭の部分の「なんでそれで悩んでいるか?」の答えは
家具金物も質が低いゆえに、それがデザインに干渉してくること
なんです。
私が趣向する家具は極力シンプルなデザインを目指しています。
ですので、家具金物を極力見せたくないんです。
例えば扉に丁番をつけるのに、加重が心配だからどうしても大きな
丁番をつけざるをえない、それゆえ丁番の頭の露出が大きく見えて
デザイン性を損ねてしまう。
引出しに関しても大きいスライドレールをつけざるをえない、
それゆえ引出し内部の幅が確保できない。
日本にいたときは、そんなこと気にしたことはあまり無かったんですね。
中国の家具金物の質は低いのですが、もしかしたら日本の家具金物の
質がものすごく高いのか?どの部分を基準に置くかで考え方は変わって
くるのですが.....
しかしマーケットの必然として商品に対する高品質化の欲求が消費者の
観点から高まってくると、それに応じた需要は生まれていきますから、
数年をかけて、少しずつこの問題も解消されていくのでしょう。
先日、家具金物メーカーの人間とも話をしましたが、やはりこの部分は
認識しているようで、質の高い商品開発に余念がないようですね。
デザイナーの欲求、厳しい要求が質の向上を比較的短時間なタームで
早めていくことを期待しています。
食 in 上海
みなさんは中華料理にどういう印象を持ちますか?
もちろん、美味しいという人がほとんどでしょうが、
こっちに来て生活してみると、まず日本の中華料理と
本場の中華料理は違います。
それはなぜかというと、要するに日本の中華料理は日本人の
味覚に合うように若干改良されているようです。
ですので、中国人が日本の中華料理を食べると、味が薄くて
美味しくないという人がかなりいます。
日本人は生ものを多く食べるので、素材を重視します。
ですが中国では味付の文化ですので、その部分を重視します。
あと、みなさん辛い物が大好き!本場の四川料理の麻婆豆腐を
食べた時は山椒と唐辛子でしびれて口の中が麻痺してしまいました。
でも味はさすがに美味しかったですよ。
上海での日本食は相対的に高くで味も.....という感じです。
ですので、安くて美味しい、尚かつさっぱりした味の中華料理屋を
探してしまうんです。四川、広東、上海、北京、湖南など各地方の
レストランがあり、もちろん各料理の特性もさまざまでとても奥が深いです。
しかもローカルになればなるほど奥が深いような気がします。
まあ、高くて美味しいのは当たり前ですから。
ただやっぱり食材の質だけは気になってしまいます。
食材が美味しい、美味しくない、の問題ではなく、その食材が健全な物
であるのか、要するに農薬であったり健康を害することのないキチンとした
物なのか?その部分は非常に心配です。
とはいえ奥の深い中国の料理文化。
打合せの合間に美味しい4元(約60円)のラーメンを食べながら
こういうことを考えてみたりするわけです。
もちろん、美味しいという人がほとんどでしょうが、
こっちに来て生活してみると、まず日本の中華料理と
本場の中華料理は違います。
それはなぜかというと、要するに日本の中華料理は日本人の
味覚に合うように若干改良されているようです。
ですので、中国人が日本の中華料理を食べると、味が薄くて
美味しくないという人がかなりいます。
日本人は生ものを多く食べるので、素材を重視します。
ですが中国では味付の文化ですので、その部分を重視します。
あと、みなさん辛い物が大好き!本場の四川料理の麻婆豆腐を
食べた時は山椒と唐辛子でしびれて口の中が麻痺してしまいました。
でも味はさすがに美味しかったですよ。
上海での日本食は相対的に高くで味も.....という感じです。
ですので、安くて美味しい、尚かつさっぱりした味の中華料理屋を
探してしまうんです。四川、広東、上海、北京、湖南など各地方の
レストランがあり、もちろん各料理の特性もさまざまでとても奥が深いです。
しかもローカルになればなるほど奥が深いような気がします。
まあ、高くて美味しいのは当たり前ですから。
ただやっぱり食材の質だけは気になってしまいます。
食材が美味しい、美味しくない、の問題ではなく、その食材が健全な物
であるのか、要するに農薬であったり健康を害することのないキチンとした
物なのか?その部分は非常に心配です。
とはいえ奥の深い中国の料理文化。
打合せの合間に美味しい4元(約60円)のラーメンを食べながら
こういうことを考えてみたりするわけです。
噂と誤解
噂から誤解が生まれ、その誤解を解こうと苦心した、
そんな経験ありませんか?
