断乳やめました。
皆さま、こんにちは。
彫刻工房くさか 日下育子です。
娘のユイは5月末でお陰様で3歳になりました。
まだ卒乳していません。
昨年の2歳のお誕生日に一度、断乳を試みましたが
泣き声に耐えられず、断念しました。「卒乳せず継続中・・・。」
今年の春頃、夜間目覚めたときの授乳のせいで
虫歯になっているとのことで
歯科医師さんからも、そろそろ終わりにしても・・・
というような助言がありました。
断乳のとき、本人にあらかじめちゃんと
いついつ止めるんだよ、と言い聞かせておくのは
大事なことのようです。
私もそれをした上で、断乳の方法でよく聞く
オッパイにマジックペンで落書き、というのをしてみましたが
怖がったのは最初だけで効き目は在りませんでした。
2歳の終わりともなると
それがただの落書きだとすっかり認識できるのでしょう。
3歳の誕生日から止める言い聞かせをしてしばらく経ちました。
やはり大泣きで、急には止められず、
オッパイの時間を短くするために
「5数える間だけだよ。」とか
「10数える間だけだよ。」とか
言っていましたが、結局その通りには終わらせられず・・・。
私も止めると決めたのに、まだオッパイをあげているので
「本当は3歳になったら止めることにしてたんだから、ちょっとだけだよ」などと
つい、子供が本当はしてはいけないことをしているような気持ちを抱かせてしまう発言を
ちょくちょくしていました。
ですが、先週の我が家の出来事(「ユイちゃんとお母ちゃんが悪かった」 )や
保育所でも集団の遊びの時に金切り声をあげた話を先生からお聴きし、
結構、子供にとってはストレスをかけているのかなぁと思いました。
余談になりますが
私自身は、帝王切開で生まれて、粉ミルクで育ちおっぱいは知らないのですが
父母が自宅で仕事をしていて多忙だったのでそれほどべったりも構われず、
小学校前の2年間の幼稚園もしょっちゅう泣き泣き通ったことを覚えています。
10カ月で保育所通いを始めた娘は
私が子供のころよりもずっとガンバっているなぁと思います。
話がそれてしまいましたが
私も本心では、実はまだオッパイをあげたいのです。
娘が自分から「もういいよ」と言って終わってくれる日を待ちたいのです。
なので、思い切って断乳することを止めました。
今は娘には
「その代わり、歯磨き頑張ろうね!」と言って
朝晩の歯磨きを頑張り、
夜中のオッパイのあとも
麦茶でお口をブクブクしてから寝るようにしています。
子育ての中で
「自立は十分な甘えから」という言葉がありますが
オッパイの時期ぐらいは十分に甘えさせてあげることを通して、
将来、自立できるひとになるように
自分も心がけて子育てしていこうと思いました。
拙い体験談ですが
子育て中の方の参考になるようでしたら幸いです。
※ちなみに自治体の子供の検診で観て下さった小児科医の先生は
母乳は長くあげたほうが、幼児糖尿病のリスクが減り
またWHOでも長くあげることを推奨していると教えてくださいました。
本日もここまでお読みくださいまして
ありがとうございました。
同じく先週末、私の亡父 日下常由
の展覧会がひらかれている(7/16(水)まで)
大衡村ふるさと美術館 というところに娘と行きました。
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(文:日下育子)
アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館
彫刻家 日下育子 セルフインタビュー 第4回 ~新しい作品で変化がありました~
みなさま こんにちは。
彫刻工房くさか 日下育子です。
今回、学び場美術館 54人目の作家として
彫刻家 日下育子の掲載をさせていただくこととなりました。
次のリレー作家、登場が間に合わなかったという都合がございまして、
思いきってセルフインタビューに踏み切らせて頂くこととなりました。
恐縮ですが、お楽しみいただけましたら幸いです。
日下 育子 (Photo by 喜久里 周)
前回はガラス工芸作家の大槻洋介さんにご登場頂きました。
第4回目の今日は、今年新作で取り組んだ作品の
制作と素材についての想いを掲載させて頂きます。
制作そのものだけでなく、日下育子の結婚、出産など
女性としての人生についても触れさせて頂きます。
お楽しみ頂けましたら幸いです。
************************
「Prayer for blossoms」
H82×W65×D65(㎝)
トタン(亜鉛板) 麻糸 合板
2013
「Energy body」
H90×W50×D50(㎝)
トタン(亜鉛板) 麻糸 合板
2013
『湧きでるいのち 人間のための芸術の復興 Vol.3
3年目の春 ”We make up mind!"』
新宿プロムナードギャラリー
日下のショーケース全景
展覧会
『湧きでるいのち 人間のための芸術の復興 Vol.3
3年目の春 ”We make up mind!"』
新宿プロムナードギャラリー
出品作家3名のショーケース全景
左 佐藤一枝氏 作品
中央 日下育子 作品
右 菊池咲氏 作品
彫刻工房くさか
前回、素材と制作についてお聴きしました。
素材や制作ではこの頃、少し違う試みもあったと想います。
そのことをお話下さい。
日下育子
はい。この頃あった制作の変化と言えるものでは
ことに2月にアートNPO、グローバル・カルチャー・センターの企画で
『湧きでるいのち 人間のための芸術の復興 Vol.3
3年目の春 ”We make up mind!"』という作品展示を行いました。
これまでもブログ記事で触れてきていますので、
既にご存知の方もいらっしゃるかも知れません。
※新宿プロムナードの新作 「 Prayer for blossoms」
新作 Energy body という作品
この展示のために、制作した2点はトタン(亜鉛板)を切って、
縫って立体化した彫刻作品でした。
縫って制作したきっかけは、およそ、10年ほど前に私は父との二人旅で訪れた、
