淑女との戯れ ダットサン フェアレディ -36ページ目

淑女との戯れ ダットサン フェアレディ

フェアレディSP311の再生記事を中心に、あれこれと気ままにつづっています。

何故折れるのだ! (怒り)”””

 

といっても、経年劣化なのかなんなのかボルトが折れてしまうことはしばしばあることです。

何はともあれ、取り外さなければ作業は進まないので「エキストラクター」を用いて折れボルトの除去を行っていきます。

「エキストラクター」は「逆タップ」と呼ばれることもある工具です。

英語表記では、EXTRACTORとなり、抽出器と約されます。

 

種類はボルトに使用するものと、なめた小ねじに使用するものとがありますが、今回は折れたボルトの除去を行います。

 

それでは、作業に取り掛かるとしましょうか。

 

 

この折れたボルトの中心部にドリルで穴を開けてエキストラクターを差し込みます。

 

 

穴を開ける際には、できるだけ表面を平らに均してからポンチで中心に印をつけてドリルで開けます。

ボルトサイズによって適宜見合ったサイズを選定します。

エキストラクターは、ねじの緩む方向(反時計回り)に食い込みながら使用する構造になっていますので、回転させれば食い込みが固定されてそのまま緩んでいくようになっています。ただ、食い込みづらい場合には”軽く”ハンマーで叩いて食い込みを促します。特に細いボルトの場合、叩き込むことで折れボルトが広がってしまい緩めるつもりでも「かしめる」方向に働いてしまい抜き取るのが困難になるどころかエキストラクターを折ってしまうという惨事を引き起こしてしまうこともありえますので、とにかく軽いところからひっかかりの様子を見ながら行うのが良いようです。

 

以前の記事ですが、折れたエキストラクターの処理をした記事を書いています。(クリックで記事に飛びます)

 

タップハンドルを取り付けて、様子を見ながら緩めていきます。

 

 

緩みづらい場合は、固着やロック剤の使用によることがありますので、事前にバーナーであぶったり、エキストラクターをいったん取り外して折れボルトを直接ハンマーで叩いたりして緩和させておくと緩みやすくなります。

 

なんとか無事に折れボルトの除去が出来ました。

 

 

あまりやりたくない作業ですが、ポンコツ車にはつきものなので仕方が無いですね。

いやでもスキルが上がってしまいます。(笑)

ステンレスの輝くニクイやつ?

 

今回はサイドモールの話をしてみます。

 

淑女の型式には、SP310、SP311、SR311の国内型式が基本としてあり、

左ハンドルの輸出用型式は”L”が付され、SPL310、SPL311、SRL311となります。

 

したがって、サイドモールも三つの形態によって分類することが出来ますが、

実際には、マイナーチェンジ等のタイミングにあわせての変遷になります。

 

① SP310 (1962~1964)

  角モールと呼ばれる断面形状のモールが、車体先端から後端まで伸びやかに施されています。

  初期の3人乗り車とマイナーチェンジ後の2人乗り車があります。

  モールそのものの差異はありませんが、後者にはサイドウインカーが追加装備されていますので、

  ややサイドからのイメージが異なって見えます。

 

   3人乗り車

 

   2人乗り車

 

② SP311 (1965~1966)

  角モールは引き継がれますが、車輪が13インチから14インチに変更となった為、

  フェンダーアーチ形状も拡大され、合わせて、モールディングも、短く処理されています。 

  サイドウインカーの位置も変更されたので、かなり印象が変わりました。

 

 

③ SR311、SP311 (1967~1970)

   2000ccのSR311がデリバリーされたことで、角モールから、丸モールへと変更になりました。

   いわゆるローウインドウ車(67年式)も68年以降のハイウインドウ車も同一部品です。

   同時に1600ccのSP311にも適用されています。

   SR311には、モールの下側に「2000」のバッジが付されています。

 

SR311 (1969) フェンダーアーチの張りが更に大きくなりました。

 

更に、角モールには長さ以外にも末端形状の差異がありますので示します。

 

① 角モールの末端処理の形状が丸い (SP310)

 

 

 

② 角モールの末端処理の形状が尖っている (SP311)

 

 

 

③ 丸モール (SR311、SP311)

 

 

 

以下は余談です。

小生の淑女には、入手当初、左後ろのモールがSP310用のものがついていました。そこで差異に気づくことができたのですが、そうなった原因は事故による損傷で交換された為でした。ボディもパテ整形の芸術作品でしたので、パテを剥ぎ落とし板金修復しました。スポーツカーは多再生車が多いのでこんなことはよくありますね。モール自体が取り外されて捨てられてしまった個体も多いですね。部品集め大変です。

小生の場合は、某ショップにて小事故によって歪んでいる為、放置されていたものを超格安で譲り受けることが出来たのでラッキーでした。20年以上前の話ですが、なんとか自力で歪み修整して取り付けました。少々傷跡を残してしまいましたが、収まるところに収まりよかったです。

新品が出た! しかし残念な部品でした。

 

