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【読書感想文Blog】ネタバレ注意⚠

読んだ本の感想とたまーに日常( ᐛ )

魔法少女まどか☆マギカ講義録―メディア文藝への招待―

志水義夫

2023/12/29

 
 

 

 

★ひとことまとめ★

まどマギ放送から13年も経っているなんて

 

 

 

 

 

 

↓以下ネタバレ含みます↓

作品読みたい方は見ないほうがいいかも

 

 

 

【Amazon内容紹介】

【文藝でも、文学でも、あるんだよ】

 

衝撃的な展開と結末で話題を呼んだアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』。観る者をひきつけるその物語、人物たちはどのようにして生まれたのか。

アニメ・特撮作品も「メディア文藝」として国文学の流れの一つと考える著者が、「まど☆マギ」の作品世界をつぶさに読み解く。

開講時にインターネット上でも大きな話題となった人気講義が待望の書籍化。

 

 

【感想】

あけましておめでとうございます。

2024年になりましたが、旧年中に読んだ本数冊分のブログを書けていません…ネガティブ

早く書き終えて2024年分に移りたいです鉛筆

 

こちらはまどマギの新作映画が2024年冬に公開されると知って、いままでのまどマギのおさらいのために読みました。

劇場版についても書かれているのですが、公開当時劇場に見に行って先着の特典ももらった覚えがあります。(アルティメットまどかのミニ色紙だった)

 

ハマって見ていたのがもう13年も前のことなんて…映画でさえ11年前…驚き

当時はアニメのDVDも映画のDVDも持っていたなあ〜。どこかのタイミングで売ってしまったけれど。

 

とはいえ、スマホアプリのまどマギのゲーム、マギアレコードはリリースから今までずっとやっています。

マギレコももうやり始めてから6年以上経っている…。。

今年の年始の限定ガチャも引いて、無事限定キャラゲットしました龍

映画新作公開したら、また期間限定イベントやキャラが出るかな〜?

最近あんまりマギレコもやっていませんでしたが、それでも年末年始や周年イベント時は毎年必ずやっていますね〜。

 

まどマギはほんわかした感じの絵とはうらはらに、ストーリーがなかなか残酷なアニメです。その辺りは超有名なので多くの方が知ってますよね。

主人公はピンク髪の女の子、鹿目まどか。タイトル間違ってるじゃん!?って思うかもしれませんが、まどかが魔法少女に変身して悪者を倒していく、というようなお話ではありません。

むしろ、まどか全然魔法少女にはならない。というか、結局最後まで魔法少女にならない。

魔法少女にならないなら何になるの?と思うと思いますが、概念、神、円環の理となります。(←これだけ読んだら意味わかりませんよね昇天)

 

憧れの先輩が目の前であっさりと、それもかなりショッキングな姿で殺される。

魔法少女となった親友との確執。

親友が魔女となり、彼女を倒すために他の魔法少女が犠牲になる。

まどかにはさまざまな絶望が降りかかります。

 

けれど、そんなまどかの比にならないくらいの絶望を繰り返しているのが、謎の転校生、暁美ほむら。

ほむらが強くなればなるほど(性格も含め)、相反してまどかは気弱で頼りなくなっていく。

↑このあたりは当時気づきませんでしたが、確かにほむらが弱々しい時の方がまどかの性格はしっかりしています。

ほむらはまどかを助けるために何度もタイムリープしていたのに、それが結果としてまどかの力を強めることとなってしまった。

気づいたほむらは絶望します。

 

まどかのおかげでワルプルギスの夜に勝つ(という言い方はあっているのか)ことができましたが、ほむらが何度タイムリープしても、他の魔法少女と協力しても倒せないほどのワルプルギスの夜強過ぎますよね。

ワルプルギスの夜も、もとは魔法少女であるはずですが、その少女の正体はいまのところ不明です。

次回の映画でわかるのかな?

