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大統領選挙結果の喧騒も徐々に薄れ始め、材料が少なくなっていく中、一気に買い

上げられたメキシコ金融市場は、その反動からか利食い売りが散見されるように

なって来た。

選挙で敗れたオブラドール候補、今週末日曜日の大抗議集会を前にまた新たな 2つの

選挙不正ビデオを公表。 さらに同氏の弁護人が 900ページに渡る抗議・検証報告書を

選挙裁判所に提出。 票の集計に重複があったとし、投票確認証ではなく、票そのものの

再集計をするよう要請中である。

原油価格が再び上昇し始めていることから、産油国であるメキシコ・ペソには好材料と

なってはいるが、堪えきれずに対ドルで 11.00 を越えたあたりから債券にも売りが

目立ち始めた。

今後新内閣運営までまだ一ヵ月半あること、大統領の交代が 12月であることも含め、

オブラドール陣営の反撃が気になるところ。 財政赤字削減の進ちょく状況、経済指標

などが今後のメキシコ金融市場を動かす要因の主役になりそうだ。

昨日のメキシコ債券市場、終日売り物が先行し、短期債で + 6bp、長期債で

+ 10bp 利回りを押し上げて引けている。



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中央選管の投票確認書再集計で、カルデロン候補の投票が勝ったとの最終公表以降、

結果落選となった

オブラドール陣営の抗議が続いている。 選挙裁判所への提訴はまだ行っていない

ものの、一昨日はカルデロン陣営である国民行動党を有利にする不正選挙疑惑ビデオ・

テープ 2本を公開。 また今週末日曜日16日に再びメキシコ・シティで大規模青空

集会を開くことを決めており、当面両陣営の抗議合戦となりそうだ。

また大統領選挙と同じくして、全国規模の議会選挙が行われたが、その結果も明らかに

なっている。

各政党の議席数は下記のとおり。

[ 下院 ]

議席総数 500議席。 うち 300議席が直接選挙で選ばれ、残り 200議席は比例

代表選挙で決められる。

* PAN  国民行動党  中道右派  206議席 (改選前 148議席)  

* PRD   民主革命党   中道左派  124議席 (改選前  97議席)

* PRI   制度的革命党   中道  104 議席 (改選前 203議席)

* Green  緑の党     (PRI寄り)   18議席

* Workers  労働者党  (PRD寄り) 18 議席

* Convergencia    (PRD寄り)  17議席 (その他少数党

* New Alliance       9 議席     改選前  52 議席)

* PASC       4 議席

               合 計    500 議席

[ 上院 ]

議席総数 128議席。 うち 64議席が直接選挙で選ばれ、残り 32議席は比例代表

選挙、さらに 32議席がメキシコ 31州で 党公認候補で2番目獲得票が多い

候補からなる。

* PAN        国民行動党    中道右派   52議席 (改選前  47議席)

* PRD        民主革命党    中道左派   33議席 (改選前  15議席)

* PRI         制度的革命党    中道    28 議席 (改選前  58議席)

* Green      緑の党       (PRI寄り)   6 議席

* Convergencia       (PRD寄り)  5議席  (その他少数党

* Workers     労働者党     (PRD寄り)   2 議席      改選前  8 議席)

* New Alliance         2 議席

                     合 計    128 議席


投票確認書再確認で、カルデロン候補 (国民行動党) 1,500 0,284票、野党

オブラドール候補は 1,475万票獲得で両候補の獲得票差がわずか 24.4万票ながら、

かろうじてカルデロン候補に軍配が上がった。 

ただ敗れたオブラドール候補は司法に訴え獲得票数の数え直しを表明 ( メキシコ

中央選管が今回行ったのは投票確認証再集計のみで、票の再集計は行っていない)

