筑前国の神功皇后めぐり⑥ ~天津神社~ | NAVI彦 ~つつがなき神さまめぐり~

NAVI彦 ~つつがなき神さまめぐり~

神社めぐりをしています。
その土地ならではのお話も、
さくっとまとめてます。

警固(けご)神社から
南東へ1キロほどゆくと

筑前国一之宮の
住吉(すみよし)神社があります。



筥崎宮(はこざきぐう)
おなじく
筑前国一之宮なのは、

当初はこちらの
住吉神社が一之宮だった
ようなのですが、

歴史のなかで

住吉神社が衰え
筥崎宮が栄えたこともあり

いまではどちらも
一之宮を
名乗っているようです。



さてそんな
住吉神社ですが、

とにもかくにも
ご紹介したいのが、
末社の
天津(あまつ)神社です。



境内の
突端にあたる
この神社は、

天竜池(てんりゅういけ)の

亀島(かめしま)に

鎮座しています。

 

この池、

満潮時には

川からあがってきた

潮が混じっていたため、

 

汐入池(しおいりいけ)

ともいうようです。



祭神は
イザナギであり

社伝によれば、
ここでイサナギは
住吉3神を
産んだといいます。

つまりここが、
住吉神の原初の地
だというのです。



その記述は、
ホツマツタヱとも
まったく同じでした。


つくしあわきの
みそきには
なかかわにうむ
そこつつを
つきなかつつを
うわつつを
これかなさきに
まつらしむ


筑紫の禊では、
那珂川にて
底筒男・中筒男・上筒男
を産み

カナサキ翁(住吉神)に
祀らせたとあります。



古地図によれば、
 

住吉神社はかつて
冷泉津(れいぜいつ)という
入り江に突きだした

岬になっており、

神社の周囲は
海だったといいます。

その名残が
天竜池だというのです。



そもそも
この「うむ」は
任命するという意味も
あるらしく、

「まつる」は
まつらふ、従わせる
という意味もあるといいます。

ですから一説には、

筑紫北部を
磐土(いわつち)

筑紫中部を
赤土(あかつち)

筑紫南部を
底土(そこつち)に
それぞれ任命し、

カナサキが統括した、
ともいうようです。

 

なんていう

素晴らしい気(樹)に

満ちた場所でしょう。

 

石の祠というのも

古からの社という

感じがいたします。

 

 

またホツマツタヱでは
続けて、


またあつかわに
そことなか
かみわたつみの
みかみうむ
これむなかたに
まつらしむ 


とあり、

アツ川(不明)でうんだ
綿津見(わたつみ)3神は
ムナカタが統括したようです。



さらに


またしかうみに
しまつひこ
つきおきつひこ
しかのかみ
これはあつみに
まつらしむ


とあり、
志賀島(しかのしま)のある

海(博多湾?)の


シマツヒコ
オキツヒコ
シカノカミは
安曇が統括したようです。



ちなみに前記事の
警固神社にある
警固3神は、


住吉神よりも

前にうんでいます。


おとなしかわに
みそきして
やそまかつひの
かみうみて
まかりなおさん
かんなおひ
おおなおひかみ
うみてみお
いさきよくして


和歌山の音無川だと
いわれているようです。



こんな記述に
そぐう場所が
こうしたまだ残っていたとは
とてもとても驚きでした。

すごく鳩のおおい場所でした。

 

 

筑前国の神功皇后めぐり⑦ へ つづく

 

 

↓よければクリック

↓お願いします。


神社・お寺巡りランキング

 

 

☆神功皇后めぐり全記事リスト☆

筑前国の神功皇后めぐり① ~香椎宮~
筑前国の神功皇后めぐり② ~古宮~
筑前国の神功皇后めぐり③ ~不老水~
筑前国の神功皇后めぐり④ ~筥崎宮~
筑前国の神功皇后めぐり⑤ ~警固神社~
筑前国の神功皇后めぐり⑥ ~天津神社~
筑前国の神功皇后めぐり⑦ ~住吉神社~
筑前国の神功皇后めぐり⑧ ~宇美八幡宮~
筑前国の神功皇后めぐり⑨ ~宇美八幡宮・奥宮~
筑前国の神功皇后めぐり⑩ ~まとめ~