鹿児島県の知覧にある、 知覧特攻平和会館
で千人針
を観たことでした。
その時に、私は綿布に赤い糸の結び目が
祈りで人を守る鎧のように見えて強く印象に残っていました。
それと、そんな風に祈りを込めて「縫う」という行為は
これまで私が行ってきた「彫り刻む」と同様に
彫刻の手法にはならないのだろうかとも想い、今回の作品を試みました。
その制作過程を簡単に言いますと、
3尺×3尺のトタン板にあらかじめ設計した線を墨入れして、
グラインダーで切り込みをいれます。
その切れ目を入れた一枚のトタン板を
底面の支持体となる、合板(コンパネ)に下方に縫いつけるものと
上方に縫いとめるもので「花開く」を表現しました。
一枚の平面を、縫うことでかたちを立ち上げる。
これが、今の私からの「再生」への祈りで、
また「縫う」ことが彫刻の手法たり得るか?の試みでした。
彫刻工房くさか
反応はいかがでしたか。
日下育子
はい。学び場美術館にご登場下さった作家さんの何名かの方は
直接ご覧下さって、感想をお聴かせ下さってとてもありがたかったです。
また、近頃になって、ある現代美術ディレクターの方が
「技術が優れているとか拙いとかそういうことよりも
震災を体験して、その再生への祈りで
あなたがその作品を創ったということが素晴らしい」
と言って下さって、私自身とっても励まされて、嬉しいことでした。
彫刻工房くさか
そうですか。
日下育子
この制作は構想から新しく着手した、出産後初めての新作制作となりました。
ここからのお話は、特に若手女性アーティストで、
制作と女性としての人生を両立させることに悩んでいらっしゃる方に
向けてお伝えしてみたいことをなのですが。
私が3年前に出産した頃、まわりの方々から
「これからきっと作品変わるよ~」とよく言われましたが、
本当に変わるだろうかと自分自身では実は懐疑的だったんです。
ですが、この展覧会企画のお話しを頂いた2013年の2月頃から
ごく自然に自分の気持ちの中で、
トタンを虹色の糸で縫って彫刻を作りたいという想いが
沸々と沸き上がるようになりました。
結果的に感じるのは、このトタンの作品だったからこそ
2歳の娘のいる自分の生活の中で制作し得たようにも想うのです。
独身の頃は、妊娠中10か月制作を中断するのが怖いと
考えていた時期もありました。
私自身は告白してしまうと、実は結婚前と妊娠出産と生まれてからの子育ての期間、
概ね3年間はほぼ新作は制作していない状態でした。
けれども、その期間も出産後に学び場美術館で作家インタビューを開始したり、
小さな作品で展示会に出たり、その都度出来ることを精一杯する中で
御縁を頂き、このように制作再開することができました。
これは、自分が意識して制作再開の時期を計画していたからというよりは
本当に好きな事に専念したいと願って、出来ることを精一杯行動する中で
自然に道が開けたように感じています。
こういう私自身の体験から何かお伝えできるとしたら
抽象的な言い方にはなってしまうのですが
本当に心の底からやりたいと想うことに従って行動していくと
きっと、道は開けるのだと感じています。
この春からは、石彫の制作も本格的に再開しています。
のみで手彫りをする仕事が多いのですが、
若い時に体で覚えたことは忘れないものだなぁと
少し嬉しく、自信に感じたところはあります。
彫刻工房くさか
そうですか。
日下育子
今回は個人的な人生のこともお話してしまいました。
女性の人生のイベントを体験した上で、
私が今感じていることをありのままに率直に申し上げてみます。
それは、制作をやらなければいけないこととしてするのではなく
おこがましい言い方にはなっていしまうのですが
どなたかの心の苦しみを開放して差し上げたいとか
本当に喜んで下さる方にお届けしたいという想いで創る方が
自分には合っていて、幸せなことだと分かったということです。
彫刻工房くさか
そうですか。
ありがとうございました。
「 未来への種子 」
H325×W85×D65(cm)
インド産黒御影石、青葉御影石
万世福祉の里「松風園」に設置(山形県米沢市)
『杜の夢 Ⅰ』
H29.8×W19×D4.7cm
台湾蛇紋石、大理石、糸
杜のホテル仙台 客室808号室への設置
2006
今回は、まさかの本人登場となっておりまして、恐れ入ります。
これまで私は美術を通して育てて頂いたので、
何か美術の分野に自分でもできる恩返しがあれば、という想いもあり
出産後の里帰り中、2011年7月に
この学び場美術館の作家インタビュー掲載を始めました。
これまでに、登場して下さった作家さんにも
それぞれの今に至る貴重なプロセスがあり、それをお話して下さっています。
インタビューでは、素材や造形表現のことをお伺いしていますが、
それに向き合う作家さん達の真摯な姿勢は、もしかしたら美術分野以外の方々に
とっても生き方として参考になるところがあるかもしれません。
また美大生の方々や美術への進路をお考えの若い世代の方々にも
有益な情報になればと想っております。
いつものブログでは、なかなか自分の作家としてのヒストリーに触れる内容は
書けておりませんでしたので、読者の皆様にも、登場作家の皆様にも
これを機にありのままの私を知って頂けたら嬉しく存じます。
本日もここまでお読みくださいましてありがとうございました。
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私の誕生日が11月14日なのにちなんで名づけました。
今現在は休刊中ですが バックナンバーはお読み頂けます。
2011.11.14 第1号 ~ 2012.4.14 第18号
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梅雨時は体調悪い?
皆様、こんにちは
おいしいお茶で癒しと健康をお届けする【下総屋茶舗】五代目の金久保です。
早くも梅雨入りして、毎日うっとうしいですね
皆さんは、梅雨時に体調が優れないってことありませんか?