世の中色んな人がいます。
プライドの高い人、プライドのない人。
自分を大きく見せたがる人、そうでない人。
積極的な人、消極的な人。
色々な性格の人間が共存して集団を形成し、それが社会となるのです。
でも1つの情報を得た時、それを精査してほしいんですね。
そのことを他人に聞いたり、各種メディアで調べたり、
もちろんインターネットもいまでは有効なツールです。
フェイクも多いですが。
1面的な情報だけを真実と取るのなら、そこから誤解、間違いが生まれる
可能性は大きくなります。
それは時に、人間を傷つけることもあります。
フィールドを形成する集団が小さくなるほど、その傾向は大きく
なるんですね。
現在の情報が洪水のように氾濫した状態では、
それゆえに1つ1つの情報を軽視しがちです。
1人1人がこのような事に少しでも気を使うだけでも、
世の中変わると思います。
近くにいる人に小さな優しさをもらって、こんな事を考えるのです。
そんな経験ありませんか?
世の中色んな人がいます。
プライドの高い人、プライドのない人。
自分を大きく見せたがる人、そうでない人。
積極的な人、消極的な人。
色々な性格の人間が共存して集団を形成し、それが社会となるのです。
でも1つの情報を得た時、それを精査してほしいんですね。
そのことを他人に聞いたり、各種メディアで調べたり、
もちろんインターネットもいまでは有効なツールです。
フェイクも多いですが。
1面的な情報だけを真実と取るのなら、そこから誤解、間違いが生まれる
可能性は大きくなります。
それは時に、人間を傷つけることもあります。
フィールドを形成する集団が小さくなるほど、その傾向は大きく
なるんですね。
現在の情報が洪水のように氾濫した状態では、
それゆえに1つ1つの情報を軽視しがちです。
1人1人がこのような事に少しでも気を使うだけでも、
世の中変わると思います。
近くにいる人に小さな優しさをもらって、こんな事を考えるのです。
衣服と趣向
上海に住んで、約9ヶ月。
私は服を上海で購入したことはありません。
この街には安い服が氾濫しています。
七浦路という場所にいけば、圧倒されるほどの規模で
服の市場があります。日本では考えられない値段(物価格差を
考慮しても)で服が買えるのです。
もちろん上海にも海外ブランド品、中国自国の人気ブランドはあります。
でも私は日本に帰国すると、その季節の服を持ってくるのです。
私は例えばLOUIS VUITTONやGUCCI等の有名ブランドには全く興味が
ありません。こういう職業柄でしょうか、やはり少数生産のこだわった
物が好きです。日本ではRIP VAN WINKLEというブランドの服をよく
購入していました。今、気づくとそこで購入した2、3年前の物をまだ
着ているんですね。ですので、ここ1、2年はお店に行ってないのです。
日本に帰国した際、時間があったら買いにいきたいんですけどね。
今のところそうもいきません。
あれだけ好きだった服が、海外に来て生活をするとあまり気にしなくなる。
まあ、歳をとったのもあるのでしょうが、こうも気にしなくなるのかと。
また、上海には私の好みの服が全くありません。
例えばジャケットをしわ加工してみたり、墨汁で染めてみたり、
そんな物が出て来るのはまだ数年後なんでしょうか。
まあ私もちょっと変わっているんですけどね。
普通に洗濯できない服ばかり持ってますから。
そんな事を考えた今日このごろです。
私は服を上海で購入したことはありません。
この街には安い服が氾濫しています。
七浦路という場所にいけば、圧倒されるほどの規模で
服の市場があります。日本では考えられない値段(物価格差を
考慮しても)で服が買えるのです。
もちろん上海にも海外ブランド品、中国自国の人気ブランドはあります。
でも私は日本に帰国すると、その季節の服を持ってくるのです。
私は例えばLOUIS VUITTONやGUCCI等の有名ブランドには全く興味が
ありません。こういう職業柄でしょうか、やはり少数生産のこだわった
物が好きです。日本ではRIP VAN WINKLEというブランドの服をよく
購入していました。今、気づくとそこで購入した2、3年前の物をまだ
着ているんですね。ですので、ここ1、2年はお店に行ってないのです。
日本に帰国した際、時間があったら買いにいきたいんですけどね。
今のところそうもいきません。
あれだけ好きだった服が、海外に来て生活をするとあまり気にしなくなる。
まあ、歳をとったのもあるのでしょうが、こうも気にしなくなるのかと。
また、上海には私の好みの服が全くありません。
例えばジャケットをしわ加工してみたり、墨汁で染めてみたり、
そんな物が出て来るのはまだ数年後なんでしょうか。
まあ私もちょっと変わっているんですけどね。
普通に洗濯できない服ばかり持ってますから。
そんな事を考えた今日このごろです。
本当?
