クラシックコンサート鑑賞日記

クラシックコンサート鑑賞日記

コンサートの余韻を楽しむブログ

2025年10月19日 (日)東京文化会館 小ホール

グーセンス:弦楽八重奏のためのコンチェルティーノ Op.47
メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲 変ホ長調 Op.20
エネスコ:弦楽八重奏曲 ハ長調 Op.7

【アンコール】

ピアソラ(山中惇史 編曲):

タンティ・アンニ・プリマ

リベルタンゴ

ラ・ルーチェ弦楽八重奏団
   (ヴァイオリン)大江 馨、城戸かれん、小林壱成、毛利文香
   (ヴィオラ)有田朋央、田原綾子
   (チェロ)伊東 裕、笹沼 樹

 

 

 

ノリに乗ってる若手ら、聞くのは3回目。どれも東文小。

メンデルスゾーンの八重奏曲はもう何度もと思ったがあれ?お初?

グループは違うが同じ演者で聞いてたりするからな。

 

みなさん十分な腕の持ち主なこともあり、素晴らしい演奏。

スピード感があり、正確な音色。若いからこその技術や尖った音色なども楽しめる。

メンデルスゾーンはヒステリックではなく、鮮やかで、華やか。聴いていてただただ楽しく心地よい。

 

前からちょいちょい思っていたが、田原さんは本当にかわいらしいなぁ。いつもニコニコしていて、いるだけで幸せなオーラがある。

うちの息子にも将来こんなかわいい子が一緒にいてくれたらなぁと思ってしまう笑

 

それにしてもまあ豪華なメンバー。

エネスコは前回も聴いたが、さらにパワーアップしていると思う。

 

アンコールはピアソラ。

ピアソラもいいねぇ!と思ったが、前回ピアソラだった。完全に忘れていたな。

 

いまや30前後のみなさん、2013年からメンバーも変わらず当時は10代だったってことか?

それぞれオケに入ったり海外へ行ったりと色々な人生で、でも定期的に集まって演奏会をするのってなんて素敵なんだろうなと思う。

 

最近若い子を見ると息子と重ねてしまって勝手に感動してしまうw

うちの息子はこの前の中学の文化祭でとんでもないポジションに就いていて考えられないほど活躍していてびっくりした。家では何も言ってこないから当日急に知ることになり、本当に驚いたし嬉しかったなぁ。なぜ選ばれたんだろ?

 

 

 

 

2025年10月18日(土) みなとみらいホール

ブルックナー:交響曲第8番ハ短調 (L.ノヴァーク版第2稿)

指揮者:沼尻竜典(音楽監督)

 

 

さて今日は横浜でブル8。

充実のコンサートライフだ。

 

みなとみらいとかオペラシティとか、本当にステージが半分見えないんだよなー。安席ばかり選んでいるからだがw

今日はトロンボーンから左が見えず。ワーグナーチューバも全然見えず。

Xを見るとチューバはほぼ中央に配置されていたようだ。ハープが3台もあったようだ。

 

さて、さすが沼尻さん、素晴らしい演奏だった。

沼尻さんの演奏でハズレたことないなぁ。安心して聞ける。変に目立つこともしないしw(タコ11の鐘のような)

 

めちゃくちゃ神々しかったし、第4楽章のかっこよさも最上級。

大満足、満腹でした。

 

ラストの客の静寂もよし。演奏前のプレトークで沼尻さんがフラブラについて何やら言っているのがロビーで聞こえたが、効果があったようだ。

長い沈黙の後は怒涛のブラボー。気持ち良い。

 

025年10月17日 (金) サントリーホール
指揮:カーチュン・ウォン[首席指揮者]

ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番 ハ短調 op.35*
ショスタコーヴィチ:交響曲第11番《1905年》 ト短調 op.103

 

ピアノ:小川典子*
トランペット:オッタビアーノ・クリストーフォリ[ソロ・トランペット]*

日本フィルハーモニー交響楽団

 

 

 

日フィルは井上さんのタコ10以来、1年半ぶりかも?

ラザレフが来日しなくなって、ロシアものが減ったため足が遠のいた。

しかし来期はラザレフ復帰のようだが、どうだか?