健康だけには自信がある私ですが
ここ数日、胃の調子がイマイチです。
胃が張っているような、重たいような…
食いしん坊の私が、ちっともお腹が空かず食欲がわかないんです。
食いしん坊の私が2日も食事を抜いたりしたものだから
母に、祖父(母方)はあなたくらいの歳で胃がんになり亡くなったし
父は30代で胃潰瘍の手術をしたし
そういう遺伝子があるかも知れないから病院で診てもらいなさい
と、威かされました(汗)
このまま食欲が減れば、トレーニング時に気にしていた体重減っていいかな~
なんて気楽に考えてましたが
トレーニングに行く気力や体力まで衰えたんじゃ意味がありません
さすがに今迄経験したことのない状況なので病院に行きました。
問診と触診だけで診察は終わり
「こういう季節にはよくある症状ですよ。」
「お薬飲んで、治らなかったら検査しましょう。」
って処方箋で胃薬出されて終わりです。
薬が効いたのか今日は割と普通ですが
まだ食欲はわかないっていうか、空腹感がないです
梅雨時には色々な体調不良が出る人が多いみたいですね
目まいや悪寒、頭痛や胃もたれ、むくみやアレルギーも出易いみたいです
肩こりや腰痛がひどくなるって人もいますね
ちなみに、私の父は雨の前は膝が痛くなるっていいます
「気象庁よりピンポイントであたるぞ~」っていってますが…
そんな体調不良の原因は、雨をもたらす低気圧みたいです
気圧が下がると空気中の酸素が減るのだそうです。
そういうのが自律神経のバランスなど体調に影響してくるんですね
副交感神経が優位になって、呼吸や脈拍にも影響するそうですよ
もともと不調がある人はひどくなったりするんですね
では、どんな対策がいいんでしょうか
深呼吸をしたり、マッサージをしたり、軽い体操がいいみたいですね
それとお風呂でゆっくり温まるのも効果的みたいです
要は、血液やリンパなど体液の流れを良くするのがいいんですね
また、この時期はそんなに気温が低いわけでもないですが
血圧が下がったりしていると体の芯は意外に冷えているので
体を温めてくれる食べ物を取った方がいいみたいですね
ビタミンBが豊富に含まれる食材とか
しょうが、ネギ、山椒など発散作用のある食べ物もいいですね
紫蘇やゆずなど香りのある食材も食欲を助けたりしてくれます
もちろん、緑茶もお勧めですよ
滅入った気分をリラックスさせてくれるハーブなどもいいですね
十分な水分補給や睡眠もとっても大事ですよ
どうぞご自愛くださいね
できるだけ自然にあるもので体を癒し
健康管理ができれば幸せですね~
「POSTCARDS TO JAPAN」展巡回 釜石郵便局での開催のお知らせ 6/13 ~ 23
皆さま、こんにちは。
彫刻工房くさか 日下育子です。
今日は素敵な展覧会を紹介いたします。
アーティストとしてわれわれが今できること、ささやかではありますが、
開催の背景の文中のこの言葉です。
Art and culture are vital in celebrating life, and can help to nurture imagination, energy and determination to move on.
動き続けるエネルギー、決意を助けてくれるもの。」
多くの方にご覧いただければいいなぁ、と想い紹介させて頂きます。
東日本大震災復興支援アートプロジェクト
■場所:岩手県山田町中央コミュニティセンター
■場所:岩手県山田町田の浜コミュニティセンター
■場所:岩手県宮古市ショッピングセンターDORA
■場所:福島県南相馬市立博物館
■場所:福島県立美術館エントランスホール
■場所:岩手県立美術館アートスペース
岩手県岩手郡岩手町土川 1-462
TEL 0195-62-5513
FAX 0195-62-3837
Many thanks to The Daiwa Anglo Japanese Foundation, The Great Britain Sasakawa Foundation, The British Chamber of Commerce in Japan, Club 8 Studio Morioka Inc. and Atelier Nord inc. for sponsoring the catalogues and exhibition tours.
