彫刻家 平井 孝典さん 第5回 ~イタリアでの制作について~
みなさま こんにちは。
彫刻工房くさか 日下育子です。
今日は素敵な作家をご紹介いたします。
石彫を制作されている彫刻家 平井 孝典さんです。
平井 孝典さん
前回、黒沼 令さんの紹介でご登場頂きます。
黒沼 令さん
第1回 第2回 第3回 第4回
平井 孝典さん
第1回 ~大学での恩師との出会いが大きかったです。~
第2回 ~ 初期の「Time&Space」、「GRASSLAND」シリーズについて ~
第3回 ~現在のテーマ 「ピース」シリーズについて~
第4回 ~素材への思い 最新作「解かれた鍵、次なる謎」について~
第5回目の今日は、岩手大学時代の交換留学と今年の2回のイタリア カッラーラでの
制作について伺いします。平井さんがイタリアに向かった意気込みと日本とイタリアでの
環境の違いなどをお聞かせ頂きます。
どうぞお楽しみ頂けましたら幸いです。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
「GRASSLAND 1」
大理石、真鍮 10×30×15cm
2011年

「GRASSLAND 2」
大理石、真鍮 10×30×15cm
2011年

「GRASSLAND 3」
大理石、真鍮 10×30×15cm
2011年

「GRASSLAND 4」
大理石、真鍮 10×25×15cm
2011年

「GRASSLAND 5」
大理石、真鍮 10×20×15cm
2011年

「GRASSLAND ~シエナからの手紙~」
大理石、テラコッタ、真鍮 15×150×20cm
2012年
「squares~空へ・大地へ~ 」
大理石 145×180×50cm 2012年
2013年

「ピース ―あけられた世界―」
大理石、銀箔、真鍮、鏡 65×30×30cm
「ピース -解かれた鍵、次なる謎-」
大理石 55×340×100cm
2015年
「ピース-謎のクスリ-」
大理石、銀箔 15×15×21cm
2015年
日下
平井さんは、この6月から1年間イタリアでの滞在制作に入られていますね。
今回は二度目ということですが、まずは最初の滞在のきっかけをお聞かせください。
平井 孝典さん
イタリアへは岩手大学とアカデミアの交換留学で行きました。
藁谷先生がイタリアのシンポジウムでカッラーラに行っていたみたいで。
大理石で有名だとか、ミケランジェロもカッラーラでダビデ像を作ったなど、
話を聞いたり調べたりしました。
彫刻家のメッカというか、世界屈指の彫刻家が集まる所なので、私は当時、技術も何も
わからないまま行っても駄目なんじゃないかとは思いましたけれど、そこは吹っ切れて、
新しい世界を絶対手に入れて変わってみせるぞ、とポジティブな考えで行きました。
言葉も独学で向こうへ行って全然通じなくて耳で覚えました。
日下
すごいですね。行く前に覚えて行ったのではないんですね。
平井 孝典さん
参考文献を本屋で買ってちょっと勉強した程度だったんですよ、1か月、2か月ですが。
それで行ったら発音とか全然わからなくて。
日下
大変じゃなかったですか。
平井 孝典さん
最初は大変でしたが、今は電子辞書ってあるじゃないですか。
それでわからない単語を相手に見せてコミュニケーションとっているうちに、
ああ、これはこういう風に言うんだ、と耳で覚えたりして。
あと、結構、僕、人とお話するのがすごく好きなんで。
日下
ええ、そんな感じがしますね。
平井 孝典さん
自分から進んで会話をする人なので、単語がわからなくてもニコニコしながら、自分が
どういう作品を作りたいか想いを話したり、相手の作品のことを聞いたり。
あとは、私もお酒が好きで、バーで色々な人と会話したり。
そういうきっかけで言葉は自然と入ってきましたね。
日下
それはすごい天性ですね。
本当に語学の感性も含めて芸術家でいらっしゃるんですね。
平井 孝典さん
あまり通じなくて、これはイタリア語じゃないと
まずいんだな、と思ってそれからイタリア語に切り替えたんです。
日下
そうでしたか。
岩手大学で石も始められてからの交換留学でしょうから、しっかり彫るつもりで行かれて
いるわけですよね。
平井 孝典さん
そうですね。
日下
実際に行ってみていかがでしたか。制作環境のことや、日本とイタリアの制作者では、
石に対して向き合い方が違うとか感じられることはありましたか。
平井 孝典さん
そうですね、まず、環境に関しては日本とはまるで違って、どう違うかと言うと、国や町、
その地域全体がもう芸術で、芸術に特化しているんですよね。カッラーラという町は職人や
彫刻家のメッカなんで、街のあっちこっちにアトリエとか工房があるんですよ。
地域の人たちも作家さんたちにすごく親切というか、作家さんで成り立っている町という
感じです。
日下
それはすごいですね。
平井 孝典さん
私も作っていて「あなたの作品欲しいから、これ売ってくれ」って言われたこともあるん
ですけれども、向こうの人って高くても安くても、有名でも無名でも自分が気に入った
作品だと思うと、何が何でも欲しがるんですよね。
日下
それは面白いというか、すごくいいですね!
平井 孝典さん
そういうことがあって需要というか、制作していても循環するんですよ。日本では有名な
作品じゃないと買いたくもないし、あとは値段とか気にしちゃうし。
そういう感覚だと制作する人にとっては日本にいると息苦しいような・・・。
イタリアで制作できるなんて嬉しいな、できたら日本じゃなくてイタリアで制作したいな、
と思ってしまいますよね。
日下
芸術家が社会に受け入れられている環境がありそうな感じがしますよね。
平井 孝典さん
そうですね。昔から芸術が国の中心になっていたのもありますし、人々も芸術家を心から
尊敬していますね。あとは、作家さんとの関わり方っていうのも、やっぱり良いですしね。
僕も向こうへ行って色々なアトリエとか作家さんの家にお邪魔して、話を聴いたりして、
影響を受けますし。
自分自身の固定概念の障害物を見つけることができたんですよ。
僕自身、こういう作品を作っちゃいけないっていう固定概念があったんですよね。
日下
それはどんなことでしょうか。
平井 孝典さん
著作権等のルールに目を向けてしまうと、人の真似をしてはいけないとか。
アカデミックなことができないと、抽象形体は作れない。発展できないとか。
僕を含めて日本人には何か固定概念があると思うんですよ。
確かに日本の今の美術教育って明治時代からの教育じゃないですか。
本当に具象、アカデミックなことをきちんとやって、みたいな流れで来ているのです
けれども、向こうは全然違うんですよね。日本は世界から取り残されていますよ。
100年経っても同じ流れで、変に概念が形成されて、新しいことを歓迎する思いはあるが、
実際は拒んでいるんですよ。
日下
どんなふうにでしょうか。
平井 孝典さん
欧米だと、美術学校はほとんど歴史の話とか、こういう作家がいたとか、この作家の
テクニックはすごいんだとかいう話の他に、実技だとほとんどテクニックしか教えない
んですよ。もちろんアカデミックな授業もありますが、このステップを踏まないと次に
行けないとかという概念はまったくないですね。その人その人が持っている感性を指導者
は大切にしていますね。また、発想っていうのも自由ですね。
私の友達でUSBメモリを大理石で作ったりする人がいるんですよ。あとは携帯電話とか、
昔のアストンマーチンの車を大理石でどーんと作ってみたりとか、ノートパソコンも
大理石で作ったり。
あとは、大理石に蛍光カラーという、ブラックライトを当てたら光るものを塗ってライト
アップさせる時に幻想的に展示したりして。何かすげえな、何でもありの世界なんだな、
と思って、当時。
僕もそういう意味で吹っ切れちゃったんですよね。
