「なほのSTORY 〜告白〜」
「あなたには、その価値があるから」
このセリフを聞いたことがありますか?
これはモデル川原亜矢子さんが、
世界最大のコスメブランド
「ロレアルパリ」のCMで言っていた
有名なコピーですよね。
でも実はこのコピー、
本場フランスではこう言います。
「Parce que je le veaux bien.
(わたしには、その価値があるから)」
全世界的に話題になったこのCM、
各国で人気のモデルさんや女優さんを起用して
上記のコピーを各国語に翻訳してCM制作され、
日本でも最初は、
「わたしには、その価値があるから」
というコピーで放映されましたが、
日本の視聴者から、
「なんだこの高飛車なセリフは!!!」
という怒りの問い合わせが殺到し、
急遽コピーを変えて、
「あなたには、その価値があるから」
となりました。
ある日、娘を4ヶ月ぶりに
小児歯科に連れて行ってくれた夫から
LINEメッセージが届きました。
その小児歯科は
わたしの中高の同級生のクリニックでした。
その同級生が、
同窓会の幹事メンバーたちが
高校卒業25周年記念パーティーのお知らせを
わたしの連絡先がわからなくて、
わたしに送ることができず困っているらしいと
知らせてくれたのでした。
実はそれまでFacebookメッセンジャーや
妹を通じて何回か同窓会のことについて
チラリと聞いていましたが、
あまりにもわたしが忙しすぎて、
しかも経済的にもまったく余裕がなく、
わたしは正直、
同窓会どころではありませんでした。
それに加え、
わたしがFacebookを始めたのは、
ちょうどグアムに住んでいた頃でしたが、
そのときにはたくさんの同級生から
お友だち申請をもらい、
お互いに近況を知ることができていました。
でもわたしが帰国して、
Facebookで公開する海外ネタがなくなり、
さらにマインドに関するような
今のフリーライフコーチのお仕事内容を
FBで投稿するようになると、
以前の同級生からはほとんど反応がなくなり、
今ではFBでつながっているかどうかさえ
よくわからなくなってしまいました。
わたしはもともと母校に対する思い入れがなく、
親しくお付き合いする同級生も
高校時代からアメリカに住んでいる友人以外に
ほとんどいない状況でした。
夫が卒業した中高や同級生に
並々ならぬ愛情を持っていることもあり、
わたしは母校に熱い想いを持てないことや、
小2から大学4年まで15年間を
共に過ごした友人たちと
深い友情を育めていないことを
どこかで寂しく思っていました。
だから夫を介して
同級生が同窓会のことを教えてくれたとき、
いい加減に迷惑をかけているから
すぐに連絡を取らなければと
幹事の方に連絡を取り、
すぐに案内の封書が届きました。
でも、案内を見ても、
やっぱりどうしてもワクワクしない・・・。
頭では参加したほうが
いろいろいいだろうと思うけど、
こころが全然ついてきません。
出席とお返事する気にもならず、
毎日、机の上に置いたままの封書を見ると、
今日こそお返事しなきゃと思うけれど、
出席した方がいいという決心がつかない。
そこで封書が届いてから10日ほどたったある日、
ふと、こういう質問を自分自身にしてみました。
「もしお金があったとしても、
=================
わたしはこの同窓会に行きたいかな」
=================
答えはすぐに出ました。
NO。
そこでわたしは欠席のお返事を書き、
欠席しても先生ご招待のために
お支払いするようにと書かれていた2000円を、
家賃も払えない状態なのに
すぐにお振込みしました。
同窓会欠席のお返事をし、
お振込みが終わって、
わたしはとても清々しい気持ちになりました。
わたしの中に
「決められない自分」というか、
「ブレる自分」がいることを知っていたので、
そのことがとても気にかかっていましたが、
同窓会にきっぱりと欠席のお返事をし、
お金のことでクヨクヨせずに、
ぱっとお振込みをして
いらない信念を手放すと、
わたしには取捨選択すべきことが何か、
はっきりと見えるようになったからでした。
もし今わたしに、
自由になるお金、
例えば同窓会費用と同額の15,000円があり、
自由になる時間、
例えば同窓会の時間と同じ2時間があるなら、
わたしは別のひとに会うために、
その15,000円と2時間を使いたい!
