最近の軟調な米国債券市場の地合いを受け、メキシコ債券市場も寄り添うように軟調

推移。  昨日は 8 C.P.I. が発表になったが、

 

メ キ シ コ

前月比

前年比

前月比

前年比

8

C. P. I.

+ 0.51%

+3.47 %

7

+0.27 %

+3.06 %

8

Core C. P. I.

+ 0.12%

+3.33 %

7

+0.28 %

+3.27 %

 と、7ヶ月ぶりの高水準を記録。 特に上昇したのがCPI構成品目の 2.2割を占める食品類で + 1.46 % (卵、トマトなど)、その他品目 (住宅・衣料品など)は、いずれも

+ 0.5 %以下の上昇で比較的落ち着いている。

メキシコ CPI8ヶ月ぶりの上昇となったものの、市場の評価は相対的に低水準と

見る向きが多い。

ちなみに昨年一年間の CPI 3.3 % で、 メキシコ中銀がインフレ・コントロールに

本格的に乗り出した1969年以来、最低の水準を記録している。

現在の CPIの水準が続くのであれば現行 7.0 % の基準金利は 12 1日に

カルデロン新大統領が就任することもあり、再引き下げも予測の対象となっているようだ。


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上から ↓


昨日メキシコ・ペソの売り材料となり、対ドルで 7ヶ月ぶりの安値を記録したのは、

イエレン・サンフランシスコ連銀総裁が、「米国住宅市場の鈍化は個人消費を抑制する

可能性がある」と述べたことで、米国籍の企業が多数あるメキシコにおいて、米国

市場の景気の冷え込みはメキシコ経済に直結するとの思惑が働いたこと。 

(メキシコの総輸出のうち 80 %強が米国向け)

さらにこのところの原油安が、産油国であるメキシコ・ペソの売り材料となっていること。

これまで見られたような政治的な混乱のニュースは影を潜め、むしろメキシコの材料に

乏しくなったことで参加者がやや減っていること。

新興国の株式市場がいずれもさえない動きとなっていることで資金逃避が生まれ、

新興通貨が売られやすくなっていること。

  などが、ペソ安につながっているようだ。

昨日はCPIの発表があったものの、その他ニュースが出ず。 通貨の動きに合わせ、

メキシコ国内金利も軟調な動きとなり、結局 10年メキシコ国債は 3.8 bp 利回りを

押し上げて引けている。 




ほとんど予測どおりではあるが昨日メキシコ選挙裁判所は、約 2ヶ月の審議の結果、

カルデロン候補 ( PAN – 国民行動党 中道右派 ) がメキシコ次期大統領との

判断を下した。   下記は最終獲得票数。

  

候補者

政党略号

所属政党

政党属性

最終

獲得率

最終獲得票

当初

獲得率

カルデロン

PAN

国民行動党

右派

35.89%

14,916,927

35.88%

オブラドール

PRD

民主革命党

左派

35.55%

14,683,096

35.31%

マドラッソ

PRI

制度的革命党

中道

22.23%

9,237,000

22.27%

と非常に僅差ながらも、自由経済を主張するフォックス現メキシコ大統領の流れを

汲んだカルデロン候補が今年 12月、メキシコ次期大統領に就任する運びとなった。

カルデロン氏 (44)は、今後の政策として、労働市場、税制、エネルギー開発・

運営の構造改革を掲げており、親米派。 米国政府も同氏の就任を歓迎している。

ただ国民行動党はメキシコ最大の政党とはいえ、議会での過半数を取っておらず、

先週金曜日フォックス現大統領の最後の教書演説が民主革命党によって妨害された

こともあり、今後の政局運営に困難が付きまとうことも事実。  どこまでの難局を

乗り越えることが出来るのか、その主導権に注目が集まることになろう。

この選挙裁判所の結果発表前からメキシコ金融市場はカルデロン候補の当選を確信し、

寄付きから力強い動きで始まった。 日中米国債券市場が急落する中においても、

下値には買いが続き終日堅調推移。 引けまで地合いは変わることなく、メキシコ

債券市場は前日比ほぼ変わらずで取引を終了している。




7月の大統領選挙以来その当確者を巡り、最終的に司法にゆだねられた最終結果が

明日 5日にも正式承認公表となる。

 