 

さてカーチュンは2年ぶりw 2年前はタコ5。

 

前半は居眠り。

最近息子の学校の行事が重なり、かなり早起き、寝るのは遅いので親も睡眠不足。

まあでも演奏はフツー。

 

11番はよかったが、やはり鐘が気になる。。

この前の都響のラストにホールで響き渡る鐘がめちゃくちゃ気になったが、今日はまぁデカい鐘を用意したことw

デカい箱の上にこれ見よがしに置いてあり、マーラー6番のハンマー台かと思ったw

 

 

こんな大きな鐘は初めて見た。寺から持ってきたかのようだw

たまに海外のオケでも大きな鐘4つとか見るがここまで大きくはない。どういう発注をしたらこんな鐘が届くのだろう。

 

で、カーチュンもか〜と。

ラストはまんまとこの<主役である>鐘がホールに響き渡って終了。

う〜ん、私は鐘の響きをバシっと止めて欲しいと率直に思った。都響、日フィル連続で同じ演出w

この鐘もオケと音符的に一致しているわけではないので、ちょっと間抜けにも感じ。

 

この鐘以外はよい演奏だった。

 

 

 

 

 

2025年10月13日(月) サントリーホール

フィリップ・グラス:ヴァイオリン協奏曲第2番
「アメリカン・フォー・シーズンズ」*
ストラヴィンスキー:バレエ音楽『火の鳥』組曲(1945年版)

【アンコール】

ヴィヴァルディ:四季より「夏」第3楽章(ヴァイオリン・アンコール)
ジェイ・アンガー:アショカン・フェアウエル(ヴァイオリン・アンコール)
マルケス:ダンソン・ヌメロ・ドス

※楽譜の原出版社の都合により以下の曲の改訂された楽譜の貸与が想定期間内に行われなかったため、プログラムの一部を変更いたします。
(変更前)ジョン・アダムズ:シティ・ノワール
(変更後)ストラヴィンスキー:バレエ音楽『火の鳥』組曲(1945年版)

指揮:久石 譲
ヴァイオリン:ロバート・マクダフィー*

 

 

 

目当てはグラスだったのに、まんまと寝てしまった。最近寝不足だ。

解説を読むと、この2番は、本日のヴァイオリニストがグラスの1番に感銘を受け、新作を委嘱した曲とのこと。なるほどそれはすごい。どおりで非常にいきいきとした素晴らしい演奏だと思った。

 

そして、この曲はヴィヴァルディの四季と並べて演奏することを前提としていたとのこと。

だからアンコールに四季の夏が演奏されたのか。色々と合点した。この演奏はキレッキレで素晴らしかった。客も喜んでいた。

 

後半の火の鳥は、まぁ、フツー。

都響の縦の線が揃った美しい弦と比べるとイマイチ。まあこんなもんかな。

 

アンコールにダンソン!

そういやこのオケ、アンコールやるんだよなw

これはめちゃくちゃ盛り上がった。

クラリネットのペレスさんのいつに増したノッリノリの演奏に金管の調子もよく、こっちの練習に比重を置いてたから火の鳥がアレだったんじゃないか?と思うほどだw

とにかく楽しかったな。

 

しかし新日本フィルは本当に個性的なオケだな。

室内楽シリーズが楽しかったな。今期は行っていないが、楽団員のぶっちゃけトークなども面白く、解説付きの演奏でそれぞれの個性を間近に見て親近感が湧いた。錦糸町は遠いが、また行きたいなと思う。

 

 

 

 

2025年10月1日(水)サントリーホール

【ショスタコーヴィチ没後50年記念】
オウティ・タルキアイネン:極北の真珠-室内管弦楽のための協奏曲-(2023)[日本初演]
ショスタコーヴィチ:交響曲第11番 ト短調 op.103《1905年》

 

指揮/ヨーン・ストルゴーズ

 

 

 

前半は少々居眠りしてしまったがショスタコは素晴らしかった!

しかし、最後の鐘だけなんとも微妙。終演直前まで文句一つない演奏だったが、最後の最後に謎に鐘を大主張。ずいぶん強く叩くな、、と気になっていたが、最後はその鐘の大音量の残響で終わった。なんで??

