新作 「 発芽寸前の種 」
皆さま、こんにちは。
彫刻工房くさか 日下育子です。
昨日まで仙台で開催されていた河北美術展に出品していた
自作の紹介をさせて頂きます。
題名は
「発芽寸前の種」
これまで15年以上、種子シリーズを制作してまいりましたが
今回初めて赤御影石を用いて制作しました。
また、制作期間も自分史上最短でしたが、
最も気に入った作品に仕上がったように思います。
題名は、尊敬する方の著作タイトルを使わせて頂きました。
作品寸法 高さ45×幅33×奥行き20㎝
赤御影石 黒御影石
作品制作の想い
種子は発芽するとき、土の中で
横になっていた状態から立ち上がるといいます。
この作品では、芽生えに向けてコロンと
向きを変える寸前の種を表現してみたいと思いました。
自ら発芽しようとしている種に
芽生えさせようとする大地の応援エネルギーが注入されて
向きを変えるように押し上げているような
元気いっぱいの作品にしたいと思いました。
この続きは
貴方様の心の中でイメージして頂けましたら
とっても嬉しく思います。
本日もご訪問くださいまして
ありがとうございました。
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(文:日下育子)
アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館
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第89回 国展開催中です。5/11まで。
皆さま、こんにちは。
彫刻工房くさか 日下育子です。
今日は素敵な展覧会を紹介いたします。
第89回 国展 です。
国画会とは
国画会彫刻部
学び場美術館にご登場下さった彫刻家、笠原 鉄明さんより
ご案内をいただきました。
彫刻家 笠原 鉄明さん
第1回 、 第2回 、 第3回 、 第4回 、 第5回 、 第6回 、 第7回
そして、5月14日から、みんなの学び場美術館作家インタビューにご登場下さる
彫刻家 黒沼 令さんが出品されています。
(↑ クリックすると拡大してご覧いただけます。)
巡回展案内です。
( ↑ クリックすると拡大してご覧いただけます。)
会場、新国立美術館 へのアクセス案内です。
( ↑ クリックすると拡大してご覧いただけます。)
国展には、笠原 鉄明さんのほか、学び場美術館にご登場くださった
原 透さん、渡辺 忍さんもご出品されています。
皆さまもぜひ、国展をご覧になってみてはいかがでしょうか?
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学び場美術館登場作家リストⅡ ← 原 透さん、渡辺 忍さん、笠原鉄明さんの
こちらからご覧いただけます!
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彫刻家 加茂 幸子さん 第5回 ~震災後に「revive」シリーズを制作しました~
彫刻工房くさか 日下育子です。
今日は素敵な作家をご紹介いたします。
テラコッタの彫刻を制作されている彫刻家加茂 幸子さんです。
加茂 幸子さん 「この空を渡る vol.2 」
テラコッタ着彩 H35㎝
204年
前回石山 駿さんのあと、私からの紹介でご登場頂きます。
石山 駿さん
第1回 、略歴紹介
加茂 幸子さん
第1回 ~ 大学院で自分の表現の糸口を見つけました~
第2回
~テラコッタにイメージの形を定着させたい~
第3回 ~ 粘土は女性的な素材かな、と思うことがあります。 ~
第4回 ~ テーマは「イメージの具現化の方法」です。 ~第5回目の今日は、震災について制作者として感じたことと、その後の個展で制作された
「revive」シリーズについてお伺いしました。
どうぞお楽しみ頂けましたら幸いです。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
「私の空」
テラコッタ着彩 H72㎝
1995年
「私たちはどこへ行くの」
テラコッタ着彩 W90㎝
1996年
「お家へ帰ろう」
テラコッタ着彩 W75㎝
2002年
「 forest 」
テラコッタ着彩 H54㎝
2003年
「revive」
テラコッタ着彩 H42㎝
2013年
「この空を渡る」
テラコッタ着彩 H35㎝
2013年
「森を夢見るー緑」
テラコッタ彩色 H25㎝
2014年
「森を夢見る―赤ー」
テラコッタ彩色 H25㎝
2014年
日下
加茂さんはご自身の制作をする中で、何か社会との接点を意識されることはあります
でしょうか。
加茂 幸子さん
東北在住の作家は3.11の時にはものすごくアートと社会という事について考えさせられた
と思います。
それは東北在住だけにはとどまらなかったと思いますが。
あの時期、「アーティストに何かできるか」のような展覧会もとても多かったですし。
基本的にアーティストって心の優しい人が多いので、心を痛めたり、無力感を感じたりした人が
多かったのではと思います。
日下
そうですね。そうだと思います。
加茂 幸子さん
私も、今まで「知るべきことを知ろうとしなかった」とか「世の中の何を見ていたのだろう」と
思いました。
能天気に夢のような作品をつくっていて恥ずかしい、ぐらいに思ってしまった。
もっとしっかり現実を見なくては!って。
日下
加茂さんがそう感じられたということは、加茂さんがとても誠実で純粋だからだと思います。
加茂 幸子さん
ただそのような気持ちが作品に反映するかというと、なかなか結びつかないのです。
私の心の中に地図があるとして創作の泉のある所は社会に対するメッセージや批判のような
ものを感じる部分にはないというか。
色々とまわりの環境が激動でも創作の泉は波打たない感じで、たぶんもっと違う部分から
源流は流れてきている。
これだけ大きなショックを受けているのに、その事については創作には結びつかない。
そういう事は感じました。
日下
そうでしたか。
震災という出来事を通して、じっくりとご自身を見つめられたのですね。
加茂 幸子さん
ですが2013年に行った個展の中心作品の「revive」シリーズは3.11からの原子力事故の
浄化の意味を込めて制作しました。心のけじめの意味も込めて。
そこに込めたという感じでしょうか。
自分の生活で出会う、かなり大きな出来事だったので、なんかしらの形で作品に残したかった
のです。
日下
そうですか。
「revive」というのは、よみがえる、回復する、元気づけるという意味の言葉ですね。
加茂さんが先にメッセージとして言って下さった
「まず、良いイメージをもって心の健康を取り戻そう」というのは、その出来事に向き合ったうえで、
乗り越えるとか、自分のできることを前向きに淡々とやって進んでいくという感じでしょうか?