自分の中で展開できて理由と説明がちゃんとできるのであれば、別に既製品使っちゃっても
いいんだな、と思っちゃったりして。良いか悪いかは別として、自分の中でひとつの殻を
破るというか、表現の規制を撤廃する良いきっかけだったと思いますね。
日下
そうですか。そういう気づきが得られたのは良かったですね。
今度イタリアに行かれるのは、どんなご縁があって行かれるのでしょうか。
平井 孝典さん
吉野石膏美術財団の在外研修助成に応募したんです。
彫刻の他にもデザイン、絵画、他分野の方もいて、応募した中で5~6人の中に選ばれて、
行けることになったんですけれども。
日下
今度は、以前に交換留学で行かれたのとは違う内容になるのでしょうか。
平井 孝典さん
そうですね、場所はカッラーラで同じなんですが、前に留学した時は学生で授業があった
んですけれども、今度は一人の作家として行って、アトリエもお友達の所でお世話になって、
そこで制作するんです。
日下
それは自由度が高くて素晴らしいですね。
平井 孝典さん
そうですね。本当に運がいいというか、本当に今年は自由に動けるかなと思います。
私自身、こうやって作品を見ていると、本当に小さい作品ばかりで、全然作品数が少ない
ですが、イタリアでは、しっかりがんばってこようと思っています。
日下
心から応援しています。気をつけて楽しんで制作していらしてくださいね。
今日もとっても有意義で素晴らしいお話をありがとうございました。

「つつむ」
大理石 10×20×10cm
2010年
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
編集後記
今回、黒沼 令さんご紹介で平井 孝典さんに初めてお話をお伺いしま
した。
平井 孝典さんは岩手大学の特設美術家で彫刻を学ばれ昨年卒業、1年間の美術講師をなさり
ながらの制作をされていました。今年の4~5月に開催されていた国画会展では準会員優作賞
を受賞されて会員推挙、今年6月1日からは、公益財団法人吉野石膏美術財団「若手美術家の
在外研修に対する助成」の対象者に応募選出されて、1年間のイタリアでの滞在制作に入られ
たところです。
平井さんは若さとエネルギーがあり、快活なお話をされる未来有望な作家さんだと感じます。
今回は、岩手大学時代の交換留学と今年の2回のイタリア カッラーラでの制作について
お伺いしました。
最初の留学で、イタリアに集まる作家の自由な発想を見て、ご自身の中で殻を破ったり、
表現を規制するものを取り払うきっかけを得たということがとっても素晴らしいと思い
ました。 その自由さが、現在の作品にも表れていると感じます。
今回のイタリア滞在でどんな作品を制作されるのか、とっても楽しみで、また見せて頂き
たいと思うところです。
次回は、平井 孝典さんの制作での社会との接点についてお考えをお聴かせ頂きます。
どうぞお楽しみに。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
◆ 平井 孝典さんが掲載されているWEBページ
◇国画会 平井 孝典さんのページ
◆平井 孝典さんが受けられているイタリア研修助成の情報
公益財団法人吉野石膏美術財団 「若手美術家の在外研修に対する助成」
◆平井 孝典さんの展覧会情報
第4回 Derby展
立体展 2015年9/18(金) - 9/27(日) 9/21(月)休廊
GALLERY KINGYO
〒113-0022 東京都文京区千駄木2-49-10 Tel: 050-7573-7890
地下鉄千代田線 根津駅・千駄木駅 両駅から徒歩7分
(お車での御来場は御遠慮下さい)
◆ 平井 孝典さん 略歴
第1回
の編集後記後に掲載しています。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
★☆ アーカイブス ☆★
学び場美術館登場作家リスト
学び場美術館登場作家リストⅡ
学び場美術館 登場作家リストⅢー2014
学び場美術館 登場作家リストⅣー2015![]()
人気ブログランキングへ
←ポチッとおしてね!
↓こちらも ![]()
にほんブログ村← ポチっとおしてね!
天国?地獄? 私は○○へ!
皆さま、こんにちは。
彫刻工房くさか 日下育子です。
突然ですが、つい先日、
人生のY字路、どちらに行く?
という私なりの大決断をした日下育子です。
その決心のチャンスが自分の人生に来たということは
本当に素晴らしいことだと思いました。
決心できることは素晴らしい!
どちらに行くのか決心がつかないまま
人生の終わりを迎えることが一番苦しい。
決心ができるところまで、育てていただけたことに
心より感謝申し上げます。
「人生は神々の演劇」という言葉を聴いたことがあります。
私はこの世に、人間として魂の修行にやってまいりましたので
行き先が天国でも、地獄でも、
精一杯、自分の寿命を満喫させていただきます。
どちらを選んだかはヒ・ミ・ツにさせて頂きますが、
選択の基準は、
今私の目の前にいるクライアント様を
全力で保護して差し上げることです。
これから私がどのような行動をとろうとも
どのような方々と渡り歩こうとも
マインドセットはそこにあります。
「人生は神々の演劇」ですから、
最後は喜劇よろしく、明るくまいりましょう!
運動会思い出しますか?
文明堂、思い出しますか?
私は両方大好きです!
本日もご訪問くださいまして
ありがとうございました。
">:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
★☆ アーカイブス ☆★
学び場美術館登場作家リスト
学び場美術館登場作家リストⅡ
学び場美術館 登場作家リストⅢー2014
学び場美術館 登場作家リストⅣー2015
人気ブログランキングへ
←
ポチッとおしてね!
↓こちらも ![]()
にほんブログ村
← ポチっとおしてね!
彫刻家 平井 孝典さん 第4回 ~素材への思い 最新作「解かれた鍵、次なる謎」について~
みなさま こんにちは。
彫刻工房くさか 日下育子です。
今日は素敵な作家をご紹介いたします。
石彫を制作されている彫刻家 平井 孝典さんです。
平井 孝典さん
前回、黒沼 令さんの紹介でご登場頂きます。
平井 孝典さん
第1回 ~大学での恩師との出会いが大きかったです。~
第2回 ~初期の「Time&Space」、「GRASSLAND」シリーズについて ~
第3回 ~今現在のテーマ「ピース」シリーズについて
第4回目の今日は、平井 孝典さんの制作や素材への思いと、最新作「解かれた鍵、次なる謎」
についてお聴かせ頂きました。
どうぞお楽しみ頂けましたら幸いです。
「squares~空へ・大地へ~ 」
大理石 145×180×50cm
2012年
「ピース」
黒御影石 30×20×25cm:2コ
2013年
「ピース №1」
大理石 60×100×60cm
2013年
「ピース №7」
白御影石、玄武岩 100×180×93cm
2014年
「ピース №8」
赤御影石 45×35×55cm
2014年
「ピース №9 ―遺跡―」
黒御影石 30×130×40cm
2014年
「ピース ―あけられた世界―」
大理石、銀箔、真鍮、鏡 65×30×30cm
2014年
「ピース -解かれた鍵、次なる謎-」
大理石 55×340×100cm
2015年
「ピース-謎のクスリ-」
大理石、銀箔 15×15×21cm
2015年
日下
制作や素材についての思いをお伺いします。
大理石や伊達冠石など、いくつかの石を彫っていらっしゃいますが、素材として石への
思い入れは何かありますでしょうか。
平井 孝典さん
そうですね、私の表現は、素材に関しては別に木でも、塑像でも、鉄でもできると思うん
ですよ。
でも私自身がなぜ石にそこまでこだわって制作の素材の一つにしているかというと、
