クラシックコンサート鑑賞日記 -2ページ目

クラシックコンサート鑑賞日記

コンサートの余韻を楽しむブログ

2025年8月1日(金) Hakuju Hall

ショパン:舟唄 嬰へ長調 作品60
ショパン:ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 作品58
リスト: メフィスト・ワルツ 第1番 S. 514

ラフマニノフ:プレリュード 作品23 第4曲 ニ長調
ラフマニノフ:絵画的練習曲「音の絵」
作品39より 第1番 ハ短調

作品33より 第3番 ハ短調
作品39より 第3番 嬰ヘ短調、第6番 イ短調、第8番 ニ短調、第9番 ニ長調

【アンコール】

ラフマニノフ:プレリュード 作品32第5曲

 

 

 

松田華音ちゃんのような経歴の奥井紫麻。まだ21歳。

12歳でロシアへ渡りゲルギエフやスピヴァコフなどの重鎮と共演。

 

ステージに来た瞬間、パッとステージが明るくなるかのような華。

なんせかわいい!美人。スタイル抜群で顔が小さく首が長く、モデルのようだ。

 

前半のショパンは個人的にはイマイチ。

謎に力任せな部分があり、ロシア系を得意とするピアニストに多い特徴だなと思った。

この時に、真央くんの考えられないくらい美しいソナタ3番を思い浮かべてやはり真央くんは情緒の天才だと改めて感じる。人の演奏で他人の演奏を再度評価するという思考回路もどうしたもんかw

 

後半のメフィストワルツはかなりの技術が必要な難曲だと思うが、あと一歩。

こちらもブラボーまでいかず。

 

しかし音の絵!

やっぱりこの子はロシアの子なんだなぁ〜と思った。

ラフマニノフはすこぶる素晴らしかった。

もうマツーエフのようにショパンをやめたらいい。

美人で華奢だからショパンが似合いそうだが、ラフマニノフをあんなふうに弾けるなら、ショパンは無理にお披露目しなくてよし。

ショパンだったらリストだろうな。

楽興の時も聴いてみたい。

 

さて、これからミューザ。

午前中出かけていたが暑くて死にそうだった。

ミューザは駅からすぐなのでいいが、これが武蔵野とか坂のある紀尾井や音楽堂だったらかなりきついなぁ。

 

 

 

 

2025年7月24日(木) 東京文化会館

ブラームス:交響曲第3番 へ長調 op.90    
ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 op.98

指揮/アラン・ギルバート

 

 

 

公私共に異常に忙しく、公演から3日も経ってしまった。

 

東文で聞くといかにサントリーの音響効果が高いかわかる。東文はかなりクリアでごまかしが効かない。

ブラ3はぶっちゃけピンと来ず。サントリーとの音響の違いに面食らった。

少し荒く雑にも感じてしまった。

 

が、4番が超絶な名演だった!

歴史に残る名演だったと思う。リハで力を入れた配分がわかりやすすぎる笑

逆に東文のクリアな音響を最大限に生かした演奏。それぞれのソロの音色に透明感があって美しい。。。

オケ全体では、深みがあり、重厚でありつつスリリング。

大変に素晴らしかった。

 

2日間とも1曲目より2曲目が圧倒的に素晴らしかった。

後半に比重を置くのはまぁ仕方ないだろうな。
 

コンマスは矢部さん。

2025年7月18日(金)サントリーホール

ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 op.68    
ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 op.73

指揮/アラン・ギルバート

 

 

 

7月は4日都響の1回しかチケットを取っておらず、どうにも寂しくやはり都響のブラームスを購入してしまった。

平日の昼というのにほぼ満席。完売かな?客席はすごい熱気だ。

 

久々のアラン・ギルバート。

1番より2番の方がよかったかな。

とはいえ1番2番ともに大ブラボーの嵐で、みなさん満足度の高い演奏会だったことが伺える。

もちろん私も楽しめた。

 

1番の方は第1楽章の冒頭の方で目立つ弱音を入れたがそれ以降はそこまで派手な強弱の変化はなかった。ブラームスはオーソドックスな演奏がいいよな。

 

14型対向配置。コンマスは水谷さん。弦の響きが美しい〜!