週末土曜日にはメキシコ・シティー内広場で抗議集会を開催。 集まった 13万人の

支持者に、今回の選挙には不正があったとし、再び全国規模の集会召集を

呼びかけている。

一方法曹界は今回の選挙の無効はあり得ないとしながらも、一部法学者からは票の

数え直しをする意味があるなど、違った意見が続出。 オブラドール候補は、選挙裁判所

の判決に不服があるなら、最高裁まで争うと、一向に引く気配がない。  

新大統領 最終任命まで紆余曲折で時間がかかり、最長は 9月までずれ込む

ことになる。 また投票者が拮抗していたことなどから、今後メキシコ国内を二分する

ような動きとなる可能性も残る。

ただメキシコ金融市場は 2日連続選挙結果を好感。 メキシコ株式市場はボルサ指数

20,000の大台が意識され引けにかけて利食いに押されたものの、債券・為替市場は

活況。

6 CPI + 0.09 % (MM)、年率で 3.18 % (5 3.0 %) と、メキシコ中銀の

ターゲットである + 3.0 % を若干上回ったものの、市場予測 ( + 0.14 %) を下回り、

コアも + 0.33 %と小さな数字に止まったことで現行 7.0 % 政策金利引下げ期待の

可能性もありそうだ。 メキシコ CPIが前月を上回ったのは 7ヶ月ぶりである。 

さらに米国国債が買い上げられたことや、メキシコ・ペソが 6年来の高値を更新したこと

などでメキシコ債券市場も連日の買いが集中。  さすがに短期債は政策金利に

近づきつつあるため、動意には乏しかったものの、長期債はまたまた 2桁利回りを

落とし 8.52 % で引けている。

6 19日に 10年メキシコ国債が記録した安値 9.75 %からわずか二週間で 8.52 %。 

まるで冗談みたいな動きだ。



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一昨日から続いていた投票確認書再確認で、一時は中道左派 オブラドール候補が

優勢となっていたものの、昨日メキシコ時間午後 15:10時にすべて終了。 結果、

l カルデロン   ( 国民行動党 PAN 中道右派 )  35.88 %

l オブラドール ( 民主革命党 PRD 中道左派 ) 35.31 %

l マドラッソ              22.27 %

   と、わずか 0.57 %の差ではあるが、当初の確定通りカルデロン候補が大統領に

確定した。 

一昨日は、オブラドール候補がその差約 1.0 2.0 %離し優位に立っていたものの、

昨日未明から公表数値が逆転。 カルデロン候補がそのまま差を僅差で離しつつ

午後 15:10時に中央選管は 100 %開票確認を発表。 カルデロン候補を大統領と

して確定した。

しかしながら敗北となったオブラドール候補はこの結果を認めず。 司法に訴える予定を

しており、そうなった場合 当選の最終確定は司法の判断に委ねられることとなる。 

またオブラドール候補は週末土曜日に集会を開く予定をしており、混乱はまだ続き

そうだ。

寄り付き前からカルデロン候補が優位に立った報道が流れていたため、メキシコ金融

市場はオープン前からまたまた反転。 毎日 30 bpの利回り上昇・下降を繰り返した

今週のメキシコ債券市場も、昨日の価格急落から今度は急上昇。 安堵感も含め

債券買いが殺到する中、株式市場も大商い。 メキシコ・ボルサ指数は 2.73 % 高の

20,047.62 + 533.00 と、再び 2万の大台をクリア。

メキシコ・ペソも対ドルで寄り付き前の 11.15 から、11.02 へと、再び一昨日の水準

まで戻した。

 

10年メキシコ国債利回りは 8.63 %、前日比 33bpの大幅利回り低下で引けを

向かえており、まるで商品市場と化しているようだ。


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メキシコは大変なことになってきた。 7 2 (日曜日)に行われた大統領選挙、その後

集計において、98.54 % まで開票が進み、中央選管からカルデロン大統領候補

(中道右派 国民行動党 PAN)がオブラドール候補 (中道左派 民主革命党 PRD)

対し  1.0 % リードしているとの発表をした後、発表を中止。

その獲得票の再集計を実施すると述べ、 5日から確認作業に入った。

これはメキシコ国内 13万箇所に設置された投票済み確認証書と投票箱に付された

投票結果証書が一致するかどうかの確認で、投票された票数の数え直しではない。

この確認には中央選管 6名と、政党代表者が立会っている。 

中央選管は、昨日 260万票の集計漏れを認識。 さらに 45万票の開票漏れも

確認中と発表している。

一方オブラドール候補は 5万箇所の投票所で、投票結果が有権者を上回っていると

指摘。 意図的な操作がなされており、投票票数の再集計を要求している。

 

次々と確認作業が進む中、昨日夕刻での確認開票率が 88.44 %になった時点での

結果は、オブラドール民主革命党が 36.67 %、 カルデロン国民行動党の獲得数が

34.67 % と、その順位が逆転。 中南米各国どころか、世界でもほとんど例を見ない

開票再集計による大統領候補逆転事件の起こる可能性が濃厚になってきたようだ。

この集計作業が朝から始まり、順次出てくる獲得数値がすでに逆転を示していたため、

メキシコ金融市場は大きく動揺。 自由経済を主張するカルデロン候補にほぼ決定と

読んでいた買いが連日続いていた反動で、今度は株式・債券市場とも終日売り一色の

展開となった。

メキシコ・ペソは対ドルで 11.075 から 11.25 まで大きく反落。 ボルサ株式指数も

4.0 % 強下落し、一昨日の上げをすべて帳消しにしてしまった。

今回の逆転報道で一番の被害を被ったのはメキシコ債券市場。 オブラドール候補の

財政支出・景気刺激策公約が現実になる可能性が増してきたため売りが殺到。 

買い手が引っ込んだ中 気配だけが売られていく局面もあり、 2年国債は 21bp

利回りが上昇し、7.59 % 10年債はなんと + 37bp利回りが上昇し、 8.96 %と、

再び 9.0 %台を試すかのような動きで引けを迎えた。

なお大統領選挙投票、再確認の最終結果の発表日は公表されていないが、8日まで

ずれ込む可能性もあるようだ。

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メキシコ大統領選挙の結果発表、13万箇所の投票者記入用紙の確認作業が続いて