やっぱり石の強さ、石にしかできない艶だったり色だったり、感性だったり、すごく僕に
とって魅力的なんですよね。
勿論、大学の時に藁谷先生が石の先生だったっていうのもあると思うんですけれども。
あとは、イタリアに行って、そこが大理石の生産で有名だったというのもありますし。
何か身近な環境、手に届くところにあったもの、というのが一つありますね。
また、御影石と大理石では石自体も全然違いますし、柔らかさや艶の出方も全然違い
ます。
だからと言ってこの石が好きでこの石しかやりたくないとか、こういう作品を作りたいから、
この位の大きさの石があったらいいな、とかも別に思わなくて。
日下
えっ、そうなんですか。
平井 孝典さん
アイディアから石を、素材を選ぶのじゃなくて、むしろ私自身、素材からアイディアを考える人
なんで、ああ、ここ欠けてこの形できないけど、この割れ肌なんかできないかなとか、石との
対話ですよね。
この石の大きさ、形からどういうふうな作品ができるのかな、と石に聴いて、会話しながら
やっている感じです。
また、まだまだこれからどんどん作っていくぞっていうやる気や思いがあって、国画会で
賞を頂いた「解かれた鍵、次なる謎」という作品は、その思いを強く出せた作品です。
日下
そうですか。何かミステリアスな感じがして、素敵な作品ですね。
平井 孝典さん
はい、鏡を石の中に入れたりしてみました。
これは本当に皆さんそうだと思うんですけれども、自分の限られたアトリエのスペースで、
お金で、限られた時間、環境で精一杯、こういうものができたらという強い思いを抱きながら
作れた作品かなと思って。この作品は、ほとんどが全部組み立て式です。
日下
そうみたいですね。
石の目が互い違いになっているようなところがあるので組んであるんだ、というのは感じ
ました。
平井 孝典さん
これは手で外せて、手で移動出来て、全然三又とかいらないんですよ。
日下
この1つの四角はどのくらいの大きさなんですか。
平井 孝典さん
80×80センチ位ですね。
日下
結構大きいですね。
平井 孝典さん
そうですね、これ無垢だと1トン位になっちゃいますね、800キロかな。
これ全部、寸法合わせていって、パズルの形にどんどん切っていって、全部組み合わせて
いる作品で、搬入搬出でも全部組み合わせて作ったりばらしたり。以前、国画でそういう
作品がなかなかなくて、試してみようと思いました。
日下
見た目より結構手数かかっていますね、ぴっちり合わせてますものね。
平井 孝典さん
そうですね、下が平であれば全部ぴっちり合うようになっていますね。
あとは、鏡を使ったのは、パズルを組み合わせる下の土台の部分の世界を見せたら
面白いのかな、と思って。
たまたま鏡ですが、鏡ということは自分や鑑賞者が映るじゃないですか、もしくは周りの
景色とかが映って。
そういった表現や見せ方もやっぱりイタリアに行ったのが大きかったですね。
諸外国の作家さんに影響されましたね、見せ方について。
日下
これは、石の板で出来たパズルのピースを1枚剥がすと、下の板が鏡で、そこで開いた
世界を表現しているという感じなんでしょうか。
平井 孝典さん
そうですね。
パズルの行為は組み合わせたり、ばらしたりの他に下の板も関連付けていくことで、
世界観が広がり、作品をより鑑賞者に問いかける要素を増やすと思いました。
日下
結果的に、白い大理石というのが表現としても良かったですよね。
ここの四角い形の立体の天板の部分は、中身はすべて板なんでしょうか。
平井 孝典さん
そうです。
中は、台座になっています。
何て言えばいいんだろう、台座の周りに大理石の板材を貼り合わせていくみたいな感じ
なんです。
最初は台座を鉄板で作ろうと思ったんですけれども、業者を呼んで注文したら「これ、溶接
だと歪んじゃって、もしかすると合わなくなっちゃうから、ベニアの合板で台座作った方が絶
対いいよ」っていうことで。
補強材入れれば200キロ位もっちゃいますしね。
日下
すべて塊として大理石を使っているわけではないんですね。
平井 孝典さん
そうです。見た感じ塊ですよね。でも、そういう風な見せ方の面白さもあるのかなって。
国画でも会員の人に聞いたりすると、やっぱり何か一つ誰にも真似出来ないような、
パズルのテーマでしか出来ない、手で組み合わせていくような作品で、見せ方の面白さ
とかが評価されたみたいで良かったです。
自分で考えたものが一人でも多く受け入れてもらえたというのはすごく嬉しいですよね。
芸大の先生にも、「これ、次の展開も面白そうだね」とか言ってもらえるとやっぱりやる気
にもなっちゃうし。
中には、「石なんだからやっぱりどーんと塊のものから掘り出さなきゃ駄目だよ」、
「こういう作品はいかがかな」と言う人もいましたし。となってくると、作家さん各自、
とってもいろいろな考え方があり、自分自身も引き出しが増えるなと思って。
1個の作品を作ると本当にいろいろ勉強することができますね、本当に。
日下
本当にそうですね。
平井 孝典さん
今アクティブに動いて、ベテランの作家さんに、「おっ、全然こんなこと、考えてもなかった
ものが出てきた」とか想わせるようなことをやってみせるぞとか、考えたり。
まわりの彫刻の作品というか展覧会を掻き回せたらいいな、みたいな。
一つの美術史を作ってやろう、とかそういうふうな意気込みでやっていますね。
日下
それは素晴らしいですね。ノリに乗っている感じがありますね。
今日も素敵なお話をありがとうございました。
「TRIANGLE」
大理石、木 50×30×20cm
2011年
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
編集後記
今回、黒沼 令さんご紹介で平井 孝典さんに初めてお話をお伺いしました。
平井 孝典さんは岩手大学の特設美術家で彫刻を学ばれ昨年卒業、1年間の美術講師を
なさりながらの制作をされていました。
今年の4~5月に開催されていた国画会展では準会員優作賞を受賞されて会員推挙、
今年6月1日からは、公益財団法人吉野石膏美術財団 「若手美術家の在外研修に対する
助成」の対象者に応募選出されて、1年間のイタリアでの滞在制作に入られたところです。
平井さんは若さとエネルギーがあり、快活なお話をされる未来有望な作家さんだと感じます。
今回は、平井さんの素材についての思いと最新作の「解かれた鍵、次なる謎」について
お伺いしました。
平井さんは石の強さや、色、艶など質感に魅力を感じていらっしゃるとのことでした。
アイディアから石を素材を選ぶのではなく、素材からアイディアを考えるというところは、とても
新鮮に感じられました。
最新作にかけた想いや意気込みをお伺いして、平井さんの溢れんばかりのバイタリティを強く
感じました。
次回は、平井 孝典さんのイタリアでの制作体験についてお聴かせ頂きます。
どうぞお楽しみに。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
◆ 平井 孝典さんが掲載されているWEBページ
◆平井 孝典さんが受けられているイタリア研修助成の情報
公益財団法人吉野石膏美術財団 「若手美術家の在外研修に対する助成」
第4回 Derby展 立体展
2015年9/18(金) - 9/27(日) 9/21(月)休廊
〒113-0022 東京都文京区千駄木2-49-10
Tel:(スカイプ)050-7573-7890
地下鉄千代田線 根津駅・千駄木駅 両駅から徒歩7分
(お車での御来場は御遠慮下さい)
◆ 平井 孝典さん 略歴
第1回 の編集後記後に掲載しています。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
★☆ アーカイブス ☆★
↓こちらも
にほんブログ村 ← ポチっとおしてね!
