永松昌泰学長のブログ【ものの道理で人生を豊かにしよう】 -17ページ目

たいらじょう(平常)さん

お早うございます。 永松昌泰です。



昨日は、凄いものを見てしまいました・・・


まさに見てしまった・・・という感じ。

http://ameblo.jp/nagahahnemann/entry-10874966852.html



午前中は、0歳から2歳までの幼児を相手にした舞台でした。

それがまた凄かったです。


何が凄かったのか・・・



たいらさんは、幼児に対して、

まったく「おもねる」こともなく、

赤ちゃん言葉になることもなく、

わざとらしく赤ちゃんみたいに振る舞うこともなく、

まさに、たいらさんのありのままで、

赤ちゃんと対峙します。


そして、赤ちゃんと波長が合っていることはもちろん、

大人ともそのまま波長が合っているのです。


赤ちゃんと大人と、まったく同じ表現で通じ合う、

考えられないことです・・・


そして、その何と自然なこと・・・


昨日は、大震災の影響からか、

いつものように多くの幼児がいるという展開ではなく、

幼児は3人しかいませんでした。

大人が20人近くだったでしょうか。


幼児たちも、もちろん喜んでいましたが、

一番喜んでいたのはむしろ大人だったのではないでしょうか。


某K音楽事務所のYさんは、

最初からずっとたいらさんと「会話」をしていました・・・

つまり、「独り言」のように

たいらさんに合いの手を入れていました。


「ふんふんそうなの。それからどうなるの?」


大人と幼児とまったく同じなんだ!

それを同時にやるんだ!



でも考えてみればそうですね。

大人は、みんな幼児でもあるのですから。

境目も存在しません。

本来は・・・


そのことを改めて思った午前中でした。



そして、午後の部は、

なんと10ものお話しの見所を一気に大公開。


これも凄かったですね・・・

輪嶋さんが大感激した、あの「大全集」を

ついに観ることができたのでした。



ぺタ返し

こんばんは。 永松昌泰です。



今日は、すごい日でした。



何が凄かったか・・・


というと、何といっても たいらじょう(平常)さんのことです。



たいらさんのことを書く前に、

小さいことですが、重大なことに気がつきました。



いわゆるぺタ返しなのですが、

私は今までずっとぺタをつけていただいた方に、

ぺタ返しをしていたと思い込んでいました。


「ぺタを返す」というところをクリックしたからです。


しかし、それではぺタを返したことにはなっていない、ということに

先ほど気がついて、

( ̄▽ ̄;)!! 


ガーンとショックを受けました。



今まで、千回くらいぺタ返しをしたつもりだったのですが、

残念というか、申しわけない気持ちです。



また、読者登録をしたつもりが、

登録になっていない人もいらっしゃることに気がつきました。



この連休中に何とかします。


失礼しました。

ドイツの友人

こんばんは。 永松昌泰です。




今日は、とても嬉しいことがありました。


ドイツ人の友人が、放射能を心配した家族の強い要望で、
しばらくドイツに帰っていたのですが、
日本に帰ってきたのです!



以前に書いたように、海外では今回の原発事故を、
非常に重く見ています。


報道の中には、誇張されたものもありますが、
非常に正確な報道もあります。



チェルノブイリの事故の時、
ご承知のように、甚大な被害が生じました。


その影響は日本にさえありましたが、
地続きのヨーロッパでは、
未だにその影響は続いています。


モスクワよりもドイツの方が、
被害は大きいそうで、
未だに放射能の濃度が、正常には戻っていないそうです。



ですから、福島から
「たった」800キロしか離れていない神戸にいるのが、
ドイツのご家族にしてみると、心配で仕方がない・・・


そういう状況だったのですが、
戻ってこられました。



Welcome Back!


夕食のバーニャカウダーを、
美味しい美味しいとしきりに言ってくれました。


そうですね。 バーニャカウダー 美味しいです!