終演後はホルンの女性に大拍手。

 

3、4番は東文。

仕事も忙しいが、息子の学校見学などもありプライベートも超多忙。自分がもう一人欲しいくらいの忙しさだが、私にとって生の音楽はやはり必須なのだなぁと思った。

2025年7月4日(金)

指揮/カリーナ・カネラキス
ピアノ/アリス=紗良・オット

ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調
マーラー:交響曲第1番 ニ長調《巨人》

【アンコール】

アルヴォ・ペルト:アリーナのために(ピアノ・アンコール)

 

 

 

アリス紗良、だいぶ前にリサイタルに行ってあまり好きな音ではないなと思ったが、昨日はよかった。

彼女に似合う曲だなと思った。

あととにかくかわいいよな。モデルのようだ。

終始オケの方を向いてニッコニコで演奏していた。

 

さて、昨日は完売かな?指揮者が目当てなのか、アリス紗良が目当てなのかしらんが、すごい入りだった。

指揮者は若くて美人(若いと思ったら資料を見るとそうでもなかった)、世界中の名だたるオケを指揮している。都響はこういう逸材を招聘するのがうまいな。

 

音は女性指揮者とは思えぬ迫力あるいいものだった。

第1楽章、トランペットが残念。ご本人も辛そうな顔をしていた。

オーボエに新日本フィルの神農さん。めちゃうまだった。

 

ラストは先日のN響と同じくホルンとトランペット、トロンボーン各1の立奏。

管楽器は幾度もベルアップをして派手な見せ場が多く、視覚的にも楽しめた。

 

もともと盛り上がる曲だけど、かなりいい演奏だったと思う。

 

今日は神奈フィルのチケットを買っていたが、この暑さで音楽堂のあの坂を上ることを考えたら辛くなり、行くのをやめた(15時からだからもう無理!)。シュニトケのモーツァルト・ア・ラ・ハイドンを聞きたかったが、家族の用事もあり断念した。

 

さて、息子はもうすぐ夏休み。塾の夏期講習費用がものすごいことになっている。

他にも固定資産税やら、息子のおねだりやら出費がすごい。

そして、驚いたが自分にとって昨日が7月最後のコンサートだったようだ。

かなり寂しいので、もしかしたら都響のブラツィクルス行くかもなぁ。

 

 

2025年6月28日(土)トッパンホール

ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ Op.87
 

アレクサンドル・メルニコフ

 

 

 

サントリーからダッシュで飯田橋へ。

昨年の暮に武蔵野で松田華音ちゃんの演奏を聞いて、修行中の身だった私はまだまだこちらの演目を完全に習得していなかったため、なかなかの苦行と感じ、大半を居眠りに費やしてしまったが、血の滲むような予習の末マスターすることができたらしく、まったく居眠りもせず辛さもなく最後まで堪能することができた(笑)。

とにかく長いんだってばw

 

こうしてみると、メルニコフはかわいい顔してなかなか気難しい人物なのかもしれないなと思った3時間だった。

プログラムには3時間15分とあったが、3時間で終了。

華音ちゃんのときは3時間半かかったので、30分の時短である。

まぁ2回目の休憩が10分というのも大きいだろう。

 

華音VSメルニコフ、どちらもジャパンアーツである。ちなみにどうでもいいが、JAは考えられないくらいうちの近所というか、すぐそこにあるw

 

これまで聞いた二人の演奏、私的には華音ちゃんの勝ち。

メルニコフはちょっとミスタッチもあり、少し乱暴で雑に感じる場面もあった。

 

しかしこの曲、バッハ味がはじめは苦手だったが、聴けば聴くほど深いというか、、、、何度も聞きたくなってくるから不思議だ。この修行の3時間強の達成感たるや、、、、とにかく長いワーグナーもこうしてハマっていくのだろうか?とワグネリアンに謎の共感を勝手に感じてしまうほどだ。

 

2回目の休憩後は客も集中を欠き、近くの老人の衣擦れがうるさかった。

 

メルニコフ、年下だと思っていたが年上だった。

 

 