夏祭りでした
皆様、こんにちは
おいしいお茶で癒しと健康をお届けする【下総屋茶舗】五代目の金久保です
関東地方もやっと梅雨明けしましたね
でも、週間天気予報では毎日夕立がありそうです
暑くて眠れないより、夜間の気温が下がってくれた方が
ありがたいですけどね
土曜と日曜は地元の夏祭り【加須どんとこい祭り】でした
土曜日の神輿渡御は小雨のスタートでした
そして日曜日の山車引き回しは午後に一時雨が降りました
なんとなく梅雨明けって感じがしません
お神輿を担ぐには少し降ってくれるくらいの方がいついいですけどね
日が暮れる頃には夕焼けの空
暑い熱~い御神輿の夜となりました
家は商売をしているので、代々御神輿の休憩所を
仰せつかっています
200人近くの担ぎ手や関係者の接待です
水出しの冷茶とレモンスライス、きゅうりの生姜塩漬けを出しています
それまでにアルコールも入り汗もかいているので
きりっとした冷茶と塩分の効いたきゅうりが丁度良いのです
ビタミンCもたっぷりだし、塩分補給にもあるので
担ぎ手はここでシャキッとして
そこから先のクライマックスに向けて気合を入れていきます
私も役目を終えて”燃えてきた”ので
とんぼを取って無心にお神輿を揉みました
こうして神様が街中を守ってくださると思うと
ありがたいし、次の世代に継承していきたいですね
さすがに脚・腰・肩がパンパンですが、充実感いっぱいです
さあ、元気に暑い夏をのりきるぞ~
今日も自然の恵みと健康に感謝。
彫刻家 平井 孝典さん 第3回 ~今現在のテーマ「ピース」シリーズについて~
みなさま こんにちは。
彫刻工房くさか 日下育子です。
今日は素敵な作家をご紹介いたします。
石彫を制作されている彫刻家 平井 孝典さんです。
平井 孝典さん
第1回
~大学での恩師との出会いが大きかったです。~
第2回
~ 初期の「Time&Space」、「GRASSLAND」シリーズについて ~
第3回目の今日は、今現在取り組まれている「ピース」シリーズをあげながら、平井 孝典さんが
自作を通して、謎を解く楽しみを味わってほしいという強い思いをお話くださいました。
どうぞお楽しみ頂けましたら幸いです。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
「squares~空へ・大地へ~ 」
大理石 145×180×50cm 2012年
2013年
2013年
「ピース №7」
白御影石、玄武岩 100×180×93cm
2014年
2014年
「ピース №9 ―遺跡―」
黒御影石 30×130×40cm
2014年
「ピース ―あけられた世界―」
大理石、銀箔、真鍮、鏡 65×30×30cm
2014年
「ピース -解かれた鍵、次なる謎-」
大理石 55×340×100cm
2015年
「ピース-謎のクスリ-」
大理石、銀箔 15×15×21cm
2015年
日下
前回、平井さんが仰った本当のやりたいこと、テーマというのはどんなものでしょうか。
平井 孝典さん
まさに今展開されているパズルシリーズですね。
何て言えばいいんだろう、私自身、第三者を巻き込みたいんですよ、作品に。
日下
はい。
平井 孝典さん
「って言いますと?」ってよく聞かれるんですけれども。
イタリアでいろいろな彫刻を拝見したり、シンポジウムに参加させてもらったり、国画会に
出させてもらったりすると、よく耳にするのが一般の鑑賞者で「何これ?」って言われる方が
多いんですよね。
「ああ、輪っかだね、丸だね、何だろう、よくわからないわ」なんてよく聞くんですよ。確かに
作家自身、別に100%分かってもらわなくてもいいという人もいますが、それだけだとなんか
悲しいなと思うんですよね。作家が作りたいから作って発表しました、だけで終わっちゃう
のもどうなのかな、って。
私自身、せっかく発表しているんだから、何か鑑賞者側の印象に残って、一緒に作品に
入ってのめり込んでもらってコミュニケーションが取れるような作品を作れたら一番良いん
じゃないかなと思って。
それで私自身のテーマとしても第三者、鑑賞者を自分の作品に巻き込みたいなと思って。
日下
作品「ピース」はまさにパズルのピースですけれど、平井さんはそこにどんなふうに関わって
欲しいですか。
平井 孝典さん
そうですね、誰もが1度はジグソーパズルをやったと思います。その人のその経験の一部分と
作品をリンクすることができれば、観賞する楽しさのきっかけになると思うんですよね。
一つ別の見方からすると、パズルの構成の面白さ、ここで言うと「ピース №8」です。
これは今まさに組み合わさろうとしているのか、それともこの一つの塊から離れて分解されて
いくのか、というところを垣間見て表現しています。
「ピース №1」は、今まさに組み合わさろうとしている、というような、まあ単純なんですけれ
どね。そういうパズルの形態の一部分の行為、存在のあり方というか、そこを立体として表現
しています。
「ピース №7」、これは白御影石と伊達冠石と二つの石を組み合わせるイメージの中に、
パズルという行為、柔軟性を感じさせることができたらなと。
あとは実際に合わせてみる行為のほかにも、組み合わせてみようと想像を働かせる一部分
の行為に着目して制作したんですよ。パズル自身、いずれ組み合わされていく設計ですけれ
ども、まあ、組み合わせなくてもいいのかな、とも考えたり。
日下
そうですか。私は「ピース №8」がすごく面白いと思います。
一番初期の作品「タイムアンドスペース」のように、時間と空間の概念と立体作品としての
面白さがとっても感じられて、私は平井さんの中でとってもピカイチじゃないかなと思います。
平井 孝典さん
ちなみにこの作品は、現在スカイツリー近くのマンションのエントランスホールに飾ってあり
ます。
日下
そうなんですか。お若いのに平井さんは結構売れていらっしゃるんですね。
平井 孝典さん
好意に思ってくれている人がいることは、励みになりますので嬉しいですね。
「ピース No9-遺跡-」は黒御影石で、この3つは、もとは同じ石で亀裂が入っていまして、
わざと3つに割ってしまったんですよ。その中で構成してパズルにしてみました。
題名を遺跡と表記していますが、パズルで構成された物体が風化とともに、時間とともに
破壊されたというか、そういう感覚のニュアンスなんですけれども。
日下
これも面白いですね。
平井 孝典さん
やはり石の形や姿の特徴を殺したくなかったので。
日下
前回、平井さんから、物語や小説というか、ストーリー性を意識したテーマ付けで制作して
いるというお話がありました。
その意味で、この作品に対する平井さんのイメージをお聞かせください。
平井 孝典さん
そうですね、私もまだピースシリーズを始めてまだ時間が浅いんですけれども、最初は
パズルのピースの形の面白さに関して始めたところが大きいんです。徐々に去年あたり
から、今回の国画会の作品でもジグソーパズルの上にアンティークの鍵を置いたりして、
鍵をもう一つのモチーフにしてやってみました。
パズルを解く解かない、合わさる合わさらないの中に、他のものを登場させていって次の
展開を楽しませていきたいな、という思いがあるんですよ。
見てくれる人の中にはRPG(ロールプレイングゲーム) じゃないですけれども、このパズル
を解いて鍵が出てきて次はその鍵を使って扉か何かこじ開けるように、そういう作品が出て
くるのかなと。
次の作品を楽しみにしてくれる人もいたり。
そういうふうな展開も今後やっていきたいと思うんですよね。
日下
そうですか。
平井 孝典さん
一つ付け加えさせて頂くと「ピース」をやり始める前の、卒業制作がこの「スクエアーズ空へ
大地へ」という大理石で無垢から作った作品なんですけれども。
日下
無垢からというと結構、彫り込んだ作品ですね。
平井 孝典さん
これもやはり幾何学形態の続きで。これもモチーフは知恵の輪だったんです。
こういう作品を改めて見るとやっぱり謎を解いたりとか、第三者も楽しんでもらえたりする
きっかけだったりとか。
日下
ええ。
平井 孝典さん
こういう作品を作ったあとに思ったのですが、やっぱり幾何学形態の作品ってありふれて
いるんですよ。既にいろいろな作家さんがやっていたり、自分は真似したと思っていなくても
似たような作品になっているなとか思ってしまって、モチーフをパズルの雄型雌型の部分に
変えてやってみたり。
今は、ジグソーパズルという既製品、物があって、自分自身の形じゃないので、今後パズル
を自分の形として、新しい形として展開していければいいなとか、多分そういう風なものに
なっていくと思いますね。
ちょっとそのきっかけとなったのは、やはり「ピース №8」。これは私自身しっくりくるものが
あって、何か適度な石の大きさとか展開があったら、こういうニュアンスの作品もまだまだ
作れるな、と思ったり。そんな感じですかね。
日下
そうですか。今後の展開がとっても楽しみですね。
今日はここまで、ありがとうございました。
2011年
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
編集後記
今回、黒沼 令さんご紹介で平井 孝典さんに初めてお話をお伺いしました。
平井 孝典さんは岩手大学の特設美術家で彫刻を学ばれ昨年卒業、1年間の美術講師を
なさりながらの制作をされていました。
今年の4~5月に開催されていた国画会展では準会員優作賞を受賞されて会員推挙、
今年6月1日からは、公益財団法人吉野石膏美術財団 「若手美術家の在外研修に対する
助成」の対象者に応募選出されて、1年間のイタリアでの滞在制作に入られたところです。
平井さんは若さとエネルギーがあり、快活なお話をされる未来有望な作家さんだと感じます。
今回は、今現在のテーマとして取り組まれている「ピース」シリーズについて伺いました。
平井さんは、パズルのピースを制作することで、組み合わせてみよう、完成したら形態が
どうつながっていくのかという想像を鑑賞者に働かせてもらうという意味で、鑑賞者を自分の
作品に関連付けたいとのこと。
最近は、鍵などパズル以外のものが登場しているそうですが、作品の謎かけ解くイメージと
同時に、平井さんの表現で次の扉を開くという二重の意味になっているところがとっても
楽しみに感じました。
次回は、平井 孝典さんの最新の作品を挙げながら、制作や素材についての思いを
お聴かせ頂きます。
どうぞお楽しみに。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
◆ 平井 孝典さんが掲載されているWEBページ
◇国画会 平井 孝典さんのページ
◆平井 孝典さんが受けられているイタリア研修助成の情報
公益財団法人吉野石膏美術財団 「若手美術家の在外研修に対する助成」
◆平井 孝典さんの展覧会情報
第4回 Derby展
立体展 2015年9/18(金) - 9/27(日) 9/21(月)休廊
GALLERY KINGYO
〒113-0022 東京都文京区千駄木2-49-10 Tel: 050-7573-7890
地下鉄千代田線 根津駅・千駄木駅 両駅から徒歩7分
(お車での御来場は御遠慮下さい)
◆ 平井 孝典さん 略歴
第1回 の編集後記後に掲載しています。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
★☆ アーカイブス ☆★
学び場美術館登場作家リスト
学び場美術館登場作家リストⅡ
学び場美術館 登場作家リストⅢー2014
学び場美術館 登場作家リストⅣー2015
人気ブログランキングへ
←
ポチッとおしてね!