長嶋茂雄の天才ぶり

こんにちは。永松昌泰です。



さきほど、スコットのブログ を読んで翻訳について書きました。

http://ameblo.jp/ex-ma11091520sukotto/entry-10875475361.html




翻訳とは「似たもの」にすることです。
そして、「似たもの」には、ピンからキリまであります。


「直訳」という「似たもの」と、

「人生の舞台、人生そのものを背負っている似たもの」との違いを、

夏目漱石が教えてくれたこと書きました。



これを書いている時に、思い出したことがあります。


翻訳ではないのですが、現在形を過去形に変えることについて、

忘れられない超弩級のエピソードがあります。




このエピソードの出処については、

立教大学時代の追試問題だったという説もあり、諸説あるようですが、

「長嶋さん大好き」の徳光さんが書いていたエピソードの方を採ります。




長嶋が、巨人の監督を解任された後の80年代、

テレビのバラエティー番組にも出演していた時の話です。


あるクイズ番組で、最初は真面目な問題が出ました。

次の英語の文章を過去形に変えなさい、という問題です。



「 "I live in Tokyo." という文章を過去形に変えなさい」


という問題です。



ゲストの方々は、皆さん優秀な方ばかりで、

皆さん、なんでもない、という感じで スラスラと、書きました。


そして、一斉に、全員の答えが紹介されました。



I lived in Tokyo.



みんな正解!  と思ったところ、

長嶋茂雄だけ、違う答えです。



I live in Edo.



みんなあっけにとられた後、ゲラゲラと笑い出しました。




というエピソードです。





しかし、これはすごい!ですね。


こんなすごい答えはめったにありません。


もう時空ごとワープしたような、凄まじい過去形です。

しかも、現在形をとりながら、過去にするという、

信じられないような離れ業。



長嶋茂雄は、本当に天才です。



まるで禅の「公案」のように、

「問い」に対して、自分の全存在をかけて対峙して初めて見えてくるような、

そういう凄まじい答えです。


この答えに比べると、

I lived in Tokyo. という答えは、

単なる「小手先の操作」のように感じます。


もちろん答えではあるのですが、

答えのレベルが違いすぎるのです。



ちょうど、「私はあなたを愛しています」と、

「君がいると、月が綺麗ですね」との違いのように、

まったく格が違うのです。

君といると、月が綺麗ですね。

こんにちは。 永松昌泰です。



今朝も、スコットがとても素敵なブログを書いてくれました。
http://ameblo.jp/ex-ma11091520sukotto/entry-10875475361.html



" I love you. "



この世で最も素晴らしい言葉の一つ。

これを日本語ではどう訳すか、ですね。



・・・考えてみると、実は「翻訳」というのは本来、不可能です。



なぜか・・・


言葉というのは、
その言葉を使ってきた人々の、
すべての物語、すべての人生を背負っています。


ですから、本当は、
"school" は、決して「学校」という言葉にはなりません。

"school" という言葉は、"school" という言葉を使ってきた人たちの全人生を背負っています。



同様に、「学校」という言葉は、「学校」という言葉を使ってきた人たちの全人生を背負っています。


背負っているものが、まったく違うのです。


夏目漱石は、そのことを言っているのです。


「私はあなたを愛しています」という表現は、
日本人の人生をまったく背負っていないのです(少なくとも当時は)。


だから、そう言いたい時には、
「君といると、月が綺麗ですね」という表現をする。


それが、" I love you ". という言葉が背負っている人生と、
「似たもの」つまり、翻訳だ、ということなのです。




翻訳には、「正解」はありません。

どういうレベルでの「似たもの」になるか、
ということなのです。



それにしても、
「君といると、月が綺麗ですね」とは、
何と素敵な表現でしょうか!

