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メキシコは大変なことになってきた。 7月 2日 (日曜日)に行われた大統領選挙、その後
集計において、98.54 % まで開票が進み、中央選管からカルデロン大統領候補
(中道右派 国民行動党 PAN)がオブラドール候補 (中道左派 民主革命党 PRD) に
対し 約 1.0 % リードしているとの発表をした後、発表を中止。
その獲得票の再集計を実施すると述べ、 5日から確認作業に入った。
これはメキシコ国内 13万箇所に設置された投票済み確認証書と投票箱に付された
投票結果証書が一致するかどうかの確認で、投票された票数の数え直しではない。
この確認には中央選管 6名と、政党代表者が立会っている。
中央選管は、昨日 260万票の集計漏れを認識。 さらに 45万票の開票漏れも
確認中と発表している。
一方オブラドール候補は 5万箇所の投票所で、投票結果が有権者を上回っていると
指摘。 意図的な操作がなされており、投票票数の再集計を要求している。
次々と確認作業が進む中、昨日夕刻での確認開票率が 88.44 %になった時点での
結果は、オブラドール民主革命党が 36.67 %、 カルデロン国民行動党の獲得数が
34.67 % と、その順位が逆転。 中南米各国どころか、世界でもほとんど例を見ない
開票再集計による大統領候補逆転事件の起こる可能性が濃厚になってきたようだ。
この集計作業が朝から始まり、順次出てくる獲得数値がすでに逆転を示していたため、
メキシコ金融市場は大きく動揺。 自由経済を主張するカルデロン候補にほぼ決定と
読んでいた買いが連日続いていた反動で、今度は株式・債券市場とも終日売り一色の
展開となった。
メキシコ・ペソは対ドルで 11.075 から 11.25 まで大きく反落。 ボルサ株式指数も
4.0 % 強下落し、一昨日の上げをすべて帳消しにしてしまった。
今回の逆転報道で一番の被害を被ったのはメキシコ債券市場。 オブラドール候補の
財政支出・景気刺激策公約が現実になる可能性が増してきたため売りが殺到。
買い手が引っ込んだ中 気配だけが売られていく局面もあり、 2年国債は 21bp
利回りが上昇し、7.59 %。 10年債はなんと + 37bp利回りが上昇し、 8.96 %と、
再び 9.0 %台を試すかのような動きで引けを迎えた。
なお大統領選挙投票、再確認の最終結果の発表日は公表されていないが、8日まで
ずれ込む可能性もあるようだ。
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