With all best wishes,
Kate Thomson & Hironori Katagiri
Ukishima Net http://www.ukishima.net
*****************************
釜石にお住まいの方、お出かけのご予定の方は
ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。
本日も、ご訪問くださいまして、ありがとうございました。
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アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館
彫刻家 日下育子セルフインタビュー 第3回 ~彫刻で生命感を追い求めています~
みなさま こんにちは。
彫刻工房くさか 日下育子です。
今回、学び場美術館 54人目の作家として
彫刻家 日下育子の掲載をさせていただくこととなりました。
次のリレー作家、登場が間に合わなかったという都合がございまして、
思いきってセルフインタビューに踏み切らせて頂くこととなりました。
恐縮ですが、お楽しみいただけましたら幸いです。
日下 育子 (Photo by 喜久里 周)
前回はガラス工芸作家の大槻洋介さんにご登場頂きました。
第3回目の今日は日下 育子が用いている石と
モチーフとしている種子についてのお話をお送りいたします。
お楽しみ頂けましたら幸いです。
*****************************
「コアへ向かうためのすきま」
H187×W220×D100cm 沼宮内石
1998 岩手町総合運動公園に設置
「芽ばえの予感」
H67×W34×D18cm
黒御影石
1999
『 萌エル 』
H60×W30×D27(cm)
黒御影石 伊達冠石
2001
「種子―'02」
H60×W60×D30cm
黒御影石、伊達冠石鉄台座
2002
「 遠い風景 」
H175×W84×D97cm
黒御影石、伊達冠石、鉄台座
2004
「 芽ざめる 」
H155×W87×D55.5cm
黒御影石、伊達冠石
2008
まなざし・対話
H110×W175×D48(cm)
伊達冠石 木
1998
彫刻工房くさか
制作や素材についてお伺いします。
日下育子
素材のことについて申し上げますといくつかの種類の石を彫ったことがあります。
手のひらサイズの作品
(※) では大理石系統の石も彫っていますが、
私は特にアフリカ産、インド産、ウルグアイ産などの黒御影石と
地元宮城県で産出される安山岩の伊達冠石
(だてかんむりいし)を素材としてきました。
特に二十代後半でいくつか制作した「まなざし・対話」のシリーズでは
伊達冠石を用いていました。
多くのに御影石が採石場の山で発破で割って採石されるのに対して
伊達冠石は自然の玉石で掘り出される石です。
玉石の外側には美しいオレンジ色の泥がついていて
中身は濃いグレーの色をしています。
このコントラストがとても美しく、私の作品でもこれを活かしていました。
また、この石は世界的な彫刻家 イサム・ノグチ
さんによって特に有名になったとも
いわれている石です。
※手のひらサイズの作品 写真は彫刻工房くさかのホームページでご覧頂けます。
彫刻工房くさか
日下さんにとって石はどんな素材ですか。
日下育子
石はご存知の通り主に地球の火山活動で生まれますが、制作を続けるにつれて、
それを広く地球、天体のかけらと感じながら彫るようになりました。
特に種子をモチーフにするようになってからは
ほどんど黒い石しか彫っていません。
種子という生命の充填されたカプセルを表現するのに
黒い石の色と、硬い質感がとても合っていると感じるからです。
黒い石に種子と芽が出るためのすきまを彫っていると
本当に芽を出すために闇を切り開いているような感じがします。
彫刻工房くさか
そうですか。
かたちはどんな風に考えるのですか。
日下育子
最初の頃は、本当に桃の種や、栗の実を見たり
植物図鑑を観てイメージを膨らませたりしていました。
果実と種子、種皮と胚というような内と外のあるものが、
自分と自分を取り巻く世界に重ね合わせて表現出来るように感じました。
またそれらは、細胞と核のようなミクロの世界にも
地球の地殻と地核のようなマクロの世界にも解釈出来るような構造というか
そういうものに想えて、私にとってはとても表現するのに合っていると感じました。
種子シリーズを作り続ける中で
強く、美しいかたちを作りたいと思うようになりました。
彫刻でよく語られる言葉に
素材の抵抗感と作り手の意思の関わりを表すものがあります。
それは
「粘土は柔らかくて抵抗が少なく扱いやすいけれども、
その造形は全て作り手の意思に委ねられている。
木や石はとても硬く抵抗感の強い素材だけれども
作り手はその素材の力を借りて造形することができる。」
というものです。
この意味で私は、自分が作るかたちは石だから良く見えるというような
素材に依存したあり方ではなくて、
例え粘土や石膏のような物質の時でも、かたちそれ自体が
強く、美しいものであれるように心がけてはきました。
かたちそのものが美しく、さらに石という美しい素材の力を借りて
より一層、生命感強く表現できればと想っています。
彫刻工房くさか
そうですか。
日下 育子
種子シリーズの作品では、すきまや空間の多いかたちを作っています。
これは、最初の頃は、どうしても空間を作りたくて作っていました。
種の中、あるいは種子の入っている果実の中に
芽生える為のすきま、空間を作りたいという意思で作っていました。
でも、ずっと作り続けているうちに
実は、もしかしたら私は空間にかたちを与えて見たくて
石を一生懸命彫っているのではないかとふと気がついたことがあります。
それは、私が若い頃に一生懸命見ていた舞踏の空間感覚に近いと想います。
舞踏では、自分のまわりの空間を何もないニュートラルな空間と捉えるのではなく
自分のまわりの空間は、目には見えない何かの密度のある空間で
その空間に押されて自分のかたちが変わっていくというような感覚で踊ります。
目には見えないけれども、何か密度のある空間のかたちを
知覚したくて石を彫っているのかも知れません。
私は、彫る行為を通して生命感探しをしているのだと想います。
人間やあらゆる生命体には命が宿っています。
そこから、命だけを「はい、これが命です」と取りだすことはできません。
でも、そこに宿っているものを感じることができる。
そういう最も生命感の感じられる、量と空間の対比の最も美しい所を
彫刻で探しているような気がします。
彫刻工房くさか
そうですか。
他には制作のときに何か心がけていることはありますか。
日下育子
それから、作品全体のプレゼンテーション、見せ方の点で
心がけていることがあります。
それはかたち本体と台座との関係です。
近代までは彫刻というのは台座の上に乗っているものでした。
例えば、肖像彫刻や騎馬像などには、かたちとそれを支える台座があります。
現代彫刻は、彫刻を置き物的に見せるのではなく
より実際の空間、場に直接的に関わるあり方として
台座を排して、その環境に直接設置する流れが主流となってきました。
私も鑑賞者と彫刻が同じ空間にあるあり方に賛同していて
そういう彫刻を作りたいと考えています。
彫刻は物理的にそれ自体が自立して立つということが必須ですが
私の種子シリーズの彫刻というのは、作品本体の底が曲面だったり、
極端に底面積が小さく自立が困難なかたちが多く、
作品を自立させるためには心棒で繋がった台座が必要になります。
その時に、特に彫刻本体と台座が造形表現的に分離せず
両方合わせて一つの風景、世界になっていること
つまり表現上、意味合い上は台座そのものも作品本体と
不可分の一つ作品となるように制作しています。
種子シリーズの作品の多くでは
先に紹介した伊達冠石の背板(せいた・・・玉石を覆う泥のついた外側を切ったもの)
を種子を育む大地を表すように用いて、
作品全体で誰もが共通して心の内奥に持っているのではないかと
想えるような風景を表現してきました。
彫刻工房くさか
そうですか。
ありがとうございました。
*****************************
今回は、自分のセルフインタビューをお届けしております。
彫刻というのは、「量と空間の芸術」と言われています。
自分の作品もまさにそこだなぁ、と改めて想いました。
とはいえ、彫刻という言葉を用いていても
必ずしもフォルム(かたち)を扱うのではない彫刻もあります。
例えば、コンセプチュアルな作品、「場」と関わるもの、
インスタレーションのように空間そのものを作品化するものなど。
彫刻とは何か?という問いを孕みながら様々な表現がなされてきました。
こうやって考えてみると、まだまだ彫刻、アートの世界には
とてつもなく広がりがあるように想います。
そんな、私自身や私の作品だけでは語り切れないところを、
たくさんの彫刻家、アーティストを紹介し続けることで
お伝えしていければと考えております。
いつものブログでは、なかなか自分の作品や、ヒストリーに触れる内容は
書けておりませんでしたので、読者の皆様にも、これまでの登場作家の皆様にも
これを機にありのままの私を知って頂けたら嬉しく存じます。
本日もここまでお読みくださいましてありがとうございました。
*****************************
私の誕生日が11月14日なのにちなんで名づけました。
今現在は休刊中ですが バックナンバーはお読み頂けます。
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トライアスロン完走しました
皆様、こんにちは
おいしいお茶で癒しと健康をお届けする【下総屋茶舗】五代目の金久保です。
6月だというのに真夏の暑さがでしたが
いかがお過ごしですか?