「revive」と「この空を渡る」の作品には、不安も意志も両方表現されて
いるように感じます。
加茂 幸子さん
なかなか出来事正面から向き合うのは難しい時もありますよね。
正しく向き合う事が前に進む力になるとは限らない。 その向こう側には絶望しかないかも
しれないし。
結構パワーにいる事ですよね、物事を見据えるって。
このシリーズはその前段階で、まず元気出そうよ、という感じです。
でも「できることを淡々と」、というのはその通りですね。
日下
「この空を渡る」の2作品は体が雲や空と一体化していて、私はこの世界と人が不可分な
一体化した中で、今に向き合って生きていくという意志を感じるのですが、加茂さんもそのように
お考えになって制作されたのでしょうか?
加茂 幸子さん
そのように感じてくださると嬉しいですね。
でも私の場合はどちらかというと他力本願にみたいなところがあって、「立ち向かう」とか
「力を合わせて」とかいうより、「身を寄せ合って漂っていく」みたいな感覚に近いかも、です。
雲はフォルムとして作品に納めやすい、という面もありますが、この作品ではあの世とこの世を
行き来するみたいなイメージもありました。
日下
そうですか。
あの世とこの世という意味で、「この空を渡る」ということなんですねぇ。
深いです。
加茂 幸子さん
話は変わりますが、どちらかというと私の作品はテーマも私的なものが多いですし、
パブリックの真逆にあると自負しています。 部屋の片隅にひっそりと鎮座していたい感じです。
もう一つ、今の作品技法が水に弱いので屋外設置は視野に入っていません。
でも最近作品を本焼きする実験をしていまして、そうすると屋外に置く事ができます。
すると少しイメージも変わってくるかもしれないですね。
日下
それはとっても楽しみな展開ですね。
加茂 幸子さん
でも今作ってみたいのは、個人庭園の林の中に置く作品とか、やっぱりひっそりした作品なん
ですが。でも夢ふくらみます。
でもまあ、まとめるとあまり社会とアートということは考えていません。
だから仕事として成り立たっていないかもしれません。
なんの為にこういう事をしている(アート)と問われれば、やはり自分の為なんだと思います。
一方、アートで身を立てている方々をとても尊敬しています。願って願って実現していない事
なので。
日下
そうですか。
とっても重みのあるお話をありがとうございました。
「月の光」
テラコッタ着彩 H67㎝
1995年
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
編集後記
今回、かねてから知り合いだった加茂 幸子さんにお話をお伺いしました。
加茂さんと私は、それぞれ二十代後半の時に、何かしら美術イベントで出会いました。
その頃から、私は加茂 幸子さんは、早くから熟達していて、大人っぽく、独自の世界がある
作家として素晴らしい制作をしていらっしゃると思っており、今回、お声掛けさせて頂きました。
加茂 幸子さんは5年ほど前から東京の新宿にある文化学園大学造形学部で助教をされて
います。
今日は、社会との接点という視点からお話をお伺いしました。
加茂さんご自身によると、加茂さんの創作の泉のある所は、社会に対するメッセージや批判の
ようなものを感じる部分とは違う部分から源流は流れてきていると感じていらっしゃるという
お話をお聴かせ頂きました。
それでもなお、加茂さんが心のけじめの意味も込めて「revive」をはじめとする作品群に
取り組まれたということに、とても真摯な姿勢を感じて素晴らしいと思いました。
次回は、加茂 幸子さんの最終回で、「あなたにとってアートとは?」という質問にお答え
頂きます。
どうぞお楽しみに。
**********************************
◆ 加茂 幸子さんが掲載されているWEBページ
◇GALLERYマスガ ⇒ 加茂 幸子さん展覧会紹介ページ
◇画廊すいらん ⇒ 加茂 幸子さん経歴紹介ページ
2010年 展覧会によせての言葉
◇ギャラリーアートもりもと ⇒ 加茂 幸子さんインタビュー記事
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お得な【新茶セール】開催中!
皆様、こんにちは
おいしいお茶で癒しと健康をお届けする【下総屋茶舗】五代目の金久保です。
今日も暑いですね 一気に夏日になりましたね~
連休中はお天気が良さそうなので
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この陽気で新茶の芽も一気に伸び始め
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茶葉が細かくて従来の急須では目詰まりが多いため
常滑の急須メーカーとメッシュ網付きの急須を開発して
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また、当時は3月決算だったので
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という裏事情もありますが…
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よくお湯を絞り切れるのでお茶もおいしくでます!
しかも軽くて丈夫です!
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どこよりもおいしいお茶でお客様には笑顔になっていただきます(^o^)
今日も自然の恵みと健康に感謝。
彫刻家 加茂 幸子さん 第4回 ~ テーマは「イメージの具現化の方法」です。
彫刻工房くさか 日下育子です。
今日は素敵な作家をご紹介いたします。
テラコッタの彫刻を制作されている彫刻家加茂 幸子さんです。
加茂 幸子さん 「この空を渡る vol.2 」
テラコッタ着彩 H35㎝
204年
前回石山 駿さんのあと、私からの紹介でご登場頂きます。
石山 駿さん
第1回 、略歴紹介
加茂 幸子さん
第1回 ~ 大学院で自分の表現の糸口を見つけました~
第2回
~テラコッタにイメージの形を定着させたい~
第3回 ~ 粘土は女性的な素材かな、と思うことがあります。 ~
第4回目の今日は、加茂 幸子さんの制作テーマについてお聞かせ頂きます。
加茂 幸子さんのテーマは表現の内容的なことよりも、加茂さんご自身が見たいものを
どうしたら3次元に現せられるか、リアルに存在させられるかにあるというお話です。
どうぞお楽しみ頂けましたら幸いです。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
「お家へ帰ろう」
テラコッタ着彩 W75㎝
2002年
「forest」
テラコッタ着彩 高さ54㎝
2003年
「幸福の林檎 白雪姫より」
テラコッタ着彩 30×18×26cm
2005年
「誕生 おやゆび姫より」
テラコッタ着彩
13×18.6×19cm
2005年
「月の舟 人魚姫より」
テラコッタ着彩
34×34×27cm
2005年
「ダンスⅢ」
テラコッタ着彩 H46㎝
2006年
「ダンスⅣ」
テラコッタ着彩 H36㎝
2007年
「revive」
テラコッタ着彩 H42㎝
2013年
「この空を渡る」
テラコッタ着彩 H35㎝
2013年
「森を夢見るー緑」
テラコッタ着彩 H25㎝
2014年
日下
加茂さんは、一貫して具象的なテラコッタを制作してこられましたが、表現している内容で
何かテーマはお持ちでしょうか。
加茂 幸子さん
一貫したテーマというのは無いですね。基本的には「見たいものをつくる」というスタンスです。
ただ30代前半までは自分の内面を投影したり、その時の環境や心情がとても大きく影響して
きました。 自分の生活に足りないものや願望を制作で補う、という、心理学ではいえば「昇華」?