↓こちらも
にほんブログ村
← ポチっとおしてね!
彫刻家 平井 孝典さん 第2回 ~初期の「Time&Space」「GRASSLAND」シリーズ
みなさま こんにちは。
彫刻工房くさか 日下育子です。
今日は素敵な作家をご紹介いたします。
石彫を制作されている彫刻家 平井 孝典さんです。
平井 孝典さん
第1回
~大学での恩師との出会いが大きかったです。~
第2回目の今日は、平井 孝典さんは大学3年生のときにイタリア留学をされていますが、
その前後の初期の作品「Time&Space」シリーズと、制作された「GRASSLAND」シリーズに
ついてお伺いしました。
どうぞお楽しみ頂けましたら幸いです。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
「time & space」
石膏 10×45×45cm
2009年
「time & space 1」
大理石 30×110×100cm
2011年
「time & space2」
石膏 10×45×45cm
2009年
2009年
2009年
「time & space 4」
伊達冠石、木 30×100×60cm
2010年
「GRASSLAND ~シエナからの手紙~」
大理石、テラコッタ、真鍮 15×150×20cm
2012年
「GRASSLAND 1」
大理石、真鍮 10×20×15cm
2011年
「GRASSLAND 2」
大理石、真鍮 10×30×15cm
2011年
「GRASSLAND 3」
大理石、真鍮 10×30×15cm
2011年
「GRASSLAND 4」
大理石、真鍮 10×25×15cm
2011年
「GRASSLAND 5」
大理石、真鍮 10×20×15cm
2011年
日下
平井 孝典さんの作品を拝見すると、すでに2,3のシリーズがありますね。
平井 孝典さん
そうですね。物語じゃないですけれど、ストーリー性があるようなものを少し意識していまして、
そういうテーマ付けで制作しています。
日下
年代順でいくと「GRASSLAND」と「ピース」ではどちらが先でしょうか。
平井 孝典さん
「GRASSLAND」の方が先で、それは2011年にイタリアから帰ってきてすぐの作品ですね。
日下
大理石の作品ですが、帰国後の制作なんですね。
平井 孝典さん
そうなんです。帰ってきてからも幾何学的な作品を作ったりとか、今にあたる「ピース」、
ジグソーパズルに繋がっていくんです。
日下
そうですか。行かれる前、石彫を始めたばかりの頃はどんな作品を制作なさっていたの
でしょうか。
平井 孝典さん
始めたばかりの頃はイタリアに行く前でほとんどが石膏の作品ですけれど、「Time&Space」
という題名で、階段と直線の幾何学的な構成のレリーフ作品をいくつか制作していました。
あとはイタリアで作った大理石作品です。
その作品は流れがありまして、階段という空間と、その空間の環境の変わり方である時間軸
の2つをテーマに作った作品なんですよ。
日下
面白い作品ですね。
平井 孝典さん
この作品は4点あって、1、2、3と順番に展開されていくのですが、途中で2と3は雲の流れが
出てきたりして。彫刻の中にどうやったら時間軸を入れられるのかなって考えたんです。
その後「Time&Space 4」を作りましたが、これだけ岩石なんですよ。
日下
そうなんですか。
平井 孝典さん
伊達冠石で、私の初めての石の作品なんですよ。先生に「とにかくやってみろ」なんて言われて、試行錯誤で彫り方も技術もよくわからず、何が何だかわからずに図面を起こしてレリーフにした
作品です。磨きも全て手磨きで1000番か800番まで磨いたかな。
日下
上手いですね、最初なのに。
平井 孝典さん
いやあ、どうですかね。角を出すのがすごく難しかったなと思います、当時の何もないスキルで
やるのはやっぱり。エッジの出し方とか、どうやってここを掘り下げるのだろうとか、何もかもが
初めてで、石に学んだ作品ですね。
日下
これはカップ
とかグラインダー
とか使っていますよね。
平井 孝典さん
ほとんどグラインダーとカップと砥石くらいですかね。落とすとき斫り
(はつり)ましたけれど、
幾何形体で構成されていたので、機械を使った方が効率が良かったです。
日下
私が学生のときは手のみだけで、機械はだいぶ後になってからじゃないと使えなかったので、
こういう形態にはならなかったですね。もっと素朴な仕上がりの作品でしたので、平井さんの
作品はすごく上手いなという感じがします。
平井 孝典さん
この作品が終わってから、石の作品を1個しかやらず何もわからないまま、イタリアの大理石で
有名なカッラーラ という町の大学に行ったんです。ほとんどそこで大理石のテクニックを学んだり、色々な作家さんと出会って、刺激や影響を受けたりしてという展開だったんです。
ポートフォリオには入れていないんですけれども、授業で作った作品というのは、ノミ数本で大理石を彫ったやつだったり、手磨きだけで仕上げたりしたものです。授業のほかにアトリエを借りて個人的に制作したものは、ポートフォリオとかにまとめているんですけれども。
日下
帰国後に制作された「GRASSLAND」というのは、テーマとしてはどういうイメージで作られたのでしょうか。
平井 孝典さん
グラスランドシリーズの一番最初は「グラスランド~シエナからの手紙」というテラコッタと大理石
を使った作品です、この作品は特注でアクリルケースを作ってもらって、中に素焼きのテラコッタ
を砕いた細かい土をひいて、その上に大理石を。先生が彫ったあとの大理石の木っ端を拝借し
て作りました。
この題名ですが、トスカーナのシエナを観に訪れたときに、壮大な丘というか、オリーブ畑だった
りブドウ畑がすごく私は印象的で、すごく素敵なんですよ、私にとって。こういう風景を絵じゃなく
て彫刻として表現できたらいいな、っていうのがあって。
ちなみにテラコッタの色はシエナカラーなんですよ。
で、大理石の木っ端を見たときに、その割れ肌っていうのがそういう丘や草原みたく見えたん
ですよね。じゃあ、それを使ってみようって思って。イタリアは、丘や草原に生えている木が
細長い杉なんですよ。なんか風景チックなかわいいものができるかなと思ってちょこちょこっと作ったものなんですよね。
日下
「GRASSLAND」という題名から、まさに大理石の素材的なことも関わっているのかなと思った
のですがいかがでしょうか。
平井 孝典さん
そうですね。大理石の割れ肌の結晶が加工することを拒むかのように、雰囲気を出している
んです。この作品の木が立っているその下の、大理石の割れ肌が私にはすごい神秘的な
草原に見えて、トスカーナの大地に重なって見えて。ちなみに御影石とか、あと伊達冠石の
割れ肌も独特なんですよね。
日下
ええ。
平井 孝典さん
伊達冠石の自然の肌が黄土色なのですが。何かそのようなものを使った表現とかもあるかも
なあ、と思って。他の石とか素材とか見ても、ああグラスランドシリーズまだまだ全然展開できるな、なんて思ったりして。
でも、今はちょっとこういうものは自分の本当にやりたい真の表現ではない、気休め程度の
作品になるので、また時間が経ったときに作ろうかな、みたいな感覚なんですけれども。
日下
そうですか。では次回は、本当のやりたいこと、テーマについてお伺いしてまいりますね。
今日はここまで、ありがとうございました。
「GRASSLAND 6」
大理石、真鍮 10×25×20cm
2011年
