「なほのSTORY 〜告白〜」
4月始めのある日、
わたしは累計発売部数700万部を超える
大ベストラー作家で、
今年いよいよ世界同時発売で
英語書き下ろしの著書も出版される、
本田健さんのシークレットランチ会に
参加していました。
2018年1月から、
本田健さんの通年コース
「次元上昇プログラム2.0」に
夫と一緒に通い始めていましたが、
このコースはいつも400人近い方が集まるので、
健さんとゆっくりお話するのはほとんど無理。
でもシークレットランチ会は30人ほどが対象で、
健さんとお話できる機会も増えるだろうと
とても楽しみにしていました。
その頃のわたしの迷いは、
1月に始めたセルフコーチングコース
「ラファミーユ0期」が
4月に終了するので、
5月から0期の生徒さんたちを
どのようにサポートすればいいか、
つまり卒業後にどのようなコースを
用意すればいいかを決めかねていました。
8人の生徒さんのうち、
ふたりは明らかにコーチになりたいと言っていて、
他のふたりもコーチになれたらいいな
と言っていました。
しかも全く別のスクールから、
コーチ養成講座を作ってもらえないか
というご依頼もいただいていたので、
生徒さんにとっても、
ビジネス的にみても、
セルフコーチング講座だけでなく、
5月からはコーチ養成講座を始めるのが
いいのではないかと考えていました。
ちょうどシークレットランチ会で、
健さんが数人の質問に答えてくださる機会があり、
わたしも当てていただいたので、
上記が得策か質問すると、
健さんの言葉はバッサリ・・・。
「もう今の時代コーチは本当にうじゃうじゃいて、
コーチで食べていかれている人は氷山の一角。
コーチングスクールを始めて
うまく行っても1回で終わるひとも多い。
コーチ養成講座を作るとかの前に、
まずはしっかりと実力をつけて、
土台を創ってから先を考えないと」
正直わたしは、
健さんに200％応援してもらえると思って
みんなの前で質問したのに、
逆に大恥をかくような辛辣な言葉に、
すっかり意気消沈してしまいました。
そもそもわたしは、
本田健さんに気に入っていただいていると
すっかり思い込んでいました。
2017年の11月に、
家賃や引っ越し代など、
100万円をどう工面したらいいかわからず、
キャッシュは3万円しかないときに、
思い切って26,000円を払って、
健さんのセミナーに初めて参加し、
懇親会でご挨拶させていただいたときに、
わたしが1週間前から住みだした新居と、
健さんのところが近いということで、
特別にご招待いただいたり、
講座にも何度も無料ご招待をいただいたり
していたから、
勝手に目をかけていただいていると
思っていました。
だからみんなの前で、
あんな言い方をされると思わなかったんです。
すごくがっかりして、
健さんの言葉も所詮ひとつの意見だし、
と何度も打ち消そうと思いましたが、
やっぱりどうしても気にかかる。
そこでわたしはコーチ養成講座開設をやめ、
「ラファミーユ0期」に続き、
「ラファミーユ1期」を始めることにしました。
当時、わたしは小田桐あさぎさんが主催される
「魅力覚醒ラボ」のような感じで、
アカデミーを大きくできたらいいな
と思っていました。
あさぎさんは6名クラスを5クラスくらい
確か開催されていたので、
わたしは6人のクラスを4クラス開催して、
「ラファミーユ1期」を
24人で始めようと考えました。
でも、わたしの中ではすでに、
本当に24人も生徒さんに集まってもらえるのか、
自信がなくて自信がなくて
仕方ありませんでした。
集客を始めてほどなく、
わたしは怖さのあまり、
定員を8人にすることにしてしまいました。
そして結果はやはり、
ぴったり8人でした。
こうして「ラファミーユ1期」は0期同様、
8人の生徒さんと始まりました。
この5月のときから少しずつ、
講座やセミナーを開催しても、
最初に目標とする人数が集まらない
ということが起こるようになりました。
結果的に目標を達成できたり、
または目標を超えることもあるけれど、
わたしの中ではいつも
「集客」の不安がつきまとうようになりました。
でもそれは同時に、
「奈穂乃さんは集客できるひと」
というイメージとの戦いでもありました。
写真：2018年6月3日サンクチュアリ出版さんで開催されたセミナーにて。
フリーライフアカデミーを立ち上げて
2週間後にお声がけいただいて決まった、
6月3日開催の
サンクチュアリ出版さんでのセミナーも、
当日参加してくださる方が多くて、
事前予約の出席率は80％くらいだったけれど、
当日参加の方が増えたことで、
予想を上回る人数の方が参加くださり、
当日わたしは大きく安堵していました。
講座生さんなど身内の方でなく、
ほとんどが初めてお目にかかる方だったのも、
サンクチュアリ出版さんとしては
大きな驚きポイントだったようで、
そういったフィードバックがうれしい反面、
「集客が怖い」
「わたしはそんなにすごくない」
そういう想いが、
どんどんわたしの中で大きくなっていました。
SNSを見ていると、
他のひとたちはなんの問題もなく
集客できているように見える。
ホームページなどの告知文を見ると、
どれもすばらしくうまくて、
わたしはとても足元にも及ばないように思える。
「コーチングはもちろん、
マーケティングについても、
ライティングについても、
もっともっと学ばなければ・・・」
「選ばれるわたしにならなければ・・・」
健さんに言われた、
“1回だけで消えていくひと”
になりたくないという思いから、
わたしは結果や数字に、
どんどん執着するようになりました。
写真：2018年10月9日新月に開催したパリセミナーにて。
今、「なほのSTORY ～告白～」を書きながら、
当時の、
そしてごく最近も感じていた「あの感じ」が、
結果を生み出さないことがよくわかります。
大学時代、
たまたま初めてやってみた海釣りで
経験のある先輩より大きなお魚が釣れた！とか、
小学生の跳び箱のテストで、
それまで何度練習しても
3段も跳べなかったけれど、
いざテストで、跳べると念じて跳んでみたら、
8段まですべていきなり跳べてしまったとか、
そういうビギナーズ・ラックってありますよね。
それってやっぱり「引き寄せの法則」で、
見事に説明できると思うんです。
それは、
「失うものは何もない」
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
つまり、
「執着がない」
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
だから、
「純粋に楽しめる」
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
ということ。
わたしがこれまでの人生で
うまくいかなかったことと、
うまくいったというか、
むしろ想像以上だったことというのは、
すべてこれで説明がつくんです。
今のわたしが怖いこと。
それは、
「【なほのSTORY】で
奇跡を起こしたと言われたわたしが、
失敗する姿を見せること」
でもそれを、
わたしは今こうして初めて、
「なほのSTORY ～告白～」で告白することで、
手放してみました。