ここだけよく理解できなかったし、よかったとは思わない。

 

とはいえ全体通して大変素晴らしい。

改めて思ったのが水谷さんの音の作りがえげつなく美しい。ちょっと前にテレビで見た中国軍の行進を彷彿とするほど縦の線が合っており(どんな例えw)、音色も極上。このうえない美しさ。いま都響&水谷さんが日本で1番美しい弦なのでは、と思うほどだ。

 

トランペットが不調で残念。

スネアは秀逸。11番といえばスネア。

 

指揮者はクライマックスの途中か後かわからないが指揮棒を落とした模様。

それほどの大興奮だったもんなー。

ラストの鐘は改めて見解を聞きたいところだ。

 

前半は初演でネットで検索しても出て来ず予習もできなかったこともあり、45分くらいに感じてしまった。

打楽器が一人で要となり大活躍しており、もっと讃えたかったが指揮者は意外とあっさり(後半ショスタコではシンバルだった)。

 

後半のショスタコは全部で25分くらいに感じた。

あっという間に終わった。

 

まだまだ続くショスタコ・イヤー、最高すぎる!

 

 

 


 

2025年9月16日(火) 東京オペラシティ コンサートホール

シューマン:アラベスク ハ長調 Op. 18
ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調 Op. 5
* * *
ドビュッシー:映像 第2集
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ 第7番 「戦争ソナタ」変ロ長調 Op.83 

【アンコール】

チャイコフスキー:「四季」より10月
ラフマニノフ:10の前奏曲Op.23-5 
リスト:パガニーニ大練習曲集第2曲「オクターブ」変ホ長調 

 

イェフィム・ブロンフマン Yefim Bronfman (ピアノ, Piano)

 

 

 

とにかく毎日忙しく、前半は寝ちゃうだろうなぁと思ったがまったく寝ずに聞けた。

それぞれまったく異なる毛色の曲を持ってきたが、すべてその作曲家の音になっており、素晴らしい演奏だった。

 

しかしやはりプロコの7番が最高によかった。

当然年齢によるもたつきはあったが、あの迫力、たまらない。

7番終演後にはブラボーの嵐、私も大興奮だった。

もはや7番だけ聴きにきたと言っても過言ではないが、行ってよかった。

アンコールもラフマニノフが圧倒的によく。

 

客席が結構寂しかった。特に1階の右のほう、半分から後ろは壊滅状態。

ブロンフマン、あまり人気ないのかな?

とはいえ、最後のほうは立って拍手している客も多く、盛り上がった。

 

美しい音色ととんでもない迫力の演奏と、前半後半でまったく違うブロンフマンを聞けて満足である。

 

 

 

 

2025年9月4日(木)サントリーホール

【ショスタコーヴィチ没後50年記念】
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第2番 嬰ハ短調 op.129
ショスタコーヴィチ:交響曲第15番 イ長調 op.141


指揮/大野和士
ヴァイオリン/アリーナ・イブラギモヴァ

 

 

 

素晴らしかった!!

いいと噂に聞いていたイブラギモヴァを初めて聞けた、しかもタコ2。

ちょっと写真とだいぶ違ったがニコニコして入場してきて優しいお母さんという感じ。

しかし演奏がはじまると鳥肌が立つような憑依系。凄まじいテクニックと、胸が締め付けられるような繊細な音で圧巻。

本当に一人で弾いているのか?と思うような超絶技巧があった。悍ましいほどの完璧な演奏。

演奏が終わるとまたニコニコ。アンコールはなし。

 

15番は、なんとこれだけコンサート通いをしてショスタコ好きを名乗っていながら初の15番。

ちょっと前に室内楽版を聞いたがオケは初である。

やっと聞けた15番であるが、いや〜〜これも凄かった。

 

都響の演奏のうまさもさることながら、大野さんの変にいじらないオーソドックスなスタイルが非常によかった。

第4楽章のクライマックス、金管と打楽器、最高!あぁ生きててよかった。。。。

ショスタコ最後の交響曲を堪能できた。涙が出た。

至極幸せな時間をいただいた。

 

 

2025年08月23日(土) サントリーホール

リャードフ:交響詩「魔法にかけられた湖」
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番
ショスタコーヴィチ:交響曲 第10番

【アンコール】

チャイコフスキー:『四季』より10月「秋の歌」(ピアノ・アンコール)

指揮:アダム・ヒコックス
ピアノ:谷昂登(たに あきと)

 

 

 

午前中は高校受験の用事があり、もう暑くて暑くてコンサート行けるかなと思ったが、なんならタコ10だけでいいかな、とも思ったが行ってよかった!

