ウォーターポンプの再生 | 淑女との戯れ ダットサン フェアレディ

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フェアレディSP311の再生記事を中心に、あれこれと気ままにつづっています。

本当は新しいのを買ったほうが早い部品かも

 
といいながらも、ガラクタを現役復帰させることに楽しみを感じている変人なので再生を試みました。
H20エンジン系列なので、社外部品として入手は比較的容易な部品ですが、シール関係部品を入手しましたのでやってみました。
 
こちらが今回再生を試みるウォーターポンプです。
右が、元々淑女に装着されていたものですが、既に本来の純正部品ではなく後年の改良型になっていて、シャフトがハブよりも飛び出ていることが特徴です。その為純正の鉄製の4枚ファンはそのまま取り付けが出来ず穴あけ加工が必要になります。
付いていたものはいい加減な穴が溶接切断機によって開けられていました。
 
また、エンジン側のスタッドボルトは短い為にその長さに合わせた荒い切削加工がされており、帳尻を合わせたようになっています。
 
左はH20型エンジンより入手した中古品です。綺麗に見えますが、軽く磨いてみただけで状態は左右共に同等です。
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分解の手始めは裏のカバーの取り外しからです。マイナスねじを緩めて外します。
錆が酷いですね~
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プーラーでハブを抜きとります。
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続いて、ロックワイヤーを抜いてから油圧プレスでベアリングシャフトを押し出すと同時にベーンも外れます。
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ウォーターポンプの構成部品はこんな感じです。
シールはボディに側に付いていて、シートはベーンに付いています。シートとシールの密着によって水路からの冷却水が漏れないようになっています。
ウォーターポンプの冷却水漏れはこのシールとシートの密着が消耗劣化によって保てなくなったときに起こります。
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ボディをブラストしました。以前の作業なのでウォーターブラストではなくサンドブラストで行い、ガラスビース200番を使用しました。 削ってあった部分は綺麗に面出し仕上げしました。
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それでは組立に入ります。
まず、ベアリングシャフトをプレスで押し込みます。
ロックワイヤを入れるので、ベアリングの溝が丁度合うように気をつけて圧をかけてゆっくりと入れていきます。
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ロックワイヤーを差し込んでいきます。
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シールを組み込みます。
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ハブを組み込みます。
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シートを付けたベーンを組み込みます。
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カバーを取り付けます。 カバーは錆防止のために後で塗装しました。
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とりあえず完成です。
ニップルは、再メッキしました。
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各種のガスケット類は純正新品をそのまま使っても良いのですが、かたどりしてガスケット用紙に転写して新規作成したものを使用しました。これならばいくらでも複製できます。
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もし、再生品のカバーとの接合面が荒れていたら、定盤で擦ったり、液体ガスケットを薄く塗って併用するのもありだと思います。今回再生したポンプもカバーが鉄板なのであばたが目立ちました。そんな荒れた面から冷却水漏れというのもシャレになりませんからね。
 
もちろん新品の組み込みでも精度の点で保険のように使うのもありかも知れません。
程度問題ですけど臨機応変にです。
 
我が淑女は少しずつですが復活への道を歩んでいます。