三沢光晴が試合中の事故で死亡しました。
私はプロレス、格闘技が大好きです。
今現在は総合格闘技、MMAばかり見ておりますが、
大学生までは、プロレス一筋、三沢光晴に関しては
高校時代、全日本を見て熱くなっていたものです。
それからノアになり、社長兼選手として頑張って
おりましたが、ここ数年体調の悪さ、コンディション
の悪さが気になってはいました。
日本のプロレス界に多大な貢献をしたのはすべての
人間が認めるところでしょう。
ご冥福をお祈り致します。
私はプロレス、格闘技が大好きです。
今現在は総合格闘技、MMAばかり見ておりますが、
大学生までは、プロレス一筋、三沢光晴に関しては
高校時代、全日本を見て熱くなっていたものです。
それからノアになり、社長兼選手として頑張って
おりましたが、ここ数年体調の悪さ、コンディション
の悪さが気になってはいました。
日本のプロレス界に多大な貢献をしたのはすべての
人間が認めるところでしょう。
ご冥福をお祈り致します。
家具のデザイン
私は家具のデザインもしております。
自己紹介でも書きましたので、家具のデザインを公開致します。
さすがに家具というものは単体で成立するものですから、
画像にフィルタをかけてます。またこれらの画像は私のアイデア
の在庫のもの、まだ形にしていないデザインですね。
アイデアが思い浮かぶと、私はノートにすぐ書き留めて、
あとでCGを作成するんですね、これで実際CG上で形にして
アイデアをためておくわけです。





ちなみにソフトはSHADEを使っています。上海では同業者さんは
3DMAXの使用頻度が多いようですね。
こちらではデザインを模倣したものが氾濫しています。
上海郊外では、家具製作工場が無数にあり、簡単に製作して市内で安い
値段で売れるわけですね。しかも消費者はオリジナルなんて分かっていない。
未成熟な消費者と市場、その需要と供給の関係。
このなんでもありの中国ですが、私はそこに変な魅力を感じるわけです。
しかしながら、もちろんそれだけではない。
世界を見て、色々な物を知って、知識と理解がある、そんな人間も
もちろんいます。こちらのマンションはほぼスケルトン渡しですから、
新居の内装をするにあたって家具をこだわる方もいらっしゃいます。
私はそんな方向けに家具や住居のインテリアデザインもしています。
自己紹介でも書きましたので、家具のデザインを公開致します。
さすがに家具というものは単体で成立するものですから、
画像にフィルタをかけてます。またこれらの画像は私のアイデア
の在庫のもの、まだ形にしていないデザインですね。
アイデアが思い浮かぶと、私はノートにすぐ書き留めて、
あとでCGを作成するんですね、これで実際CG上で形にして
アイデアをためておくわけです。





ちなみにソフトはSHADEを使っています。上海では同業者さんは
3DMAXの使用頻度が多いようですね。
こちらではデザインを模倣したものが氾濫しています。
上海郊外では、家具製作工場が無数にあり、簡単に製作して市内で安い
値段で売れるわけですね。しかも消費者はオリジナルなんて分かっていない。
未成熟な消費者と市場、その需要と供給の関係。
このなんでもありの中国ですが、私はそこに変な魅力を感じるわけです。
しかしながら、もちろんそれだけではない。
世界を見て、色々な物を知って、知識と理解がある、そんな人間も
もちろんいます。こちらのマンションはほぼスケルトン渡しですから、
新居の内装をするにあたって家具をこだわる方もいらっしゃいます。
私はそんな方向けに家具や住居のインテリアデザインもしています。
ブランドと中国
