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錆取りの日常に精進した結果・・・・なんて大げさな!
旧いクルマには錆は付き物です。
とってもとっても発生してくるから、「憑き物」と云った方が相応しいかもしれないですが。
通常錆取りといったら、鉄が錆びた「赤錆」のことなのですが、今回は「真鍮・砲金・銅」のお題です。
これらの素材は、大体、ピカールなどの研磨剤を含んだもので磨きこんで、表面の劣化した部分を削り取るようにして輝きを取り戻す工程なのですが、研磨剤によって新品の時からあるゆず肌や、刻印の鋭利な角なども削ってしまうためにの自然な雰囲気を失いがちです。むしろワイヤブラシで無用な傷が付いたり、磨きこんでピカピカ過ぎる仕上がりになってしまいます。それが普通なんですがね。
もっとも、鏡面仕上げにするのであればよいのですが、「程度の良い標準部品」の“ふり”をするには少々物足りません。
そこで、研究して好い成果だった方法をご紹介します。
用意するものは、
1、錆取り剤 今回は、10年位前に購入し使い古して黄色くなった「RSR1000」が物置から出てきたのでこれを使用。
一般的に、タンクなどの錆び取りに使って、水で薄めて捨てられるという商品。
(花咲じじい、サビキラー、等々・・使ってないのでわかりませんけれど、同じようなものだと勝手に思っています。)
2、サビトリキング
3、ウエス
4、歯ブラシなどの樹脂ブラシ(金属に傷つけない為)
上記「錆取り剤」は、“鉄”用としての紹介しかメーカーではなされていませんし、「サビトリキング」もクロームメッキ上に浮かんだ鉄の赤錆を対象としています。“錆”は金属が酸化したものだから、その酸化した皮膜(表面劣化)を取り除ければ良いのではないだろうか?ということでやってみたことです。
それでは、実際の作業をしていきましょう。
今回は、この部品で行います。これは、淑女(SP311)のブレーキの油圧スイッチと3ウェイコネクターです。
スイッチは取り外し、油汚れや塗料は取り除きましたが、本来の地金の色ではないことは明白です。
錆取り剤にドブ漬けします。
正常な金属にはあまり反応しないので一定の安心感はありますが、適宜見計らって取り出しましょう。
数分でも1時間でもあまり変わらない印象でしたが、金属によってはわかりませんのでそのあたりは宿題かも。
さて、取り出しました。
途中、凹部を歯ブラシで擦ったりして、奥の汚れを浮かせて取り除きました。
なんとなく表面はきれいになった感じ?かな~
よく水洗いして、「錆取り剤」の成分を落とし、水分を拭き取ってから、「サビトリキング」を包み込むように塗布し、ウエスと歯ブラシで磨きこみます。
強さは適宜調整して行います。
するとどうでしょう!
この自然な印象の輝きが甦りました!
やや、白っぽい印象ですが、数日放置で落ち着きます。
この後、「メッキング」でガラスコーティングすれば、照りは出ますが、表面劣化も抑えられて地金のきれいな状態を保ってくれると思います。(これからの経過観察ですが大丈夫でしょう(笑))
ヒータ周りの汚い中継パイプも行いました。
パイプ内の赤錆汚れも取れ、ピカピカの真鍮パイプになりました!
3ウェイコネクターは2週間くらい経ったので、色が落ち着いています。(メッキング未施工)
写真は出しませんが、昭和51年の10円玉も、上記同様に、銀行から引き出したかのような輝きを取り戻しました。
上記では、只漬け込んだだけのようにも見えますが、適宜、ブラシを用いてクリーニング作業を実施しています。
何でもかんでも、金属ブラシで擦る“力技”だけの時代は終わっています。
工夫次第で、プライベーターにも安全な化学薬品製品を用いるのがスマートでやさしく確実で綺麗な仕上がりができる。そんな時代になりましたね!