私は、1日の日曜日に地元で開催された
【彩の国トライアスロン大会 in 北川辺】に出場しました
朝から雲一つない快晴の空、風も無く気温はどんどん上がりました
あまりにも暑くなると予想されたため
選手の体調を考慮して、競技内容はランが半分の距離に変更されました
いや~ホント暑くて厳しいコンディションでしたが
お陰様で、無事に完走しましたよ~(^^)/
一昨年、トライアスロンに初挑戦しましたが
その時は、同じ大会で50歳代男子2位でした
今回は、念願の50歳代男子1位になれました
まあ、50歳代はそんなに人数がいないので大したことないんですが…
で、総合が25位
タイムは、スイムが大苦戦したもののバイクとランは
前回より速く走れました。
実は、昨年も出るつもりでしたが
2月にトレーニング帰りのバイク走行中
車に跳ねられて、救急車で搬送されてしまいました
頭や首も打ち、意識を失い左脚骨折もありましたので
その事故の影響で、十分なトレーニングもできずに
去年はレースを全て諦めたのです
自分の歳を考えると、ここで無理して選手寿命を縮めるより
ちゃんとリハビリした方が良いかな~ と思ったので
だから、これが復帰第一線になります
全回に比べ、事前の調整不十分で体は重く
事故の影響もあって走ると膝に痛みがでる
なので、ややぶっつけ本番的ぎみのところはありました
終わってみて、やはり沢山の課題が見えました
競技運営スタッフの皆さんや運営ボランティアの方々など
関係者の皆さんには本当に感謝です
酷暑の中、給水やら頭から水をかけて冷やしてくれた
スタッフの有り難かったこと・…
沿道からの声援も本当に力になりました
この場をお借りして、「ありがとうございました!!」(^^)/
個人競技とて自分の力だけでは無いんだな~と実感です
そして、こうして元気でいられるのも
普段食事を作り健康を支えてくれている家族や
野菜などの作物を作ってくれる農家の方々のお蔭だな~
と、心から感謝の気持ちがこみ上げて来ます
もちろん応援してくれる友達にも感謝です
これからもブログを通して
健康の価値やより良い健康の知識・秘訣などを
お伝えしていければ、少しは恩返しになるのかな~
これから夏本番です!
皆様も十分な水分補給や睡眠をとって、どうぞご自愛くださいね
では、またお楽しみに!!
