日本の教育現場では、単位や式について曖昧模糊としたルールが多すぎます。その結果なぜそうなのかではなく、こう書かなければならないという学習指導がまかり通っています。
簡潔に言うならば、算数を知らない先生が算数を教えている!
ということです。
最初に、かけ算問題で、
1個50円のリンゴを5個買うといくらでしょう。
という問題に対して
5×50=250 は×になります。
50×5=250 と書かなければなりません。
しかし、かけ算には交換法則が成り立ち、数式としてはどちらも同じです。ということは、感覚論だと言うことです。
しかし、
50円×5個=250円となれば話が変わります。
この式は、式でありながら、文章です。ですから
5個×50円=250円だと文章が変わります。どう変わるかというと
リンゴが5個あります。1個50円だとしたら全部でいくらになるでしょう。
という感じになります。
先の数式では、1個50円のリンゴ(固定要素)に対して5個(変動要素)となります。
1個50円は決まっていて買う数は変動する。
だから 50円×5個なのです。
後の文章の場合、リンゴ5個(固定要素)に対して1個50円(変動要素)になります。
ですから、(固定要素)×(変動要素)と表現する方が理解しやすいことがわかります。
大半の人がこういう風に考えて計算をしていると思います。
つまり、大切なことは、単位のついた状態の式は、ある意味問題そのものだとも言えます。
ですから、子どもが、問題を読んでどう考えるべきかを教える為にも単位をつけたまま計算をする方がいいのです。
単位を外してしまったら、そこには、純然たる数式しか残りません。
その純然たる数式は、計算する順番など、加減乗除のルールさえはみ出さなければ、どこから計算しても問題はありません。
6年生になると、合理的な計算方法などと称して、計算順序などを変更することで、計算をより簡単にする勉強を習います。
しかし、そのためには、単位のついている式とそうでない式の違いを知る必要があります。
「式には単位をつけない」などと暴言を吐く前に、その違いを子ども達に明瞭に教えるべきななのです。
出来れば、先生諸氏、単位をつけたまま計算することがなぜ悪いのかをご説明していただきたい。私は逆に単位をつけたまま計算をすることが如何に合理的、エレガントであることを先生諸氏に説明したいと思います。
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