 

 

当時あまり気にせずスルーしていた部分も細かく考察されていて、そんな意味があったのか〜と13年経ったいまようやく理解しています煽り

次回の映画を見る前に1話から改めて見返し&劇場版の見直しをしたいな〜と思いました。というかしないと思い出せない…泣くうさぎ

こういった授業をやっている大学があったこと自体知らなかったな〜。

自分の好きなアニメが授業で取り上げられていたら俄然受講したくなりますよね。

ぜんしゅの跫

澤村伊智

2023/12/11

 
 

 

 

★ひとことまとめ★

過去作の前日譚、後日譚

 

 

 

 

 

 

↓以下ネタバレ含みます↓

作品読みたい方は見ないほうがいいかも

 

 

 

【Amazon内容紹介】

見えない通り魔「ぜんしゅ」の正体は――!? 比嘉姉妹シリーズ第5弾!

妻が妊娠し、幸せいっぱいの日々を送るサラリーマン・田原秀樹は、ある日、知り合いの娘の結婚式に参列することに。
しかし、新婦の佐川知紗は思わず二度見してしまうほど器量の悪い娘だった。
式の最中、野崎という男性が知紗にある画像を見せたことから、彼女は錯乱し、鼻水を垂らしながら秀樹に縋りつき「お父さん」と呼ぶ。
こんな娘は嫌だ――汗がどっと噴き出た瞬間……。映画「来る」へのアンサー的短編!
――「鏡」

真琴と野崎の結婚式。姉の比嘉琴子は祝いに駆け付けるが、誤って真琴に怪我をさせてしまう。
猛省する琴子は、真琴に代わり、彼女が請け負っていた事件「見えない通り魔」の調査に乗り出す。
夜な夜な通行人を襲って引き摺り回し、建造物を破壊する巨大な化け物の正体とは……!?
論理的にして大胆な霊媒師・比嘉姉妹が活躍する、書き下ろし表題作!
――「ぜんしゅの跫」


造形制作/萬歳淑

 

 

【感想】

こちらは過去作の前日譚、後日譚の短編が5話収録されています。

 

 

・鏡

こちらは"ぼぎわんが来る"の前日譚。

秀樹が主人公です。知紗が産まれる前のお話で、香奈は妊娠7ヶ月。

取引先のお偉いさんの息子夫婦の披露宴に招待されてた秀樹。式場であるホテルに到着し控室に向かう途中、台車に載せられた姿見が目に留まる。

鏡面はピカピカに磨かれており、吸い寄せられるように覗き込むと、自分のはるか後ろの方で顔の半分近くが欠損した男が蠢いていた…

振り返って直接確認するか思案していたところで、後輩の高梨に声をかけられる。

秀樹は高梨と共に式場に向かうが…

 

 

秀樹は本当に、知紗が産まれる前からどうしようもない男ですね。。

しんどいから寝ようかな、と言った香奈(妊娠7か月)に「朝メシ」と言ったり、礼服にホコリがついているのを見て毒づいたり…。

そのくらい自分でやれ!!!とつっこんでしまいました。産前からこれで、産後もアレ(自称イクメンパパ)だと思うと…。

 

秀樹の覗いた鏡がいわゆる曰く付きの鏡で、秀樹は鏡を覗いてから琴子に鏡から引き剥がされるまで、知紗の結婚式という体でずっと自分の罪や未来を見せられていました。

琴子の言っていること(鏡は親族友人知人の過去未来も見せる)が本当ならば、香奈は交通事故で死んじゃうし、知紗は自虐的に育ってしまって可哀想だし、真琴も花に囲まれてるって死んじゃったの?(ばくうどの件で寝続けてる?)だし、野崎も歳とってかなり不健康そうだし…みんな不幸になっているのでは。。

初めに出てきた顔半分欠損した男性はぼぎわんにバクッとやられた秀樹自身だしね…。

 

