明日の朝、グランマのアパートとお別れする。本当にもう何もない部屋。
グランマは私の相方のお母さんで、子どもらのお祖母ちゃん。この11月8日、88歳で旅立った。相方がちょうど市長選に出馬することを決めたのと時を同じくしていた。
選挙のこととグランマのアパートの片付けと同時進行。バタバタしていた3ヶ月足らず。助けてくれる人もあって、無事に期限までに片付いた。
さっき子どもらと小さい冷凍ピザを焼いてグランマのアパートに持っていき、名残を惜しんできた。寒い中でピザをかじりつつ
「グランマは上手に暮らしてたよなぁ」
と頷きあって。
無駄なものはほとんどなかったグランマの部屋。見事に終活して、終活のお手本みたいに逝ってしまった。
あっぱれ。
物理的な意味でのグランマの気配が
少しずつなくなっていって
この先は
残されたキーホルダーや一輪挿しを見て
あ、グランマ
って思うんだろうなと思う。
明日の朝、業者に鍵を渡す。
壁に貼ってある大きな世界地図。
グランマが訪れた何十という国に印がつけてある。
外すの忘れてきたから
それだけ忘れず持って帰りたい。
これは京都市長選に出馬を表明している福山和人弁護士のパートナーおかねともこ(イラストレーター)が、「家族の目から見たふくちゃん」を綴ったエッセイです。
2018年府知事選のときの「ふくふく家族」と同様、リラックスしてお楽しみください。
前回のシリーズはこちら→http://www.fukuyamakazuhito.jp/fukufukufamily