 2025年06月28日(土) サントリーホール

 

ストラヴィンスキー:ピアノと管弦楽のためのカプリッチョ

ショスタコーヴィチ:交響曲第11番 ト短調 op.103「1905年」
【アンコール】

ゼジニゼ:ストラヴィンスキーへのオマージュ(ピアノ・アンコール)
ゼジニゼ:日本へのオマージュ(ピアノ・アンコール)
ゼジニゼ:プレリュード(ピアノ・アンコール)


指揮:アンドレイ・ボレイコ
ピアノ:ツォトネ・ゼジニゼ

新日本フィルハーモニー交響楽団

 

 

 

ショスタコの11番はかなりの名演だった!

オーソドックスで行きすぎた味付けもなく、誰が聞いても文句のないショスタコだったのではないだろうか。

たまに見せるそれとない強弱はシリアス味を加速させ、とても立体的な音づくりで効果的だった。

 

あー、ここもうちょいなぁ、、、という場面はまったくなかった。

金管も素晴らしく、とてもよかった。

 

前半のゼニジゼくんはなんと16歳。高校生だ。

コンチェルトは自席の位置もあり、いまいちピンとこなかったのだが(ピアノとオケがどうもズレて聞こえる)、アンコールが少しジャズの要素もあるとてもかっこいい曲を、なんと3曲も!

誰も曲だろうと思ったら自作だった。すご。

 

Xの投稿が面白く有名な大使も来ていたようで、サントリーでの写真をアップしていた。

1階の左側の前の方の席にいた外国人が大使夫妻かも?

 

 

さて、16時に演奏が終わり、17時からはトッパンでメルニコフの24前奏曲フーガ付きとタコ続き。

素晴らしい11番の名演に指揮者を呼び出す拍手を続けたかったが、超急ぎてサントリーを後にした。

 

 

2025年6月21日(土)NHKホール

コルンゴルト/ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
マーラー/交響曲 第1番 ニ長調「巨人」

【アンコール】

イザイ/無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ短調 Op. 27 ― 第4楽章「復讐の女神たち」


指揮 : タルモ・ペルトコスキ
ヴァイオリン : ダニエル・ロザコヴィッチ

 

 

 

定期会員なので普通に行くが、会員じゃなくてもこれは行く。

ロザコヴィッチのヴァイオリンがお目当てだったが、後半のマーラーもとんでもなくよかった!

 

ロザコヴィッチを初めて聞いたのは2017年。PMFでゲルギエフが急遽連れてきた子だ。

その頃はまだ10代。17歳とかじゃなかったかな。

この時もとんでもない演奏で、そこから来日時は必ず聞いている(3回。今日で4回目)。どれも死ぬほどうまく、毎回感激する。

 

今回のコルンゴルトも凄まじい美しさ。

とんでもない美音だが、ネットで調べるとなんとモダン楽器だそう。

指揮者とはプライベートでも仲がいいらしい。

本日の演奏も彼らしい繊細な音に鳥肌がたった。

アンコールはかなりの超絶技巧。

 

後半のマーラー、かなりよかった!

本日の演奏会は完売らしいがなぜだろう?そこまでの演目でもないが。

みなさん若い人に期待しているのか?

 

指揮者はフィンランド出身とのことだが、マケラといいフィンランド人は優秀な若い人が多いのだな。

 

でもってペルトコスキは遠目で見るとアジア人に見える。なんとなくヴァイオリンのプリッチンを思い出した。

 

金管で少々ぷわ〜んがあったものの、久々に大興奮の演奏だった。素晴らしい〜!

NHKホールでも十分な鳴り。そして自在な強弱緩急が見事だった。

第4楽章でマーラーらしさが出たが、第3楽章までは、あまりマーラーぽくなかったかも。

でも面白い演奏だった。

 

第4楽章はホルン全員、トランペット・トロンボーンの首席が立奏。これはマーラーの指示らしいが、知らんかった。今まで気づかなかったな。

終演後は大歓声。


若い人は、映像でいくらでも過去の勉強ができるので、知識はかなり豊富だろう。
こうして才能のある若い人が今後もどんどん出てくるだろう。

 

最近アメブロに気持ち悪い広告が出るので困っている(虫のオブジェが出てくる)。

事務局に相談したが、時間がかかるとのこと。

アメブロだけでなく、あらゆるwebサイトにも出てくる。私は虫が大の苦手なのでその広告が出るたびに全身に電気が走るほどの恐怖を味わっている。どんなに設定しても消えない。

悪質な広告、本当に困る!

