ハッスル!ペアマッチ!といきたいね!
前回に引き続きライオンキーの時代のキーシリンダーの構造について書いていきます。
ただし、現物を持っていないものもあるのでその点はやはり憶測の話もありますのでご承知ください。
まず、キーには山があります。
ブランクキーにはその山がまだ成形されていませんのでフラットな状態ですが、通常使用するときには必ずシリンダーに合わせた山を成形することで「鍵としての役目」が果たせるようになります。
キーの山をノギスで測ってみました。
山の高さは4種類ありました。
日産の片切りキーについては、6山と5山があります。
例の写真のキーはライオンではありませんが、同じ構造です。(510ブルーバードやSR311時代のものです。)
写真は6山の位置を記していますが、5山ではキーが短いので、その先端の「6」の山が無いというだけのことになります。
この山はどのように作用するのかというと、キーをシリンダーに差し込むと、内部にある「タンブラ」という部品の高さによって丁度合致すればシリンダー表面のタンブラの突起がなくなりフラットになるので、キーを回す事が可能となります。
ひとつでも引っかかるとシリンダーは回す事が出来ません。
写真の例では、1番のタンブラの高さが合っていないので、少し出っ張っています。
(注釈つけていませんが、よく観察してください。)
シリンダーには、写真のような真鍮製のタンブラが差し込まれています。
中にある細長い穴のサイズによって山と一致させることでシリンダー外周の高さがそろう構造になっています。
つまりこのタンブラには上記で記した4種類の形状のものがあるわけです。
キーの一本化には、このタンブラがかなり重要な役割を果たしています。
タンブラには、差し込んだキーの山に対応するように、スプリングでテンションがかけられています。
三日月形の部品は、シリンダーの抜け留めストッパーです。
ここで、キーの一本化をしていて気づいた点として、タンブラや溝のそろった同一番台のシリンダーをそろえる必要があるのですが、中古品の中でも状態の良いものからでないと正しいものを作ることが出来にくいのです。
共に消耗品ですので消耗が激しければその分削れてますので数値がずれてきます。
例に使っているシリンダーは、どんなキーでも差し込めてしまいました。内部の溝の部分がすべて消耗してなくなっていたからです。このシリンダーでタンブラをあわせても、キーが抜け落ちやすいというものになってしまうと思われます。
なので、タンブラは使用頻度の少ない助手席やトランクで使用されていたものから部品取りするなど工夫は必要と思われます。シリンダーも出来るだけ消耗の少ないものが良いですね。
最後に、我が淑女SP311フェアレディのキーシリンダーの種類について書きます。
写真で示す5種類のキーシリンダーが、SP311では装着されています。
ドアと、トランクは外部に露出していますので、蓋が付いています。
その他は正面にキー番号が刻印されています。
コンソールボックス用のみニッケルクロームメッキ(この時代なのでカドミウムメッキかもしれません。)施されていて他はステンレスキャップの装着です。
他の角度から見ると形状が違うことがわかります。
装備される所によって形状が異なるのは当然ですが、山数も違います。
イグニッションとフィラーキャップは5山、その他は6山です。
ただし、前回書きましたように、サブキーでは開けられないのはトランクとコンソールボックスですので、ドアキーは、6山対応でも5山での使用となると思われます。
(随分昔に何も考えずにばらしてしまったので覚えてないのです・・・)マヌケですね~
(また、サブキーを考えなければいいのですが、6山で使ってしまうとサブキーではドアの施錠開錠ができないので整備業者は困ります。)
SP311では、イグニッションとフィラーキャップは6山キーでも差し込めるようになっていますが、310ブルーバードのこれらの部品を流用する場合には5山対応しかないものがあるようなので、加工など必要になるのかもしれません。
まだ、キーの話はあるのですが、入手しようとしている部品が入ったら書こうと思います。
それは、私的なアレンジなのですけどね。