もっと正確に言うなら、
この恐れを手放して、
この告白をするために、
この数週間、自分と向き合い続けてきました。
【なほのSTORY】が成功し、
フリーライフアカデミーが成功してから、
コラボをしましょうとか、
本を出しましょうと
声をかけてくださる方がいらっしゃいました。
でもその打ち合わせのたびに、
わたしはとても苦しかったんです。
お声がけくださる方は皆さんすてきで、
わたしもぜひ一緒にお仕事したい！
と思う方ばかり。
だから内容を詰める打ち合わせは
確かに楽しいんです。
でも、わたしの集客力を当てにされている
そんな印象を受ける発言や態度が見えると、
わたしは途端に自信を失ってしまい、
こころから楽しめなくなってしまいました。
もしそのプロジェクトがうまく行ったら、
「ほら！わたしと組んだから、
やっぱりうまくいったでしょ！」
という気持ちになって、
わたしはとても嫌なヤツに
成り下がったかもしれません（苦笑）。
もしそのプロジェクトがうまく行かなかったら、
「わたしに集客力がないことを、
最初から伝えていなかったから、
相手にまで迷惑をかけ、
しかもかっこ悪いところを見せて
失敗してしまった」
と思って、
大きく自信喪失したと思います。
結局どちらに転んでも、
本当のわたしはハッピーになれない
想像しかできないから、
そうしたプロジェクトが前に進まないように、
わたしはちゃんと現実を創り上げている。
わたしの人生、
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
うまく行っていないように見えて、
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
実はわたしがイメージした筋書き通りに
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
進んでいるだけなんです。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
【なほのSTORY】が大ヒットしたり、
「フリーライフアカデミー」が成功したり、
当時は意識していなかったけれど、
わたしは何も恐れていなかったし、
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
新しい気づきと、
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
感謝の言葉のオンパレードで、
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
ただうれしくて、楽しくて仕方なかった。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
ただそれだけ。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
だからわたしが予想もしていなかった
すばらしい現実を創り出すことができました。
でも、
本当の意味で「自分を信じるチカラ」が
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
身についていないと、
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
ビギナーズ・ラックのように、
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
狙っていないすばらしい現実は創り出せても、
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
狙ったすばらしい現実を創り出すのは難しい。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
なぜなら、
「執着」は、
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
本当に深いところで
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
しっかりと自分を信じられていないから、
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
起きてくる感情なんだ
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
そう、今のわたしには、
すごくよくわかります。
たとえたったひとりしか、
わたしの話に耳を傾けてくれるひとがいなくても、
それでもわたしは
「フリーライフ」を伝え続けたいと
思い続けるのだろうか。
もし答えがYESなら、
わたしが「フリーライフ」を
ひとりでも多くのひとに伝えたいのは、
すごいひとになりたいからでも、
お金持ちになりたいからでもなく、
「フリーライフ」を生きられたら、
本当にしあわせだよ～と、
こころの底から言いたいから。
もしわたしが、
わたしの話に耳を傾けてくれるひとの数に
意識が行ってしまうなら、
それはわたしの中で、
「たくさんのひとに話す＝成功」
だと信じる気持ちがあるから。
だから、
「ひとが集められないわたしは
すごくない」
「ひとに集まってもらえないわたしは、
価値がない」
となって落ち込んでしまう。
集客がうまく行っていそうなひとと
自分を比較して、
さらに自分を信じられなくなってしまう。
だからもう、
余計なことに意識を向けるのはやめよう。
勝手に自分で自分に
通信簿をつけるのはやめよう。
環境や状況によって創り出された自信は、
環境や状況が変わってしまったら
あっけなく壊れてしまう。
だから、
今の状況を変えたければ、
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
やっぱり
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
『自分を信じるチカラ』を身につけること。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
【なほのSTORY】が成功して
創り上げた「自信」なんて、クソくらえ！
大丈夫。
かっこ悪い自分を
さらけ出す勇気が出せたんだから、
「自分を信じるチカラ」だって、
みつけることができるはず。
★ ★ ★「告白 ～第4夜～」に続く ★ ★ ★
この「なほのSTORY ～告白～」では、
「奇跡」と言われた
【なほのSTORY】のヒットと、
その後のいわゆる”成功”を経験したわたしが、
次第に自信をなくしていく様子を
赤裸々に綴っていくつもりです。
よかったらわたしと一緒に、
『自分を信じるチカラ』を探す旅に
でかけてみませんか？
※2017年10月1日に連載を開始した
【なほのSTORY】は、
こちらからダウンロードしていただけます。
http://freelifeacademy.com/nahono_story_dl/
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