っていう作業なんでしょうかね。
でもそれだけ、彫刻制作にどっぷりつかっていたんだと思うし、自分の内面というものにも興味が
あった。
日下
そうですか。その感覚はとても分かるような気がします。
加茂 幸子さん
でも今は興味の対象が少しずつ変わってきて、それほど自分というものには固執しないように
なりました。 その分、視野が広がってものが良く見えるようになったかもしれません。
自分を守っていると、無意識に都合の悪いものを受け入れるのを排除したりしていたかもしれない。
まあその歪んだ視点でみる世界もなかなか面白いのですけどね。
今は良いものは良い、という視点で見たいものも変わってきたかもしれません。
あと「見たいものをつくる」といいましたが、「どうしたらもの見たいものが3次元に現れるか、
リアルに存在するか」ということにも興味があります。
そうして考えるとテーマは「イメージの具現化の方法」といってもよいかもしれません。
それにつきるかも。
日下
それはとっても興味深いですね。
アーティストの方々のお話をお聴きしていると、イメージをどうやって表現に定着させるのか
という見えない部分に興味をひかれます。
ギャラリー・アート・モリモトさんのインタビュー では、2004年頃までは丸みを帯びた作品で、
2005年辺りで転機が来ているのではないかというお話がありますね。
加茂 幸子さん
ああ、そうか~。そうかもれないですね。
日下
イソップ童話をテーマにしているとあります。
加茂 幸子さん
それは、童話シリーズで作品を作ったことがあって、それはその個展のために作ったんですけど、
あんまり続かなかったというか。
そういうテーマを持って作ったんですけど、それほどという感じでまたもとに戻っていったんですけど。
日下
そうでしたか。
加茂 幸子さん
なかなかテーマとかも絞ろうと思うんですけど、何か口に出しちゃうと嘘になるような気もしちゃうし。
ただ作品を並べてみると、行きつ戻りつみたいな。
これはこのシリーズだなとか、これは何年ぶりにこれを繰り返したんだなとか、いろんな枝葉がある
というか一つのものを追求していると言う感じではないので、格好良く話が出来なくて。
日下
先ほどの加茂さんが仰っていた「見たいもの」ってどんなものでしょうか。
加茂 幸子さん
なんでしょうね~。感じてはいるけれども、まだ見たことのないもの?でしょうか。
感覚としては暗闇にもやもやしているものを明るいところに出すという感じです。
日下
うわぁ~、それはとても良い表現ですね!
加茂さんは、初期の頃の制作では、風景ごと彫刻にしたいという気持ちで制作をされていて、
最近の方が、かたちのはっきりしたものを制作なさるようになったと仰っていました。
その変化のことや、制作のイメージのことを何かお話頂けますでしょうか。
加茂 幸子さん
う~ん。当初は空気感とか、未完成だったり断片的な形の中に想像させるイメージの形、
というものに興味がありました。今もあるんですけどね。
でもそういう仕事って結構ストレスなんですね。「つくりたい!、でもつくりすぎるとイメージが
広がらない!でもつくりこみたい!」みたいな気持ちを行き来する。
ものの見え方って日々変化するので見え方にこだわるといつまでも形がふらふらしてしまう。
周りからみると何を悩んでいるのか?みたいなうじうじした制作なんですよね。
それにそういう事に絞って制作しきれない部分もあって、「良い形をつくりたい」みたいな部分もある。
ですから、一回「つくりたい!」という気持ちに走ってしまおうと思って。最近はそうなんです。
なんかモヤモヤした話ですね。でもこのモヤモヤも制作の原動力なんです。
日下
そうですか~。
今日もとっても興味深くて、素敵なお話をありがとうございました。
リアスアーク美術館
2006年
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
編集後記
今回、かねてから知り合いだった加茂 幸子さんにお話をお伺いしました。
加茂さんと私は、それぞれ二十代後半の時に、何かしら美術イベントで出会い、その後数年前に
また仙台展覧会で再開したというご縁です。
最初の出会いのから、私は加茂 幸子さんは、早くから熟達していて、大人っぽく、独自の世界が」
ある作家として素晴らしい制作をしていらっしゃると思っており、今回、お声掛けさせて頂きました。
加茂 幸子さんは5年ほど前から東京の新宿にある文化学園大学造形学部で助教をされています。
大学の仕事をなさりながらご自身でも制作をされて精力的でいらっしゃいます。
今日は、加茂 幸子さんの制作テーマについてお伺いしました。
インタビューで制作テーマは?と問いかける時、表現内容のテーマを示す場合と、造形表現の
仕方や制作への向き合い方を示す場合があると思います。
加茂 幸子さんは、テーマは「イメージの具現化の方法」につきるかも、と仰っていて、後者の
姿勢を感じました。
以前の回で、初期の頃の作品は、空間や風景ごと表現したいけれども最初は難しかったと
お話されていたことを思い出しました。
