彼と結婚しようと思ったのは
 
出会ってすぐの頃。
 
 
 
お互いが描く"理想の老後"
 
一致していて鮮明にイメージできたことから決めた。
 
 
 
「子供は早々と自立させて
 
老後も海外を転々と住みたいよね。
 
夫婦で豪華客船とか乗って世界を回りたいね。」
 
 
 
 
それがただの夢物語で終わらないように
 
"彼の仕事柄それは可能なのか?"
 
とか最初に聞いたりした。
 
 
彼曰く、医院長クラスは可能らしい。
 
 
 
 
老後を考えて結婚を決める夫婦は
 
なかなかいないかもしれないけど
 
私にとって、それはとても重要なこと。
 
 
 
 
30代〜50代はそれぞれ自由なビジョンに向かって
 
好きなように進んだとしても
 
 
老後のビジョンが一致していたら
 
必ず2人ともそこに辿り着くから。
 
 
 
 
老後のビジョンが違うと
 
緩やかに緩やかに夫婦は
 
違う道を進んでいくような気がする。
 
 
 
 
かたや、海外の都心に住みたくて
 
かたや、日本の田舎に住みたい
 
と願っていたら
 
どちらかのビジョンは叶わないわけだから
 
 
どちらか妥協するか
 
別れるか
 
の2択になってしまう。
 
もちろん経済力ややる気があれば、どっちも!も可能だけど。
 
 
 
 
私はこの一生を彼と過ごすと決めたから
 
30代の2人の楽しみ
 
40代の2人の楽しみ
 
50代の2人の楽しみ
 
60代の2人の楽しみ…
 
持ち続けていたいと思った。
 
 
 
 
私がイメージしている彼との老後は
 
相も変わらずなかんじだ。
 
 
 
彼がわたしにぴっとりとくっついて眠りながら
 
豪華客船に乗っていて
 
私は船の中でゆっくり本を書いて
 
たまに子供に電話したりしてる。
 
 
 
 
穏やかな老後だと思う。
 
 
 
 
今の延長にある老後。
 
 
 
 
これまでは、"もっともっと"
 
と上を求める生き方をしてきた私達だけど
 
 
今やっと"この人生が一番好きだね"って
 
お互いに言えるようになっている。
 
 
 
 
 
それはきっと
 
結婚という大きな転機が
 
想像以上に大きな幸せを運んできたから。
 
 
  
 
今の人生が一番だ、と言いつつも
 
その一番のレベルは塗り替えられていくと思うけど
 
どん展開になっても
 
幸せであり続けることに変わりはないと思う。
 
 
 
 
 
まだまだ先の
 
彼との老後が、とても楽しみだ。
 
 
 
 
 
 
***おしまい***