【ドイツ生活】娘の学校のクラブ活動事情に想う。
今日は完全なエッセイ記事で
全く皆様のお役に立てませんので
よろしくお願いします
娘ちゃんの学校生活を通じて
感じていることを書きます。
私も娘ちゃんは今月で16歳。
ドイツの現地校の10年生です。
ドイツでは10年生からクラスが解体され、
自分がAbitur(大学進学資格試験)で
どの科目を受験するかとか
将来どんな職業に就きたいかを考えて
自分が取りたい科目を選択して
その授業を受けに行く、
という形になります。
日本で「高校生」といえば
部活だったり、学校祭だったり
まさに「クラスの団結」が
強調されるし、大切にされる時期ですよね。
でも、その時期に、
たとえ仲間意識は薄れても
「自分の将来につながること」
「自分の得意なこと」を
一人一人が選んでいくって、
それが良いとか悪いとかは別にして、
日本とずいぶん違うなあって思います。
9年生が終わった時は
クラス全員の名前が入った
パーカーを作ってみんなで着たり
それなりの団結力はあるんですが
日本で教育を受けた私から見ると
「…だから個人主義が育つんだなあ…」と
思える場面が結構あります。
まず、
学校のクラブ活動がゆるいんですね。
「全国大会」とか「コンクール」
みたいな晴れ舞台に
参加しようというスタンスがない。
学校の集団活動を通して、
「やり遂げよう!」
「仲間の力で乗り越えよう!」
みたいな熱い気持ちになることも殆ど無い。
「学校のクリスマス会とかで
発表できればいいんじゃない?」
「有志で楽しくやればいいじゃん!」
みたいな緩さがあります。
先輩・後輩のような
上下関係もありません。
私はボランティアで
学校の学生オーケストラの
支援をしていますが、
結構みんな練習に来ない
オーケストラのメンバーの
SNSチャットルームに、
練習日当日に
「今日は来れない」
「私も」
「僕も」…
って書き込みが入ってきて
半分くらいが欠席、なんてことも。
子供たちがバンバン休むから、
行ってみたら第二バイオリンは
私一人ってこともあったわ
指導の先生も、ちょっとため息ですが、
「ま、しょうがないか」って感じ。
加えて、
「私が欠席したらみんなが困るのでは」
という感覚があまりなく、
「来れない理由」を言い訳っぽく
いう子も殆どいません。
先生も「先週はなんで欠席したんだ?」
なんて問いただしたりもしません。
来れないから、来ない、
それだけの話。
良くも悪くも、
個人の意見と決断が尊重される、
そんな環境なのかなと思います。
会社で、周りの眼を気にせず
「私はそれはやりたくない」
「その意見には同意しかねる」
「私はこうしたい」
…等、自分の主張を
ハッキリ言えるドイツ人が多いのは、
こういう環境で育ってきているからかも
知れません。
私個人的には
「みんながやってるから」
「みんなに迷惑がかかるから」と
自分に無理をさせて
やみくもに頑張るのは
好きではないので、
こんなドイツの自由な空気が好きです。
そんな個人主義が主流の社会だけど、
周りに配慮できる人、
思いやりのある人は
とても沢山いるんですよ
人への配慮は
同調圧力で強制されるものではない。
人への配慮は
人の眼を恐れる心からでははなく
思いやりから生まれるものです。
人への配慮は
自分の自由意思で選択されるべきもの。
だから私は
自由に自分で決める力を持つことが
健全な他者への配慮へ繋がると思っています。
強制された配慮って本物?
恐れから生まれた気配りって本物?
本物は、自分が「こうしたい」と
自分で選び取った行為じゃないかなと
思います。
オチの無い話を
最後までお読みいただき、
ありがとうございました
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