ご自身見たいものがどのように具現化するのか、ご自身を培いながら、それを客観的に見る視点も
保ちながら、本質的に取り組んでいらっしゃる姿勢がとっても素晴らしいと思いました。
次回は、社会との接点という視点から、加茂さんが震災後に感じたことを制作された「revive」シリーズ
についてお聴かせ頂きます。
どうぞお楽しみに。
**********************************
◆ 加茂 幸子さんが掲載されているWEBページ
◇GALLERYマスガ ⇒ 加茂 幸子さん展覧会紹介ページ
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明日天気にな~ぁれ
皆様、こんにちは
おいしいお茶で癒しと健康をお届けする【下総屋茶舗】五代目の金久保です。
今日も朝から冷たい雨・・・
この春は雨が多いですね
お茶屋としては、有り難くない展開です
何故かというと新芽の伸びが遅れて新茶が遅くなるからです
また、桜が早く咲くほど早い時期に暖かくなって
寒の戻りがあると、伸び始めた新芽が遅霜で被害を受けることがあるからです
植物は頂芽優性といって、一番てっぺんの芽から優先的に栄養分を送るのです
だから、上の方の新芽は味も栄養分も濃いのです
しかも出始めの新芽はまだ柔らかな陽射しでゆっくり時間をかけて伸びるので
栄養分をたっぷり吸い上げる時間があるため甘みもコクも濃いのです
上等な新茶はこの上から三葉までを丁寧に手で摘んで製茶します
だから希少性もあり価値が高いのです
昔から「八十八夜の新茶は長寿の妙薬」ともいいます
これが暑いくらいになってくると芽伸びが早いため
だんだん大味になり、渋みが増してきます
収穫量も増えるので値段もこなれてくる訳です
今年のような気候変化だと上等な芽が少なくなり
一気に暑くなり一気に芽伸びが進んで値崩れが早いパターンです
安いのはいいことですが風味の良さもそれなりってことになります
で、早い時期の新茶の出回り量が減るため
我々茶商は味の濃いうまい茶葉を探して仕入れるのに必死になるのです
そして【新茶セール】に間に合わせるために
多少の赤字覚悟で例年より割高でもおいしい茶葉の争奪戦になります
長年お付き合いいただいているお得意様の期待を裏切れないですからね
そして皆さんお茶の味にはうるさい「違いのわかる」ありがたいお客様です
老舗の暖簾にかけてもいい加減な新茶はお売りできません
仕入れに苦労するし儲からないからこういう天気は大嫌いです!!
産地の週間天気予報を見ても来週も雨雲が多そうだな~
今も【新茶セール】の期間を遅らせようかと
ちらし原稿の締め切りとにらめっこしながら
静岡の茶農家からの情報を待っています
九州産の新茶なら間に合うんですけどね…
関東の水でおいしく飲めるのは静岡産なんですよね
芽伸びの速い産地の茶葉は
どこか力が無く味も水っぽかったり
1煎目しか味が出なかったりで
当店の基準からすると品質がイマイチなんです
農作物だからこういうお客様にはわからない苦労があるんですよ
でも、絶対に妥協はしません!
どこよりもおいしいお茶でお客様には笑顔になっていただきます(^o^)
今年は21日が静岡茶市場の初取引
おいしい新茶が飲めるのももうすぐですよ~
期待していてくださいね
今日も自然の恵みと健康に感謝。
彫刻家 加茂 幸子さん 第3回 ~ 粘土は女性的な素材かな、と思うことがあります。 ~
彫刻工房くさか 日下育子です。
今日は素敵な作家をご紹介いたします。
テラコッタの彫刻を制作されている彫刻家加茂 幸子さんです。
加茂 幸子さん
前回石山 駿さんのあと、私からの紹介でご登場頂きます。
石山 駿さん
第1回 、略歴紹介
加茂 幸子さん
第1回 ~ 大学院で自分の表現の糸口を見つけました~
第2回 ~ テラコッタで気負わず自由に制作しています~
第3回目の今日は、加茂さんのテラコッタでの試行錯誤や制作の実際についてお聴か頂きました。
大きな作品は中に芯を入れて、手びねりで作っていらっしゃるというお話です。
どうぞお楽しみ頂けましたら幸いです。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
「友達になって」
テラコッタ着彩 H72㎝
1995年
「私の空」
テラコッタ着彩 H72㎝
1995年
「月の光」
テラコッタ着彩 H67㎝
1995年(テラコッタ着彩)
「天使ののぞき窓」
テラコッタ着彩 H72㎝
1997年
「友達になってvol.3」
テラコッタ着彩 H60㎝
1998年
「昨日と同じ2人」
テラコッタ着彩 H75㎝
1998年
「赤い実たべた」
テラコッタ着彩 H70㎝
1999年
日下
前回、大学院では、テラコッタに取り組まれたのは加茂さんお一人で、
技術的には試行錯誤を繰り返されたということでしたね。
加茂 幸子さん
テラコッタは小さい手びねり的な作品は気安いのですが、ある程度の大きさになると
とたんにハードルがあがります。
「テラコッタ技法」という橋本裕正臣さんかな?
