モンテッソーリの算数教育の恩恵を最大限に受けるには | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

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中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

 
日々いただくご質問の中で最も多いのはモンテッソーリの算数教育について。
 
モンテッソーリ園の中でも最も刺激的なのは算数のエリアと感じられる方も多いかもしれません。
「算数」という抽象概念を見事に現実のものとして目に見える形で再現しているモンテッソーリの算数教具。
 
小学校のイラストたっぷりの可愛らしい教科書も、やはり自分の手で操作し、心で感じることのできるこれらの教具とは、違った位置付けと感じてしまう気持ちは否めません。
 
 
モンテッソーリの算数教育、大切なのは「順序」
 
ただどれほどこれらの教具が魅力的で、モンテッソーリ女史の天才的な試みに畏敬の念を覚えたとしても、モンテッソーリの算数教育の恩恵を最大限に受けるには大切な順序があります。
 
それは「算数教育」から出発しないこと。
 
言い換えると、算数教育とは「日常生活の練習」「感覚教育」という前段階の経験があってこそ、初めて活きてくるものだと言えるでしょう。
 
モンテッソーリの算数教育とは、私たちが受けてきた教育とは全く異なる観点から出来上がっています。
記憶すべき事実の集まりではなく、日常生活の練習、感覚教育を通じて培ったスキルをベースに、この時期特有の吸収する心や感受性に訴えかけるような仕組みがそこにはあります。
 
 
モンテッソーリの算数教育、最難関ポイントは「大人の理解」
 
モンテッソーリの算数教育の最難関なポイントは、このような教育とは無縁で育ってきた大人が、この部分を理解し提示に繋げることが出来るかだと個人的には感じています。
 
娘が5歳の頃、本格的にモンテッソーリの算数教育を取り入れ始めた我が家。
当時の母はマニュアルと提示映像に釘付けで、モンテッソーリ女史の心を理解することが圧倒的に欠けていました。それぞれの作業に疑問すら持たず、淡々とマニュアル通りに進める提示。
 
当然、娘には響きません。
 
なぜこの作業があるのか。
この作業を通じて、何を子どもに見せようとしているのか。
 
そんなマニュアルの行間に隠された意味を辿っていく作業が必須だったのだと感じます。
 
 
モンテッソーリの算数教育の恩恵を最大限に受けるために必要なこと
 
あれから10年経った今も、未だに分からないことだらけ。
 
その度に、この10年の間に溜まっていった書籍やそれ以外のリソースに1つずつ目を通し、当時のノートに書き溜めたモンテッソーリアンの言葉に触れ、それでも答えが見つからない場合はネット上でリサーチをすることもあります。ただ、経験上ネットのリサーチは、一見答えが見つかったように感じても、断片的な情報が多く、なかなか真の理解には繋がらないという歯がゆさが残ります。
 
子どもに100点を取らせるための算数であれば、モンテッソーリの算数教育は不要です。
なぜなら、算数という機械的な操作だけなら、もっと手軽に学べる機会は山のようにあるから。
 
モンテッソーリの算数教育の恩恵を最大限に受けるには、日常を丁寧に過ごし、五感を使った経験を大切にすること。
 
こんな一つ一つがあってこそ、モンテッソーリの算数教育が初めて成り立つのだと思います。
 
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モンテッソーリの算数教育の理解を深めるにはやはりこちら。
いつか翻訳が待たれる1冊です。
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