「なほのSTORY 〜告白〜」
とても愛し合って結婚したはずなのに、
待望の娘が生まれ、
気づいたらわたしたちの関係は変わっていました。
「お金では得られないしあわせを手に入れる」
という共通の目的を持った
とても良いチームだったわたしたちは、
こどもが誕生したことで
人生の価値観が変わり始めました。
海外での孤独な子育てが始まったわたしは、
わたしのすべてを娘に捧げるようになり、
心身ともに疲労困憊してしまいました。
あれほど夫のことを尊敬し、愛していたのに、
夫は全然わたしを助けてくれないと
感じるようになり、
厳しい減点方式で彼を見るようになりました。
でも同時にこころのどこかで、
そうして夫に厳しく当たる自分が嫌で、
自分自身のことさえも、
絶えず厳しく減点していました。
そしてわたしの中では、
自分を愛して信じるチカラも、
どんどん枯渇していったんです。
それから徐々に、
わたしたちがどんなにひどい経験をしたかは、
【なほのSTORY】や、
この「なほのSTORY 〜告白〜」でも
とても正直に書いているとおりです。
でも、今わたしは、
夫との結婚生活12年半の中で、
一番しあわせだと感じています。
今日は、その理由を、
深掘りしてみたいと思います。
経済的にも、夫婦関係も、
どんどん最悪な方向へと
転がりだしたわたしたちは、
この負の連鎖を食い止めようと
必死でした。
特に行動せずにはいられないわたしは、
夫が失業したら起業し、
夫婦ともに鬱だったと思われる時に、
数百万円をかけて
夫婦でマインドを学び、
人生をやり直すことを決めました。
それでも夫婦ともに収入が作れないと、
夫に頼ることをやめ、
まずはわたしが稼ぐと決意して
一気に1年でゼロから1200万円を
稼ぎ出しました。
正直に言って、
経済的に余裕ができたときは、
それまでの夫婦喧嘩も激減しました。
お金で解決できることは
やっぱりあるもので、
忙しくてストレスが溜まっていたり、
「妻がするべきこと」を
夫にお願いするより
たとえば外食にしたりすれば、
誰もイライラせずに解決できます。
特にお金を作ったのはわたしだから、
堂々と外食にしたいと言うことができる。
ほとんど主夫になっていた夫に、
家事をお願いしても、
そのうち罪悪感を感じなくなりました。
でもわたしの彼への減点方式は、
実は全然変わっていませんでした。
好きなことをお仕事にできているとはいえ、
一家の大黒柱としての責任が
ずっしりと背中にのしかかり、
わたしはそのことで本当に彼を
許すことができていませんでした。
「俺についてきてほしい。
どんなときも守り続けるから」
そう言ってプロポーズしたくせに、
家族を路頭に迷わせるような
「不甲斐ない夫」という
彼を責める気持ち、
つまり、
「彼は加害者で、わたしは被害者」
という気持ちを、
わたしはずっとこころの一番奥に
持ち続けていたんです。
500万円近くかけてマインドを学び、
コーチについて学びと実践を繰り返し、
自分の思考、感情、行動のパターンを、
意図的にコントロールできるようになり、
人生の舵を取ることが
だいぶできるようになってきました。
絶対に許せないと思っていた
父と夫のことを
許せるようになったと思っていました。
そして実際、
父とは本当にすばらしい関係を
築くことができるようになり、
わたしの人生はとても豊かに変わりました。
夫についても、
それまでは身体の震えが止まらないくらい
怒りに飲み込まれることがあったけれど、
そういったことがほとんどなくなり、
建設的な関係を築けるようになりました。
夫はわたしのお仕事をサポートしてくれて、
周囲から見ても、
仲のいい夫婦と思われていました。
でも、
いつまでもわたしのサポート役で、
わたしが男性として魅力を感じるくらい
経済的にも社会的にもすばらしい結果を
いまだ出すことができていない夫のことを、
こころのどこかで
許せずにいたのだと思います。
人生の舵を取る術がかなりうまくなったので、
怒りや不安に捕らわれて
自分を失うことはなくなったから、
一見彼との関係も落ち着いたように見えましたが、
でもわたしはやっぱり、
彼に男性としての経済的な魅力を求め、
それが叶ったら、
わたしたちは本当にしあわせになれると、
「しあわせの青い鳥」を
そこに求め続けていました。
今年の2月5日の新月から、
お仕事を一時的にストップし、
わたしが稼がなければいけないという
重荷を手放し、
とにかくわたしと向き合い、
自分と深く繋がるという時間を持つことで、
わたしはまだ、
自分の外側に
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「しあわせの青い鳥」を求めている
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ということに気づきました。
それはつまり、
まだ自分がしあわせだということを、
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
認めていないということ。
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これまでも、これからも、
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わたしはしあわせなんだということを、
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
認めていないということ。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
「しあわせの青い鳥」は
自分の中にあると決めて、
自分のこころを覗いていくと、
どんなに苦しい状況のときも、
わたしは夫と娘と3人で食卓を囲む時間が、
本当に好きなことを思い出しました。
すると毎日そんな時間があることに、
こころからの感謝が湧くようになりました。
経済的に苦しくて、
いろいろなことを
やりくりしなければいけないことが、
ゲームのように思えてきて、
楽しめるようになってきました。
そして同時に、
将来が楽しみでならなくなりました。
すると本当にありとあらゆることに
前よりももっともっと
感謝の気持ちが湧くようになりました。
お天気がいいこと。
お花がきれいなこと。
食材が買えたこと。
心地いいアロマの香り。
娘とのキスやハグ。
夫と語り合う時間。
・
・
・
夫が存在することに、
わたしが存在できることに、
ありがたいと、
心の底から湧き上がる想いに、
とても穏やかな気持ちを感じました。
「お金＝しあわせではない」と信じて、
有名企業を辞めて、
レストランオーナーの母親を手伝うために
常夏の南の島グアムに移住した夫と結婚し、
東京やパリの華やかな生活を手放したわたし。
でもいつしか、
都会と自然の豊かな場所を自由に行き来し、
日本や海外を飛び回り、
美しいものやおいしいものに囲まれている
そんなひとたちと次々と出会ううちに、