秀樹が自分自身の未来を見てるって言うのは話として面白いと思ったけれど、知紗・香奈・真琴たちの未来は知りたくなかったなあ…。

 特に知沙・香奈の未来については書かないでほしかった…。ぼぎわん以降の彼らについては想像におまかせします、が良かったな。

正直蛇足だなと思ってしまいました。

 

 

・わたしの町のレイコさん

ずうのめに出てきた湯刈弥生(戸波編集長)の姪・飛鳥が主人公です。飛鳥の地元に伝わる都市伝説「レイコさん」のお話。

レイコさんはオカマで、性器が欠損している。レイコさんの質問に正しく答えられなければレイコさんと同じように、性器を包丁で切り取られる。

 

弥生が調べたところ、レイコさんの話のモデルとなった事件が実在していた。20年前、小学5年生の男児が誘拐される事件が発生した。男児は命に別状は無い状態で発見されるも、性器が切断されていた。

そして、その男児は4年後自殺し亡くなった。

 

弥生は昔の話と勘違いしていたが、レイコさんは今も何人にも目撃されている。

飛鳥は彼氏の匠と共にレイコさんについて調査を始める…。

 

 

う〜ん。オチも微妙だったなあ。

幽霊に意味やオチを求めても仕方ないのかも知れないけれど、なぜ匠は局部を切り取られたのか…?

15年近く杉本が女装して歩き続けているのに今更噂されていることも不思議だし、匠がぶん殴った後何故か怜二が幽霊として現れたりして、怜二の意図もよくわかりません。(幽霊に意図などないのかもしれないけれど。)

ただ単に、自分は局部切り取られて最終的に死んだのに、彼女といちゃついてのうのうと生きてる匠を見て憎い、となったのかな?

その後匠が第二のレイコさんになったのかもってのも微妙だ…。

都市伝説って、調べてみたら実は実際にあった事件とかがベースになってるのかもね〜って話かな。

 

 

・鬼のうみたりければ

野崎の元同期の希代子が語るお話です。希代子の夫・健太郎は双子だったが、9歳のころ兄の輝が行方不明となり、現在も見つかっていない。

健太郎の母がくも膜下出血になり要介護となったため、希代子たちは義母と同居することになった。さらに悪い事に、健太郎は仕事をクビになり、再就職先を探すもののなかなか見つからない。義母は症状が悪化し、認知症になってしまった。

希代子は仕事も家事も介護も全て一人でこなした。しかし無理が祟り仕事中に倒れてしまう。すぐに搬送されたから助かったものの、少しでも遅れていたら死んでいたらしい。

退院し帰宅した希代子に対し健太郎が言い放ったのは「今日からまたおかんのことよろしく」

義母からは「そろそろ孫の顔がみたいわあ」

 

流石に心が折れ泣いていた希代子に健太郎が話したのは、行方不明となったままの輝の話だった。

輝は、神隠しにあったのだと言う。

その話を聞いた一ヶ月後のある朝、唐突に輝が帰ってきた…

 

山に伝わる鬼の話。帰ってきた輝は本当に鬼の子だったんだろうか?

希代子が介護疲れでちょっと頭がおかしくなってしまって健太郎を殺しただけなのか…?それにしては希代子の語る話が出来過ぎている気がするし…。

もし輝が本当に鬼だったとしたら、どこかで健太郎と入れ変わって(?)、何度も健太郎に殺された恨みを晴らして消えたんだろうか…。

 

こんな話聞かされて、一緒に確認に連れて行かれた野崎が不憫だ滝汗

 

 

・赤い学生服の女子

ずうのめ、などらき(学校は死の匂い)の後日譚。美晴が好きだった男の子、大人になった古市俊介のお話です。

事故に巻き込まれ入院中の古市。彼と同じ病室の患者たちが次々と”赤い学生服の女の子”に会いに行き亡くなっていく。

実はこの病院は、かつてずうのめの呪いにより亡くなった美晴が運ばれた病院だった。

赤い学生服の女の子とは、美晴なのではないか。そう考えた古市は女の子に会いにいくが…

 