なんか一冊だけそういう本があって、中に発砲スチロールを入れて芯にして、最後に溶かして
という方法が書いて合ったんですけど、それをやったらその瞬間にバラバラバラと崩れちゃった
こともあってこれは駄目だなと。
日下
それは、辛いですね~。せっかく作ったのに。
加茂 幸子さん
ええ。いろいろどうやって芯を抜こうかなとか。
テラコッタもその大きさになると重くってですね、特に最初の頃は薄く作るのが下手だったので、
やっぱり40キロとか、石に比べれば軽いけどワレものじゃないですか。
だから意外に大きい作品ってやっかいというか。
日下
そうですね。とっても神経を使いそうですね。
加茂 幸子さん
難しいのは、基本ワレものだという事と、乾燥と焼成の際に収縮が起こるという事です。
粘土だけで形を作ろうとすると、粘土は柔らかいので重力に負けて形がへたったり
崩れ落ちたりしてしまいます。
それで塑像などでは木や縄を組んでしっかりとした芯をつくるのですが、私はテラコッタの
制作時に最低限しか芯材をいれません。発砲スチロールブロックを芯にして、まわりに新聞紙
などをクッションにして粘土を紐状にして下から積んでいきます。
そして粘土の水分を調整しながら崩れないようバランスとって形を作ります。
あまり芯に頼って制作すると心材を抜いた時にとても崩れやすい気がします。
焼成の時のヒビもしかり。
「私たちはどこへ行くの」
テラコッタ着彩 W90㎝
1996年
日下
「私たちはどこへ行くの」という羊の作品は、すごいボリュームだろうと思うのですが、これも
下からひも作りで作り上げるのでしょうか。
加茂 幸子さん
そうなんです。 さっきお話した芯である程度縮みに耐えるようにして、すごい厚みにひも作りで
作って。
最後は、今だったらこういう形だったら上半分を窓みたいにくりぬいて中を抜けばいいと分かり
ますが、当時はこの芯の抜き方が分からなくて、板の上で作るんですけど、最初に板に穴を
開けておいて、一番最後に道路整備工みたいに穴から芯を掘り出すということをやっていて(笑)。
うーん、何やってたんだろうと思って(笑)。
学生の頃は湯水のように時間があった頃なので、懐かしいですね。
日下
でも、それだけ思考錯誤されたという経験はとっても財産ですね。
加茂 幸子さん
粘土って、しっかり定規で測るとか、あまりきっちりした技法は向いていないように思います。
もちろん、精密に計算して鋳込みの磁器なんかを作る方法もあるとは思うのですが
私には向いていない。
粘土の水分変化や焼成の収縮は経験的に体で覚えて、言葉はおかしいかもしれないけど
なだめてすかしてという感じですね。
マチエールの出し方なんかもそんな感じで、ある意味、女性的な素材かな、と思う事があります。
どのようにでもなるようで、手ごわい。
日下
加茂さんのその粘土の感じ方はとっても独特で興味深いです。
ところで、作品の着彩は、色泥でしているのでょうか。
加茂 幸子さん
基本、焼いた後にアクリル絵の具で色着けしていくんですけど。
粘土も顔料がわりに使ったりしているんですけど、ただ基本は絵具だけだと馴染まないので、
それをやすったり、磨いたりとかしながら、何回も重ねたりして、結構時間をかけるというか。
大作だと色だけで最低でも1週間くらいかかってしまって、そんだけ手が入って来ると色が
浮かないというか、ちょっと表面を摩耗したりするので、時間経過したみたいな感じの具合になる
まで色に摩擦を与えたりしながら馴染ませていくんですね。
日下
なんか艶があってきれいですよね。素晴らしいです、この質感が。
加茂 幸子さん
もう彩色は結構こだわってますね。
その艶はアクリル自体の艶なんですよね。
塗り重ねして、アクリル系のブラシとかで磨くとまあ、下はザラザラだと光らないですけど、
こするとやすりかけとかもしているんで、自然な艶が出てきて、艶出しとか塗っている訳では
なくて、粘土の艶なんですね。
色だけつけているとやすりがけとかで、力を使うんで、機械だとあんまり上手くいかなくて、
何か筋肉痛になるのは着色のときという変な技法です(笑)
力を入れて磨いたりしているから。
日下
ええ~! 意外ですね。
作っている時の方が大変そうなイメージがありますけど。
加茂 幸子さん
そうなんですけど、そこは粘土なので、そんなには抵抗感はなくて。
最近初は大学に属していることもあって、窯があるので、本焼きとかも研究してみたいなと思って
います。
今は素焼きで止めた状態なんですけど、素焼きの技法って、作品を外には置けないんですよ。
水に弱いから。 本焼きまでかけちゃえば、外におけるので、野外に。
それは上手く行ったらいいなと思っていますね。
日下
楽しみですね。そうすると野外の展開が見えてきますね。
加茂 幸子さん
それがやっぱり陶芸の研究が必要ですね。
日下
今日もとっても興味深いお話をありがとうございました。
「友達になって vol.2」
テラコッタ着彩 H74㎝
1996年
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
編集後記
今回、かねてから知り合いだった加茂 幸子さんにお話をお伺いしました。
加茂さんと私は、それぞれ二十代後半の時に、何かしら美術イベントで出会ったのですが、
それがどこだったのか、両方とも定かな記憶がないという不思議なご縁です。(笑)
その頃から、私は加茂 幸子さんは、早くから熟達していて、大人っぽく、独自の世界がある作家
として素晴らしい制作をしていらっしゃると思っており、今回、お声掛けさせて頂きました。
加茂 幸子さんは5年ほど前から東京の新宿にある文化学園大学造形学部で助教をされています。
ウィークデ―は東京のご実家から大学にご出勤なさって、週末だけ自宅のある福島に帰って
いらっしゃるそうです。 ご主人様は福島大学で彫刻を教えていらっしゃいます。