わたしは自分にないものばかり
数え上げるようになりました。
そして、
わたしが人生で一番大事に感じること、
「家族」と「自由」の両立には、
お金は必要不可欠だと思うようになりました。
再三父から言われていたときは、
虫唾が走るほど嫌悪感を感じていたくせに、
いつしかわたしも
お金がなければ絶対にしあわせになれないと、
頑なに信じるようになっていました。
家族を愛するからこそ、
お金が必要だと思うようになりました。
だから、
男性である夫にそのお金を作ってほしい
と思っていた時期もあったけれど、
自分で自分をしあわせにする覚悟を決めて、
夫に頼るんではなく、
自分でお金を作る決心をして、
そのとおりに実行し、
結果も出しました。
そのはずなのに、
わたしの中には、
何かが欠けていました。
自分の中を探検して気づいたのは、
誰がお金を作るのかという問題ではなく、
「お金があればしあわせ。
お金がなければふしあわせ。」
という信念を手放せていなかったから、
お金のない状態のわたしは
いつまでもしあわせにはなれない
ということでした。
自分が置かれている状況に関わらず、
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すでに自分がしあわせであることを
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
心底実感することができたとき、
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今から始まる未来も
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こころから楽しみに感じることができます。
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そして、
このしあわせを、
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わたしは夫や娘、両親、義母、妹、義姉たちと
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分かち合いたいと感じました。
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アカデミーの生徒さんたちや、
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わたしの発信を待っていてくれるひとたち、
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そしてこれから出会う世界中のひとたちと、
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
しあわせを分かち合いたいと感じました。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
どんなに苦しい状況でも、
人生のどん底と思えるときでも、
「自分を愛するチカラ」と、
「自分を信じるチカラ」を
しっかりと自分の中に持つことができれば、
今という瞬間に愛と喜びと感謝を
感じることができます。
そしてその愛と喜びと感謝を
たくさんのひとたちと分かち合い、
循環させるイメージができれば、
そこには誰がいて、
何が必要なのかがわかります。
そこに思考は全くいらないんです。
むしろ思考は邪魔ともいえるかもしれません。
今のわたしには、
あふれるような愛と喜びと感謝と、
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湧き出る欲望が両立しています（笑）。
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でもこの欲望は、
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欠けている自分を満たすためのものではない
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ということが以前と全く違います。
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この愛と喜びと感謝を、
「世界中の必要とする人に
届けられるようになりたい」
という欲望です。
「わたしは、わたしであることが、幸せ」
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わたしが心からそう信じられたとき、
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わたしの周りは何も変わらなくても、
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世界は変わりました。
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愛しい娘の父だからとか、
いないと生活が回らないから
いてほしい存在ではなく、
ただいてくれるだけで
わたしにチカラを与えてくれるひとであり、
このしあわせな世界をシェアしたいひと、
それが夫だとわかりました。
世界は、本当に美しい。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
人生は、本当にやさしい。
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夫の存在という大きなサポートを得ながら、
わたしが世界中のひとたちに伝えたいこと。
その構想が、
とめどなくあふれてくるようになりました。
写真：桜のピンク色の絨毯の前で。2019年春。
2月の新月に書き始めたこの連載を、
満月、新月、そして明後日の満月と、
1ヶ月半近くの時間をかけて丁寧に綴り、
わたしは何回も脱皮できました。
なので、
「なほのSTORY 〜告白〜」も
次回で終わりにしようと思います。
最終回は、
自分の中から湧き上がる愛と喜びと感謝を、
どんな風に皆さんにシェアしていくつもりか、
お話していきたいと思います。
ぜひおたのしみに！
★ ★ ★「告白 ～第12夜 / 最終回～」に続く ★ ★ ★
この「なほのSTORY ～告白～」では、
「奇跡」と言われた
【なほのSTORY】のヒットと、
その後のいわゆる”成功”を経験したわたしが、
次第に自信をなくしていく様子を
赤裸々に綴っていくつもりです。
よかったらわたしと一緒に、
『自分を信じるチカラ』を探す旅に
でかけてみませんか？
※2017年10月1日に連載を開始した
【なほのSTORY】は、
こちらからダウンロードしていただけます。
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