仮にも美晴のこと昔好きだったのに、美晴が亡くなった時この病院に運ばれたってだけで、赤い学生服の女の子はきっと美晴だ!ってだいぶ失礼ですよねw

美晴のこと勝手に人殺しの怨霊みたいにするなw

 

事故にあって長いこと三途の川的なところで彷徨っていた古市。蛍光灯に化けた怪異によって、あちら側に連れて行かれそうになっていたところを本物の美晴に助けられる。

琴子への嫉妬や憧れの気持ちが強いあまり、自分の力量以上の相手(ずうのめ)にやられて中学生という若さで亡くなってしまった美晴。古市に思いを告げることなく別れ、青春も何も経験せず亡くなってしまった美晴を不憫だと思っていたのですが、こうやって古市と再会できたのはよかったかな。

 

けれど、最後が不穏ですね…。古市の夢の中の話だけではなかったのか…本当に赤い学生服の女子はいたのか。

会いにいくと言っていた古市の息子はどうなったんだろう…。

 

 

・ぜんしゅの跫(あしおと)

ずうのめの終わりで真琴と野崎の結婚パーティーが開かれましたが、その続きのお話です。

2人の結婚パーティーに来た琴子。真琴に掴まれた手を振り払った瞬間、真琴はバランスを崩し転倒してしまい怪我を負わせてしまう。

足の捻挫、右手親指にヒビ。仕事を休まざるを得なくなってしまった真琴に対し、琴子は自分が代わりにデラシネに出勤すると言う。

デラシネへの出勤だけではなく、最近このあたりで発生している”見えない通り魔”の調査も代行するという琴子。

被害者に共通点はなく、全ての犯行が午前零時から五時の間、人気のない暗がりで服や鞄を掴まれ引き摺り回される。被害者の誰一人として加害者の姿を見ていなかったが、皆、獣がアスファルトを掻くような奇妙な足音を耳にしていた。

野崎と琴子は早速調査を始めるが…

 

ぜんしゅ、がしゅそくせい。

全鬚、画鬚則成。

どういう意味かと思っていたけれど、ヒゲを描く、ってことだったのね。

襖から絵が飛び出るなんて、一休さんだなあ〜。

ヒゲを書いて欲しくて出てきて、本人(本獣?)はお願いヒゲ書いて完成させてよ〜くまってやってるつもりなのに、力が強過ぎて人を傷つけたり殺したりしちゃう…。殺されたカップルが不憫です…。

 

とにかく怪異を抹殺することを第一に考えている琴子。怪異が悪事を起こす原因をまず考え解決策を探る真琴。

怪異を倒すパワーで言ったら琴子の方が強いんでしょうが、再発防止という点では真琴のやり方の方が良さそうです。

にしても、ポストカード持っていただけでやられるってのはなあ。買った人を襲うくらいなら、ポストカード売ってる田くん本人を真っ先にあたりなよと思うのですが…。

田くんは明るい場所でしか売っていなかったのでしょうか…そんでぜんしゅが探知(?)出来ないほど頑丈にカバンなどにしまっていた…?

う〜ん、なんで田くんは探知されなかったんだろうと謎です。

 

 

 

さえづちの眼も早く読みたいですラブ

夜明けのすべて

瀬尾まいこ

2023/12/05

 

 

 

★ひとことまとめ★

優しいおせっかい

 

 

 

 

 

 

↓以下ネタバレ含みます↓

作品読みたい方は見ないほうがいいかも

 

 

 

【Amazon内容紹介】

 知ってる?