ヒコックスも谷昂登も知らないがすごくよかった。

 

まずリャードフでなんと美しい演奏だろうと思った。

ラフマニノフはひっさびさに涙が2回出たw

ピアノも素晴らしいが、オケの音がものすごく綺麗。

休憩中に指揮者のプロフを見返すほどだった。

 

タコ10もとてもよかった。

丁寧に作り込んだなという印象。

そして、なんというか結構キレイ。不思議だが、嫌味で言っているわけではなくキレイな演奏だがショスタコらしさを失っていないオーソドックスさもある。

自分的には大爆音で鼓膜が破れるような演奏が好きだが、不満がないどころか大満足だった。

 

終演後オケがはけて客も半分はロビーに向かっているが拍手の音がまったく変わらず、いかに客が満足したかわかる。

 

アダム・ヒコックス。まだ29歳。

最近の若い指揮者は素晴らしい演奏をする人が多い!

ちなみに谷昂登は22歳!

 

2025年8月9日(土) 東京文化会館 小ホール

 

シュロモ・ミンツ(ヴァイオリン)&東京都交響楽団メンバー
~ヴィヴァルディ&ピアソラ 2つの四季~▼

 

ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集 Op.8 Nos.1-4『四季』
ピアソラ(ファビアン・ベルテロ編曲):『ブエノスアイレスの四季』

【アンコール】

ピアソラ(ホセ・ブラガート編曲):オブリビオン

ピアソラ(ファビアン・ベルテロ編曲):『ブエノスアイレスの四季』より「春」

ヴァイオリン:シュロモ・ミンツ
東京都交響楽団メンバーによる弦楽アンサンブル
ヴァイオリン:及川博史、塩田 脩、三原久遠、山本翔平
ヴィオラ:萩谷金太郎、林 康夫
チェロ:長谷部一郎、森山涼介
コントラバス:高橋洋太
チェンバロ:大井 駿(ヴィヴァルディのみ)

 

 

 

楽しかった!

演目の良さもあり、満席。

いつも思うが、舞台裏の音が壇上と変わらないくらいでかいw

音合わせしづらいだろうな。

 

ヴィヴァルディ演奏前にミンツさんがスピーチ。

塩田さんが同時通訳した。

かなりのおじいさんだと思うが、まだまだ現役。

おぼつかないところもなく、楽器は極上の音色。強烈な美しさだった。

 

ピアソラの方はデシャトニコフ版ではなくベルテロ版。

デシャトニコフをさらに派手にしたような感じ。

面白かったが、聞き慣れたデシャトニコフのほうが好きかも。

 

終演後は大拍手が鳴り止まず、アンコールを2曲。

 

いい連休初日になった。


 

2025年8月2日(土)ミューザ川崎

 

ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調(ハース版)


新日本フィルハーモニー交響楽団
指揮:上岡敏之

 

 

いやいやいや、いくらなんでも遅すぎよ。

今日は午前中用事があって出かけて、一旦帰宅してから川崎というハードスケジュールのため居眠りしてしまったが、寝て起きてもまだ第2楽章のクライマックス前だったからね。しかもその時点でまだ16時(1時間経過)。ありえん。

チェリビダッケばりの遅さ。

さすがに遅すぎる。

 

開演時は「ゆったりタイプか、弦がきれいねぇ」とか思ってたがもうだんだん苦痛になってきた。

第2楽章のクライマックスも全然感動せず。おっせーーーーーーー!これだけ。

第3楽章初めの方は若干テンポも普通な感じがしたが、どんどん遅くなっていった。

 

終演は16時半。おいおい90分はやりすぎ。

やっぱ上岡さんは合わないわ。演目がよくても上岡さんは今後避けるかも。