仕事が落ち着きましたので、ブログの更新です。
中国においてビジネスを行うにあたり、ブランディングという概念を考えてみます。
経済活動を行うにあたり、広告活動、ブランディング戦略は企業にとって重要なもの
であります。また中国という市場の特性として、他の経済発達した他国(アメリカや日本)
と比較すると、あまりにも短期間に外国の商品が流入し、マーケットを形成してきた背景
があります。ですので不特定多数の消費者が固有の商品に対して固有の思考を形成できて
いないと思うのです。
例えばメルセデスベンツを例にとると、
仮に日本、中国それぞれA,B,Cさんがいたとします。
日本人のメルセデスベンツへの評価は
Aさんー車体のデザインが好き
Bさんー動力性能が好き
Cさんー機能性があり、それが好き
という具合に評価はまちまちです。
しかし中国ではAさん、Bさん、Cさんの評価が似たりよったりで平均的になって
しまうのです。
それはなぜか?
私が思うに近年の経済発展において、あまりにも短期間でマーケットが形成されたため、
消費者が固有の商品を個人固有の思考において判断する思考の形成がまだ不足しているの
だと思います。
ですからより消費の傾向が他者依存型に近い現象がおきるのです。まだ消費者が固有の
商品の情報をすべて知り得ていないし、競合商品に対する知識もまだまだ足りないと
思います。ですので周囲の状況が消費者が購買の対象の決定に関与しやすいんですね。
また市場の拡大が近年顕著だったことから、1つの市場に参入すれば、なんとか企業活動
を維持できる、そんな状況だったのです。
企業の大型広告は商品の説明よりも、イメージの構築に重点をおき、大規模な面の戦略を
おこなってきました。とにかく大規模な広告によって消費者はイメージを植え付けられ
商品を購入し、市場が形成されてきました。これは悪い言葉でいうとイメージの洗脳ですね。
だからブランド名は知っているけど、どんな商品?という人間がとても多いんです。
しかし、そのような状況も今現在落ち着きつつあり変化が見られます。
世界の工場として外需主導で発展してきた中国ですが、ここ近年政府の経済における方針
を内需へと舵取りしていく方向に切り替えたことによって、また大都市の中流層以上の
クラスの人間のライフスタイルの変容も伴ってよりすべてが多様化していっているのです。
分かりやすい例をあげると、日本食レストラン。
数年前は日本食といえば、総合日本料理店。いろいろな料理があるのですが、どれも
美味しくない、こんな店ばかり。しかし近年は焼鳥屋、寿司屋、しゃぶしゃぶ屋、FFなど
専門店の多様化が始まっています。
つまり現在の中国の大都市における市場は発展から成熟の過渡期なのです。
これからは寿司屋1つとっても、その業態の多様化が顕著になっていくでしょう。
例えば高級カウンター寿司や回転寿司、回転寿司のカテゴリーの中でも安価なもの、
比較的高級なもの、などなど。
人間の生活水準がある一定(最低限の生活が保証された状態)のところまで到達した状態から
価値観の多様化は始まっていきます。つまり余剰=個性と考えてもよいかもしれません。
車、スポーツ、音楽、食など個人の個性を形成する価値観的要素は無限にあります。
また日々、新しい価値観も生まれています。
さらにインターネットで情報が洪水のようにあふれだす時代ですから、
情報に乗って流行を謳歌する人間、情報を選別して「こだわり」を持つ人間など
さまざまですね。
とりとめもなく書いていきましたが、これからの中国におけるビジネスでは、これから
市場が成熟していく過程において、価値観の多様化をどう解釈するか?