淑女のロッカーカヴァーのナットは、クロームメッキを施されたきれいな化粧ナットです。

ですが、50年も前に製造され、それなりの扱いを受けてきた車ですから、傷ついて錆びてくたびれています。

 

そこで、部品を日産に注文すると、あろうことか新品を入手することができました。

ところが、それはとても残念な印象の実用部品としてのナットでした。

 

表面は研磨もされずにブツブツの鋳物肌のままで、実用本位の亜鉛メッキ仕上げで、全く使う気になれない代物でした。

したがって、いくつかある当時もののナットの中から比較的良好なものを選んで再メッキ処理をしていただきました。

 

写真の右から、「新品の残念なナット」「未再生のナット」「下地に銅メッキし研磨処理後にリクロームしたナット」です。

新品同様に蘇りました。否、新品以上の仕上がりです。

 

 

因みに、新品ナットは、「ミリねじ」、元々淑女についていたのは、「インチねじ」でしたので、いずれにしても、そのままでは使うことが出来ない部品だという「オチ」までついたのです。

 

余談ですが、公衆トイレでしばしば見かける小便器用の化粧ナット。やや形状は異なりますが、見るたびに使えそうだな~と思っています。意外とありかもしれませんね~。

 

というわけで、検証してみました。こちらをクリック!

 

100円均一恐るべし!

 

100円ショップのセリアで面白いものを発見したので、試用のため買い込んできました。

それは、研磨の為の空研ぎ用紙やすりをウレタンスポンジに貼り付けたものと、スティック状に加工されたものです。

これが使ってみるとナカナカの優れもので、とても使いやすく機能的で今回使用してみた機械加工の仕上げにも十分威力を発揮してくれましたし、模型工作などにももってこいという感じでした。

 

パッケージはこんな感じです。

 

ただ残念なことに、スティックタイプは600番(細目)しかなくて、問い合わせてみましたが現在はこの一種類しかないそうです。

荒目や中目もラインナップされていたのかもしれません。

 

スポンジやすりの方も、240番の入っているパッケージは商品登録から外れているので在庫限りとのことでした。

他も怪しいですね。

店員さんの話では、品番やパッケージが変更になって再度並ぶこともあるようですが、あてにも出来ませんので、少々余分に購入しておきました。

 

パッケージから出すとこんな感じ。

 

柔軟性が高いので、適当なサイズに切ったり変形させて使うことも出来ます。

ここには示しませんが、両面テープで丸棒などに巻きつけて使用することも出来ます。

目が詰ったら、その部分を切っていきます。

 

 

とりあえず、使ってみました。

まだ出来てないのか!と呆れて云われそうですが、作業中断中のシリンダーヘッドを、更に仕上げるべく燃焼室の鏡面加工などをやってみました。

 

鋳込みのゆず肌を研磨していきます。

途中まで削ってしまいましたが、このようなゆず肌が・・・

 

それなりに鏡面になってくれました。

 

リューターも併用はしていますが、リューターよりも平坦の仕上げがしやすいです。

 

そんなこんなで、雨の日はチマチマと室内で作業は続けています。

 

天気が晴れたらボディ関係も進めないと・・・・・

 

 

車種によってフェイスが変わる、イメージが変わる

 

ラジオの修理は、だいぶ前に終わっていますが、

ここには、2種類のフェイスカバーパネルがありますのでご紹介しておきます。

 

上が、淑女用のフェイスカバーパネルです。

93年に淑女が来たときについていたラジオのものです。

その後、FM付ラジオのカバーとしても使ったので、切り替えボタンなどの通る穴を雑に開けてしまっています。

 

下は、今回修理したブルーバード411用のフェイスカバーパネルです。

淑女の黒に対してちょっと瀟洒な感じのデザインです。

上下2枚のデザインカラーの違うパネルシートが嵌めこまれているだけの違いですが、かなり印象が違うものです。


 

今回の、再生に当たっては、ブルーバード用のものを装着予定です。

ご覧の通り、メッキの状態がすこぶる良く、きれいに仕上げるなら間違いなくこちらの方が見栄えしますから。

 

上の黒いパネルシートを剥がして入れたい気持ちもありますが、それは相当困難な作業になりますのでやりません。

 

他の車種用のフェイスパネルもあるのかもしれませんが、どうなんでしょうね。

 

パッシング機能の追加をしてみるのです。

 

淑女にはヘッドライトのパッシング機能が装備されていません。

対向車に対してパッシングで合図をしようとしても、ハイビーム切り替え機能で行うほか無く、やりそこなうとハイビームを浴びせてしまう結果となり塩梅よくありません。

そこで、簡単に見栄えよくハイビームを使えるようにと改造をしました。

といっても20年も前に行ったのですが、他の作業が進まないので紹介します。

 

ドナーとして用意したのは、サニートラックの廃車から頂戴したターンシグナルユニットです。(右側)