これを前に週末の金曜日 (9/01)、フォックス現メキシコ大統領の最後の教書演説が

予定されていた。しかしながらオブラドール大統領候補の所属する PRD党議員が

演説を阻止するために国会入り口を占拠。 議会場に入ることが出来なかったフォックス

大統領は、議会入り口で政権最後の教書を下院議長に提出。 演説を読み上げること

なく退去し、夕刻のテレビ演説で教書披露という最後の花道を飾ることが出来なかった。

ただこの野党 PRD党議員の採った行動に対し、内外各マスコミが非難の応酬を展開。 

結果的に今後メキシコの政治が荒れる可能性があるとしながらも、選挙結果を裁判所に

提訴したオブラドール大統領候補の敗北を一段と強調するようになり、今後の政治

舞台での活動さえも危ぶまれるようになって来たようだ。

メキシコの法律によると大統領選挙に異議があった場合、選挙裁判所は 9 6

までに審議し、最終結論を出さなければならないとしている。 このため明日 5日にその

最終結果が発表される公算が高く、当初得票数一位であったカルデロン (PAN 国民

行動党 与党) 候補の最終承認がほぼ確定したと見られている。

裁判所正式承認を前に、メキシコ金融市場は思惑が先行。米国が祝日で市場の

取引額が少ない中、為替も債券も買いが続き終日堅調。 恐らく公表後はその熱狂

からもう一段の買いが出回る可能性が高いと思われることも手伝い、薄商いではあった

ものの長短金利とも 1.5 bp前後利回りを引き下げて終わっている。

メキシコ・ペソも対ドルで一週間ぶりに 10.85を付け、明日を期待しながらの堅調

推移でクローズ。




メキシコ中銀、最近のインフレ動向をコメント。 

それによると、「 8月初旬のインフレは + 0.30 %であり、  農産物価格と新学期

スタートの入学用品購入で若干上昇。 コア・インフレ (除、食品・エネルギー)は、予測

よりも低く、+ 0.08 % になった模様。  市場ではコア・インフレを + 0.12 % と予測

していたため、本日のメキシコ中銀政策委員会でも金融政策の変更はないものと

思われる。

メキシコ金融市場も引き続き閑散。 ハリケーンの影響でメキシコ・シティは集中豪雨と

なっており、各地で増水の被害が続出。 市場参加者不足の要因となっているようだ。

メキシコ金利はほとんど動きなく、短・長期国債利回りは前日比ほぼ変わらず。月曜日

から昨日まで、2年債はわずか 2bp10年債も 7bp しか動いておらず、夏休み明け

9月に入ってからのイベントであるメキシコ大統領選挙の最終結果判定や米国雇用

統計の発表まで小動きに終始する可能性が高いようだ。

メキシコ・ペソはエマージング諸国通貨の軟調に連れ、小幅続落となっている。




米国景気はほぼ頭打ちを示したような経済指標の発表が出ているものの、リッチモンドや

アトランタ連銀総裁の利上げ継続示唆発言が続いていることもあり、エマージング

通貨としての懸念感からペソは 小幅ながら最近じり安傾向となっている。

さらに 7 2日に行われた大統領選挙でカルデロン候補が勝利したあと、オブラドール

元メキシコ 市長が選挙に不正があったとして提訴。 現在選挙裁判所で審議・調査が

続いており、この査察終了が 8 31日。 9 6日に正式大統領決定の最終結審が

出される予定で、カルデロン候補にほぼ決定と見られている反面、金融市場は一抹の

不安を拭い去ることが出来ないこと。

また夏休みシーズンということもあり膠着状況が続く毎日である。

                                           - to be continued -




上から ↓


昨日は 7月貿易収支が発表になったが、

  

   

実数値

前年比

実数値

前年比

7

貿易収支 (US$)

319 mil

6

365 mil

7

輸出

19.87 mil

+21.4 %

6

21,29 mil

+16.2 %

7

輸入

20,195mil

+18.1 %

6

21,65 mil

+17.9 %

貿易収支の縮小に原油高からくる収入増や、米国への木材輸出が伸びたことが寄与

した。 7月原油の輸出は 22.4 %、木材輸出は 20.6 % それぞれ伸びている。 

また今年上半期の対米輸出も 19.0 % 増と、中国の 17.0% 増を上回り好調である。

ちなみに昨年の米国への輸入実績は、中国が 24.0 % 増、メキシコは 9.2 %増で

あった。

 

