新婚2ヶ月の私が綴る彼の珍ネタ。

 

 

 

 

私たち夫婦は出会って3日目から同棲を始めた。

 

お互い社交性に乏しい為、

 

飲み会などの予定はなく

 

毎日毎晩、2人で語らいあった。

 

 

 

過去のこと、今のこと、未来のこと

 

とにかくなんでも話していて

 

お互いに”人生のダイジェスト”は

 

全部把握しているレベルだった。

 

 

 

 

ある夜は、過去の後悔を懺悔し

 

涙を流しながら

 

「頑張ったね。もう後悔しなくて良いんだよ」

 

って抱き合ったりした。

 

 

すごく絆が深まった瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

私は当初から

 

シャイな彼に対して

 

「カッコつけないでいいからね」

 

「ありのままが好きなんだよ」

 

「てか嘘ついても見抜けるよ!」

 

 

 

なんて言葉を伝えていて

 

彼もその言葉の通り

 

日常の些細なことでもなんでも

 

話してくれるようになっていった。

 

 

 

 

私は、パートナーに対して

 

世界で一番の味方でいたいと思っているし

 

相手にもそうあってほしい。

 

 

 

 

だから彼のどんな経験も

 

まず肯定するのが当たり前。

 

 

 

彼の言いにくいながらも告白してくれる

 

過去の経験を聞くたびに

 

”愛おしいな”と思うようになった。

 

 

 

 

女ってそういうとこある。

 

 

 

相手の弱い部分に触れると

 

愛情はどんどん増していき

 

”私が守りたい”なんて思うものだ。

 

 

 

私は特に女性性が強いから

 

彼の弱い部分を見ることが

 

とても嬉しいことでもあった。

 

 

 

そうやって信頼関係を一歩ずつ築いていった

 

ある日の夜。

 

 

彼から深刻な面持ちで

 

「まだ実は話していないことがある」

 

と言われた。

 

 

 

私は一瞬ドキッとして

 

”隠し子?!”

 

”借金?!”

 

”それとも病気?!”

 

と、不吉なことを考えた。

 

 

 

”今まで何でも話してくれていると思っていたのに

 

数ヶ月も言えなかったなんて

 

絶対、重い話だ!!

 

 

 

そう思って私は真剣に聞く体勢で

 

彼の話しを待った。

 

 

 

そして彼から出た言葉は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼)「俺、ポテチが好きなんだよ。」

 

 

私)「・・・・え!

 

 

 

え?!

 

 

・・・・・で?!( ̄□ ̄;)

 

 

 

 

彼)「いや〜ゆきちゃん、お菓子とか食べないから

ジャンクなもの食べる人嫌いかなぁと思って。

俺マックも好きなんだよね。

こっそりいっぱい食べちゃう。」

 

 

 

 

 

私)「・・・( ̄□ ̄;)

 

食べればいいじゃん!!

 

もはや全力で食べていいよ!!!」

 

 

 

 

拍子抜けした。

 

 

 

てか、正直なところ

 

よくそんなライトな悩みを

 

笑わずに深刻な面持ちで言えたな〜〜!と思った。

 

 

 

 

彼にとっては多分

 

深刻な悩みだったのだと思う。

 

 

この告白をする前は

 

”自分はあまりお菓子に興味ありません”

 

というキャラでいた様子。

 

 

 

 

私が興味ないので言えなかったらしいけど

 

そもそも、これまでポテチ以上に

 

シリアスな悩みをシェアしてきたのに

 

彼にとってポテチを食べる行為は

 

その悩みよりもはるかに

 

深い悩みだったのだろうか…?

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜、2人でポテチを買った。

 

 

 

ポテチにもいろんな種類があるようで

 

彼は「のり塩」とか「ドリトス」とかが好きらしい。

 

 

 

私にはどれも一緒に見える。

 

 

 

 

 

彼は言った。

 

 

いろんなポテチあるけどやっぱり一番は

 

湖池屋なんだよね〜〜」

 

 

 

 

 

私)「詳しいな!!」

 

  

 

 彼は本当にポテチを愛してる。

 

 

 

そんなに愛しているのなら

 

公に公開して

 

堂々と愛し続けて欲しいと思った。

 

 

 

そうすればポテチも喜び

 

味もさらに美味しく感じるだろう。

 

 

 

 

 

 

これは付き合って3ヶ月目に

 

起きた出来事だったけど

 

 

私は、その時から

 

彼の告白は、大抵しょうもないと学んだ。

 

 

 

真剣にどころかいつも以上に

 

軽く聞き流すくらいで

 

ちょうどいい。

 

 

 

その代わりたまに急なタイミングで

 

とんでもない爆弾を話すから

 

焦ることもあるけど

 

 

 

私と彼、心配の対象が違うから

 

夫婦共々悩むことはなく

 

どちらかは気にせず明るくいることで

 

我が家は常にポジティブな雰囲気だ。

 

 

 

 

余談だけど

 

ポテチは太ると言い出した彼のために

 

ポテチをグラムで測り

 

毎晩ちょっとずつ食べることを提案した。

 

 

グラムで測ったポテチをジップロックで保管し

 

小分けした一袋ずつお皿に出し彼に渡す。

 

 

 

 

でも結局数分後には

 

小分けのお代わりを求めるので

 

その作戦は、罪悪感を煽るだけとなり失敗した。

 

 

 

 

それから最近はポッポコーンにハマっている。

 

 

 

ポップコーンの塩味はカロリーも控えめ。

 

 

がしかし

 

映画館のポッポコーンで

 

キャラメルソースをたっぷりかけるように

 

 

彼は、トリュフオイルをたっぷりかけるので

 

もはやポテチと大差ないカロリーになっている・・・。

 

 

 

 

それでも彼の喜ぶ顔が見たいから

 

ポップコーンもトリュフオイルも

 

私は買い続ける。

 

 

 

 

女ってやっぱりそういう生き物だから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***おしまい***

 

 

過去記事

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