と思いました。
穴口恵子さんとか、
心屋仁之助さんなど、
一緒にランチができたらすてきだな~と。
銀座で15,000円のランチをしている
穴口恵子さんとか心屋仁之助さんって、
すごく想像できませんか?
ツテさえうまくつながれば、
例えば銀座で15,000円のランチを、
こうしたおふたりと一緒にしているところ、
わたしはすぐに想像がついたんですよね。
そうしたら同窓会に行くより、
100億万倍、
そのお金と時間の使い方にワクワクする!
頭で考えて、
過去にすでにつながっているひと、
特に同級生とは簡単につながれるけど、
著名人とはそんなに簡単につながれないから
一緒にランチなんてあり得ない、
というのは、完全なる思い込み。
これまでの人生の約1/3を共に過ごした
同級生たちを大切にしないのは悪いこと、
寂しいこと、などと思うから、
同窓会に参加した方がいい理由ばかり
みつけようとするけれど、
実際にわたしのこころはときめかない。
どころか、
同窓会のことを考えただけで
ずっしりとおも~い気持ちになる。
だったら、
お金や時間があるないに関わらず、
それは手放すべきものなのだと思いました。
本当に必要なつながりなら、
=================
いつかまたつながる。
=================
そう思いました。
実は全く同じことを、
わたしは25歳のときに感じていました。
【なほのSTORY】にも書きましたが、
せっかく発行してもらえるとわかった
フランスでの労働ビザを断ってまで、
日本に帰国するべきかどうか迷ったときでした。
日本に帰国すると決めた後、
後悔したことがなかったかと言えば、
ウソになります。
でも、あのとき帰国せずに
フランスに残っていたら・・・
と思うときは決まって、
そのときの自分の人生に満足できていないから。
もっと言えば、
そのときの自分を好きでいないから。
だから、
あのときに選ばなかった人生が
気になって仕方なくなるんですよね。
つまり、
どんな選択も、決断も、行動も、
=================
それが正しかったかどうか判断する瞬間に、
=================
どれだけ自分が満ち足りていると
=================
感じられるかどうかによって、
=================
正しかったとも、間違っていたとも思える
=================
わけです。
わたしは、
「このひとと一緒にいてもつまらないな」
と思われながら
一緒に時間を過ごされるのは嫌です。
そう感じるなら、
わたしと一緒にいないでほしい。
だからわたしも、
やっぱりこんな同窓会来なきゃよかった
と感じながら参加するのは、
一生懸命幹事をしてくださる方にも
失礼なのではないかと思いました。
いやいや、
同窓会に来てよかったとか、
来なきゃよかったとか、
どう感じるかは行ってみないとわからない
そういう意見もあると思います。
それは本当にごもっとも!
でも人生は、
必ず何かを選択しなければいけないんです。
今、この状況で、こう感じているわたしが、
同窓会に行くバージョンと、
行かないバージョンを両方経験して、
最終的にどちらかを選ぶことは
できないわけです。
だから、結局は、
「今、この瞬間に感じる感情」
=================
を大切にするしかない。
自分にとってとても価値あるもの、
=================
それは多くの人の場合、
=================
「お金」か「時間」か
=================
どちらかである確率が高いと思いますが、
=================
それと引き換えにしても
=================
手に入れたいと思うものかどうか。
=================
そう自分に問いかけて、
一番自分の感情に素直に応えると、
どうしたいかがとても明確になると、
今回の同窓会の件で改めて感じました。
ちなみに、
「もし来週、中高の同窓会があるとしたら、
行く?」
と夫に聞いてみたところ、
「それは費用のことも考えて?」
と質問が返ってきました。
「お金のことも考えて、ということは、
どういうこと?」
とさらに質問したら、
「今はお金に余裕がないから
行かない」
と即答しました。
夫は母校LOVEのひとですから、
ひと昔まえであれば、
何をさておいても行く!