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
編集後記
今回、黒沼 令さんご紹介で平井 孝典さんに初めてお話をお伺いしました。
平井 孝典さんは岩手大学の特設美術科で彫刻を学ばれ昨年大学院を修了、1年間の美術
講師をなさりながらの制作をされていました。
今年の4~5月に開催されていた国画会展では、準会員優作賞を受賞されて会員推挙、また
6月1日からは、公益財団法人吉野石膏美術財団 「若手美術家の在外研修に対する助成」
の対象者に応募選出されて、1年間のイタリアでの滞在制作に入られた前途有望な作家さん
です。
インタビューは出発前の5月下旬にさせて頂きましたが、平井さんは若さとエネルギーがあり、
快活にお話をされる方だと感じました。
第2回目の今日は、平井孝典さんの制作初期の「Time&Space」シリーズと、「GRASSLAND」
シリーズについてお伺いしました。特に「GRASSLAND」シリーズは、平井さんがご自身で体感
されたトスカーナの大地の感動が伝わってくるようで、素敵な作品だと感じました。
次回は、平井さんが今現在取り組まれているテーマ「ピース」シリーズについてお伺いして
まいります。
どうぞお楽しみに。
**********************************
◆ 平井 孝典さんが掲載されているWEBページ
◇国画会 平井 孝典さんのページ
◆平井 孝典さんが受けられているイタリア研修助成の情報
公益財団法人吉野石膏美術財団 「若手美術家の在外研修に対する助成」
◆平井 孝典さんの展覧会情報
第4回 Derby展
立体展 2015年9/18(金) - 9/27(日) 9/21(月)休廊
GALLERY KINGYO
〒113-0022 東京都文京区千駄木2-49-10 Tel: 050-7573-7890
地下鉄千代田線 根津駅・千駄木駅 両駅から徒歩7分
(お車での御来場は御遠慮下さい)
◆ 平井 孝典さん 略歴
第1回 の編集後記後に掲載しています。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
★☆ アーカイブス ☆★
学び場美術館登場作家リスト
学び場美術館登場作家リストⅡ
学び場美術館 登場作家リストⅢー2014
学び場美術館 登場作家リストⅣー2015
人気ブログランキングへ
←
ポチッとおしてね!
↓こちらも
にほんブログ村
← ポチっとおしてね!
彫刻家 平井 孝典さん 第1回 ~大学での恩師との出会いが大きかったです。~
みなさま こんにちは。
彫刻工房くさか 日下育子です。
今日は素敵な作家をご紹介いたします。
石彫を制作されている彫刻家 平井 孝典さんです。
平井 孝典さん
前回、黒沼 令さんの紹介でご登場頂きます。
黒沼 令さん
第1回
第2回
第3回
第4回
第1回目の今日は、平井 孝典さんが彫刻を始められたきっかけについてお伺いしました。
お父様が椅子張り職人でいらしたこと、小学校の写生で遠近法を体感されたこと、美術コース
のある高校に通われていたことなど、平井 孝典さんが岩手大学で彫刻を始られるまでの学び
をお聴かせ頂きました。
どうぞお楽しみ頂けましたら幸いです。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
「time & space」
石膏 10×45×45cm
2009年
「time & space 1」
大理石 30×110×100cm
2011年
「time & space2」
石膏 10×45×45cm
2009年
「squares~空へ・大地へ~」
大理石 145×180×50cm
2012年
「GRASSLAND ~シエナからの手紙~」
大理石、テラコッタ、真鍮 15×150×20cm
2012年
「GRASSLAND 1」
大理石、真鍮 10×20×15cm
2011年
「ピース」
黒御影石 30×20×25cm:2コ
2013年

「ピース №7」
白御影石、玄武岩 100×180×93cm
2014年
「ピース -解かれた鍵、次なる謎-」
大理石 55×340×100cm
2015年
日下
平井さんが美術を始められたきっかけをお聞かせ頂けますでしょうか。
平井 孝典さん
私の原点は図工ですね。順を追って振り返ってみると、小学校に上がる前からよくお絵描き
していたのを覚えています。機関車トーマスから始まって電車の絵を描いたり。あとは私の父が
職人なんですよね。そうしたきっかけがあります。
日下
何の職人さんでいらっしゃるのですか。
平井 孝典さん
椅子張りの職人で仕事の他に、趣味で門や家屋を実際に作ったり、宮大工的な仕事とかも
すごい好きで、手を動かして制作するのを小さい時から見ていて、身近に制作する環境とか
影響はあったと思いますね。ノミやかんなとか木彫の道具を手に取ってどうやって使うのだろう
って考えたり。それで、小学校の図工もすごく楽しみでしたね。
日下
そうでしたか。
平井 孝典さん
物心ついて小学生の時には、図工の時間、学校の反対側の川の土手に行って、写生会で
風景画を描いたんですよ。
川とか橋を工事しているクレーンを描いた思い出があって。そこで、遠近法ってそこで知らず
知らずのうちに学ぶんですよね。画面上、橋が立ち上がっているように描かれちゃって、何か
違うな、何か気持ち悪いな、おかしいなと思ったりして。それで家に帰って親に聞いたら「これ
遠近法を使うんだよ」って。小学校3、4年生でそういう言葉を聞いたりして。
「遠くのものは小さく描いて、手前に来るにいたって大きく描くんだよ」ということをかみ砕いて
教えてもらったりして自然と画面構成をしましたね。小学生でもそこに気をつけると写真で撮っ
たように画面構成ができるんですよね。
高学年になってくるとそういうのがすごく楽しくて。今度は色の混ぜ方とか自分自身で考えて
やってみたり、おのずおのずと試しながらやっていったことを覚えていますね。身近な環境に
そういうものがあったからより楽しくなったのでしょうね。
それが「美術」にもつながりましたし、中学校では担任が3年間同じ先生で、ちょうど美術の
先生だったんですよ。またそれも大きな出会いで。その先生は絵画で純粋美術をやっていま
して、テクニックの他に中学生では珍しいんですけれども美術史や理論系の授業をやって
もらって、自分にとってはすごくプラスになりました。
日下
それはとっても良いことでしたね。
平井 孝典さん
その先生の紹介で美術科がある高等学校に行かせてもらって、今に至るんですけれども。
小、中学校の出会いというか、そういうきっかけがなかったら今の自分はなかったと思いま
すね。
日下
小学生で遠近法を知ってから、参考にされるような好きな作家はだれかいらっしゃいましたか。
平井 孝典さん
ああ、いましたね。
当時、特に最初に出会ったのは、印象派の画家だったんですよ。私が小さい時にはまだイン
ターネットはあまり普及していなくて、図書館へ行って、モネやマネだとか芸術家の絵がカラー
で載っていて、その人の解説付きのかみ砕いた漫画みたいなものを読みました。
印象派といっても「風景を描く人」みたいな感覚で、こういう風な考え方だったんだなって勉強
になったりとか、世界の美術史みたいな本をよく読んで、この当時の日本ってどうだったんだ
ろうとか。ああ、つながってくるね、印象派と浮世絵、みたいな感じで。
先日サントリー美術館
で、若冲
と蕪村
の展覧会を見たんですけれど、ああいう日本画のピシッ
とした鶴や鶏を描いたものや静物画とか繊細な風景画とかはすごく好きでしたね。
