ラブコメ映画「あなたが寝てる間に」で、主人公の女性が亡くなった父親のことを話すと、聞いている彼が「Oh. I'm sorry」と言う。それに彼女は「あら、あなたのせいじゃないわ」と返す。「アイム ソーリー」はいわゆる「ごめんなさい」の意味と「残念だ、お気の毒に」の意味があるのでこうなる。
日本語直訳の「すみません」もなかなかくせ者で、「ごめんなさい」のつもりなら「アイムソーリー」でいいが、「ありがとう」なら、やはり英語では「Thank you」と言った方がいい。何かしてもらって(迷惑かけてごめんなさいならまだわかるが)とか、何か誉めてもらって(ありがとうの時に)謝るのは変だ。
字面の(ありがとう)のレベルでなく、誉めてもらってすんなり「ありがとう」にならない日本の人は多いが。
文化。言葉。
言葉って面白いなと思う。
うちの子どもたちは「ありがとう」をよく言う。ささいなことでも「ありがとう」と言ってくれるので「あ、いや、これしきのこと」とちょっと内心ドキドキする。
わが家文化では、夫が持ち帰るカキフライが、単純に「カキフライ食おうぜ!」の意味の時と、「この前はごめんな」を意味する時がある。
結婚して二月末で27年。
コミュニケーションのあり方はいまだに模索中。
今までにたくさんのゴメンナサイ。
同じくたくさんのアリガトウ。
めんどくさいけど仕方ない。
今後ともよろしゅうお頼み申します。
これは京都市長選に出馬を表明している福山和人弁護士のパートナーおかねともこ(イラストレーター)が、「家族の目から見たふくちゃん」を綴ったエッセイです。
2018年府知事選のときの「ふくふく家族」と同様、リラックスしてお楽しみください。
前回のシリーズはこちら→http://www.fukuyamakazuhito.jp/fukufukufamily