ただ貿易赤字改善数値はメキシコ金融市場にほとんど影響を与えず。 ペソの軟化を

受け、メキシコ 10年債は 6bp程利回りを押し上げて引けを迎えた。

なお 8 18日から続いていたホルクスワーゲン・メキシコ工場の賃上げストライキは

昨日終了。  9,500名の従業員は + 4.0 % の賃上げと ひと月 150ペソの昼食代を

含み、総額 + 5.5 %の賃上げを獲得している。




先週から夏休みモードに入っているメキシコ債券市場、月曜日ということもあり取引額も

少なく終日閑散。

日中発表になった 6 Retail Salesは年率で + 4.2 % と引き続き高く、国内消費は

いたって堅調。 Wholesale Sales 2ヶ月連続 2ケタ台の伸びを示し、最近の賃金

上昇、低失業率が個人消費を旺盛にしていることがこれら数値で証明されている。

メキシコ

前月比

前年比

前月比

前年比

6

Retail Sales

+0.48%

+ 4.2 %

5

- 0.1 %

+2.9 %

6

Wholesale Sales

+1.65%

+ 11.5%

5

+1.03 %

+12.6 %


 

また格付け会社である S&P社、「中南米諸国が 5.0 % 台の経済成長を遂げて

いる中、メキシコの経済成長率は 第 1四半期 + 5.5 %、第 2四半期 + 4.7 %

とどまっているのは不自然である。

フォックス政権は 6年間の間にメキシコを大きく改善して来た。 次期カルデロン政権は

産油国であるメキシコのエネルギー部門の構造改革に着手、国益の出るエネルギー

政策および投資に力を入れることで格付け引き上げも視野に入ってくる」と述べている。

現在メキシコの長期格付けは、 S&P  A 」、 Moody’s  Baa1 」となっている。

これらニュースがでたものの市場は終日閑散。

為替も債券もほぼ変わらずで引けている。



.

一昨日の急騰の反動からか、メキシコ債券市場は小動き横ばい。

6 失業率が 3.32 % (5 2.88 %) と発表されたが、市場はほとんど反応せず。 

ペソが寄り付きから利益確定売りに押され安値引けとなったことも債券市場には

マイナーな材料となり、小動きやや軟調なトーンで引けている。 前日比ほぼ変わらず。




.

バーナンキ米国連銀総裁による上院議会証言で、「インフレに警戒しつつも、これまで

実施した政策 (利上げ)の効果に注意を払う必要がある」と述べたことから、市場では

今後の利上げがまもなく終焉すると判断。 米国国債に大量の買いが集中。 

この動きに中南米各国金融市場が素直に反応し、株式・債券・為替が全面大幅高で

推移した。

メキシコ金融市場もこれに同調。 現在選挙裁判所で検証されているカルデロン /

オブラドール大統領選挙当落の司法判断も、日が経つにつれて「カルデロン候補に

決定」という世論意識が増してきており、メキシコ金融市場にも追い風。

昨日は国内ニュースもなく米国の動きを全面的に取り入れた市場展開ではあったが、

当日実施された

3, 5, 7年メキシコ国債 (Bonos)入札、

* 3 Bonos   平均落札利回り: 7.27 %   

落札額: 12.5億ペソ   落札倍率: 4.64

* 5 Bonos   平均落札利回り: 7.57 %   

落札額: 14.0億ペソ   落札倍率: 4.98

* 7 Bonos   平均落札利回り: 7.60 %   

落札額: 7.5億ペソ   落札倍率: 3.80

        と、債券市場が上昇する中のオークションであったため、3銘柄とも

高倍率の落札結果となった。

 

同様にメキシコ株式市場も大活況。ボルサ指数は 986.11 ( + 5.22 %)

19,871.78と、大統領選挙という一大イベントが終了し材料難から一時は 17,000

割り込んでいたものの、再び 20,000の大台を試すところまで回復してきている。

 

バーナンキ総裁議会証言後、外為市場も新興市場通貨買いで賑わい、ペソは対ドルで

10.95 から 10.86まで一気に買われて行った。  ただ円高に動いたたこともあり、対円

では引けベースで10.75円と前日比変わらずとなっている。

昨日のメキシコ国債市場は、買い気配を大きく上げていく中、 2年債で 7 bp 10

国債はなんと 19.8bpの利回り低下を見せ、うれしい混乱の中 引けを迎えている。