今日は、加茂さんのテラコッタ制作の実際的な技法のお話をお聴かせ頂きました。
とってもハリのあるかたちは、私は、塑像から型をとっていらっしゃるのかと思っていたのですが、
一点ずつ手びねりで制作されていることがとってもすごいと思いました。
芯の抜き方や彩色など一つ一つに工夫と試行錯誤があって、加茂さんの独自の作品世界が
出来あがっているのだなぁと実感しました。
次回は、制作テーマについてお伺いしてまいります。
どうぞお楽しみに。
**********************************
◆ 加茂 幸子さんが掲載されているWEBページ
◇GALLERYマスガ ⇒ 加茂 幸子さん展覧会紹介ページ
◇画廊すいらん ⇒ 加茂 幸子さん経歴紹介ページ
2010年 展覧会によせての言葉
◇ギャラリーアートもりもと ⇒ 加茂 幸子さんインタビュー記事
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【ダイエットアドバイザー】受講しました
皆様、こんにちは
おいしいお茶で癒しと健康をお届けする【下総屋茶舗】五代目の金久保です。
今日は朝から冷たい雨・・・
関東地方のお花見も終わりですね
新入生の入学式には開花のタイミングが合って良かったですね
自分が【ダイエット・サポーター】や【肥満予防健康管理士】になったら
彫刻家 加茂 幸子さん 第2回 ~テラコッタにイメージの形を定着させたい~
彫刻工房くさか 日下育子です。
今日は素敵な作家をご紹介いたします。
テラコッタの彫刻を制作されている彫刻家加茂 幸子さんです。
加茂 幸子さん
前回石山 駿さんのあと、私からの紹介でご登場頂きます。
石山 駿さん
第1回 、略歴紹介
第2回目の今日は、今日は、加茂 幸子さんがテラコッタの魅力と感じられていることを
お聴かせ頂きます。
どうぞお楽しみ頂けましたら幸いです。
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「友達になって」
テラコッタ着彩 H72㎝
1995年
「私の空」
テラコッタ着彩 H72㎝
1995年
「月の光」
テラコッタ着彩 H67㎝
1995年(テラコッタ着彩)
「友達になって vol.2」
テラコッタ着彩 H74㎝
1996年
「私たちはどこへ行くの」
テラコッタ着彩 W90㎝
1996年
「天使ののぞき窓」
テラコッタ着彩 H72㎝
1997年
「友達になってvol.3」
テラコッタ着彩 H60㎝
1998年
「昨日と同じ2人」
テラコッタ着彩 H75㎝
1998年
日下
前回は、大学院に進学して銅版画の授業の課題をこなすうちに、二次元ならではの空間表現の
自由さや、囲い込む世界観を思い出されて、絵を描くような彫刻をつくりたいという、また別の糸口を
見つけられたというお話でしたね。
加茂 幸子さん
はい。そういう事を考えているときにテラコッタに出会ったというのは大きかったと思う。
もともと粘土の塑像をしていたんですが、テラコッタって作ってそのまま焼成できるという気安さが
あります。あと、現実的な話ですが、材料費が安価ですよね。
そういうことからあまり気負わず作品を作ることができます。
それこそ独り言やつぶやきのような作品テーマでもスーッと作り始める事ができます。力まずに。
それとテラコッタの持つ温かみのある質感やオレンジの色も魅力ですね。
私の作品は着彩が重要な要素なんですが、着色をする時にテラコッタの材質感を少しは残したい、
と考えているのです。テラコッタ素材あってのあの彩色なんです。
日下
ギャラリーアートもりもと さんのインタビューでは、
「塑造だと石膏取りを繰り返すことで、手あとが消えて行く感じがあるけれども、テラコッタだと直に
粘土でつくるので手あとが残せるからテラコッタがいい」というお話をされていますね。
加茂 幸子さん
そうですね。すごく自分に近いという感じもするというか、ちょっと人肌っぽい感じですよね。
色もオレンジだし、ちょっと温かい感じもして。
あとちょっと、石膏って最終素材としては弱いというか、魅力が欠けるところもあって、
気にしない人もいるけど、石膏にしたらブロンズにしてというのが正式な気もするので。
正直、ブロンズなんか出来ないですよね。金銭的な問題で。
テラコッタというのは、彫刻の素材の中でも材料費が安価なんですよね。
窯とかの問題はあるけど、そこさえクリアしてしまえば、気負わないで作品を作り始められる。
失敗すると、木なんかだと木も高級ですから。
今までインタビューで「安い」とか「気楽」というのは嫌だなと思って云わなかったんですけど、
でもだからこそ、こういう自由な表現でもいいんじゃないかなと思えるのかなと思って。
後は制作の時に音も出ないし。
結局、日下さんなんかもご経験されたと思うんですけど、卒業してから彫刻を続けて行こうと
思った時に、例えば、モデルを使った人体塑造だと、モデルさんを使って、石膏取りできる設備が
必要とかあって・・・。
日下
窯はどうしていらっしゃるんでしょうか。
私はテラコッタで高さ70センチで幅100センチというと、かなり大作なんじゃないか
という気がするんですけど。
加茂 幸子さん
それはまだ大学にいた頃で、その大きさが焼ける窯があったんですよ。
その窯のギリギリの大きさで作っていましたよね。
日下
テラコッタは1点ものですか。それともいくつか型取りするのでしょうか。
加茂 幸子さん
当時は、型でなく全部一点ものですね。
日下
ということは、手びねりで作っていらっしゃるんですね。凄いですね。
失礼なことかもしれませんが、作品は売れたり、手元にとってあったりするのでしょうか。
加茂 幸子さん
この作品は、売れたんですね。買って下さった方のリビングが広くて、これと住んで下さっています。
日下
素晴らしいですね! それ贅沢ですね!
