筑前国の神功皇后めぐり⑦ ~住吉神社~ | NAVI彦 ~つつがなき神さまめぐり~

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神社めぐりをしています。
その土地ならではのお話も、
さくっとまとめてます。

福岡市博多区にある
住吉(すみよし)神社です。

 



全国にある
住吉神社のなかで
もっとも古い創建とされ、

大阪の住吉大社、
下関の住吉神社とともに

日本三大住吉の
ひとつだといいます。

 



目に眩しいくらいの
緑ゆたかな境内です。

5月の光は
とても優しいですね。



参道の途中には、
少彦名神社があります。



酒と薬の神とされる
少彦名命(すくなひこな)が
祀られているようです。

ですが、

神功(じんぐう)皇后とくれば、
淡嶋(あわしま)信仰から

きているのかもしれません。

 

当初祀られていたのが

淡嶋神だとすれば、

ワカヒメさま

カナサキ翁の妻かも

しれません。



そのならびには、
またも道祖神として
猿田彦(さるたひこ)
石で祀ってありました。



では、神域へと
入って行きましょう。

 



手水のある
神門の前では、

またしても古地図を
観ることができました。

 



前記事で紹介した
天津(あまつ)神社
載っていました。

 



すでにいまの全景が
出来上がっていたようですね。



狛犬と緑も
映えています。



随身(ずいじん)の
凛々しい姿も
はっきりと
見て取れます。

 



そういえばおなじく

下関の住吉神社
随身も見事でした。



住吉宮とかかれた扁額を
くぐって、
神域へと入ります。

 



空がひろいです。

丹塗りの社殿と
新緑と青空の
コントラストが絶妙ですね。

こんな目に優しい景色を
見られるから、
神社巡りはやめられません。



本殿は
住吉造りという
古代建築様式で
重要文化財だといいます。



祭神は、
住吉3神ともいわれる

底筒男神(そこつつのお)
中筒男神(なかつつのお)
表筒男神(うわつつのお)

です。



「筒」は「星」にも
通じるから、
航海の神とも
いわれているそうです。

また、
和歌の神でもある

といいます。



これも、
ホツマツタヱを
ひもとけば、

天照大神の姉である
ワカヒメを養育した
カナサキ翁こそが
住吉大神であり、

舟の一族の血をひく

長でありながら、
和歌の名手としても尊ばれ、


ワカヒメさまに
和歌の手ほどきをした
といいます。



相殿には、

天照皇大神
(あまてらすすめおおかみ)と

神功(じんぐう)皇后

祀られているといいます。

神功皇后は、
三韓征討前に

忠臣であった
依網吾彦男垂見
(よさみのおたるみ)に
住吉神社の神主を命じたらしく、

それがここに
比定されているといいます。



天津神社にもあるように

住吉3神は、
イサナギが禊して
生まれた神ですので、

心身を清め、
災いから身を護る
神徳があるといいます。

さあその本殿の
むかって右に、
古代力士像がありました。



三韓遠征より帰還した
神功皇后は

神徳に感謝して、
「相撲」と「流鏑馬」で
神慮を慰めたといいます。

それにちなんで、
住吉神社には
相撲の神事や
土俵があるといいます。

 



この像は
博多人形師の親子によって
2013年に作られたといい、

掌には
『力』の字にみえる
手相が刻まれているといいます。

 



設置の日には、
横綱白鵬と
横綱日馬富士が

力士像の掌に触れて
優勝祈願をしたといいます。



つづいて
本殿左側にならぶ
末社をご紹介です。



菅原神社は
菅原道真(すがわらみちざね)公
祀る神社です。



人丸神社は
柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)を
祀り、

その和歌の才能から
芸能上達の神徳が
あるといいます。



志賀神社は、
志賀島(しかのしま)にも
祀られている
綿津見(わたつみ)3神を
祀っているようです。

この志賀神社の
神徳にあやかった方が、
小判の鋳造を
奉納したようですね。

 



この小判、

金運守りとして
社務所で小さいものを
頂けるのです。

「弥栄(いやさか)」
の文字に惹かれて
ぼくも頂きました。



そのおとなりの
船玉(ふなたま)神社では
猿田彦(さるたひこ)を
祀っていました。

道ひらきの神であり、
わたくし案内役のNAVI彦とも
ゆかりの深い神様です。

この4末社の
向かいには、
『一夜の松』があります。



約600年前、
ここにあった松が傾き、
切ることになったのですが、

その翌日に
確認すると
木は一夜にして
まっすぐになっていた
といういわれがある
神木だそうです。

 



現在は3代目
なのだそうです。

 

古地図にも

おなじところに

載っていました。

 



つづいては

お稲荷さまです。

 


この美しい連続鳥居は、
荒熊白髭稲荷神社
(あらくましらひげいなりじんじゃ)
だといいます。



祭神は、
伊勢の外宮より勧進した

豊受(とようけ)大神だといいます。



稲荷で豊受様を祀るのは
珍しいですね。

このお稲荷さんは、
裏からも参拝ができて、



どうやら
荒熊稲荷と
白髭稲荷に
わかれているようです。

またこの隣には、
磐座のようなものが
ありました。



なかはお狐さんが
いっぱいだといいます。

 

ちかくには他にも、

磐座のようなものが

ありました。

 

 

とても無造作ですね。

では、

本殿裏へとまわって

唐門(からもん)を抜け、

 


南側へ

抜けてゆきましょう。

すると南には
三日恵比須(みっかえびす)神社が
ありました。



昭和24年に創建という
比較的新しい神社だそうです。

 


由緒によれば、

ある男が
那珂川の河原から
初日の出を眺めていると

古い木箱が
流れてきたといいます。

開けてみると
なかには恵比須像が
納められていたので、

男は家に持ち帰り、
大切に祀ったところ、

宝くじに当たったりと
多くの幸福が
舞い込んできたそうです。

しかし男はこの福を、
おおくの人と
分かち合おうとおもい、

ここに社殿を
築いたといいます。



蛭子さまが
流れつくなんて、

ホツマツタヱ冒頭の

ワカヒメさまですね。

カナサキ翁が、
ワカヒメさまを
「ひろった(廣田神社)」
ところからはじまります。



この神像は、
触ってご縁を
結ぶといいます。

顔は家内安全

腹は病気退散

鯛は金運アップ

腕は技能向上の

神徳があるといいます。



さて、これで
ぐるりとひとまわりです。

前記事の

天津神社とあわせて、

 



住吉神社の
これら8つの
摂社末社を参拝すると
幸福が訪れるともいいます。

どこもとても素晴らしいですが、
なによりこの境内の神気と

 



木々の美しさを
感じられたのが幸せです。


筑前国の神功皇后めぐり⑧ へ つづく

 

 

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筑前国の神功皇后めぐり② ~古宮~
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