この部分がとても重要になってくると思います。
欧米人は日本人と比較して物事を寡占したがる傾向にあります。
一方日本人は棲み分けをよしとする心のゆとりがあります。
両者の傾向が上海での外資参入ビジネスに顕著にあらわれています。
化粧品で言えば、ロレアルと資生堂の戦略の違いに見る事ができます。
ロレアルの市場の寡占を最優先とした、大規模な面の広告戦略、一方資生堂の小規模から
始めた対面販売で商品のクオリティーを知ってもらい、そこから規模拡大していく、
同じ業界の戦略をとってもこれだけ違うんです。
しかし多様化とともに、規模より質がより問われていくのは必然の流れです。
質は価値と同義と考えれば、価値を持ちそれを低下させないビジネスを構築しなければ
いけません。その価値=高い粗利です。私のような少数人数の企業ほど、この部分を
大事にしないといけません。
中国で仕事をすると、考えることは無限にあります。
中国においてビジネスを行うにあたり、ブランディングという概念を考えてみます。
経済活動を行うにあたり、広告活動、ブランディング戦略は企業にとって重要なもの
であります。また中国という市場の特性として、他の経済発達した他国(アメリカや日本)
と比較すると、あまりにも短期間に外国の商品が流入し、マーケットを形成してきた背景
があります。ですので不特定多数の消費者が固有の商品に対して固有の思考を形成できて
いないと思うのです。
例えばメルセデスベンツを例にとると、
仮に日本、中国それぞれA,B,Cさんがいたとします。
日本人のメルセデスベンツへの評価は
Aさんー車体のデザインが好き
Bさんー動力性能が好き
Cさんー機能性があり、それが好き
という具合に評価はまちまちです。
しかし中国ではAさん、Bさん、Cさんの評価が似たりよったりで平均的になって
しまうのです。
それはなぜか?
私が思うに近年の経済発展において、あまりにも短期間でマーケットが形成されたため、
消費者が固有の商品を個人固有の思考において判断する思考の形成がまだ不足しているの
だと思います。
ですからより消費の傾向が他者依存型に近い現象がおきるのです。まだ消費者が固有の
商品の情報をすべて知り得ていないし、競合商品に対する知識もまだまだ足りないと
思います。ですので周囲の状況が消費者が購買の対象の決定に関与しやすいんですね。
また市場の拡大が近年顕著だったことから、1つの市場に参入すれば、なんとか企業活動
を維持できる、そんな状況だったのです。
企業の大型広告は商品の説明よりも、イメージの構築に重点をおき、大規模な面の戦略を
おこなってきました。とにかく大規模な広告によって消費者はイメージを植え付けられ
商品を購入し、市場が形成されてきました。これは悪い言葉でいうとイメージの洗脳ですね。
だからブランド名は知っているけど、どんな商品?という人間がとても多いんです。
しかし、そのような状況も今現在落ち着きつつあり変化が見られます。
世界の工場として外需主導で発展してきた中国ですが、ここ近年政府の経済における方針
を内需へと舵取りしていく方向に切り替えたことによって、また大都市の中流層以上の
クラスの人間のライフスタイルの変容も伴ってよりすべてが多様化していっているのです。
分かりやすい例をあげると、日本食レストラン。
数年前は日本食といえば、総合日本料理店。いろいろな料理があるのですが、どれも
美味しくない、こんな店ばかり。しかし近年は焼鳥屋、寿司屋、しゃぶしゃぶ屋、FFなど
専門店の多様化が始まっています。
つまり現在の中国の大都市における市場は発展から成熟の過渡期なのです。
これからは寿司屋1つとっても、その業態の多様化が顕著になっていくでしょう。
例えば高級カウンター寿司や回転寿司、回転寿司のカテゴリーの中でも安価なもの、
比較的高級なもの、などなど。
人間の生活水準がある一定(最低限の生活が保証された状態)のところまで到達した状態から
価値観の多様化は始まっていきます。つまり余剰=個性と考えてもよいかもしれません。
車、スポーツ、音楽、食など個人の個性を形成する価値観的要素は無限にあります。
また日々、新しい価値観も生まれています。
さらにインターネットで情報が洪水のようにあふれだす時代ですから、
情報に乗って流行を謳歌する人間、情報を選別して「こだわり」を持つ人間など
さまざまですね。
とりとめもなく書いていきましたが、これからの中国におけるビジネスでは、これから
市場が成熟していく過程において、価値観の多様化をどう解釈するか?