いるが、場合によっては投票箱などの再集計も指摘されており、8日にずれ込む可能性

も出てきた。

また劣勢となった中道左派オブラドール候補は、革命党が持つ票数と選挙速報値の

集計結果に 350万票の相違を指摘。 投票集計数値から除外されていると抗議し、

再集計の要求を突きつけている。  

選挙管理委員会は 98.54 %の開票結果まで発表したあと、その後の数値公表をして

おらず、またその理由も示していない。 さらにワシントンポスト紙は、裁判に持ち込まれる

可能性が高く、正式決着は 9月になる可能性も表している。

ただメキシコ金融市場はカルデロン候補の勝利をすでに決定しており、連日の買いで

大賑わい。 昨日も10年メキシコ国債は大幅に買われ、16 bp利回りが低下し

8.58 %。 メキシコ債券市場では今週末までに 8.30 % 近くまで利回り低下が

見られるのではとの声も出ているようだ。

ただ米国が祝日であったことで取引総量は大きくなっていないため、今後の動きに

注意を指摘する向きもある。

株式市場も連日上昇。 ボルサ指数は 1.34 % 高の 20,329 + 268 で引けている。




週末 2 日曜日に実施されたメキシコ大統領選挙、中道右派であるカルデロン・

元エネルギー相 (PAN 国民行動党)と、左派オブラドール・前メキシコシティ市長

(PRD 革命民主党)との獲得票が大接戦となり、当日発表が出来ず5日以降にずれ

込みまだ正式決定していない。

東京時間日中、自由経済の拡大を公約にあげるカルデロン候補の 38.6 %に対し、

貧困層救済と雇用創出のために財政支出増を掲げたオブラドール候補は 35.6 %

獲得したと第一報が流れた。 

この報道に対し金融市場は敏感に反応。 外為市場では、「国が分断してしまうほど

獲得票が僅差である」との評価が多くなり、メキシコ・ペソは対ドルで急落。 11.280

から選挙後の安値といわれていた 11.50 の節目を超え、11.5125まで売られて行った。 

ただしペソ急落は東京時間のみ。 欧州市場が開くと今度は急反発。 その後開票率

97 % の段階でカルデロン候補が 36.39 % を獲得し、オブラドール候補との差が

0.98 % ほぼ勝利間違いなしの開票速報が順次流れ始めたことで金融市場は

安堵感。 ペソは対ドルで 11.5125からほとんど踊り場を見せずに一気に急騰。  

次々とチャート・ポイントをブレークし、米国時間にはついに 1ドル 11.100 まで買い

進められ 2000 7月以来 6年振りの大幅高となった。

これは過去 6年間、フォックス現メキシコ大統領が企業寄りの舵取りをしながらも、

議会と協力し財政赤字の削減、インフレ低下、自由貿易の促進などでメキシコ経済を

活性化。 この政策がカルデロン新大統領によって次の 6年間も継承されることになり、

メキシコ金融市場は素直に反応した。

メキシコ株式市場も同様の動き。 ボルサ指数は週末比 4.77 % 上昇し 20,060.82

+ 913.65と高値引け。 

寄り付き後 30分で一気に買い進まれ、その後軽い利益確定売りが出るも、午後は

一段の高値を狙いに行った。  

 

メキシコ債券市場もペソの上昇と共に買いが殺到。 売り物がほとんどない中 気配値は

急騰し、株式市場同様一気に上昇。 2年メキシコ国債は 7.42 % と前週末比 19 bp  10年国債に至っては 37 bpもの利回り低下で 8.74 %。 新興市場の急落で6