たいらじょう(平常)さん

こんにちは。 永松昌泰です。




先日、ベーチェチョルさんと、
ヴォイスファクトリーの輪嶋さんのことを書きました。

http://www.hahnemann-academy.com/blog/2011/04/post_271.html

http://www.hahnemann-academy.com/blog/2011/04/post_272.html


おかげで、何と満員御礼をいただいたそうです。
素晴らしい! ありがとうございました。


このブログを読まれて、コンサートにいらしゃった方もあったようで、
嬉しいです。


本当にありがとうございました。




さて、その輪嶋さんの大のお勧めの、
たいらじょうさんの人形劇。


素晴らしい方です。
http://www.hahnemann-academy.com/blog/2010/08/post_135.html



3月末に予定していた新国立劇場での公演は、
やむを得ずキャンセルになりましたが、
最近、ますます好調のようです。



そのたいらじょうさんが、
4月30日に彼の劇場「シアタージョー」で、
久しぶりに公演します。


午前11時からが、ゼロ歳から2歳までの子供対象で、
素晴らしい! らしいです。



4月30日 「てるてるジョウくんとあそぼう!」


こんなに小さな子供の心をぎゅっと鷲掴みする公演は、
ほとんどないと思います。


そして、午後2時からが、
「スペシャル大全集」です。

これは、また見ものです。



輪嶋さんが最初に見たのがこれです。
これで、輪島さんはたいらさんに完全にノックアウトされました。

http://www.voice-factory.com/myvoice/log/eid35.html


席が30席ほどの、小さいけれども
原点的な劇場です。


本当に近くで見れます!


もしいらっしゃる方は、お早めに。

現地でご一緒しましょう。


場所は、京王線の初台駅 オペラシティー近くです。


たいらさんのブログはこちら
http://ameblo.jp/jotaira/


お申し込みは、
http://www.voice-factory.com/form/mail/


または、
nozawa@voice-factory.com


までお願いします。

研修から帰ってきました。

こんばんは。 永松昌泰です。



無事に二日間の研修を終えました。




この二日間の中で得たものは、
とても大きいと思います。


これからじっくりとその成果が現れてくるのが、楽しみです。

芦原温泉

こんばんは。 永松昌泰です。



今日は、何と、敦賀の原発銀座の周辺を通過して、

福井の芦原温泉に来ています。



温泉?


そうです。

ただ、なかなか温泉に入る時間はなさそうです。


今日明日とカンヅメで研修です。



本質をエキサイティングに伝えられるような、

トレーニングをしています。



またゆっくりとその模様を書きます。


ACの広告 (3)

こんばんは。 永松昌泰です。



話の「積み残し」がいくつもありますね。


その一つがACの広告のことです。


何人かの方々に、あの続きは? ときかれました。

http://www.hahnemann-academy.com/blog/2011/03/ac_1.html


仁科明子さんと娘さんがが出演する
子宮頸ガン、乳ガンの定期検診を勧める広告についてです。




定期検診というと、私はすぐに思い浮かべる本があります。
近藤誠著「患者よがんと闘うな」です。


http://www.amazon.co.jp/%E6%82%A3%E8%80%85%E3%82%88%E3%80%81%E3%81%8C%E3%82%93%E3%81%A8%E9%97%98%E3%81%86%E3%81%AA-%E6%96%87%E6%98%A5%E6%96%87%E5%BA%AB-%E8%BF%91%E8%97%A4-%E8%AA%A0/dp/4167620022