加茂 幸子さん
そうですね。
制作としては、周りにテラコッタをしている人がいなかったので、大きなものになったときの
技術的な問題が結構、思考錯誤だったというか。
日下
そうですか。ではその試行錯誤の実際のところ、
次回詳しくお伺いしてまいりますね。
今日はここまで、ありがとうございました。
「赤い実たべた」
テラコッタ着彩 H70㎝
1999年
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編集後記
今回、かねてから知り合いだった加茂 幸子さんにお話をお伺いしました。
加茂さんと私は、それぞれ二十代後半の時に、何かしら美術イベントで出会ったのですが、
それがどこだったのか、両方とも定かな記憶がないという不思議なご縁です。(笑)
その頃から、私は加茂 幸子さんは、早くから熟達していて、大人っぽく、独自の世界がある一作家
として素晴らしい制作をしていらっしゃると思っており、今回、お声掛けさせて頂きました。
加茂 幸子さんは5年ほど前から東京の新宿にある文化学園大学造形学部で助教をされています。
ウィークデ―は東京のご実家から大学にご出勤なさって、週末だけ自宅のある福島に帰って
いらっしゃるそうです。ご主人様は福島大学で彫刻を教えていらっしゃいます。
今日は、加茂 幸子さんがテラコッタの魅力と感じられていることをお聴かせ頂きました。
それは人肌っぽい、温もりのある感じや、加茂さんの作品の魅力でもある彩色を活かせるテラコッタの
材質感ということでした。
材料費が安価故に、「気負わずに独りごとやつぶやきのようなテーマでも、スーッと作れる」ということも
ちょっと羨ましくも感じましたし、それをさりげなくお話して下さった加茂さんもとっても魅力的で
いらっしゃると感じました。
次回は、加茂さんのテラコッタでの試行錯誤や制作の実際についてお聴かせ頂きます。
どうぞお楽しみに。
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彫刻家 加茂 幸子さん 第1回 ~ 大学院で自分の表現の糸口を見つけました~
みなさま こんにちは。
彫刻工房くさか 日下育子です。
今日は素敵な作家をご紹介いたします。
テラコッタの彫刻を制作されている彫刻家加茂 幸子さんです。
加茂 幸子さん
前回石山 駿さんのあと、私からの紹介でご登場頂きます。
石山 駿さん
第1回 、略歴紹介
第1回目の今日は、加茂 幸子さんが埼玉大学の教育学部で彫刻家の恩師と出会い、
彫刻を始められたというお話をお伺いしました。
学生時代には、加茂さんが表現なさりたかったご自身の内面にある風景や空間のイメージ世界を
彫刻で表現していくのがなかなか難しく、塑造の制作で模索して、大学院での銅版画の課題から
糸口を見つけられたというお話です。
どうぞお楽しみ頂けましたら幸いです。
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「友達になって」
テラコッタ着彩 H72㎝
1995年
「私の空」
テラコッタ着彩 H72㎝
1995年
「月の光」
テラコッタ着彩 H67㎝
1995年(テラコッタ着彩)
「友達になって vol.2」
テラコッタ着彩 H74㎝
1996年
「私たちはどこへ行くの」
テラコッタ着彩 W90㎝
1996年
日下
美術そのものに関心を持たれるようになったのは、どんな所からですか。
加茂 幸子さん
小さい頃からずっと好きでした。
絵も好きだし、焼きもの作るのも好きだし、芸術、文学の世界にあこがれがあって、全体的に好きでした。
ただそれが自分が仕事としてやっていくとなると、芸術家ってピカソとか、すごいイメージがあって
私なんかもう無理、みたいなのがあって・・・。
そこいくと私が行った教育学部というのは教員になるための勉強というのもあるので、丁度いい折り合い
というか、芸術家になる学校ではなかったから。
親の方針とかもあると思いますし、やっぱり余裕とか理解とかもなかったから、
何となく妥協ラインで教育学部にいって、芸術が勉強出来たらいいな見たいな。
おずおずと入って言った感じです。
日下
そうは仰られても、私から見ると、埼玉大学はとても優秀なので、凄いな~と思います。
加茂 幸子さん
実力のある人は芸大とか入って行くでしょうから、教育大というコンプレックスは在りましたよね。
美大じゃない、みたいな感じで。
日下
そうですか。私も芸大や美大出身ではないのでわかりますが。
加茂 幸子さん
最近はいろんなジャンルから人も出てくるし、そんな感じではないでしょうけど、憧れもありますよね。
日下
埼玉大学での彫刻はどのような感じでなさったのでしょうか。
加茂 幸子さん
私、大学が教育学部なので、美術分野のすべてを学んで、卒業制作で専門分野を選ぶという感じ
なんですよ。
最初自分の表現したいものの手段としては平面分野のほうがいいかな、とは思っていたんです。
好きな作家も画家が多かったし。リアルなものを追うというよりは、目に見えないものや、見たいものを
具現化したいという思いが強かったので。
日下
目に見えないものや、見たいものを具現化したいというのは、どんな感じでしょうか。
加茂 幸子さん
昔は結構対象物をとりまく雰囲気とか、そういう周りの風景ごと作りたいとか、
なんかこう深遠的なものに興味があって、空気みたいな、空間、そういう風に作りたかったんです。
何か最近の方がもう少し彫刻よりになったというか、木とか人物とか確実なものかたちそのものを
作るようになってきたというか。
夢想家なんですね。でもなかなかそういう内面にある世界を3次元に置き換えるって難しいと
思ってました。
大学の彫刻の先生に以上のような理由で、卒業制作は絵画かな・・・、とお話すると、
「そういう夢の世界を彫刻で作ったらいいじゃない!」っておっしゃったんですよね。
それもそうかーと思いまして。それが一つのきっかけでしょうか。
たぶん大学入学から専攻を選ぶとしたら、彫刻は選らばなかった。食わず嫌いだったと思います。
日下
その先生の仰しったことは素敵ですね。
加茂さんにとっては、大きく表現の可能性が開いた瞬間でしたね。
埼玉大学の彫刻といいますと、私の恩師がよく本田貴侶先生 のお名前を仰っていたのですが、
その先生に教わられたのでしょうか。
加茂 幸子さん
はい、その先生の研究室なんです。
本田先生は、教員としての資質とか、専門的な知識とかも凄いんだけども、なにか人に夢を見させたり、
人をのせたりするのが上手いというか。
そういう先生じゃなければ、本気で入っていけなかったと思うんですけど、良い意味でだましてもらった
というか(笑)
日下
そういう素敵な先生のご指導や応援もあって彫刻にのめり込んだと言う感じなのでしょうか。
加茂 幸子さん
そうですね。
最初は彫刻じゃないなと思っていたんですけど。
ところが当時の私の大学ではまだまだ各々がそれぞれの表現手段で自分の表現を追求する
という感じではありませんでした。彫刻は特にです。