日下
そこから彫刻に向かっていくのにはどんなきっかけがありましたでしょうか。
平井 孝典さん
そうですね、そこも結構私にとってターニングポイントなんですけれども。高校は美術科で、
絵画、デザイン、彫刻などコースが分かれていくんです。20世紀美術で、モンドリアン
という
幾何学模様で構成していた作品の画家がいたんですけれど、こういうのも面白いなと思って、
絵画ですがデザインよりだと勝手に解釈して、そこで絵画専攻を選ばずに、進学デザインという
平面構成をするようなデザインに行ってしまったんですよ。
日下
ええ。意外ですね。
平井 孝典さん
そういう二次元で三角形、四角形、丸、色を構成したりする基本的なデザインなんですけれど、
そういうことに興味を持ってしまって。
どんどんかみ砕いていくうちに、デザインとは別に絵画だと、ボロック
やサム・フランシス
の独特
な抽象絵画、抽象的な色の乗せ方とかが新鮮で。なんかデザインにも似ているんですよね、
ああいうふうな画面が。たった 2~3年の環境でしたけれども、そういうものの影響とかあり
ましたね。
高校3年生の時、大学進学にあたっては、美術としての教育を考えたりしていました。
教育としてどうしたら物を作るのが嫌いな子供が減るのかとか、どんどん好きになる子が多く
なるにはどう教育すればいいのかとか、そういう風なことを考えていました。
日下
そこまで考えて進路を選ばれたのですね。
平井 孝典さん
例えば、美術、図工が嫌いな人って何でなんでだろうなとか、ピシッときちっと写実的に描ける
から良い絵なんだとか、描けないから下手なんだとかというのはちょっと違うなと思ったりして。
抽象の世界でもすごく良い世界があることを伝えたいとか。
日下
美術の先生になろうとは思っていらしたんですか。
平井 孝典さん
そうですね。中学校の担任が美術の先生で、自分に対してじゃなくても周りの子に対する指導
の方法がすごく画期的でした。友達と先生の話になった時に、「自分は絵が下手なんだけれど
も、この先生とやるとなんか美術楽しいな」という話を聞いたりして、なんかすごいな、ああいう
先生も素敵だな、なんて少し思っていました。
日下
抽象絵画を面白いと感じ、そしてそれをどうやって教育で伝えていくか考えるところもおありに
なって、そこから立体に向かっていくのにはどのようなきっかけがおありだったでしょうか。
平井 孝典さん
立体に行ったというのも、今度は岩手大学へ入った時に彫刻の先生が藁谷先生
でした。
当時、美術科の男子が1年生から大学院の2年生までで15人未満、10人切る位の感じですご
く少なかったんですよ。
日下
女性はもっと多いのでしょうか。
平井 孝典さん
私の学年だと女性がほとんどで女性25に対して男3人とか。それで藁谷先生をはじめ上の
学年の方が男は元気ないから、男を勇気づけるというか奮い立たせるぞみたいなことで、彫刻
研究室で男どもを集めて研究室の壁を取っ払って、皆でご飯を一緒に作って、一緒にワイワイ
飲みながら、今の芸術、美術、各個人の悩みを打ち明けて話をしたりしました。藁谷先生との
ファーストコンタクトが彫刻研究室での飲み会でしたね。
藁谷先生には、今まで出会ってきた先生とは違ったエネルギーや学ぶべきものがあって、私の
考え方は抽象的なんですけれど、自分のアイディアとかを2次元から3次元にしたらどう展開
されるのかな、立体にしてみようみたいな軽いノリで話したところ「じゃあお前ちょっと彫刻やって
みない」ということを言われて。
以前から、彫刻をやる人は少ないということを聞いていたので、有名になるチャンスはあるの
かな、なんて心の奥で思ったりして。私自身、当時は全然力がなかったので、先生にはよくバカ
にされたり指導されたりしましたけれど。やっぱり彼と出会ったきっかけは大きかったし、彼が
いなかったら石とかやっていなかったと思いますよ。
日下
そうですか。恩師の影響というのは大きいものがありますね。
平井 孝典さん
研究室に配属すると、卒業された先輩たちとかいろいろな方たちとの出会いがあって展覧会を
やったりたりすると、また色々つながりが出てきたりとか。やっぱり大学で先生に出会って、と
いうのが、今の自分の表現につながる母体になってくるのかなと思います。
日下
そうですか。 今日は素敵なお話をありがとうございました。
「ピース-謎のクスリ-」
大理石、銀箔 15×15×21cm 2015年
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
編集後記
今回、黒沼 令さんご紹介で平井 孝典さんに初めてお話をお伺いしました。
平井 孝典さんは岩手大学の特設美術科で彫刻を学ばれ昨年大学院を修了、1年間の美術
講師をなさりながらの制作をされていました。
今年の4~5月に開催されていた国画会展では、準会員優作賞を受賞されて会員推挙、また
6月1日からは、公益財団法人吉野石膏美術財団 「若手美術家の在外研修に対する助成」
の対象者に応募選出されて、1年間のイタリアでの滞在制作に入られた前途有望な作家さん
です。
インタビューは出発前の5月下旬にさせて頂きましたが、平井さんは若さとエネルギーがあり、
快活にお話をされる方だと感じました。
第1回目の今日は、小学生の頃から順を追って制作体験などお聴かせ頂きましたが、身近な
体験から感受性豊かにいろいろなことを考えてこられたことが良く伝わってきました。
これから平井 孝典さんについて7回にわたりお送りしてまいります。
どうぞお楽しみに。
**********************************
◆ 平井 孝典さんが掲載されているWEBページ
◇国画会 平井 孝典さんのページ
◆平井 孝典さんが受けられているイタリア研修助成の情報
公益財団法人吉野石膏美術財団 「若手美術家の在外研修に対する助成」
◆平井 孝典さんの展覧会情報
第4回 Derby展
立体展 2015年9/18(金) - 9/27(日) 9/21(月)休廊
GALLERY KINGYO
〒113-0022 東京都文京区千駄木2-49-10 Tel: 050-7573-7890
地下鉄千代田線 根津駅・千駄木駅 両駅から徒歩7分
(お車での御来場は御遠慮下さい)
◆ 平井 孝典さん 略歴
平井 孝典
HIRAI Takanori
略歴
1990 栃木県に生まれる。
2010~11 イタリア・カッラーラ美術アカデミー 留学
2012 岩手大学教育学部芸術文化課程造形コース 卒業
2014 岩手大学大学院教育学研究科美術教育 修了
現在 国画会彫刻部会員
活動
2009 第35回盛岡彫刻シンポジウム(以後毎年参加)
2012 第86回国展 「T社奨励賞」 (初出品、以後毎年出品)
第35回国画会彫刻部受賞作家展
第1回平泉国際交流展
2013 第41回盛岡市芸術祭美術展 「盛岡市長賞」
第 87回国展 「T社奨励賞/準会員推挙」
第36回国画会彫刻部受賞作家展
第2回平泉国際交流展
2014 第1回栃木国展
岩手大学卒業・修了制作展 「美術講座特別賞」
第40回盛岡彫刻シンポジウム記念彫刻展
第37回国画会彫刻部秋季展
2015 第1回ゲタ箱展
第89回国展 「準会員優作賞/会員推挙」
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
★☆ アーカイブス ☆★
学び場美術館 登場作家リストⅢー2014
学び場美術館 登場作家リストⅣー2015
人気ブログランキングへ ←ポチッとおしてね!