個人の書評として、

http://pub.ne.jp/newjei/?entry_id=913861

http://www.fureai.jp/~peipei/dabun/gantata.htm


また、著者の声として、
http://www.bunshun.co.jp/jicho/kanjayo/kanja01.htm



それから、内容を全て音声にしたものもあります。
http://hon42.com/iryou/kan.php#


また検診に関するところの一部抜粋もあります。
http://hon42.com/iryou/kan.php#link=738




なぜ、私がACの広告に引っかかったのか、
その理由は、
この本の内容を読んでいただくのがベストです。



近藤誠さんの本は、最初に読んで以来、

ほとんど全ての本を熟読しました。

この方は、医療は「科学的」に行われなければならない、
という考えです。


近藤さんの「科学的」というのは、
多少もの足らない面もある「科学的」ではあります。

いわゆる代替療法を、「非証明医療」として、基本的に認めません。


でも、そんなことは別に構いません。
大事なことは、「科学的」という言葉を、
多くの医療者のようにダブルスタンダードで使っていないところです。

つまり、医療者の多くは、
代替医療を非科学的と非難しますが、
実際に自分たちのしていることは、ちっとも科学的ではない、
ということに目をつぶっている、ということです。


でも近藤誠さんは、目をつぶりません。
黙っていません。


つまり、実際には、医療の現実は、
「科学的」にも、また正しい意味で科学的にも行われていない。

残念ながら、無用に患者を苦しませ、悲惨な人生にさせている面が多々ある。

それを何とかしなければならない、と立ち上がっている、ということです。



ここについては、いろいろと語りたいことがありますが、
近藤誠さんの基本的姿勢には、大いに賛同します。

東電の工程表

お早うございます。 永松昌泰です。




数日前、東電から原発に関しての工程表が発表されました。

それに対して、さまざまな意見が出ました。



私の考え、見方ですが、
今までお話していることと、同じです。



工程表のように、できるわけがない。
こんな短期間でできることは、ありえません。




ただし、この工程表は、
東電が「仕方なく」作らされたものであって、
本当にそう思っているわけではない。


ということです。



本音は、今起きている、
「ありえない状況」に何とか対処するだけでへとへと・・・

近い将来もまったく予測もコントロールもできない。
将来の工程表など、
根拠のない希望的観測の積み重ねしかできない。


「こんなことから早く逃げ出したい・・・」




この工程表は、
これ以上遅れた工程表だと、
「ふざけるな! もっと早くしろ!」
と言われることを恐れて、
無理やり作ったもので、


後で、いろいろな事情で、こうはできなかった、
というシナリオしか用意されていません。



では、誰がこの不可能な工程表を発表させているのか?


それは、表面的には政府ですが、

簡単に言えば、

我々 です。


いわゆる国民感情です。




でも、こんな行程表は無理です。
無理なことです。


ですから、後で
「話が違うじゃないか!」
といきり立っても、仕方がありません。


その不可能な工程表を作らせたのは、
ある意味 
私たち自身なのですから。



いや、そうではない! 
という方も多くいらっしゃると思います。


もちろん普通の意味ではそうではないかもしれない。


でも、
原発推進をずっとこの50年以上進めていた自民党政権を
支えていたのは、
結局私たち国民なのですから。

たとえ、自民党政権に大反対をしていた方であっても。
たとえ、原発反対に生命をかけていた方でも、
国民なのですから。




ですから、こういう発表の表面だけみて
右往左往するのはやめましょう。


今、この段階に来て、
原発が早急に根本的解決ができることは、
ありえない、と思います。


以前に書いたように、
結局は、少なくとも数十年単位はかかることだと思います。



私たちが慎重にしていかなければならないのは、
本当にどこまでどのように影響があるのか、
ということです。



また、単に原発がこうだから、ということだけではなく、
そもそも、これからどう生きていくのか、ということを、
これを契機に考えたいものです。




原発に話を戻しますと、
これ以上、原発を作ることは、もちろん考えられませんし、
浜岡原発を始め、少なくともいくつかの原発は、
すぐに廃炉すべきです。



長年行われていた議論のように、

「何重にも安全措置が講じられている原発で大きな事故が起こることを証明せよ」
ではありません。

もうそれは通用しません。



これだけのことが起こっているのですから。
少なくともこれからは、今の事態は「想定内」にならなければならないのです。



ですから、これからの原発についての命題はこれです。


「浜岡その他の原発で、同じことが起こらないことを証明せよ」


これが現在の「命題」です。