何かどこかに正解があってそれに向かって努力する、という感覚がありましたね。
日下
そうですか。
美術ではよく答えが一つではなくて良いといいますので、意外な感じがしますが。
加茂 幸子さん
ええ。大学ではモデルを観察しながら人体を制作する、といういわゆる人体塑像が彫刻の主流のような
印象を受けていました。それはそれでとても面白いんですよね。
でも当初思っていたような、イメージの世界をそれにつぎ込むのはなかなか難しい。
それから人物像ってある意味すごく制作者側の成熟度、というか人間観みたいなものが問われると
思います。
それを20歳そこそこの小娘がそんなものに立ち向かえるわけがないんです。
そんな中で、今の自分に誠実に向き合う表現を模索するうちに形はどんどん崩れていきました。
卒業制作 1995
デッサン 1995
デッサン 1995
日下
そうですか。
卒業制作は凄い力作ですね。これだけの大きい等身大の作品を3点も作っていらして。
写真を拝見すると、デッサンも墨でお描きになっていてとても興味深いです。
加茂 幸子さん
その頃は見たまま作ると言うことには、あまり興味が持てなかったというか
やっぱりそういう中に自分のオリジナリティーとか、探さなきゃなと悩んでいた時期なんですね。
当時大学で、モデルをたくさん使うので、まあ普通だと10分では描ききれないし
木炭だとぼやけるし、墨だと偶然のにじみの効果で、かたちが面白く、一瞬で捉えられるし
かたちが面白く出てくるので当時の墨のデッサンは結構いいシリーズだったなと思います。
日下
素敵ですね。
加茂 幸子さん
ただ、イメージというのはデッサンではまあまあ捕まえる事はできたと思うんですけど、それが良いから
立体に起すとなると、重量、素材、重力など、夢想家が現実に立ち向かうような障害が色々あります。
やっぱり違うんで、立体って。 曖昧なものを曖昧なままにつくるとメチャクチャになちゃうというか
結果どんどん大きくなっていって、という。
それをまあ卒業制作のあたりは一番そういった理想と現実?二次元と3次元?みたいなものの狭間で
よじれてました。なんか違うなー、と。
もしかしていずれそのもやもやは先につながって展開していくのかもしれませんが、当時はとにかく
力みっぱなしで作品は崩壊の一途という感じでした、
その後大学院に進学し、そんな中ふと銅版画の授業を受けまして、いくつか課題をこなすうち、
二次元ならではの空間表現の自由さや、囲い込む世界観を思い出したというか。
また別の糸口を見つけたのです。 絵を描くように彫刻をつくりたいな、と。
丸い部屋
エッチング
1996年
無題
エッチング
1996年
「友達になって」
テラコッタ着彩 h72㎝
1995年
日下
先のお話で、加茂さんは平面にも興味があって、好きな作家も画家が多かったということでしたね。
どういう作家さんがお好きだったのでしょうか。
加茂 幸子さん
やっぱり当時は、シュールレアリズム の作家とか、エコール・ド・パリ の作家なんかも好きで。
モジリアーニ とか、キスリング とか。
ああいう、ちょっと甘い幻想が入っているのが、若い人が好きなラインってあるじゃないですか。
あとクリムト とか、ダリ とか。ちょっと幻想的なものとかがロマンチックだなと思って好きだったん
でしょうね。
日下
ああ、良いですね~。私もそれらは大好きでした。
今日はここまで、素敵なお話をありがとうございました。
「天使ののぞき窓」
テラコッタ着彩 H72㎝
1997年
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
編集後記
今回、かねてから知り合いだった加茂 幸子さんにお話をお伺いしました。
加茂さんと私は、それぞれ二十代後半の時に、何かしら美術イベントで出会ったのですが、
それがどこだったのか、両方とも定かな記憶がないという不思議なご縁です。(笑)
その頃から、私は加茂 幸子さんは、私から見ると熟達していて、大人っぽく、独自の世界がある作家
として制作されていて、素晴らしい制作をしていらっしゃると思っていました。
そこで今回、お声掛けさせて頂きました。
加茂 幸子さんは5年ほど前から文化学園大学造形学部で助教をされています。
ウィークデ―は東京のご実家から大学にご出勤なさって、週末だけ自宅のある福島に帰られている
そうです。ご主人様は福島大学で彫刻を教えていらっしゃいます。
今日は、加茂 幸子さんが埼玉大学で彫刻の先生と出会い塑造制作を始められたこと、
彫刻でご自身が創られたいものを実現するまでに、塑造制作で模索する時代があったことを
お聴かせ頂きました。
学生時代から精力的に制作されていて、また既に、風景を空間ごと表現したいというイメージを明快に
持っていらしたというところが、私から見ると、しっかり自分の考えをお持ちで、早熟で、立派だなぁと
感じました。
次回は、加茂 幸子さんが取り組まれているテラコッタの素材についてお聴かせ頂きます。
どうぞお楽しみに。
**********************************
◆ 加茂 幸子さんが掲載されているWEBページ
◇GALLERYマスガ
◇画廊すいらん⇒ 加茂 幸子さんインタビュー記事
2010年 展覧会によせての言葉
◇ギャラリーアートもりもと
◆加茂 幸子さん 経歴
1972 東京都に生まれる
1997 埼玉大学大学院修了
[現在] 文化学園大学助教 福島県在住
[個展]
1998 「加茂幸子展」(ギャラリーアートもりもと・東京)‘00、’04
2001 「加茂幸子展」(アサヒギャラリー・山梨)‘06
2002 「加茂幸子展」(美術サロンゆたか・金沢)
2004 「加茂幸子展」(天王洲セントラルタワー アートホール・東京)
2005 「文学からの啓示」(画廊翠巒・群馬)
「加茂幸子展」(ギャラリーパセオ・山形)
2006 「加茂幸子展」(リアスアーク美術館・宮城)
2007 「加茂幸子展」(アトリエスズキ・東京)
2008 「加茂幸子 テラコッタ展」(ギャラリーマスガ・福島)
「加茂幸子展」(日本橋三越・東京)
2010 「C’est la vie」(画廊翠巒・群馬)
[主なグループ展]
1997 第32回昭和会展(日動画廊・東京)‘99、’00
2000 女性によるー彫刻6人展(新宿パークタワーギャラリー)‘02
2001 site—彫刻家たち―(ギャラリィーアートもりもと・東京)‘05まで毎年
2004 現代彫刻の表現展(画廊翠巒・群馬)‘05
2007 奥の若手道 (リアスアーク美術館・宮城/函館市立美術館・北海道/北見文化センター・北海道/ 鶴岡アートフォーラム・山形)‘08年まで巡回
2012 立体の魅力展2012「大島由起子・渋谷藤郎・加茂幸子・澤田志功」(画廊翠巒・群馬)
その他
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彫刻家 加茂 幸子さん 第1回 ~ 大学院で自分の表現の糸口を見つけました~







