神社やお寺に行って拝むときは手を合わせながら、必ず次のことを祈ってから個別具体的なお願い事をすることにしている。
核廃絶
世界平和
そしてやはりフクシマ以降は
改めて
脱原発。
人類は核とは共存できない。
世界が平和でなければ
家内も安全でない。
やはり私たちは社会につながって生きている。
ブツブツ言いながらうつむいていると、横であっさり目に済ませた夫があきれて言う。
「エライしつこう拝んでるなぁ。10円しか入れてないのに」
神さま仏さまはお賽銭の額など気になさるもんか。きっと神さまたちはあるところからお取りになり、ないところには請求されない。
今年の初詣では、夫もかなりしっかり目にお祈りしていた。すでに市長選への出馬を表明していたし、やはり神仏のサポートもほしかったのかもしれない。
神社で拝んだあとで、赤い郵便ポストみたいな箱に硬貨を入れたら出てくるおみくじを引くのがわが家のしきたりで、今年も家族四人が一つずつ引いた。
夫は大吉を引き当てていた。
さてはて。
選挙戦も終盤に入り、応援してくれてる人たちの頑張りに励まされ、「候補者の家族」をしている。
揺れるけれども、思っても仕方のない見えない「結果」については考えないようにし、揺れるけれども、最後は「おみくじは大吉だったんだし」というところに着地して、考えるのをやめる。
神さま仏さま。
やることをやったら天命を待つのですけれど、まだまだ天を仰ぐには早すぎますね。もうあとひと踏ん張り、ふた踏ん張り。
落ち着かない日々を過ごしている。
これは京都市長選に出馬を表明している福山和人弁護士のパートナーおかねともこ(イラストレーター)が、「家族の目から見たふくちゃん」を綴ったエッセイです。
2018年府知事選のときの「ふくふく家族」と同様、リラックスしてお楽しみください。
前回のシリーズはこちら→http://www.fukuyamakazuhito.jp/fukufukufamily