アンジェラ・ヒューイットさんの

オール・J.S.バッハ ピアノリサイタル感想の続きです。

 

おしゃべり的な軽い内容ですので

興味を持たれたところだけ飛ばし読みをしていただければと思います。

 

 

 

 青山音楽記念館

 

リサイタルホールは

青山音楽記念館 バロックザール。

 

京都にある200席のこぢんまりとしたホール。

住宅街に溶け込むような落ち着いた雰囲気。

 

 

オンラインでコンサート情報をチェックして知りました。

 

もしかしたら以前からホール名を見ていたかもしれませんが、

「青山」で始まるので、

東京の青山のホールと勘違いしてスルーしていた可能性があります。

 

ホール名の「青山」は地名ではなく

ホールを建設した初代館長、

青山政次氏の姓でした。

調べると

 

青山氏は稲盛和夫氏と共に

京セラを創設した方でした。

 

京都の中心から少し離れて電車の乗換もあり行きにくい場所ですが、

最寄駅からは徒歩5分で行けました。

 

小ホールなのにお手洗いは2箇所あり配慮を感じます。

 

 座席

 

10列しかないホール、最後尾でも舞台は近いです。

 

初めてのホールで距離感がわからず、

真ん中付近の席にしました。

 

打鍵が見えて距離感も良かったです。

 

天井は高かったです。

 演奏

 

記憶に残ったところをピックアップして書くことにします。

 

トッカータ ハ短調 BWV911

演奏が始まると

予想していた以上に音がまろやかに響き渡りました。

 

バッハの弾き方をよく知らないのですが、

ペダルは使わないイメージがありました。

 

教会などの建物の反響で響かせるのかなと勝手に想像してました。

 

ピアノの響きはホールの音響だろうかと考えていたら

ペダルをかなり踏んでらっしゃいました。

(10センチくらいの綺麗なハイヒールで!)

 

右手の指が上下する1音ごとに踏み替えるフレーズが結構あり

ペダルはとても細かく上下していました。

 

意外でした。

 

フランス組曲 第5番 ト長調 BWV816

 

これは楽譜を持っていて

ガヴォットを少し練習してたこともある作品。

 

華やかな曲で

拍子感も気持ちよく軽やかに情感溢れる素敵な演奏でした。

 

バッハのシンプルなイメージを超えた表現で、

クラシックでありながらもヒューイットさんらしさを感じる美しい表現豊かな演奏でした。

 

全プログラムでこの演奏が一番好みにピッタリで感動。

 

ヒューイットさんの演奏は

自然に音符が指から流れているよう。

 

片方の手で弾いている時は

もう片方の手で指揮をするように、

心の内にある思いを鍵盤に載せていくように腕を動かしてらっしゃいました。

 

見上げるように頭を上げられる時は

音も上に広がっていました。

 

どの曲だったか忘れましたが、

左手の残響がある中に引き継ぐようにして右手の1音が来た時は

音の繊細なつながりが美しかったです。

 

後半

パルティータ第6番 ホ短調 BWV830

半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903

 

これはテクニックがすごいと思いました。

最大のフォルテはこの2作品のみに使われ印象に残りました。

 

短調の作品も全体的に丸みというのか

激しさよりもまとまりを感じるというのか

強い表現にも暖かさを感じました。

 

アンコール

羊は安らかに草を食み BWV 208より
主よ、人の望みの喜びよ BWV 147より

 

繊細なタッチで天に昇るような美しさでした。

 

特に「羊は、、、」は好きな曲なので

聴けてうれしかったです。

 

 

 バッハの難しさ

 

今回バッハを聴きに来たのは

バッハに興味があったのと

ピアノでバッハを弾くときに参考にしたいのもありました。

 

演奏を見て、聴いて、

 

やっぱり難しい

私には無理だ、、、

 

というのが正直な感想。

 

右手と左手が複雑に絡み合い、

両手をバラバラに動かしつつも調和させる難しさ

トリルや装飾音を頻繁に使う難しさ

左手のさまざまな音色。

 

これらは

子どもの頃に指をしっかり使っておかないと

大人になってからの習得は困難、と思いました。

 

ヒューイットさんの打鍵の指の使い方も

響きを変えるためにヴァリエーションがあって

人差し指一本を押さえて手首を下げるような弾き方もあり、

 

バッハは楽譜はシンプルに見えるけれど

演奏するのは

全然シンプルじゃないなぁと、ため息が出ました。

 

 サイン会

 

サイン会があったので久しぶりに参加。

 

クリーム色がかったシルバーのきらめく

美しいステージ衣装のままで来てくださいました。

 

演奏にもお人柄が現れていたように感じたのですが、

穏やかな優しさに包まれたエレガントな方でした。

 

男性ファンが圧倒的に多く、

ブルックナー行列に匹敵する比率。

 

会場で購入されたCDや

レコード(ハイペリオンが高音質の復刻盤LPを販売してますね)、

プログラム、そして色紙を手に持つ方もいらっしゃいました。

 

私も会場で購入したフランス組曲のアルバムに

サインをしていただきました。

 

 

ハローとにこやかに微笑んでくださったので、

ドキドキしながらも

 

バッハ、素晴らしかったです。

特にフランス組曲の演奏が好きなんです

 

とお伝えすると、

 

サンキューと言ってくださり

 

あなたはピアノを弾くの?

 

と尋ねてくださいました。

まさか話しかけていただけると思っていなかったので

カタコトみたいに

 

はい、楽しみとして

 

としか返事できませんでした(緊張しましたー)

 

ほんの一瞬のことでしたが

別れ際の

サンキュー、バーイー

と優しいヒューイットさんの声でハッピーな気分で帰路に着きました。

 

 

お読みくださりありがとうございました

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