この部分がとても重要になってくると思います。
欧米人は日本人と比較して物事を寡占したがる傾向にあります。
一方日本人は棲み分けをよしとする心のゆとりがあります。
両者の傾向が上海での外資参入ビジネスに顕著にあらわれています。
化粧品で言えば、ロレアルと資生堂の戦略の違いに見る事ができます。
ロレアルの市場の寡占を最優先とした、大規模な面の広告戦略、一方資生堂の小規模から
始めた対面販売で商品のクオリティーを知ってもらい、そこから規模拡大していく、
同じ業界の戦略をとってもこれだけ違うんです。
しかし多様化とともに、規模より質がより問われていくのは必然の流れです。
質は価値と同義と考えれば、価値を持ちそれを低下させないビジネスを構築しなければ
いけません。その価値=高い粗利です。私のような少数人数の企業ほど、この部分を
大事にしないといけません。
中国で仕事をすると、考えることは無限にあります。
仕事のお話
今、いくつかの物件のデザインを手がけております。
一部を公開するとこんな感じ。




私も上海に来たことは色々大変でした。
デザインを盗まれたこともあります。
お金のやりとりも日本式では全く通用しません。
内装工事会社との折衝も一筋縄ではいきません。
1から覚えていくしかなかったんですね。
仕事中のデザインを公開しても大丈夫かって?
これをそのまま使うわけではないので大丈夫ですよ。
それにインテリアはトータルデザインですから、一部の意匠を模倣しても
良いものにはならないと思います。
それにイメージ(CG)から施行完成(実物)の間には、個人個人の経験値が
大きくものを言いますから、そんなに簡単にはいかない世界です。
まあこんな事を日々やっているわけです。
この仕事は内向きに思考がいきがちですので、時々どこかで外的接点を持って
情報を享受、選別しないといけないわけです。
というわけで、今日は週末ですね、むりやりこじつけましたが今夜は
どう過ごそうか考えはじめているわけです。
友人とご飯?
友人がDJをやっているクラブに音楽を聞きに?
それとも自宅で読書?
こんな考えが頭をよぎりながらの仕事です。
今手がけている家具のデザインもそのうち公開しますね。
一部を公開するとこんな感じ。




私も上海に来たことは色々大変でした。
デザインを盗まれたこともあります。
お金のやりとりも日本式では全く通用しません。
内装工事会社との折衝も一筋縄ではいきません。
1から覚えていくしかなかったんですね。
仕事中のデザインを公開しても大丈夫かって?
これをそのまま使うわけではないので大丈夫ですよ。
それにインテリアはトータルデザインですから、一部の意匠を模倣しても
良いものにはならないと思います。
それにイメージ(CG)から施行完成(実物)の間には、個人個人の経験値が
大きくものを言いますから、そんなに簡単にはいかない世界です。
まあこんな事を日々やっているわけです。
この仕事は内向きに思考がいきがちですので、時々どこかで外的接点を持って
情報を享受、選別しないといけないわけです。
というわけで、今日は週末ですね、むりやりこじつけましたが今夜は
どう過ごそうか考えはじめているわけです。
友人とご飯?
友人がDJをやっているクラブに音楽を聞きに?
それとも自宅で読書?
こんな考えが頭をよぎりながらの仕事です。
今手がけている家具のデザインもそのうち公開しますね。