↓こちらも
にほんブログ村
← ポチっとおしてね!
梅雨は運動不足?
皆様、こんにちは
おいしいお茶で癒しと健康をお届けする【下総屋茶舗】五代目の金久保です
じめじめしたお天気が続きますが
お元気にお過ごしですか?
雨が多いとつい運動不足になっちゃいますよね
ウォーキングやジョギングを習慣にしている方は
ストレスと体脂肪が増えないように気をつけなきゃいけませんね
運動で維持してるカロリーバランスが
いつものペースで食べてるとカロリーオーバーですからね
僕もいつもロードバイクで片道9.5km走ってからジムで泳いでますが
自転車に乗らない分、筋トレやスローレジスタンス運動で
補わないといけないですね
でも、じめじめしてると気持ちまで冴えなくて
ついサボったりしちゃいがちです
で、ジムサボって家に居ると
根っから食いしん坊だから
何かつまみ食いしちゃうんですよね~
「梅雨太り」なんて言葉はありませんが
あまり長引くとそうなりそうで怖いです(汗)
なので母が数年前に買ったダイエットマシン使ってます
これ少し背中を丸めて乗ると腰周りがよく振動します
母は2ヶ月でウエスト6cm減ったと言ってました
10分くらいのると体がポカポカしてきますよ
やはり運動は血行やリンパの流れも良くしてくれますね
だからホルモンバランスとか腸の調子も良くなるのですね
マシンがなくても、スロートレーニングなら
自宅で気軽にできて身体に負荷が少ない上
効果も高いのでおすすめですよ
フォームが正しくないといけないので
最初はビデオや教室で覚えた方がいいですね
運動する30分前くらいに緑茶を飲むと
体脂肪燃焼効果がグッとあがりますから
お茶を飲んでから運動すると効果的ですね
短時間でもいいからできることから少しずつ!
自分の健康と美貌は自分で努力して守りましょう!
今日も自然の恵みと健康に感謝。
自家製冷茶で免疫アップ!
皆様、こんにちは
おいしいお茶で癒しと健康をお届けする【下総屋茶舗】五代目の金久保です
今日も蒸し暑いですね
この季節、ついペットボトルのドリンク類をたくさん飲んでしまいませんか?
ミメラルヲーターと緑茶や麦茶、烏龍茶などの
無糖系飲料ならまだいいですけど
それ以外は殆んどが糖分や香料、着色料、保存料などの
体に良くないものが入っていますから
飲み過ぎには気を付けましょうね
特にお子さんには絶対に飲ませたくないものですからね
無糖系のお茶でさえ
ペットボトル飲料には保存料=酸化防止剤が入っています
【酸化防止剤(ビタミンC)】などと表記されていると
「健康に良い成分を入れているんだな」と錯覚させられますが
天然のビタミンCではなく
なんと石油化合物からできるL-アスコルビン酸なのです
こんなものを毎日、体に入れるなんて病気の元を増やすだけです
安全面や品質面でちゃんとしたお店で
茶葉を買ってきて自分で【冷茶】を作る方がいいですよ!
経済的にも茶葉で淹れる方がはるかに安いし
栄養素の面でも成分によっては6倍も違うのです!
味も断然おいしいし、添加物無しですから
体に優しいく環境にも優しいエコ&ロハスってことですね
緑茶の健康成分については
最近テレビでも多く取り上げられていますね
NHK「朝いち」でも特集していましたね
明日の夜、7月1日20時~「ためしてガッテン」でも特集するようです
おいしくて、安くて、免疫力を復活させてくれる
冷茶の入れ方のコツや成分について詳しく
レポートしてくれるみたいですよ
ぜひ観ておいてはいかがでしょうか
お茶を水出しすると
うまみ成分のアミノ酸がたくさん抽出されて
刺激物のカフェインが少なく、カテキンの渋みも和らぐんです
だから、お子さんや寝る前でも気にせず飲める。
緑茶の健康成分には、カテキン、ビタミンCなど
すでに各方面で研究、紹介され大きな注目を集めていますよね
煎茶の水出し はビタミンCやアミノ酸が豊富ですが
糖尿が気になる方は番茶の水出し
がお勧めです
番茶は煎茶に比べ抗酸化力の強いカテキンの含有量も多く
『ポリサッカライド』という成分が多く含まれているのです
この『ポリサッカライド』は全てのお茶に含まれますが
『水出し番茶』にはとても多くの『ポリサッカライド』が含まれます
この成分は血液中の糖を効率よく代謝させる事で
血糖値を下げる大きな働きがあります
カテキンやポリフェノールとは違い熱で壊れやすい成分です
だから水で抽出する事により有効な状態で摂取できるのです
個人差はありますが、毎日たくさん飲めば血糖値が下がり
しかも体重が減少する事実が報告されています
水出しするとカテキンの渋みも和らいで
飲みやすい上に冷蔵庫に作り置きできるのでお勧めです!
あなたも和食や緑茶を上手に活用して
健康管理に役立ててはいかがですか
「医食同源」食べるものは明日の私たちの
細胞やエネルギーになるものですからね
今日も自然の恵みと健康に感謝。
今年もお茶講座やります
皆様、こんにちは
おいしいお茶で癒しと健康をお届けする【下総屋茶舗】五代目の金久保です
今年はエルニーニョ発生?
とういか4月に気象庁が「エルニーニョ現象」が発生したと
発表してたんですね
その時は話題になりませんでしたが
その後オーストラリアも同じ発表をしたそうです
だから何?
って感じかもしれませんが・・・
エルニーニョ現象が続くと
日本では雨が多く、冷夏になるそうです
5月から夏日でしたけどね(汗)
長く続けば冬の寒さも厳しくなるんですね
雨が多く日照が少ないと
野菜が採れなくなって高くなるんですよ
このエルニーニョが世界的に異常気象をもたらすので
穀物の生産にも影響を及ぼすとか…
ん~
穀物や野菜が値上がりするのは痛いですよね
深刻に考えるのは食いしん坊の私くらいでしょうか
あまり心配しても仕方ないので
ころっと話題をかえます(笑)
最近テレビで緑茶が健康に良いという話題が多いようですね
業界人としては嬉しいことです
しかし、急須で淹れたお茶のおいしさや
淹れ方による風味の違い、おいしく淹れるコツなどを
知っているひとは少ないですね~
色々飲み比べたことがある人も少ないみたいです
まあ違いを知らないっていうのはそういうことですね
業界が上手に情報伝達できていないのが問題ですが
感心があるけど学べる場が無いという声も耳にします
そこで、今年も昨年に引き続き
市民公開講座で講師をさせていただけることになりました
今年は定員20名としていましたが
すでに30名のお申し込みを頂いているということで
急遽会場を広げてもらって受け入れられるようにしました
さらに私が肥満予防健康管理士とダイエットサポーターの資格を
取得したので今年は【健康痩せ食事法やお茶とダイエット】についても
より踏み込んでお話しさせていただく予定です
8月8日夏真っ盛りというタイミングなので
冷茶のおいしい淹れ方や淹れ方による違いも
味わいながら体験していただけると思います。
埼玉県の片田舎でやるので
近隣の方しか参加できないと思いますが
そのうち流行りのウェビナーなどでやれたらいいなとも思いますし
都内やあちこちに会場を借りて
もっと定期的にお茶のおいしさ・すばらしさを伝えていけたらと思っています
もし、お近くでご縁があったら
ぜひ気軽に遊びに来てくださいね
お茶菓子付きで会場費(公共施設)程度~無料でやる予定ですよ
今日も自然の恵みと健康に感謝。