「ユイちゃんとお母ちゃんが悪かった」
皆さま、こんにちは。
彫刻工房くさか 日下育子です。
一日遅れですが、子育てブログを書かせて頂きますね。
先日、三歳の誕生日を迎えました。
同居のばぁばが注文してくれた
バースデーケーキに立てた
三本のろうそくを吹き消すのを楽しみ、
私が作った晩御飯も食べました。
その後、娘とお風呂に入るときの出来事です。
娘は突然、脱衣所で「お風呂に入らない」と言いだしました。
反抗期の娘は、日頃からあまのじゃくで、かなりのだだっ子で
言うことがかなえてもらえないと、どんどん大声で叫びだします。
大声でいうとわがままが聴いてもられると想っているのです。
この日は大声がついに金切り声までエスカレートして行きました。
(・・・この声、ご近所にもツツヌケになります。
私は子育て中だから大目に見て頂ければと想いあまり気にしていませんが、
家族は人目を気にしています。 ・・・ご近所の方、ゴメンナサイ。)
私は、先に自分がお風呂に入って
楽しそうにアワアワになっているところを見せれば
一緒についてくるものだと想って先に入っているのに
何度呼んでも、金切り声で叫ぶばかりで
お風呂には来ず、居間にも出て行かず
焦った私は、自分も金切り声で怒ってしまいました。
それにつられて、居間で一杯やっていた
旦那様も大激怒、家じゅうが波乱状態になったのでした。
その後
私も着替えて、娘と一緒に2階に上がり
抱っこして(※)で、どうしてあんなに叫んだのか聴いてみました。
※以前のブログで 抱っこ法のことを書いています
先回りし過ぎてごめんね
娘はお話はとっても活発になっているものの、
「どうして ○○したの?」という質問に対する
「○○だから」という理由の返答はまだできません。
やはり、今回もそういう意味では理由は分からずじまい。
本人も大声を出しているうちに、自分でもすっかり感情にのまれて興奮してしまい
何が本当に嫌だったのは、自分でも分からなくなってしまった様子。
でも私が
「お父ちゃん怒ってたけど、だれが悪かったの?」
と聴いたら
「ユイちゃんとお母ちゃんが悪かった」
と言いました。
私、これを聴いてとてもホッとしました。
といいますのは、私は、娘になってほしい姿として
1 分け与えることができる人
2 明るくて、元気で、賢い人
3 人の役に立つことができて喜んでもらえる人
4 自分で責任をとれる人 (ひとのせいにしない人)
と日頃から想っているからです。
自分が悪かったとわかっていたことはちょっと
安心できたことでした。
その意味では、家族にとっては波乱の出来事でしたが
私にとっては、娘の成長を感じる出来事となりました。
・・・余談かもしれませんが、一方で大反省したことが一つ。
私が娘につられて金切り声で怒鳴った翌日。
それを聴いていた義母は、
頭が痛くなったといって、鼻血を出して寝込んでしまいました。
義母は普段はかなり低血圧ですが
ストレスで血圧が一時的に上がってしまったようです。
私自身は事態を冷静に受け止めたつもりでいましたが
そうは受け止められない人もいるのですね。
義母には思いっきり、強いインパクトで伝わってしまったようです。
私の日常の体験談ですが
子育て中の方、親とご同居の方の参考になるようでしたら幸いです。
本日も、ここまでお読みくださいまして
ありがとうございました。
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“美術の先輩 課外授業!”いたします。~自分のモニュメント(未来像)を創ろう!~
皆さま、こんにちは。
彫刻工房くさか 日下育子です。
NHKの長寿番組に 「ようこそ先輩 課外授業」というものがあります。
有名人や芸能人が、
自分の専門分野の内容で、小学校6年生に授業をするものです。
以前、私はこの番組を良く見ていて
自分もこのような形で授業をさせて頂くのが夢でした。
私は出身中学校のモニュメントを制作設置させて頂く機会は
ございましたが、出張授業の機会はまだございません。
先日、ふとしたきっかけで
今の私ならどんな授業ができるのかというアイデア、
ピンときましたので、ここで公開させて頂きます。
出張授業のタイトルは
“美術の先輩 課外授業!”
授業テーマは
~自分のモニュメント(未来像)を創ろう!~です。
“美術の先輩 課外授業!”としたのは
私の母校でない学校でも伺うということ
一人の美術の先輩として授業させて頂くということ、
NHKさんの著作権への配慮からです。
テーマの
~自分のモニュメント(未来像)を創ろう!~
は、小学校6年生の12年間の人生を踏まえて
未来に向けて、将来の自分像を想い描き
それを自分だけのモニュメント(記念碑)に制作するというものです。
実際の内容、概要ですが
1時間目・・・私の自己紹介、
導入1 モニュメント(記念碑)とは何か
導入2 僕たち、私たちの未来像を想い描く(前半)
2時間目・・・ 導入2 僕たち、私たちの未来像を想い描く(後半)
3時間目・・・ 制作1 想い描いた未来像を形に表現する
4時間目・・・ 制作2 想い描いた未来像を形に表現する
及び完成後 全員での講評回
使用する素材は石粉粘土、もしくは軽量紙粘土です。
もうひとつ、本物の石を用いて制作するプランも検討中です。
小学校6年生だけでなく、中学生でも可能です。
学校の卒業記念作品制作などでご活用頂けるかと思います。
取り組み可能な時間数に応じて可能な限り、内容調整いたします。
費用については、材料費・交通費のほか
ご予算などお伺いしてご相談させて頂きます。
学校関係者の方で、ご希望の方がいらっしゃいましたら
どうぞご連絡くださいませ。
彫刻工房くさか 日下育子
Eメールアドレス iku.k.1114@gmail.com
電話番号 090-4319-7439
ホームページ 彫刻工房くさか http://www.k-195.com/
日下 育子
彫刻工房くさか代表 彫刻家
中学・高等学校教諭(美術)一種免許
特定非営利活動法人 日本臨床美術協会 資格認定会員 臨床美術士(3級)
生徒さん一人ひとりの個性が尊重され、
生徒さんご自身が納得のいく作品が出来上がるように
丁寧に慎重に制作のガイドをさせて頂きます。
本日も、ご訪問くださいまして、ありがとうございました。
