エ~イ面倒だ!まとめてめんどうみよう!
先日からワイパーのことをやっていますが、当然スイッチを入れての作動テストなどをするわけです。
ところが、切り替えが芳しくないときが時々起こるのです。スイッチノブをカチカチ揺らすと導通したり切れたりといまひとつの状況なのです。
これは間違いなく経年劣化による接触不良が主な原因でしょう。
調べる時にはアナログテスターで導通計測する方が針が動くので状態はわかりやすく、正常ならスイッチオンでビシッと針が目いっぱい振り切るのでよくわかりますし、フラフラと左右に揺れていたり、微動だにしなければ間違いなく接触不良です。
フォグランプのスイッチにいたっては全く導通してくれず、テスターの針がびくともしない。ほとんど使っていないので、中古品表記なら「当時物極上品」などと書かれているかもしれないものなのだがごらんの有様、この通り「当時物」には気をつけろ!といったところ。
以前ヒータースイッチについては修理を行っているのですが十分な作業内容ではなかったので、今回はまとめて全部のオーバーホールをすることとしました。
さてこれが淑女のダッシュボードについている4つのトグルスイッチです。
といっても、既にフォグスイッチは開いてありますが。

ほとんど使われていなかったフォグライトスイッチの不良原因はこれです。
接点グリスが完全に乾燥硬化し絶縁皮膜となってしまっていました。
56年前のグリスの成れの果てですね!

では早速、クリーニングをしましょう。
端子つき本体は、錆取り液(RSR1000)にドブ付け1分程度し、流水にて薬液が残らないように洗浄し乾かします。
念のためブレーキクリーナーも併用しました。

端子は、傷などなく良好でしたのでサビトリキングやピカールで磨きだしました。
また、トグルの作動部分と摺道部の古いグリスはブレーキクリーナーで洗浄し、新たにグリスを塗布しておきます。
動作の違いに気が付くはずです。
接点面にもグリスを薄く塗っておきます。無用な摩擦による損傷を抑制するためです。
そうしたら、元通りに組みつけて完了です。

テスターで計測します。
オン・オフ切り替えで、きれいに針が振れ気持ちよいです!

つづいて、他の3個のスイッチも行っていきます。
こちらは、使用頻度も高かったため、偏磨耗などによる接点不良を起こしています。

端子つき本体は、上記同様にドブ付け処理にて楽々です。
さて、端子はどうかというと、結構な磨り減り具合という状況です。
これではまともに接点の役割を果たすことは厳しいですね。

これを、リューターで研磨しフラットの面を再生しましたが、やすりとサンドペーパーで丹念に行っても同様になりますね。

これを、元通りに組み立てていけば、完成です。
4つとも完璧に仕上がりました。
スイッチのトラブルは金輪際ないと思います。

不細工ですが、マジックで必要表示を記入します。
この時代の車は、各種のカプラーを変えることでの作業者が間違えないようにする工夫なんて一切ありませんからね。
ちなみに、「NILES」製品です。
・フォグライト用 TYPES-1 2端子 OFF-ON 1段
・ヘッドライト用 TYPES-3 4端子 OFF-ON -ON 2段
・ワイパー用 TYPES-3 4端子 OFF-ON -ON 2段
・ヒーター用 TYPES-8 3端子 OFF-ON -ON 2段
現在も盛業されています。
http://www.nilesbh.co.jp/index.html
日産では1955年頃から英国製のオースチンを国産化するために提携していたこともあるので、おそらくこのスイッチもライセンス製品と思われますが、「ルーカス」製品と同規格のようです。
(ルーカス製のスイッチ)

オールドミニなどの世界ではおなじみの部品だと思います。端子の内容にもよるとは思い、互換性もあると思われますが、よく見ると取り付けナットの部分の「嵩」が少ないように見えるので、そのままでは厳しいかもしれませんね。最近では、「ルーカスタイプ」と称するものもマーケットにはあるようです。
英国の「ルーカス」社は1996年になくなっているようですが、定かではありません。後継の会社もあるのでしょうかね?
ただ、こうしてオーバーホールができる構造ですから、互換性について考えなくてもよいかもしれないのですけど。
気にはなりますね。
今回の作業に当たっては、以下のような工具を使ったので、紹介しておきます。

上から、
・100均で購入した「樹脂製のピンセットにウエスを巻いたもの」。接点の清掃に使用。
・100均で購入した「アクセサリー作成用のペンチ」普段から針金やバネの細工などにも重宝しています。
今回は小さなバネをつかむのに使用。
・小さなシリンジ。先端を細く削って中にはグリスを入れて「グリスガン」として使用。 元はうちのペットの療養時に液薬を飲ませるために動物病院でもらったもの。
・ステンレス定規。本体にリベット止めされている接点の位置確認用に使用。 稼動接点がまっすぐに当たるかどうかを確認。
牛歩で公道復帰を目指しています。