夜明けの直前が、一番暗いって。

「今の自分にできることなど何もないと思っていたけど、可能なことが一つある」
職場の人たちの理解に助けられながらも、月に一度のPMS(月経前症候群)でイライラが抑えられない美紗は、やる気がないように見える、転職してきたばかりの山添君に当たってしまう。
山添君は、パニック障害になり、生きがいも気力も失っていた。
互いに友情も恋も感じていないけれど、おせっかいな者同士の二人は、自分の病気は治せなくても、相手を助けることはできるのではないかと思うようになるーー。

人生は思っていたより厳しいけれど、救いだってそこら中にある。
生きるのが少し楽になる、心に優しい物語。
本屋大賞受賞後第一作。水鈴社創立初の単行本、渾身の書き下ろし。


『夜明けのすべて』刊行にあたって

いつもは楽しい楽しいと小説を書いていた私が、立ち止まってはゆっくり書きました。
そのぶんいつまでも登場人物を見守っていたくなるかわいい作品になりました。
人生は想像より厳しくて、暗闇はそこら中に転がっていて、するりと舞い込んできたりします。でも、夜明けの向こうにある光を引っ張ってきてくれるものも、そこら中にきっとあるはずだと思いたいです。
いつも本が完成して思うことは、「楽しく読んでもらえることが一番だ」です。その思いは今回も変わりませんが、『夜明けのすべて』を読んでくださった方が、ほっとできる一瞬を味わってくださるのなら、明日を待ち遠しいと思っていただけるなら、幸いです。

瀬尾まいこ

【著者プロフィール】
1974年、大阪府生まれ。大谷女子大学国文科卒。2001年、「卵の緒」で坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、翌年単行本『卵の緒』で作家デビュー。2005年『幸福な食卓』で吉川英治文学新人賞、2008年『戸村飯店 青春100連発』で坪田譲治文学賞、2019年『そして、バトンは渡された』で本屋大賞を受賞。他の作品に『図書館の神様』『強運の持ち主』『優しい音楽』『あと少し、もう少し』『傑作はまだ』など多数。

 

【感想】

瀬尾さんの作品はどの作品も心がホッとして、本当に好きなんです。好きなんですが…

評判もいいみたいですが、私はあまり好きになれなかったですえーんえーん

度を超えたおせっかい同士の話に感じてしまいました。

 

 

PMSに悩まされる藤沢美紗28歳、パニック障害に悩まされる山添孝俊25歳。

同じ会社で働く2人が、お互いの世話を焼きつつ病気と向き合い、少しずつ前向きになっていくお話です。

 

パニック障害は自分自身なったことがないので語れませんが、問題はPMSです。

私は自己判断でPMDDと思っていたら鬱だったパターンですが、なんというか、彼女の場合もPMSだけじゃない気がします汗うさぎ

もとの性格もあるのかもしれませんが、山添君にお世話焼いてるときは躁状態みたいに感じます。

 

同じ会社に入社1ヶ月のパニック障害の後輩がいたとして、

「彼、髪が伸びてボサボサだな。

そうだ、私が切ってあげよう!(←NOT美容師)

ハサミとケープ買ってこれから彼の家に行こう!なんだかワクワクしてきた!」

「そうだ!彼の病気のことをみんなに知ってもらおう!彼は隠したがっているけれど、知ってもらったほうが彼もきっと助かるよね!

明日会社行ったら社長に言おう♪」

って…、やばいですよねアセアセ

世話好き通り越しておせっかいも通り越して無神経ノンデリ…。

 

これ、彼は大丈夫だったからいいけれど、人によっては追い打ちかける行為ですよね。

これを本気で"良かれと思って"やっているところに恐ろしさを感じます驚き

ただ、この作品の登場人物はみんな良い人なので恐ろしく感じる人なんていません。良かったね…

 

 

未沙の生理前〜生理中の抑えられないイライラは自分も同じなのでわかります。

私の場合は、生理が近づくと夢の中でめちゃくちゃ人に切れているのですぐわかります。

(現実ではイライラより、憂鬱、無気力になります。)

 

彼女の、自覚しつつも他人に当たり散らし続けている、というところに疑問を持ってしまいますもやもや

相手のことを追い込まないと気が済まない、ひどい言葉や嫌味を言ってやりたい気持ちになる、と思うのはわかりますが、自覚しつつ実際に口に出す(我慢ができない)のは重度だと思います。