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彫刻家 日下育子セルフインタビュー 第2回 ~「君は何者なんだ?」が本当の出発点になりました~
みなさま こんにちは。
彫刻工房くさか 日下育子です。
今回、学び場美術館 54人目の作家として
彫刻家 日下育子の掲載をさせていただくこととなりました。
次のリレー作家、登場が間に合わなかったという都合がございまして、
思いきってセルフインタビューに踏み切らせて頂くこととなりました。
恐縮ですが、お楽しみいただけましたら幸いです。
日下 育子 (Photo by 喜久里 周)
前回はガラス工芸作家の大槻洋介さんにご登場頂きました。
第2回目の今日は、制作テーマとそこに至る過程について掲載させて頂きます。
制作そのものだけでなく、日下育子の興味などの背景についても触れさせて頂きます。
お楽しみ頂けましたら幸いです。
************************
「コアへ向かうためのすきま」
H187×W220×D100cm 沼宮内石
1998 岩手町総合運動公園に設置
「朝を待つ種」
H50×W60×D40cm 黒御影石
1999
萌エル
H60×W20×D37
黒御影石 伊達冠石
2001
地表ニテ
H120×W100×D80
黒御影石 伊達冠石
2004
「 I am ・・・ 」
H145×110×D65 (cm)
黒御影石 鉄
1997
まなざし・対話
H110×W175×D48(cm)
伊達冠石 木
1998
彫刻工房くさか
前回、石を彫り始めて間もなく
石を彫る自分とは何か」という自問自答が始まったとのことでした。
その頃のことをお話ください。
日下 育子
私は中学高校と新体操部出身で、自分でも踊ることが大好きでした。
大学に入学してすぐに麿赤児さん
率いる 大駱駝艦
というグループの
暗黒舞踏
を鑑賞したことがきっかけで舞踏にとても興味を持ちました。
関連して唐十郎さん
などのテント芝居もたくさん見ました。
卒業論文のテーマは、「暗黒舞踏の肉体の扱い方について」というものでした。
大学で彫刻を学ぶ時は、必ず塑造(粘土)で
人体が立つ時の自然の摂理や構造を造形して学び、表現します。
私の場合は、それを舞踏の鑑賞や自分が踊っていた時に感じたこと、
つまり体の感覚や空間の感じ方をとても意識して作るところがありました。
造形する対象物としての人体にも、制作の行為者である自分にも
肉体に宿るエネルギーや「元気」というものががいつも
表われていればいいなぁ、と意識していました。
彫刻工房くさか
そうですか。
日下 育子
大学を卒業する頃は、石彫はまだ始まったばかりで
まだ何も納得のいく作品を創ったことがことのない、
未熟だけれどもエネルギーだけはあって熱中している状態でした。
その為、卒業後の進路は、教員や就職の選択ではなく
家族の反対を押し切ったかたちで制作を続けることを選びました。
幸い、卒業直前に、大学に副手で3年間雇って頂くことが決まり
それで両親もひとまずは納得してくれたのでした。
学生の時と同じ環境に残れたとはいえ、フルタイムの仕事でしたので
思い通りに作れた訳ではありませんが
たくさんの展覧会情報が入って来る環境でしたし、
遠方の展覧会を見に行ったり、大学図書館の本を読んだりできました。
彫刻工房くさか
恵まれていましたね。
日下育子
はい。その時は当たり前に感じていたようなことでも
今思うと本当に私は恵まれていて、ありがたかったと想います。
この頃のことをもう少し書かせて頂きますと、
副手を終えてすぐに、茨城県笠間市でその頃、数年連続で開催されていた
アーティストキャンプ・イン・カサマに参加させて頂きました。
これは、学び場美術館にもご登場下さった彫刻家 松田文平さん
が
オルガナイズされていた公開制作のアートイベントでした。、
同じく、学び場美術館にご登場頂いた 彫刻家 鈴木典生さん
ともそこでお会いしました。
若手を中心に、国内外の作家16名が参加しており、
50日間、生活を共にして制作に打ち込む環境でした。
そこで、いろいろな作家の制作をみせて頂き、
多くの技術、道具のことを学ばせて頂きましたし、
いろいろなタイプの作家がいるのだと実感しました。
彫刻工房くさか
それは良かったですね。
日下育子です
はい。本当に素晴らしい体験でした。
ただ、見える世界が少し広がり深まったことで、
「石を彫る自分とは何者なのか」という問いかけはより真摯なものになりました。
実際に、著名な作家や彫刻シンポジウム(※)で出会った海外の作家からの
「君は何者なんだ?」
という問いかけに言葉に詰まるような体験もしました。
彫刻工房くさか
そうですか~。
その質問で言葉に詰まるというのは具体的にはどういうことなのでしょうか。
日下 育子
私にその問いを投げかけた作家というのは
ご自身の出生国では自分らしく生きること、芸術家としての自由な活動が困難で
他国に移住した方でした。
また、日本に在住している芸術家でも、海外にルーツがあって
それ故に、強く社会に表現で問いかけたい想いをお持ちの方でした。
そういう方々は芸術家として、作品で世に訴えたいという表現欲求を強くお持ちだと想います。
そして実際に、シンポジウムのような、制作に専念できる環境に来た時に
仕事の集中力というか、熱中する度合いが物凄いと感じました。
私は、私の立場やアイデンティティーで表現せざるを得ない何かがあるとか
それを表現するのに最も適している素材として石を選んだとか、
そういうことよりは、石を彫る行為の楽しさから彫刻に入っているので
何か創る資格を問われたようで辛く感じてしまったのだと想います。
もしかしたら、その方達から見ると
創るのが好きなだけで芸術を選べるというのは
良くも悪くも不思議に感じられたのかもしれません。
そう想えるようになったのはずっと後からでしたが。
彫刻工房くさか
そうですか。
とはいえ貴重な体験だったのではないですか。
日下育子
はい、本当にそうでした。
彫刻という表現の分野を選んだことで、より一層、自分を見つめることとなり、
彫刻は造形をする哲学だと想うようになりました。
だから、今、この時代に、この日本の仙台に生まれた私が制作する意味というか、
核(コア)になるものをすごく求めていました。
けれども一生懸命自分を見つめて「自分探し」をしても
それほど語るべき時別なものではないように想われました・・・。