と言っていたでしょう。
でもわたしが彼に、
「お金があったら
=================
行くとか行かないとかということは、
=================
条件付けしているということ。
=================
それはつまり、
=================
本当に望んでいるものではない
=================
ということじゃない?」
=================
と言ったら、彼は納得し、
「確かにそうだね。
僕はもう、それほど母校や同窓生に
深い思い入れがない気がする」
と言いました。
「幼馴染み」とか「同級生」
という言葉には、
年を経る毎に、一種独特のノスタルジーが
込められることが多い気がします。
お友達は多いほうがいいとか、
おつきあいが長いのは本物だとか、
そう信じているところがあると思います。
でもそれはひとつの考え方、
価値観に過ぎない。
もしこれまでの人生の中で、
「一生のともだち」
というひとに出会えていないとしても、
「人生の伴侶」とか、
「ベターハーフ」とか、
「ツインソウル」というひとに
出会えていないとしても、
それは今まだ出会っていないというだけで、
今までに出会えていないから、
わたしはひとを大切にしないとか、
わたしは寂しいひとだとか、
そんな風に決めつける必要はまったくない。
わたしの価値は、
=================
友達の有無とか、
=================
そのお友達と何年つながっているとか、
=================
そんなことは全く関係ありません。
=================
逆に、もしわたしが、
「お金や時間があれば、
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会いに行きたいのに・・・」
=================
と感じるひとがいるのなら、
=================
できるだけ早く、
=================
そのひとに会おうと思います。
=================
そのとき自分に問いかけるのは、
会いに行けるかどうかと悩むのではなく、
=================
どうしたら会いに行けるか?
=================
ということ。
なぜなら、さっきも書いたように、
会ってどうかなんて、
会ってみないとわからないので、
会ってよかった!と思うとも、
会わなきゃよかった・・・と思うとも、
まだそれが起きてない「今」という時間では、
絶対にわかりません。
でも、そのひとと会うために、
わたしにとって足枷になっているような
「お金」や「時間」の問題を
すでに乗り越えているのなら、
最低でも、
それはもうわたしの問題では
なくなっているという、
すばらしいことがすでに起きているわけです!
死ぬほど会いたいとも思わないヒト。
=================
死ぬほどしたいとも思わないコト。
=================
死ぬほど持ちたいとも思わないモノ。
=================
それらを手に入れるために、
=================
いつ終わるとも知れない
=================
わたしの時間を割く必要はない。
=================
いつか会ってみたいヒト。
=================
いつかやってみたいコト。
=================
いつか持ってみたいモノ。
=================
それは、いつ命が果てるとも知れないから、
=================
できるだけすぐに手にした方がいい。
=================
わたしが誰と会うか、
何をするか、
どんなものを持っているかで、
わたしの価値は決まらない。
でも、
わたしがわたしを誰に会わせてあげるか、
わたしがわたしに何をさせてあげるか、
わたしがわたしに何を与えてあげるかは、
わたしがわたしにどれだけ価値を感じているか、
=================
わたしがわたしをどれだけ大切にしているかと、
=================
深く関係ある。
=================
何かを手に入れないと、
怖くて何かを手放せないと思いがちだけど、
足りないものを手に入れるより、
今持っているもので必要ないものを手放すほうが、
物理的にはずっとラク。
だから、何よりも先に、
本当に自分が望んでいるものを見極めて、
=================
それ以外のものを手放してみる。
=================
もしそれが難しく感じるなら、
=================
それは自分の中の思い込みのせいなだけ。
=================
あたまで考える「~べき論」ではなく、
こころで感じるワクワクに正直になる。
「わたしには、その価値があるから」
★ ★ ★「告白 ~第6夜~」に続く ★ ★ ★
この「なほのSTORY ~告白~」では、
「奇跡」と言われた
【なほのSTORY】のヒットと、
その後のいわゆる”成功”を経験したわたしが、
次第に自信をなくしていく様子を
赤裸々に綴っていくつもりです。
よかったらわたしと一緒に、
『自分を信じるチカラ』を探す旅に
でかけてみませんか?
※2017年10月1日に連載を開始した
【なほのSTORY】は、
こちらからダウンロードしていただけます。
http://freelifeacademy.com/nahono_story_dl/
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