ライオンキーとその時代のキーについて考える

ライオンキーとは、1967年9月までの生産車に装備されていたキーのことで、主に乗用車に採用されていたようです。 片切りタイプで、ステアリングロックのない時代のものです。
これから記載することは、小生が調べたものでありますが、憶測も多分に含まれていますので必ずしも正確なものではないことをご承知ください。
最初に採用されたのは、30系セドリック、310系ブルーバードと思われます。この系譜の初期車から採用されていたのかどうかは定かではありません。その後はシルビア、フェアレディ、にも採用されています。プレジデントとサニーでも採用があったと思われますが実車で見たことがないのでなんともいえません。
それ以外の主に商用車には以前より採用されているシンプルなキーでした。(1枚目のの写真の左のデザイン)
パトロール、キャブオール、キャブライト、キャブスター、ダットサントラック、ジュニア、ほか60年代から70年代初期の車両。
3枚の写真のキーは、小生のコレクションの一部で、解体屋さんでもらったものや、実家で乗っていた車両のものやスワップミートで入手したものです。当時の鍵のすべてではありませんが概ね種類はそろっています。
(どこかにしまって出てこないものもありますが今回残念ながら省略します。)
写真1

左が、汎用デザインで、主に商用車とそれ以前の車両で採用されていたものです。山数は5山。
2番目は前期のライオンキーで、頭が平らで山数は5山です。これは6山のものもあります。
6山キーと合わせて装備される場合は、5山のライオンキーはサブキーとして、”無塗装”で装備されます。
ただし、310系ブルーバードは5山のみのようで、6山がメインとなるのは410系ブルーバードからになります。したがって、310系ブルーバードのキーシリンダーには6山のキーは奥まで差し込めないものがあります。
3番目から5番目は後期のライオンキーで6山です。頭が盛り上がっているのが一番の違いです。
憶測ですが、キーリングの穴のシロが平らなものは少なかった為に穴が切れてしまうようなことがあってその対策なのでは?と思っています。
カラーは、赤、青、黒、無塗装が知られていますが、緑も以前スワップミートで2本確認しています。(買いあさってないので未購入。今となっては幻)また、写真の黒はライオンが金メッキされていて、他で確認されているものは金メッキされていないので、これは高級仕様として”プレジデント用”なのではないかと思っています。
写真2

ライオンキーの後継は写真2の左の2種です。塗装されているものは黒しかないようです。
左のものの塗装タイプもあったはず。
2番目のものは、SR311以降の採用で、写真のものは150プレジデントで使用していたものです。6山です。
3番目のものは、両切りタイプで、S30フェアレディZなどで採用。写真のものは330セドリックで使用していたものです。6山です。
4番目と5番目はポップアップアンテナ用のキーです。
縁なしと縁ありデザイン。他には写真1の汎用キーデザインのものもありました。
写真3

ステアリングロックが標準となった頃のキー
2番目は、プリンス系で採用されていたもの。ハコスカなど。
片切りで6山ですが、溝が多いのでステアリングロックに対応しているものでしょう。
片切りでデザインの異なるものがもう一種ありますが、手元に残っていません。それは、610ブルーバードを乗っていたときに日産部品で純正品をシリンダーごと購入したもの(ステリングロック付き)
補修部品では片切りキーが供給されていましたため、両切りと片切りの2本体制になりました。その後、121系バネット用で購入したときは両切りキーで供給されました。頭のデザインは写真3の左1番目のものです。
右は、未使用の汎用キーセット。皮製のキーホルダーにアンテナキーもそろっています。
当時のままの姿なので、参考までに。こういった、ディーラー独自の新車提供品は全く資料もないので貴重な存在かもしれません。他にはどんなものがあるのでしょうね。
ライオンキー時代の片切りキーには、断面が4種類あり下記のようになります。

上記によれば、2000番代は存在しないようですが、310系ブルーバードで0番台(3桁)が確認情報があるので、あるのかもしれません。
最後に、SP311フェアレディの取扱説明書にある、キー取扱いに関するページを紹介します。

わかりづらいかもしれませんので、注釈を転記します。
「注)即ちサブキーではコンソールボックスとトランクは開きませんので、サービス工場などに車を入れるときはサブキーをご利用になると私物の秘密が保たれます。」
と記載されています。
防犯上の観点でしょうけれども、70年代に入るとこういう気遣いは無くなり一本のキーですべて開閉できるようになりますね。
次回は、キーの構造に関して書いてみます。
追加記事として、某イベントにて展示されていたキーです。許可を得て撮影させていただいたものです。

シリアルナンバーが3桁なので、
主に、ライオンキー時代とそれ以前のキーと思われます。
汎用六角もサイズが違いますし、日産マークをかたどったものは、漢字での表記が面白いですね。オールドダットサンあたりか、大型トラックのものかまだまだ知らないものはありそうですね~
参考のためにこちらにあげさせていただきます。
更に追記です。
コピーですが、SR311 1967年前期の取扱説明書では、サブキーは廃されメインキーのみに変更されたようです。結局メインとサブの使い分けなどという面倒なことは需要が少なかったということなのでしょうね。

次回は、日産 ライオンキーなどの考察② 構造などです。





























































































