ラフマニノフの

「パガニーニの主題による狂詩曲」

 

その一部ながら、

初めて聞いたのは、

映画「ある日どこかで(Somewhere in Time)」のサントラとして。

 

日本公開は1981年だそうだが、

テレビで見たので、もっと後になる。

 

カルト古典でコアなファンが今も多いという。

 

わかる!

観た後、当分その世界に心が行ったままだった。

 

時代を超えた恋愛。

ロマンティックで切ないストーリー。

 

衣装が素晴らしい。

舞台が美しい。

 

まばゆいほどに美しいジェーン・シーモア。

 

全てを包むように美しく流れるサウンドトラック。

 

夢の中の出来事のような映画。

 

今振り返ると、シンプルなお話で、

あらすじだけ読んでも

そう珍しい内容でもない。

 

でも、映画を実際に見れば、

そのスペシャル感がわかっていただけると思う。

 

 

このマジックを作り上げたのは、

ジェーン・シーモアとクリストファー・リーヴ。

 

この2人、実際にこの映画の撮影中恋に落ちた。

 

ここネタバレになるので、

観てない方は、下のCDの画像まで飛ばしてください。。。

 

 

この映画のように愛し合いながら、

引き裂かれて終わる。

 

2人が大恋愛に陥った撮影中、

クリストファー・リーヴの元カノから、

妊娠したと連絡が来たのだ。

 

愛し合いながら結ばれることのなかった2人。

(その後もなぜかタイミングが合わず友だちのままだったらしい。

 

最後の苦しむ姿は、心からのもので、

映画にケミストリーを感じるのも当然かもしれない。

(この話は、ジェーン・シーモアのインタビューを見て知りました)

 

けれど、

2人の友情は、

クリストファー・リーヴが亡くなるまで続いた。

とてもスペシャルな信頼関係があったようだ。

⬆️「ある日どこかで」のサントラとラフマニノフのアルバム

 

原作では、

マーラーの曲だったが、音楽担当のジョン・バリーの提案で、

ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」を使用することになったらしい。

(ウィキペディアより)

その他のサントラの曲とも合っていて、映画にピッタリ。

 

昨日のブログでは、

ヤマハのnew CFX発表で

スティーヴン・ハフ氏らによる

「パガニーニの主題による狂詩曲」の抜粋を取り上げたけれど、

 

先週金曜日

BBC Radio3のin concertという番組でも演奏された。

これはBBCシンフォニー・オーケストラ、

アルペッシュ・ショーアン氏指揮。

 

視聴はあと25日間できます⬆️

追記:終了しました。ブログ最後に、別のフルヴァージョン動画あります。)

 

新CFXお披露目前なので、

前のCFXか或いは別のピアノだと思うのですが、

私の耳は当てにならないので、

お分かりの方がいらっしゃれば、ご教示くださいませ。

こちらは、高音が目立つ、

硬質なハッキリとした音のように感じました。

 

14分35秒辺りから、ハフ氏のインタビュー。

 

ラフマニノフのこの狂詩曲は、

遊び心の入った軽い曲かシリアスな曲かどうか尋ねられ、

とてもシリアスな新古典主義の曲だと答えている。

(遊び心の曲でも、全く悪くないことだと断りつつ。)

 

当時の他の作曲家と同じく、

実験的取り組みとクラシックの要素が混じったもの。

ヴァリエーションについても語っているので、

ご興味のある方はぜひお聴きください。

 

曲は19分15秒付近から始まります。

 

34分40秒付近から、

映画でも使われたロマンティックな

第18変奏Andante cantabile。

 

拍手喝采が止まず、アンコールへ。

パデレフスキのノクターンOp.16No.4

(ハフ氏のアルバム、The Piano Albumにも収録されている。)

 

いろんなバージョンを楽しめて面白かった。

 

追記:上記の視聴期間は終了したようです。

 

サー・スティーヴン・ハフのピアノ演奏

「パガニーニの主題による狂詩曲」(ヤマハCFX使用)

フルヴァージョンです⬇️

 

映画で流れる

第18変奏 アンダンテ カンタービレは 

第17変奏から徐々に変化するようにして16分付近から始まります。

 

 

お読みくださりありがとうございました。

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