左側は淑女のターンシグナルユニットです。パッと見全く構造が違いますからそのまま利用することはありません。

必要なのは、パッシングスイッチだけです。

 

 

淑女側のレバーも切断し、サニトラ用レバーを接続できるようにベースを作り、配線が通るようにドリルで穴もあけました。

 

 

古い作業で写真を撮っていないので説明だけですが、接続には半田付けにて行い、その後、ニッケルクロームメッキを施しました。

右側が接続部分です。左側は淑女の未加工のレバー付け根です。

 

 

各備品の再メッキや、ボディの再塗装を施して完成させました。

 

 

これで、手元で簡単にパッシングできるようになりました。

 

あたかも純正であったかのように出来たので満足しています。

 

欲を言えば、レバー接続部の段差が無い方がきれいなのですが、20年前の工作なので・・・

 

 

組立構造の未成熟?

 

といっては設計者に失礼な話でありますが、実際にフロントウインドウ周りの接合部に隙間が多く、1962年のSP310から1967年のSR311までの生産途中に、その対策はされていないといえます。その後の対米対策のハイウインドウ車においては、ウインドウ枠はボディと一体になっているのでこれらの隙間はありません。もっとも、現代車と比べてしまうのも酷ですが、ウェザストリップの製造技術やゴム質、構造、組み付け方法等々が確立されていない時代なので、またこのくらいのことは許容される時代でもあったということでしょうね。今じゃこんなに雨漏りしたんじゃ欠陥騒ぎは免れないでしょうね~(笑)

 

それでは、本題に戻って、更に構造をと観察してみると、

前回の考察では示してませんでしたが、ドアのウェザストリップの取り付け部分の接合部も見事に隙間がありますね。

ここからも漏水は免れないことでしょう。

 

ドアのウェザストリップがついている状態です。

ウィンドウ枠のウェザストリップはめくっていますが、それが被っていても見逃せない隙間です。

 

 

今日はウインドウシールドを外さなかったので写真で示せませんが、ウインドウ枠組の構造上からの水の流れも追ってみました。

 

そこで、漏水対策として考えられたのは、下の写真に示した青丸で囲った部分の対策を重点的に施すことが改善に繋がると考えられました。

 

 

①赤の部分: 枠の組立時にここの後部の一箇所だけでもシール剤を入れておくことで、室内方向の漏水は防げそうです。

         

②黄色の部分: 構造上およびウェザストリップ不備による隙間があるので、ボディとウィンドウ枠とを接続するようなウェザストリップを設定して、赤い部分共々室内への漏水は防げるものと考えられるのでその処置を行います。

 

以上の方針で、進めていきます。

 

ハードトップを下ろさないと作業が出来ないので、誰かに下ろすのを手伝ってもらわないと進められないのが難点です。

状況にもよりますが、内装も並行して進めていくようにします。

ガレージがあればと・・・・・

 

 

 

雨漏りは極力抑えたいのです。

 

SP310,SP311,SR311のローウィンドウ車は特に組み付け式のウインドウシールドの為、隙間が多くあり雨漏りは当たり前かのようにあります。

とはいえ芳しいものではありませんから、少しでも改善すべくその対策を施すために考察します。

 

スクリーン下側のウェザーストリップには両端に留具が付いています。

   (66年式までは写真のサイズで、67年式は少し幅が太くなります。)

 

この留具を外すと、車による固有差もあると思いますが、気になる隙間があります。

 

 

まず、ウインドウシールドとダッシュボードを取り外しました。

 

ダッシュボードのついた状態で、雨漏り経路の検証をしてみると、矢印のように、直接流れ込んだり、ウインドウシールドの留ボルト用の長穴の隙間からの漏水も疑われます。

 

 

スクリーンのシール部分や、縮んだウィンドストリップの隙間からも漏水は疑われます。

 

 

これらを改善するだけでも、漏水はかなり予防できると考えられますので、次回は、この考察を基に対策をしていくことにします。

なんだかおかしいドアの閉まり具合。

 

動作がカッチリとせず、ガタガタしているので、ドアロック部品を取りはずして確認したところ、渦巻きバネの末端部分が折れてなくなってしまいバネの役割をしていませんでした。

 

 

正常な状態は、矢印のようにバネの末端部分が本体に引っ掛けてありテンションがかかるようになっています。

 

 

取り外したついでに、ロック部品をストライカーに嵌めてみて動作の検証も行ってみました。

 

 

折れたバネを修理しなければなりませんが、部品取りもないので、ジャンクのバネ鋼(タイロッドブーツの留具)を切断利用することにしました。

接続には、ワイヤーロープの接続用のアルミ製オーバルスリーブを用意しました。

 

 

オーバルスリーブにバネと留具を通して、バイスプライヤーでカシメて、所定の位置に引っ掛ければ終了です。

 

 

あとは、ドアに元通り組み込んで正常作動を確認して修理完了です。

 

同時代の日産の車種は概ね同じ構造なので参考になるかと思います。

310,410ブルーバード、CSP311シルビア、520ダットサントラック 等々