フォークなのにロックしている!たくろうちゃん!
冗談はさておき、8トラックテープはテープの巻取りがきつくなってしまい極限までくるとロックされてしまって再生できなくなってしまうものがあります。
憶測ですが、以前車載でカーステレオ用に積まれていたテープに多いように思います。
恐らく、自動車の走行による微振動によって知らず知らずの内に巻きが段々としまってしまったものではないかと考えています。
ただ、そのまま家庭用のデッキで使ったところでそのきつくなった巻きは戻ることはありません。
無理に再生していると今回の題材のテープのようにテープ自体が「ワカメ状」になってしまい正しい音が再生することが出来なくなってしまいます。
もし再生時に回転が遅くなるという現象が起こるようでしたら、巻きの問題なのかもしれません。
今回は、そんな残念なことになってしまったテープをせめて再生くらいは出来るようにと修理をしていきます。
クランケは、よしだたくろうさんです。
ローラー部分を回そうとしてみてもびくともいたしません。

早速、ケースを開けて状態をチェックします。
巻きムラも酷いし、内側からのテープもワカメのように波打っていて、引っ張っても出てきません。

おさらいですが、8トラックテープは外側から巻かれていって内側から引き出されたものが再生されてまた外側に巻かれて回るエンドレス構造です。
動力は、キャプスタンローラーとピンチローラーの回転によるものです。

それでは処置をしていきましょう。
本来ならば、センシング部分で切断したいところですが、どうにもならないのでテープの適当なところで切断しました。再接続することになるので正確に行います。

次に、空リールの巻き取る為にテープを折らないように気をつけてマスキングテープで固定しセットします。

巻き取っていきます。

巻取りが終わったら、リードを取り付けてから元々巻かれていたリールにマスキングテープで固定します。

ここで、作成した治具をセットします。これは、巻き戻し時にテープが盛り上がってバラバラになってしまわないように軽くエスコートするような役割です。
(この治具は、CD-ROMやDVD-Rなどの50枚入りなどの束の中に保護用として入っている透明なものを8トラックリールの内径に合わせてホールソーで穴を広げてドーナツ状に作ったものですが、失敗したり、用済みのCD-ROMなどで作成しても良いと思います。)
巻き戻し時には固定されないので軽く手を上から添えてあげるようにします。

巻き戻しました。
このテープは、既にワカメ状になっているので均一に巻くことが出来ませんでしたが、綺麗なテープなら問題なく巻けることでしょう。

リードを引き出して、切断部を接続します。

デッキに差込み再生することが出来ました。
ワカメ状になってますので、音質は・・・・・です。
それでも、再生不可能だったテープが再生できるようになったので、とりあえずは良いのではないかと思っています。