こんにちは。 永松昌泰です。
今朝も、スコットがとても素敵なブログを書いてくれました。
http://ameblo.jp/ex-ma11091520sukotto/entry-10875475361.html
" I love you. "
この世で最も素晴らしい言葉の一つ。
これを日本語ではどう訳すか、ですね。
・・・考えてみると、実は「翻訳」というのは本来、不可能です。
なぜか・・・
言葉というのは、
その言葉を使ってきた人々の、
すべての物語、すべての人生を背負っています。
ですから、本当は、
"school" は、決して「学校」という言葉にはなりません。
"school" という言葉は、"school" という言葉を使ってきた人たちの全人生を背負っています。
同様に、「学校」という言葉は、「学校」という言葉を使ってきた人たちの全人生を背負っています。
背負っているものが、まったく違うのです。
夏目漱石は、そのことを言っているのです。
「私はあなたを愛しています」という表現は、
日本人の人生をまったく背負っていないのです(少なくとも当時は)。
だから、そう言いたい時には、
「君といると、月が綺麗ですね」という表現をする。
それが、" I love you ". という言葉が背負っている人生と、
「似たもの」つまり、翻訳だ、ということなのです。
翻訳には、「正解」はありません。
どういうレベルでの「似たもの」になるか、
ということなのです。
それにしても、
「君といると、月が綺麗ですね」とは、
何と素敵な表現でしょうか!