自分だけを見つめても自分はよく見えず、
自己というものは周囲とのかかわりによって
相対的に見えてくるものなのではないかと感じました。
彫刻工房くさか
そうですか。
日下育子
はい。自分なりの表現スタイルと同時に、制作テーマを求めて行って
その結果「自分とは何者なのか」という問いかけ自体を
表現する作品を作るようになりました。
それが初期の頃の「I am ・ ・ ・」や「まなざし・対話」という作品でした。
その後、植物の種子と私にとっては衝撃的な出会いがあり(※)
同じ「自分探し」を表現するのでも
彫る対象物が人間そのものから種子に変わっていきました。
※作品制作の思いを書いております。 お読み頂けましたら嬉しいです。
個人の問題としての「自分探し」を超えて
誰にとっても普遍性のある「生きること」自体に視点が広がりました。
今は、制作テーマは明確に「生命、生命感を表現すること」といえます。
そしてまた、制作を繰り返すうちに、自分のスタイルは
自分が捉えたり、感知したりしたネガティブなことが出発点であったとしても
それでも「生きることは素晴らしい」という生命礼賛、生きることを礼賛する
生命感ある作品に昇華することなのだと自覚するようになりました。
実際に創作プロセスを経て、完成する頃に
自分のネガティブな想いも肯定的な方向に向かっているのです。
彫刻工房くさか
そうですか。
日下 育子
そこに至る過程で、自然農法家の福岡正信さん
の
「無Ⅱ 無の哲学」
(だったと想います)という本を読んだことがありました。
その中に、文言は正確ではないかもしれませんが
「芸術家はアトリエの中で悩んでいないで
もっと生命を謳歌した美しい作品を作るべきだ」という趣旨の言葉があって
私は頭をガーンと殴られるようなショックを受けたことを覚えています。
それまでの私は、美しいものを美しいままに表現したら「芸」が無いのではないか?とか
人の心を打つ作品は、楽しんで作っただけでは生まれない、
つまり苦しまないと生みだせないとか
素直でない想いにとらわれていたなぁと想うのです。
このことは、特に最近になってよく自覚するようになりました。
今は、私自身も少しですが成長できたように感じていて
素直に「生命礼賛、生きること礼讃」の彫刻を作っていきたいと心から想っています。
彫刻工房くさか
そうですか~。
ありがとうございました。
※ 彫刻シンポジウムとは。
1959年にオーストリアの彫刻家カール・プランテルによって始められたものです。
その趣旨は、「彫刻家たるものアトリエにこもって一人で作っていないで、
彫刻家同士、寝食を共にし多いに語って創ろうではないか!」ということだったと聴いています。
私が20代の時に出会った作家たちの中には、実際にこのカールプランテル氏が
オルガナイズされたシンポジウムに参加された方もいらっしゃいました。
日本では、彫刻シンポジウムは1960年代から開催されるようになり、
その公開制作はある意味社会教育の意味合いもあり、また出来あがった作品を設置する
ことによって野外彫刻設置が推進される流れができました。
*************************
本文にも書かせて頂きましたが、私の20代後半から30歳にかけては、
アーティストキャンプ・イン・カサマをはじめ、いわゆる彫刻シンポジウムで
仕事をさせて頂くと同時に人間として学ばせて頂く時期となりました。
内容の濃い出会いを通して「自分とは何者か」考える機会を頂いたと想います。
こんな風にして、私は美術を通して育てて頂いたので、
何か美術の分野に自分でもできる恩返しがあれば、という想いもあり
この学び場美術館の作家インタビューをはじめました。
これまでに、登場して下さった作家さんにも
それぞれの今に至る貴重なプロセスがあり、それをお話して下さっています。
インタビューでは、素材や造形表現のことをお伺いしていますが、
それに向き合う作家さん達の真摯な姿勢は、もしかしたら美術分野以外の方々に
とっても生き方として参考になるところがあるかもしれません。
また美大生の方々や美術への進路をお考えの若い世代の方々にも
有益な情報になればと想っております。
今回は、まさかの本人登場となりまして、恐れ入りますが
これを機にありのままの私を知って頂けたら嬉しく存じます。
本日もここまでお読みくださいましてありがとうございました。
*************************
私の誕生日が11月14日なのにちなんで名づけました。
今現在は休刊中ですが バックナンバーはお読み頂けます。
2011.11.14 第1号 ~ 2012.4.14 第18号
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【お茶講習会】好評でした
皆様、こんにちは
おいしいお茶で癒しと健康をお届けする【下総屋茶舗】五代目の金久保です。
【お茶講習会】を開催しました(^^)/
市民プラザかぞ のスペースをお借りして
午後1時半から4時ころまで...
蒸し暑い中、事前にご予約いただいた
お客様が十数名お越しくださいました。
初回ですし、小さな部屋しかお借りできなかったので
こじんまりと楽しくやらせていただきました。
メニューは
1.お茶の種類と違い
茶葉の特徴やお茶の製法、緑茶、半発酵茶(烏龍茶)
発酵茶(紅茶)などの特徴や淹れ方
緑茶の荒茶や新茶、浅蒸し・深蒸し煎茶、茎茶、芽茶
玄米茶、ほうじ茶、烏龍茶など
新茶とおいしい冷茶の淹れ方
実際に茶葉に触れたり、飲み比べたりしていただきま
した
お茶の採れる時期や産地など、値段の違いや特徴を
踏まえて地域の水に合ったおいしい茶葉の選び方
4.ブレンドの楽しみ方
ミントやレモングラス、ジンジャー、柚子フレバリーティーを楽しむ
お茶の健康に良い成分などについて
カテキンやビタミンC、アミノ酸など
がん予防から悪玉菌を減らしてメタボ対策など
健康に良いお水の選び方 水道水と水素水の比較
こんな感じで、あっという間に
お茶菓子やお茶を楽しみながら
楽しい時間を過ごしていただくことができましたよ~
次回は未定ですが
また近いうちにやりたいと思います
今度は、都内などで
ブログやFacebookでご縁をいただいた皆様にも
楽しんでいただけるよう企画しようかな~
お楽しみに!!