20日に 9.74 % まで売られた 10 メキシコ国債はわずか 10日間で 100 bpもの

回復を見せ、新興市場に揺さぶりがかかり始めた 5月中旬のレベルまで戻すという

トリプル高の一日となってしまった。

ほとんどカルデロン候補の勝利となりそうだが、まだ予断を許さず。 昨日は両候補とも

勝利宣言を出したことで、

* 将来メキシコ国内の富裕層と貧困層の軋轢が高まる恐れがあること。  

* 今回の選挙結果は当日発表になる予定であったにもかかわらず、僅差の

ために場合によっては票の再集計が採られる可能性があり、どちらの候補が

勝っても混乱が続く可能性があること。 

* 大統領選挙結果に不服が生じ、提訴となった場合 票を一票づつ数え上げる

ことになり、最終の結論が 9 6日までずれ込む場合もあること。

など、今回の大統領選挙は目先および将来のメキシコの政治・経済・社会問題として

尾を引く材料もはらんでいる。





メキシコ大統領、および上 (128)・下院議員 (300 + 200) 選挙

キャンペーンが昨日終了した。

議会も過半数を占める政党がなく、かつ今回の大統領選挙、企業と太いパイプを持つ

与党国民行動党 (PAN) のカルデロン候補と、中下階層に支持を取り付けようとする

野党民主革命党 (PRD) のオブラドール候補の一騎打ちとなり、7 2日の選挙は

混沌とした結果になりそうだ。

ただ最終のメディア評価ではではオブラドール候補が若干リードしており、低所得者に

対し社会保障費などの財政支出拡大を公約に上げる同氏の当選は金融市場にとって

マイナー材料になるかもしれない。

昨日も FOMCを控えていたこととオブラドール候補がやや優勢とのニュースで金利・

為替とも調整売りが散見され、マーケットはやや押される。 仮に与党であるカルデロン

候補が勝利した場合、メキシコ・ペソは対ドルで 11.10近辺まで買われる可能性が

ある (現在 11.30) と市場では見ているようだ

債券市場も同様の評価。 オブラドール候補による年間 800億ペソの財政支出増

公約は、再び財政赤字を招き、金利は上昇すると見る向きが強く、選挙結果を注目

している。

ただ閣議は均衡財政スタンスを強く描いており、昨日もジル・ディアズ財相は、「低インフレ

の中、メキシコの景気回復は目覚しく対外債務も減少し かつペソも強い。 今回の

大統領選挙結果が、メキシコに悪影響や不安定感を与えることはない」、とコメントして

いる。  さらに選挙とは関係ないが、メキシコは 7月末までに 初の30年メキシコ

国債を発行すると述べた。

 

調整局面の中、メキシコ債券市場はイベントを抱え軽い売りにやや軟調。 

10年メキシコ国債利回りは 9.14 %、前日比 4bp強利回りを押し上げて引けた。






本日から開催される FOMCで利上げ予測が台頭し始めているにもかかわらず、メキシコ

金融市場は活況。

クレディ・スイス社が 7 2日の大統領選挙当日まで 20年メキシコ国債の保有を

推奨したこと。

また 4月経済活動指数が + 1.8 % と、3月の + 7.0 % (YY)から大きく後退し、

4月休日が含まれていたとはいえメキシコ経済にも陰りが見え始めたことなどを材料に、

国内外の資金が一気になだれ込んだ。

今週末日曜日に予定されている大統領選挙は、ここに来てメキシコ・シティ元市長で

ある左派系オブラドール氏の追い上げが激しく、右派系カルデロン候補との差を急速に

縮め始めている。 

またメキシコ大蔵省は、カルデロン氏の義兄が経営する会社の売上高が年間で 80 %

以上伸びているにもかかわらず、支払った税金は売り上げに見合った経費より少ないと

公表。 この報道もオブラドール候補にとって追い風になっているようだ。

前週末日曜日、メキシコ選挙がらみでゲレル州だけで合計 9人が殺害されている。  

ただ同州の検察は、「7 2日の選挙に向けて影響があるか」との問いに、「投票者が

9人減るだけだ」と答えているという。

10年メキシコ国債利回りは 9.11 %、前日比 9bp強利回りを下げて引け、急落前の

水準に戻った。




週末ワールド・カップでメキシコがアルゼンチンに破れたことで、金融市場も虚脱感が

漂い、終日閑散。

米国債券市場が 6日連続の下げを演じているのと平行し、メキシコ金利も小幅上昇。

今週日曜日に控えた大統領選挙であるが、右派であるカルデロン氏の演説が非常に

印象を残すものになってきており、とくにメキシコ・シティ地域でその人気が高まり始めて

いるとメディアが述べている。

またカルデロン氏は、オブラドール左派候補の政治・財政公約 (財政支出拡大など)

対し、「メキシコを再び窮地に陥れ、破壊へと導く」と強く非難。 ただオブラドール候補も

「適度な財政支出拡大」を述べており、選挙当日まで、両者拮抗が続く予測。

メキシコ金融市場は特にこれといったニュースもなく、債券市場も 3日連騰後の一休憩。 

静かに引けた。  10年メキシコ国債利回りは 9.20 %、前日比 5bpの利回り上昇。