ドテン(途転)売買とは、それまで持っていたポジションを解消して、真逆のポジションを持つことです。
例えば、
買いポジションを持っていたとしたら、
それを解消すると同時に売りのポジションを持つということですね。
多くの人が挑戦しているやり方ですが、非常に難易度が高く、正直初心者さんにはあまりおすすめできない方法です。
ここではドテン売買とはどんな方法なのか?
何がそんなに難しいのか?
わかりやすく解説しています。
危険なやり方を知ることは危険を回避することにもつながります。
ぜひこの機会にドテンがどのようなものが知っておきましょう。
ドテンとは何か?わかりやすく解説
ドテンとは冒頭でも少し説明していますが、
それまで持っていたポジションを解消して、真逆のポジションを持つことを言います。
- 買いポジション持っている場合
買いポジションを売りで解消して、新たに売りポジション(空売り)を持つ。
- 売りポジションを持っている場合
売りポジション(空売り)を買いで解消して、新たに買いポジションを持つ。
これがドテン売買です。
ドテンをするのはどんなとき?
ドテンについて分かってきましたが、何でわざわざそんな面倒なことをするのでしょうか。
だって、普通は「ここからこう動くはず」という予想をして買いか売りで入りますよね。
それを真逆のポジションに変えるなんて、どういう状況なんでしょうか。
でも、実はこれが役に立つ場面もあるのですよ。
まず最初は、
- 下降トレンドがコツンと底をうったように見えた
- 買いでエントリー
- ただの【戻り】で、まだ下降トレンドは続いていた
というケースです。
この状況は投資家あるあるですが、
「コツンって聞こえたのにまだ下降トレンドやんけ!コツンは幻聴だった!!」
と泣きたくなります。
あなただったらどうしますか?
おそらくですが、「損切りする」と考える人が多いのではないでしょうか。
そして、もう少し踏み込むと…
現在の流れに逆らう買いポジションを解消して、
利益の出せそうな売りポジションに変更したくなりますよね。
つまり【買いを解消して売りポジションを持つ】というドテンを行うわけです。
さらにもう一つ。
- 上昇トレンドで買いでエントリー
- トレンド転換の瞬間に利確して買いポジションを全て解消
- 同時に売りポジションを建てて下降トレンドでも同時に利益を狙う
というやり方。
上昇と下降の往復で利益を出すということですね。
上手くいけば笑いもヨダレも止まらない利益が狙えそうです。
が、しかし
このやり方は非常に難しいので、のちほど詳しく解説します。
メモ:ドテン売買に向いているテクニカル指標
ドテンをする場合に有効なテクニカル指標は
パラボリックやMACDだと言われています。
ただ、これらはトレンドの転換を分かりやすく教えてくれるものではありますが、絶対ではありません。
あくまで目安であることを忘れずに。
パラボリックとは?
MACDとは?
ドテンは簡単じゃないので初心者は注意
ドテンは文面で見ると非常に効率よく利益の狙えそうな方法に見えますが、実際は非常に難しいものです。
特に、上昇と下降の往復で利益を狙うやり方は上手くいけば格好いいですし最高ですが、失敗するとただの往復ビンタで痛みも2倍です。
どんなに株の上手い人も往復ビンタをくらうことがあるんです。
なぜドテンがそんなに難しいのかというと、理由は簡単。
トレンドが終わった後にどう推移するのか? を予想することが非常に難しいからです。
株の世界は複雑で、トレンドが終わると真逆のトレンドが必ず発生するわけではありません。
むしろ
トレンドが終わったあとに横ばいのまま動かなくなったり、
トレンド終わったように見せかけてトレンドが全く終わっていなかった、などなど…
投資家を容赦なくパイプ椅子でぶん殴るような仕打ちをしてくるのが相場です。
このため、
特に初心者さんがドテンをやろうとする場合は
【スケートはじめた初日にトリプルアクセルきめるくらい難しい】
と覚えておきましょう。
今の株持ってて大丈夫?ドテンした方がいい? と不安になったら
ドテンは難しいとは言いましたが、今まさにマイナスになっているポジションを持って含み損を見ているのは、めちゃくちゃな辛さです。
株のアプリを開いては遠い目になって、
「この先どうなっちまうんだい…」と項垂れます。
仕事も手につかなくなりますし、何かと集中力が切れてしまいがちになったり、明らかに日常に支障が出てきます。
こういう時にドテンは非常に魅力的に見えて、ついついやりたくなりますが…
その前に、一旦冷静になってみましょう。
立ち止まって考えてみて欲しいのはこんなことです。
- 当初はどんな計画で利確する予定だったのか?
- どこからどのくらい違う方向に進んだのか?
- 今マイナスなら、どのくらいで損切りする予定なのか?
- 最悪のシナリオ・最高のシナリオ・停滞するシナリオをできるだけ冷静に考えてみる。
とはいえ…
こんなことを冷静に考えられないから困ってるんですよね。
今すぐ冷静に考えられていたら世の中億トレだらけです。
ネットにある情報は教科書的な内容なので、
今のあなたの状況にぴったり合った、具体的な解決策は分からないんです。
そういう時は、一人で自家中毒を起こしながら考え続けるよりも、具体的にどうしたらいいのか株の上級者に聞いてみると解決することがあります。
株のプロであるアナリストの意見が無料で聞けるサービスがあるので、私は本当に困ったときだけ、そういうサービスも使っています。
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一人で「どうしようどうしよう」と不安を抱え続けているよりずっと良いはず。
豆知識:相場格言から学ぶドテン
実は相場格言の中にもドテンがでてきます。
昔の人はドテンをどう思っていたんでしょうね。早速見てみましょう。
- 利食いドテン愚の骨頂、損切ドテンは福の神
- 決して相場巧者となるな、まして場面巧者となるな
利食いドテンとは、先ほども出てきましたが往復で利益を狙うパターンのことです。
昔の人はあまり良い顔をしていませんね。
「トレンド転換と同時にポジション変えるなんて、そんなもん狙ってできるか」という意味のようです。
逆に、損切りは良いようです。
確かに流れに逆らうようなポジションを解消して、流れに沿う形に変更する方がリスクが少ない、トレンドフォロー型の投資に思えますから、それもそうなのかもしれません。
そして2つめ、
相場巧者となるな、まして場面巧者となるな。
ですが…
場面巧者、つまりドテンがいくら上手くても長く相場では生きられんよ、と言っているようです。
確かに、私の周りで株の上手い方々は、あまりドテンをしようとは考えていないようでした。
(中長期取引の方が多いというのもあるかもしれませんが)
これをどう解釈するかはあなた次第ですが、昔の人はこんな風に考えていたようです。
現在まで格言が残っているということは、ある程度信ぴょう性があったりなかったりするのかもしれません。
もしドテンをするなら相当慎重に
ドテンは危険な方法なので、私は初心者さんには決しておすすめしない方法ですが…
どうしてもやりたくなった場合は慎重なうえにも慎重に判断してみてくださいね。
そもそもで初心者には売りで入る空売り自体が危険だと言われていますから、まずは現物取引に慣れた頃から検討してみるのが良いでしょう。
では、今回はこのへんで失礼します。
あなたの株取引が楽しいものになるように、心から祈っています!
また今度。
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