もはやヨガとかハーブティーでなんとかなる次元は超えている…。

薬を飲むと眠気がひどくなったので飲んでいない、とありましたが、薬を変えてもらうなりしたほうが良いと思います。

 

他にも共感できないポイントはあって、

PMSで他人に攻撃的になってしまうことをものすごく気にしてる&普段も自分がどう見られているかをかなり気にしているのに、自分の生理がいつ頃来るのかすら把握していないところ汗うさぎ

山添君に生理周期把握されて指摘されるってちょっと現実だと気持ち悪い…。。

人からの評価を気にしている割に、普段からも結構他人に失礼な物言いをしているところも気になります。

 

PMSだから。自分でもコントロールできないから。だから当たり散らすのも仕方ないの。

謝ったら許してくれるよね?

みたいな態度にちょっと共感ができないもやもや

いくら友達でも毎度毎度こんな感じだったらさすがに距離置くかもしれない。

みんな理解してくれているかもしれないけれど、流石に毎月毎月当たり散らされる身にもなったほうが良い…。

薬で落ち着けることができないなら、うまく付き合っていくしかないし、PMSだから仕方ないで済まさないでほしいアセアセ

登場人物はみんな優しいからいいけれど、現実はそうはいきませんよね。

 

なんというか、周りに配慮しているようで配慮していない強引さや、彼女の言葉の薄っぺらさを感じてしまったアセアセ

天然なのか?

入院中に「欲しいものあるか?」と聞かれたら普通入院中に欲しいものとわかるだろうに、

「掃除機を買い替えたくてコードレス掃除機かな」なんて言うくらいですからね…。

 

 

山添君も山添君で強引…

美紗が虫垂炎で入院して、会社代表としてお見舞いにくるのはまあわかるとして、退院時にも来てテレビカードを用意して、他の患者にあげたらどうかとか言い出すし、

私が美紗なら術後なんだからちょっと一人でゆっくりさせてくれ、と言いそうです。

 

 

美紗の友達も地獄です。女友達とは思えない発言のオンパレード。

学生時代の友人ではなく、出会いが元バイト先だからかなのか、なんか友情に深さを感じない。

なんで友達続けてるんだ?というような関係性。

「もう28歳でしょう」

PMSに対して 「そんなの、大丈夫だよ。」

「一人で年取っていくのも、さみしいよ」

からの自分の結婚生活の話。

自分がPMSで悩み続けているときにこんな発言されたら、私ならもう二度と会わないかなあ…。。

いくらどんな病気なのかわからないからとはいえ、友達にそんなこと言うか…?

 

 

主人公たちの周囲の人達の心の広さが海レベルなので穏やかに話が進みますが、非現実的ですよね赤ちゃんぴえん

 

ただ、この作品がいろんな人に読まれることで、外見からではわからない病気があるということが広まるのは良いことだと思いました。

こういう病気があることを知らなければ、

(見た目は健康そうだから)ただやる気がないだけ、って思っていたかもしれない。

けれど、知ることで、決してやる気だけの問題じゃないということがわかると思います。

 

PMSも、私が学生だった頃よりは世の中に浸透してきたと思いますが、それでもまだ知らない人や、産婦人科や心療内科に行くことに抵抗がある人もいるんじゃないかな〜。

毎月イライラしたり憂鬱になるのを我慢して過ごしている人も多いんじゃないかなと思います。

そういう人が、あれ、私ももしかしてPMSなのかも?って気付くきっかけになればいいよなあーと思いました。

 

 

うーん、昔ならほっこり思えたのかなあ?

瀬尾さんのコメントにもあるように、これまでの作品とはちょっと違った感じで書いたんだろうけれど…。

ほっこりできる心を失ってしまったのか私は…驚き

それとも私の心が狭いだけなのか…真顔