わかっちゃいるけど・・・
以前も空調のワイヤー関連の記事を書いていますが、その補足的なものを書いてみます。
これまでの記事。
ワイヤーのほつれ止め 半田の使用
センターコンソールには、「カウルベンチレータ、エア、ヒーター」の3種類のコントロールレバーが装備されています。
操作方法は、取扱説明書にも記載されております。
こちらを、文字起こししますので参考になればと思います。
若干加筆修正しております。
■室内の換気および暖房
♦ 換 気
カウルトップにあけたスリットを通して空気がカウルダッシュ上のエアボックスに入り、エアボックス下面の左右に設けられたベンチレータバルブより直接室内に入ります。
この左右ベンチレータバルブの開閉はコントロールパネル上のベンチレータレバーにより行います。
♦ ヒータの使用
〇 まずヒートコントロールレバーをHOTにします。
このレバーはエンジンルームからの温水がヒータユニットに流れる量を加減する
(即ちヒータより吹出す温風の温度を調節する)ものです。
もしHOTにしても温水が来ないようでしたらエンジンルーム内のヒータコック(30頁)が開になっているか(コックが“H”になっていれば開)どうか調べてください。
(インテークマニホールドの後端についている金属製バルブで、“H”の位置で固着していることが多い)
〇 ヒータスイッチは二段切替になっています。スイッチを一番下の時は断、中段で“強”、上段で“弱”とモータの回転が変わります。
〇 エアコントロールレバーは右図のエアインテークバルブとヒータバルブの開閉を加減するものです。
SHUT・・・エアインテーク、ヒータ両バルブ共閉まっている。
DEF・・・・エアインテークバルブが開き、ヒータバルブは閉まり、エアはデフロスターノズルより出る。
ROOM・・・エアインテーク、ヒータ両バルブとも開き、エアは足元より室内に吹出される。(ヒータバルブは左右連動)
となっています。
つまり、このクルマには外気のみによる空調コントロール方式で、換気とヒーター、デフロスターが機能し、現代のクルマのような内気による機能は備わっておりません。まだヒーターも多くはオプションで、蹴とばしベンチレーターが標準の時代ですから内気循環なんて考えはなかったわけですね。
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続いて、ワイヤリングの補足を書きます。
上記のエアコントロールには、「ワイヤー」が用いられています。純正にはピアノ線式のものとなっていますが、錆びたり曲がったりで動きが悪かったり固着して動かなかったりするものがあります。このあたりは
ワイヤーのほつれ止め 半田の使用にも書いていますので参考になさってください。
今回は、「ピアノ線式」のワイヤーが入手できず、「自転車のブレーキワイヤー」で対処したものを紹介します。
ピアノ線式では、末端の取付部がリング状に巻いてありそれをレバー機構の突起部に差し込む構造になっています。
奥がヒータバルブ開閉用、手前が、エアインテーク開閉用です。
下段には、ヒーター用温水バルブの開閉用となっています。
この取り付け部分は、輪っかにしたピアノ線式取付用になっていますので、自転車のブレーキワイヤーはそのままでは取り付けられません。
従って、その加工を施す必要があります。
切断したブレーキワイヤーの先端に輪っかを作らなければなりません。
そこで、「ヒートン」と配線接続に使う「スプライスコネクタ」を使いました。
ヒートンの内径も取り付けに良いサイズに調整します。
狭いとはまりませんし、大きいと外れやすくなり塩梅良くありません。
今回はやや広げました。
カシメを入れることで抜けないようにします。
前後しますが、事前にスプライスコネクタが障害にならないような長さを算定しておきます。
干渉する場合は、スプライスコネクタを若干短く切断して対処します。
今回は、丁度のサイズで問題ありませんでした。
ワイヤーアウター固定部のネジは狭い中でも作業しやすいように六角穴ボルトに変更してしまいました。
ヒータバルブ開閉用ワイヤーは、ピアノ線を適宜加工して取り付けます。
加工には、ダイソーで買ったアクセサリー加工用のペンチが使いやすかったです。
先端が丸いのが特徴です。
エンジンルーム側の「ヒータ温水開閉バルブ」へは、中古のピアノ線式のもので間に合いました。
この状態では長すぎるので、適宜切断して調整します。
エアインテークバルブは、ブレーキワイヤーで作りましたので、半田を浸み込ませてのほつれ止めをしておくことが肝要です。
ネジで締め付けられる部分も割れてしまわないので良いです。
今回のワイヤーリングに関して、長さのデータを取っておこうと思いつつも、場当たり的に作業したため測っておりません。
参考にされる場合、現物があればその長さに合わせて作成されればよいですし、無い場合はやはり長めに行いながら適宜調整して作成ください。
代用品は色々な問題もありますが、完成してスムースな動作が蘇ったらその苦労も報われるというものですね。