 

2025年6月12日(木) サントリーホール

イベール/フルート協奏曲
ブルックナー/交響曲 第6番 イ長調

【アンコール】

イベール:無伴奏フルートのための小品(フルート・アンコール)


指揮 : フアンホ・メナ
フルート : カール・ハインツ・シュッツ
 

 

 

フルートが素晴らしかった。

うまいなんてもんじゃない。音色も極上。

この人自体に品があり、オーラを感じた。

思わずプロフィールを見たらウィーン・フィルの首席。

なるほど、別格だ。

 

後半のブル6はフツーーーーーー

先日のチャイコ悲愴が良すぎたので期待してしまったが全然だった。

 

解説にもあったが、なぜ6番はあまり演奏されないか、

それはブルックナーならではの神々しさ、神的な昇天して天使が迎えに来るかのようなあの独特なクライマックスがないからではないだろうか。

思わず目を閉じると自然に涙が出るような。

 

これまで6番が1番好きだったが、今日の演奏で格下げ。

なんだかんだ7番なのかな〜

 

来週もN響。今月はABC全プログラムを聴くことになる。

 

2025年6月8日 (日)NHKホール

リムスキー・コルサコフ/歌劇「5月の夜」序曲
ラフマニノフ/パガニーニの主題による狂詩曲 作品43*
チャイコフスキー/交響曲 第6番 ロ短調 作品74「悲愴」

【アンコール】

ラフマニノフ/楽興の時 第4番 ホ短調「プレスト」


指揮 : フアンホ・メナ(ウラディーミル・フェドセーエフ)
ピアノ : ユリアンナ・アヴデーエワ*

 

 

 

フェドセーエフは来ないだろうなと、チケットを買う前から思っていたが、もしかしたら?と思いつつ、、、、でもやっぱり来なかった。

なので悔いはないが、このフアンホ・メナもなかなかよかった。

 

アヴデーエワのパガ狂もなかなか。

先日のリサイタルでもショスタコの前奏曲では若干のミスがポコポコありつつ、今回も1番いいところでわずかなミスタッチがあった。しかし、よい音色だった。

 

悲愴がかなりの名演。

久々に悲愴を聞いたが、これを聞くとゲルギエフを思い出すなぁ。

あそこがもうちょいこうだったら、、、などまったくない。いい演奏だった。

 

フェドセーエフはもう二度と日本に来ることはないだろう。

2018年が最後の来日だろう。だってもう92歳だもん。

 

ブロムシュテットが驚異的な体力なんですよ。

 

 

 

 

2025年6月5日(木)サントリーホール

モーツァルト:交響曲第31番 ニ長調 K.297 (300a)《パリ》
芥川也寸志:オルガンとオーケストラのための《響》(1986)【芥川也寸志生誕100年記念】
R.シュトラウス:交響詩《ツァラトゥストラはかく語りき》op.30


指揮/小泉和裕
オルガン/大木麻理
 

 

今期は都響の会員なので、都響多めになる予定。

小泉さんの指揮は結構好き。

モーツァルトは明るくて、どんな人でも楽しめるだろうな。

理想的な演奏だった。

 

芥川也寸志は、これ4月に新交響楽団で聞いたばかりだけど、本当によくわからん曲。

ものすごい迫力だしオルガンの音が強烈だが、短い曲でそこまで心に残らない。

こういう系の曲はやはり打楽器が見せ場。

 

ツァラトゥストラも普通に楽しめた。

水谷さんのソロが美しい〜〜〜!横には矢部さんで、大編成だしオールスター感謝祭という感じ。

派手な曲だが、ソロは繊細でオケの音を自在に操る小泉さんの手腕はさすが。

客入りもよく、満足の演奏会だった。